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テスト

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チャイムが鳴り、いつも通り大きな声と共に数学の授業になる。

「は~い!号令!!」

その掛け声の後、私は号令の指示をし、授業が始まる。

すると前からプリントが回ってきた。またかと思いつつ内容を見てみると、小テストらしきプリントである。
もちろん教室はブーイングの嵐である。
「先生~!自己紹介しよ~!」
「うるせぇ!さっさと名前書けー!」
その言葉のあと、何人かブツブツ言いながらも名前を書いた。

とりあえず名前を書いた後、始め。という先生の号令がかかる。
ブツブツ言っていた教室中のメンバーも号令と同時に静かに問題を解きはじめた。

私は問題を解きはじめたが、問一の問題でも危うい状態である。
プラスマイナスの問題なんて今時の小学生でもできる問題であろう。
ただ当時の私は中学生の頃、数学の授業がおじいちゃん先生の授業で睡眠時間だった為、難題であったのだ。

問一の問題を解き終えた後、問二の問題にとりかかる。分からない。心の中ですぐに答えた。
ただ、この問題は見たことがある問題であった。どこで見たのかを思い出せず、次の問題にかかる。
結果、白紙で出すわけにもいかず、とりあえずそれっぽい式と答えだけは答えるようにした。

終了の合図と共に後ろの人に対し、プリントを集めるよう指示が出された。
私は自分のプリントを1番下にやり先生にはとびっきりの笑顔でプリントを渡した。
先生は苦笑いをしていたがスルーし、席に戻る際に1番前の席の寿美と目が合い全然分からなかった。と口パクでいいお互い死んだ魚のような顔になっていた。
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