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第4章「大根の…もとい、暗黒のアデラール」
閑話休題その11「カルロとイオス、愛のカタチ」
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どっかの森、カルロの家(テント)――――
「カルロのやつ、、、、どこいきやがった?」
よ、、よう、、俺はイオスだ、、、。
カルロのやつが帰ってこねぇんだよ。
もう何日も行方をくらませて連絡すらねぇ、、
もしかして、アデラールにでも攫われたのか?助けにいかねぇと!し、しかし、アデラール相手じゃ俺じゃ勝てねぇ。だが、カルロさえ逃げきれれば俺はどうなってもいいんだ。
あいつのためにつくる”ぶり大根”が、俺の存在価値だった、、。
また、大根おろしを大根の千切りにかけて食べる、食生活に戻っちまった。
いや!それはいいんだ。
「カルロ?お前はどこで何をしてるんだ?メシちゃんと食ってるかな、、」
はぁ、、あいつが居ないと何もやる気がおきねぇ、、
「あいつの生臭い横顔、、、鱗がひっついてテカる額、、、はぁぁぁぁ、、」
信じて待ってるしかねぇ、、、あいつには黙ってたが、実はすこし金を隠してあるんだ。
この金があれば、しばらくの間は何とかなるはずだぜぇ、、
カルロと俺の2人は一緒にいないとだめなんだ!
「おう!イオスいるか!!!」
「あ、は、はい!旦那!」
ちっ
せっかく、カルロで妄想してたのに邪魔すんじゃねぇ!
「今月のアレよこしな!」
え?今月分はカルロが数日前に払うって言ってたはずだぜ?
「い、いや、カルロが払ったでしょう?へへ」
「そうだよなぁ?払えるはずはないよな。試しに聞いただけだ」
「旦那、、それはどういう意味で?」
「まぁ、1日ずっとここに居るお前は知らないだろうが、カルロは王都で『テロ事件』を起こした上に逃走したそうだぜ?店の売り上げを全部持ってトンズラしやがったそうだ。」
はあ?カルロが俺たちの金を持ち逃げするわけねぇ!!
「お前は置いて行かれたのさ!ぎゃははは!」
なんだと!カルロが、あのカルロが俺を捨てたとでも言うのか!
「カルロは!カルロはどこだ!!」
「知るかよ!!」
「探さないと!」
「何言ってんだ?お前は今から俺についてくるんだよ。金がないならお前を売り飛ばすしかないだろ?わかってて借りたはずだ。お前を売ったところで二束三文にしかならんし、人間の奴隷商人には売れないしで勘弁してほーぜ。」
「だめだ!だめなんだ!カルロ、、カルロが俺を!!」
「はいはい。おいお前ら、こいつを縛って連れてこい!ゴブリンの集落へ売り飛ばすぞ。」
ゴ、ゴブリンだと?そんなところへ売られたら、もうあいつには、、あ、、え、、な、、い、、なんてこった、、あの幸せな生活がずっと続くんじゃなかったのか?
こんなことなら伝えておけば良かった!!
バカバカ!俺のバカ!なんで勇気が出せないのよ!言わなきゃ何も始まらないじゃないのっ
もうあの人には会えないのね、、ぐすっ、、しくしく、、そういう運命だったんだわ、、しくしく、、不幸なアタシ!!せめて彼の面影を想って生きていくわ、、
―――――
どっかの山、ゴブリンの集落――――
「畜生、ついてねぇな!よりによって、ゴブリンなんかに捕まって捕虜にされるとはよぉ」
イオスはどうしたかな?まあ、あいつの首が飛んだって俺は痛くねぇしな。
「ちょっと!離しなさいよ。キャアア!どこ触ってんのよ!キモッ」
お、、おい、、あ、、れは、、イオ、、ス?
「ああ!カルロ!アタシのカルロ!!」
は、、ぁ?
「やっぱり運命ってあるのね!カルロが私を捨てて逃げたなんてあり得ないわ!」
「お、、おい、、イオス?」
「なぁに?あ・な・た!きゃっ!!」
ぐううう!気持ち悪りい!!何の冗談だ?置いてきたことに腹を立てて嫌がらせしてるのか?そうだな、きっとそうだ。こんな気持ち悪いのと同じ牢屋とか色んな意味で失うモノがでかすぎだろ!
「お、おい、置いてきたことは謝る!だから、元に戻れって、な?」
「何を言ってるの?私とあなたは永遠の愛で結ばれた愛なの!愛と愛があの夜空(因みに昼間)に輝く愛になったの。わかるでしょ?だぁりん!うふふふ。」
まるでわからん!
「よ、寄るな!近寄ったら容赦しねぇぞ!」
「まぁ~♪カルちゃんたら恥ずかしいの?大丈夫よ、優しくしてあ・げ・る。うふふふ」
ぐはっ!だめだ、いますぐコイツをどうにかしないとヤバイ!ヤバすぎる!!
「おい、看守!こいつを隣の牢に連れてってくれぇぇ」
「ゴブ?ゴブブブ?ゴブ!」
こいつもこいつで、まるでわからん!
「なによ、まだ抵抗するのぉ?はじめてじゃないでしょ♪」
「男の相手なんてはじめてに決まってるだろ!」
「男と女、ちょっと見た目が違うだけよぉ?」
畜生!なんで俺がこんな目に!”ぶりのお頭”以降、上手くいきかけるとひでぇ目にあうぜぇ、、、くそっ、、これも全てアデラールのせいだ!あの野郎!覚えてやがれぇぇぇぇ!おい!イオス!どこ触ってんだ、、やめ、、やめろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
「カルちゃんたら元気ないわねぇ?」
ぐふっ
お、俺はもうだめだ、、、
*****
作者です!
カルロとイオス、まさかのラブコメ展開?
いいえ!イオスがやばいほうへ拗らせました。。。
*****
「カルロのやつ、、、、どこいきやがった?」
よ、、よう、、俺はイオスだ、、、。
カルロのやつが帰ってこねぇんだよ。
もう何日も行方をくらませて連絡すらねぇ、、
もしかして、アデラールにでも攫われたのか?助けにいかねぇと!し、しかし、アデラール相手じゃ俺じゃ勝てねぇ。だが、カルロさえ逃げきれれば俺はどうなってもいいんだ。
あいつのためにつくる”ぶり大根”が、俺の存在価値だった、、。
また、大根おろしを大根の千切りにかけて食べる、食生活に戻っちまった。
いや!それはいいんだ。
「カルロ?お前はどこで何をしてるんだ?メシちゃんと食ってるかな、、」
はぁ、、あいつが居ないと何もやる気がおきねぇ、、
「あいつの生臭い横顔、、、鱗がひっついてテカる額、、、はぁぁぁぁ、、」
信じて待ってるしかねぇ、、、あいつには黙ってたが、実はすこし金を隠してあるんだ。
この金があれば、しばらくの間は何とかなるはずだぜぇ、、
カルロと俺の2人は一緒にいないとだめなんだ!
「おう!イオスいるか!!!」
「あ、は、はい!旦那!」
ちっ
せっかく、カルロで妄想してたのに邪魔すんじゃねぇ!
「今月のアレよこしな!」
え?今月分はカルロが数日前に払うって言ってたはずだぜ?
「い、いや、カルロが払ったでしょう?へへ」
「そうだよなぁ?払えるはずはないよな。試しに聞いただけだ」
「旦那、、それはどういう意味で?」
「まぁ、1日ずっとここに居るお前は知らないだろうが、カルロは王都で『テロ事件』を起こした上に逃走したそうだぜ?店の売り上げを全部持ってトンズラしやがったそうだ。」
はあ?カルロが俺たちの金を持ち逃げするわけねぇ!!
「お前は置いて行かれたのさ!ぎゃははは!」
なんだと!カルロが、あのカルロが俺を捨てたとでも言うのか!
「カルロは!カルロはどこだ!!」
「知るかよ!!」
「探さないと!」
「何言ってんだ?お前は今から俺についてくるんだよ。金がないならお前を売り飛ばすしかないだろ?わかってて借りたはずだ。お前を売ったところで二束三文にしかならんし、人間の奴隷商人には売れないしで勘弁してほーぜ。」
「だめだ!だめなんだ!カルロ、、カルロが俺を!!」
「はいはい。おいお前ら、こいつを縛って連れてこい!ゴブリンの集落へ売り飛ばすぞ。」
ゴ、ゴブリンだと?そんなところへ売られたら、もうあいつには、、あ、、え、、な、、い、、なんてこった、、あの幸せな生活がずっと続くんじゃなかったのか?
こんなことなら伝えておけば良かった!!
バカバカ!俺のバカ!なんで勇気が出せないのよ!言わなきゃ何も始まらないじゃないのっ
もうあの人には会えないのね、、ぐすっ、、しくしく、、そういう運命だったんだわ、、しくしく、、不幸なアタシ!!せめて彼の面影を想って生きていくわ、、
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どっかの山、ゴブリンの集落――――
「畜生、ついてねぇな!よりによって、ゴブリンなんかに捕まって捕虜にされるとはよぉ」
イオスはどうしたかな?まあ、あいつの首が飛んだって俺は痛くねぇしな。
「ちょっと!離しなさいよ。キャアア!どこ触ってんのよ!キモッ」
お、、おい、、あ、、れは、、イオ、、ス?
「ああ!カルロ!アタシのカルロ!!」
は、、ぁ?
「やっぱり運命ってあるのね!カルロが私を捨てて逃げたなんてあり得ないわ!」
「お、、おい、、イオス?」
「なぁに?あ・な・た!きゃっ!!」
ぐううう!気持ち悪りい!!何の冗談だ?置いてきたことに腹を立てて嫌がらせしてるのか?そうだな、きっとそうだ。こんな気持ち悪いのと同じ牢屋とか色んな意味で失うモノがでかすぎだろ!
「お、おい、置いてきたことは謝る!だから、元に戻れって、な?」
「何を言ってるの?私とあなたは永遠の愛で結ばれた愛なの!愛と愛があの夜空(因みに昼間)に輝く愛になったの。わかるでしょ?だぁりん!うふふふ。」
まるでわからん!
「よ、寄るな!近寄ったら容赦しねぇぞ!」
「まぁ~♪カルちゃんたら恥ずかしいの?大丈夫よ、優しくしてあ・げ・る。うふふふ」
ぐはっ!だめだ、いますぐコイツをどうにかしないとヤバイ!ヤバすぎる!!
「おい、看守!こいつを隣の牢に連れてってくれぇぇ」
「ゴブ?ゴブブブ?ゴブ!」
こいつもこいつで、まるでわからん!
「なによ、まだ抵抗するのぉ?はじめてじゃないでしょ♪」
「男の相手なんてはじめてに決まってるだろ!」
「男と女、ちょっと見た目が違うだけよぉ?」
畜生!なんで俺がこんな目に!”ぶりのお頭”以降、上手くいきかけるとひでぇ目にあうぜぇ、、、くそっ、、これも全てアデラールのせいだ!あの野郎!覚えてやがれぇぇぇぇ!おい!イオス!どこ触ってんだ、、やめ、、やめろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
「カルちゃんたら元気ないわねぇ?」
ぐふっ
お、俺はもうだめだ、、、
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作者です!
カルロとイオス、まさかのラブコメ展開?
いいえ!イオスがやばいほうへ拗らせました。。。
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