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第二章 乗っ取られた国
38 忘れてた………
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「あ」
コノハは道中拾ったものをマジックボックスから出した。
正直色々ありすぎて忘れていた。
それは――――薬草である。
名前をエルダーフラワーといい、ある魔法薬を作るときの材料である。
しかし、これはある特定の場所でしか取ることが出来ず、すぐに傷んでしまうため全くと言っていいほど市場に出回らない超レアで超高価な薬草だ。
そう、これが生える場所は限られるので自身がどこにいるのかが判断できるのだ。
というかある一点の場所にしか生えないので場所はほぼ特定できている。
これが生えるのは――リトルーラ王国の“日向の森”。
つまり、ここはリトルーラ王国ということになる。
リトルーラ王国は元居た《迷いの森》から馬車で飛ばしたとしても一ヶ月半はかかる場所にある、宗教国家だ。
“日向の森”はその王国の中でもぶっちぎりで難易度が高い、といってもCランク程度だが。
……Cランクは多くの冒険者が行きたくない難易度なのだが。
コノハはSランクの森過ごしているので全く危機感はないが。
……というか《 迷いの森 》の中にいてもそんなもの感じていないが。
エルダーフラワーは万能薬を作るときに使う重要な材料なのだ。
同時に万能薬も他の薬より桁違いに高い。
まぁ、コノハは薬を作れないのでこの薬草を持っていてもしょうがないが。
兎に角。
これで場所は分かったが、飛行魔法も転移魔法も使えない今、《迷いの森》に帰るにはかなり時間を要する。
だからコノハはこの兄妹が起きたら帰ろうと思っていた。
とりあえず、エルダーフラワーをマジックボックスに入れ、いつか使う時までほっておく。
マジックボックスには時間停止魔法がかかっているので傷む心配が全くないので。
頭の整理が終わったので。
(何しようか……ご飯でも作る?)
もう日が暮れそうだ。
いつもだったら晩御飯の時間である。
食材はマジックボックスの中に大体入っているので問題ない。
まだ魔法は解けないだろうし、コノハは気長に彼らが起きるのを待とうと思ったので彼女はご飯を作るために寝室を出た。
それからけっこうな時間が経ち。
もう日は暮れていた。
ちなみに家には結界を張り、悪意のある攻撃は全て跳ね返すので安全である。
コノハは暇過ぎてマジックボックスから出した本を読んでいた。
コノハは集中しすぎると周りを忘れる。
だから、人が動いているのを寝室の扉が開くまで気付かなかった。
ガチャリと扉が開く音がして、コノハははっと顔を上げそちらを見た。
出てきたのは桔梗色の髪に赤の瞳を持つ少年から青年に変わるくらいの年をしている人。つまり兄の方。
(自分よりも小さい子がいるとは思っていなかったのだろうなぁ)
目を見開き驚いている。
「「………………」」
二人の間に沈黙が降りる。
しかしコノハは1つ少し間違えた。
彼は少女がいたことに驚いた訳ではなかった。
「…………銀髪……?」
彼はコノハがいたことに驚いていた。
「……………………………あ」
コノハは逃げてから人に会わなさすぎて、また緊急事態過ぎてローブを被るのを忘れていた。
――――――――――――
まいどおなじみ(?)の柊レイです。
余談ですが、今回登場した『エルダーフラワー』は、実際に存在するハーブです。
効果はむくみ改善とかそういう系らしいです。
私もはっきりとは知らないので………
ある小説で読んだのでそれが間違ってなかったらあってます。
気になる方は個人でググってください。ヤフーでもいいですけどね☆
そして作者に教えてくれると助かります。(*´ω`*)
(完全人任せ)
ではではv(・∀・*)
コノハは道中拾ったものをマジックボックスから出した。
正直色々ありすぎて忘れていた。
それは――――薬草である。
名前をエルダーフラワーといい、ある魔法薬を作るときの材料である。
しかし、これはある特定の場所でしか取ることが出来ず、すぐに傷んでしまうため全くと言っていいほど市場に出回らない超レアで超高価な薬草だ。
そう、これが生える場所は限られるので自身がどこにいるのかが判断できるのだ。
というかある一点の場所にしか生えないので場所はほぼ特定できている。
これが生えるのは――リトルーラ王国の“日向の森”。
つまり、ここはリトルーラ王国ということになる。
リトルーラ王国は元居た《迷いの森》から馬車で飛ばしたとしても一ヶ月半はかかる場所にある、宗教国家だ。
“日向の森”はその王国の中でもぶっちぎりで難易度が高い、といってもCランク程度だが。
……Cランクは多くの冒険者が行きたくない難易度なのだが。
コノハはSランクの森過ごしているので全く危機感はないが。
……というか《 迷いの森 》の中にいてもそんなもの感じていないが。
エルダーフラワーは万能薬を作るときに使う重要な材料なのだ。
同時に万能薬も他の薬より桁違いに高い。
まぁ、コノハは薬を作れないのでこの薬草を持っていてもしょうがないが。
兎に角。
これで場所は分かったが、飛行魔法も転移魔法も使えない今、《迷いの森》に帰るにはかなり時間を要する。
だからコノハはこの兄妹が起きたら帰ろうと思っていた。
とりあえず、エルダーフラワーをマジックボックスに入れ、いつか使う時までほっておく。
マジックボックスには時間停止魔法がかかっているので傷む心配が全くないので。
頭の整理が終わったので。
(何しようか……ご飯でも作る?)
もう日が暮れそうだ。
いつもだったら晩御飯の時間である。
食材はマジックボックスの中に大体入っているので問題ない。
まだ魔法は解けないだろうし、コノハは気長に彼らが起きるのを待とうと思ったので彼女はご飯を作るために寝室を出た。
それからけっこうな時間が経ち。
もう日は暮れていた。
ちなみに家には結界を張り、悪意のある攻撃は全て跳ね返すので安全である。
コノハは暇過ぎてマジックボックスから出した本を読んでいた。
コノハは集中しすぎると周りを忘れる。
だから、人が動いているのを寝室の扉が開くまで気付かなかった。
ガチャリと扉が開く音がして、コノハははっと顔を上げそちらを見た。
出てきたのは桔梗色の髪に赤の瞳を持つ少年から青年に変わるくらいの年をしている人。つまり兄の方。
(自分よりも小さい子がいるとは思っていなかったのだろうなぁ)
目を見開き驚いている。
「「………………」」
二人の間に沈黙が降りる。
しかしコノハは1つ少し間違えた。
彼は少女がいたことに驚いた訳ではなかった。
「…………銀髪……?」
彼はコノハがいたことに驚いていた。
「……………………………あ」
コノハは逃げてから人に会わなさすぎて、また緊急事態過ぎてローブを被るのを忘れていた。
――――――――――――
まいどおなじみ(?)の柊レイです。
余談ですが、今回登場した『エルダーフラワー』は、実際に存在するハーブです。
効果はむくみ改善とかそういう系らしいです。
私もはっきりとは知らないので………
ある小説で読んだのでそれが間違ってなかったらあってます。
気になる方は個人でググってください。ヤフーでもいいですけどね☆
そして作者に教えてくれると助かります。(*´ω`*)
(完全人任せ)
ではではv(・∀・*)
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