上 下
40 / 50
第3章

第40話 日本国建国

しおりを挟む
「ですがいまのままでは帝国と対等に戦えるとは思えません」

 確かに河野のいう通りであった、まだ確定した領地もないのだから。まず国と成り立っていないので宣戦布告をできない。

 さすがに私もそこは悩んだが切り出したのはユリだった。

「そのことでしたら、すでに準備ができています」
「え?私聞いてないけど・・・」
「すみません。ミルネ共和国に対して帝国との戦争に介入するのを前提とした領地の割譲を要求したところ、向こう側はすぐに承認しました。なので今私がいる村はあそこは現状我々民間軍事会社Sの領地になっています」
「・・・なんでそう大事なことを早く言わないかなー。
 まぁでもこれであとは河野さんあなたに任せますよ」
「えぇ、もちろんですが。やることは決まっています。あなた方まだヘリはたくさんありますよね?」
「もちろんです」
「では900名の受け入れ態勢はどうですか?あと政府機関の創設の設備などは」
「もちろんできています、900名となるとさすがに急ですがプレハブでしたら量産は可能なので、3日もあれば終わります、政府機関についてはこちらの役場がありますのでそこを使っていただければなと思います」
「あらかた準備はできそうですね」
「はい」
「わかりました、ではまず我々の目標はこの世界に日本国を建国させましょう」
「「「了解」」」

「それと神崎さん、田中さんお願いがあるのですがいいですか?」
「なんなりと言ってください」
「パイロットを何名か貸してほしいのですが」
「そのことでしたら問題ないですよ、すぐにこちらで経験者を募ってあなた方と一緒にそちらに行ってもらいます。」
「それはありがとうございます。では私はヘリに戻って準備をしますので」
「はい、では後ほど」

 そういって私たちは別れた、役場をでると周りの自衛官たちは大急ぎで走りまわっていた。私たちはその人たちを横目にヘリに乗ると無線をつけて櫻木に報告をいれた。

「結構面白いことになったな」
「うん。それで移住の件だけど準備お願いできる?」
「もちろんだ、任せておけ」
「ありがとう」

 それから10分くらい経つと田中さんがきて、その後ろには自衛官20名がならんでいた

「結衣さんお待たせしました。」
「いえいえ、そちらの方々がそうですか?」
「えぇ、資料にあった機体をベースに選抜しました。どうやらF-2まであるのようなのでそのパイロットもいましたので、お願いします」
「わかりました。では皆さん、搭乗してください。今から我々の拠点に向かい、そこであなた方にヘリや航空機をお見せします、そのあとの行動は各自理解していますか?」
「「「「はい!」」」」

「わかりました!では行きましょう」

 そうして20名の全員の搭乗が終わることに河野さんが出てきた。

「結衣さん!これから大変になるかと思います!!お互いがんばりましょう」
「えぇもちろんですよ!」

 そういって私は扉を閉めて白峰に離陸命令をだした。
しおりを挟む
感想 14

あなたにおすすめの小説

異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた

りゅう
ファンタジー
 異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。  いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。  その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。

俺だけに効くエリクサー。飲んで戦って気が付けば異世界最強に⁉

まるせい
ファンタジー
異世界に召喚された熱海 湊(あたみ みなと)が得たのは(自分だけにしか効果のない)エリクサーを作り出す能力だった。『外れ異世界人』認定された湊は神殿から追放されてしまう。 貰った手切れ金を元手に装備を整え、湊はこの世界で生きることを決意する。

リリゼットの学園生活 〜 聖魔法?我が家では誰でも使えますよ?

あくの
ファンタジー
 15になって領地の修道院から王立ディアーヌ学園、通称『学園』に通うことになったリリゼット。 加護細工の家系のドルバック伯爵家の娘として他家の令嬢達と交流開始するも世間知らずのリリゼットは令嬢との会話についていけない。 また姉と婚約者の破天荒な行動からリリゼットも同じなのかと学園の男子生徒が近寄ってくる。 長女気質のダンテス公爵家の長女リーゼはそんなリリゼットの危うさを危惧しており…。 リリゼットは楽しい学園生活を全うできるのか?!

エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~

シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。 主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。 追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。 さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。 疫病? これ飲めば治りますよ? これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。

はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~

緋色優希
ファンタジー
 勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。

【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?

歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。 それから数十年が経ち、気づけば38歳。 のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。 しかしーー 「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」 突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。 これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。 ※書籍化のため更新をストップします。

30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。

ひさまま
ファンタジー
 前世で搾取されまくりだった私。  魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。  とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。  これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。  取り敢えず、明日は退職届けを出そう。  目指せ、快適異世界生活。  ぽちぽち更新します。  作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。  脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

処理中です...