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第4章「大根の…もとい、暗黒のアデラール」
第37話「戦災復興」
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古代遺跡都市カイユテ、アデラールの家(賃貸)――――
「連絡きませんね。。」
そう、王都へ送られた王太子たちの処分が決まれば知らせると
レンスは言っていたが、その知らせが一向に来ないのだ。
「ああ、何かあったのかもしれないな」
「お兄ちゃん!ティリアちゃん!お買い物に行かない?
家に居ると気分も晴れないよー」
「そうですね!お洋服とか買いたいって言ってたじゃ
ないですか」
「そうだな、ここ最近ドタバタしててゆっくり出来なかったし
そうするか」
「やった!はやくはやくー」
街はまだ、戦の爪痕が痛々しく残っていたが、商人たちは
まるでそんなこと気にしないとばかりに商売に励む。
きっと、それが彼らなりの復興へ尽力したいという
気持ちの表れなのかもしれない。
あれからもう半月近く経過していた。
カイユテは復興が始まり、市民も兵士も、そして冒険者たちも
街の復興に手を貸し、カイユテはルミエラの元に1つになっている。
あのレム・リアスの侵攻時に、勇を奮って戦った彼女を
彼女の父親が、陰謀に加担してたのを知っていて、尚、彼女を
この街の領主として慕っている。
いや、頼りにしているのかもしれない。
彼女に何とか、この街の復興を託したい、そんな気持ちが
皆にはあるのだろう。
そのくらいルミエラは精力的に街に尽くしていた。
あの日誓った想いに恥じないように
「そちらの職人の皆さん!お昼の用意が出来ましたわ!」
「こいつは、ルミエラ様自ら申し訳ない!」
「気にしないでください!さあ、食べましょう」
彼女はもともと、気安い性格の貴族だったのだが、ここへきて
更に親しみやすい人間になったのか、身分の上下を問わず
さまざまな人たちに声をかけ、文字通りこの街を支えている。
きっと、父親の犯した間違いを自ら正すつもりで。。
「ルミエラ様!精が出ますね。どうですか?順調ですか」
「アデラール様!おかげ様で順調ですわ」
俺が工事現場に姿を現すと、作業に従事するものたちが一斉に
俺の方を注視する。
良い意味で注目されているわけじゃない。むしろ、逆だ。
彼らにとっては俺が苦々しい存在なのだ、彼らにしても
頭では分かっているのだが、気持ちがついてはいけないから、
俺にこういう視線を向けてしまうのだ。
こうなってしまうのも無理はない。
―――――数日前
「アデラール様、それではあんまりですわ!!」
「仕方ないんですよ」
「でも。。。街を救ったのはあなた方なのですよ!!」
「俺がレム・リアスに不法に侵入したから街が攻められた。
そのせいで、家族や友人を失った人が大勢いる」
「それは彼らの陰謀だったと街の皆は知っています!
いえ、あなた様の言いたいことはわかります。。」
俺が隣国へ不法に侵入したというのは、事実じゃない。
そして、街を救ったあとにルミエラから真相が街の皆に
語られたのだから、ほとんどの者は顛末を知っている。
だが、俺が無実であったとしても陰謀に巻き込まれたとしても
俺が渦中の人間であったことは事実だし、陰謀の過程だったとはいえ
いちどは、俺のせいで侵攻を受けたと伝わってしまった。
未だ、悲しみや怒りに沈む皆は、恨んだ方が楽なのだろうし
誰かを憎むことで、もう一度、立ち上がろうとしている。
事実がこうであったと言われたところで、そう簡単には
割り切れるものではない。
俺は人を恨む気持ちが理解できるから、彼らを責めたくはない。
この街がこんな目に遭ったのは、俺のせいでもあるからだ。
「とにかく俺は、俺の出来るやり方で陰から支えます――
「じゃあ俺は買い物があるので、また様子を見に来ます」
「はい!楽しみにしておりますわ」
リーナが俺を外に連れ出したのは、家の中でじっとしてても
考えすぎて気持ちが暗くなるから、外へ出ようとしただけだ。
外へ出れば奇異な視線、怨恨の視線に晒されるが、かといって
家に閉じこもるのも確かによくない。
「お兄ちゃん!これなんか良くない?」
ん?うさぎを模したローブだ。
なぜ、こんなモノが冒険者向けの店に売っているのか。
「ぴったりだな」
「でしょ!じゃあ、お兄ちゃん着てみて!」
「なに!?俺?これを着るならお前たちだろ?」
「意外と似合うかもしれませんね!お願い着てみて?」
こいつら。2人がかりで俺を見世物にするつもりか!
いいだろう。着てやろうじゃないか!俺が無様な姿を晒して
後で後悔しても遅いぞ!
「わああ!カワイイ。似合ってるじゃないですか!」
「だよね!やっぱり似合うと思ってたもん」
まじか。似合うと思って着せたのか。
俺の美的感覚が優れているとは思わないが、少なくとも
ズレているとは思ってなかった、ズレていたのか。うーむ。
これを着て冒険しろとか言わないよな?
「じゃあ、お兄ちゃんのローブはこれね!いま使ってるの
もうボロボロだから決定♪」
「お、おい?俺の意思は?」
「ありませーん!カワイイ妹の最終決定は絶対なの!」
「リーナちゃんこっちのにしたらどうです?」
「うん、じゃあ着てみる?ティリアちゃんはお兄ちゃんと
お揃いね!」
「えっ、、ペアルックですか?どうします?」
俺に振らないでくれ、どうせ俺に選択権はないのだ。
ティリアの分の冒険装束を買いに来たっていうのもある。
俺がまた一人になったので、しばらくはリーナの世話をしつつ
ティリアも冒険者になると言うので、ギルドで診断をしたのだ
意外、、ではないが、彼女には弓使いの素養があったので
リーナのついでに俺がティリアも見てやるということに
なったのだ。
ティリアにしても、前回の戦のときに、自分だけ何もできず
多くを失ったことを悔い、もう何も失いたくないから
力を求めるのだと。そう言っていた。
確かにハーフエルフは、魔法や弓に優れる者が多い。
「ん。まあ、どっちでもいいよ。任せる」
「じゃ、じゃあ、そうします!ふふ」
なんだ、そのつもりだったんじゃないか。
「わたしはコレにしようかな~」
む。カエルローブだと?
ここは本当に冒険者向けなのか?子供向けじゃ。。。
「これ買ってもいい?」
「好きなのを買えばいいさ」
「じゃあ、これにするね!2人の分も買ってくるから
待っててねー」
リーナはあの後、しばらく沈んでいた。
リタがリーナを庇って死んだのを、気にしていたようだ。
今もそうだと思うが、数日前から笑顔を見せるようになり
妹は妹なりに吹っ切ろうとしている。
俺もあいつらが死んだのは、思いの外、堪えた。
もともと、俺を虐げてたあいつらなのに、しばらく一緒に
まともに冒険してるうちに、情でも移ったのだろうか。
出来ることなら時間を戻したい。
リーナの為にも、俺の為にも。だがそれは無理な相談だ。
割り切るしかないのだ。
「あとは弓を買っておしまいだな」
「弓買ったら、お兄ちゃんに魔力付与してもらえば?」
「そうだな。それはいい考えだな」
「え?いいんですか」
「付与は別にそう大したことじゃないから平気だ」
「じゃあ、お願いしますね♪」
パーティとして戦力が上がるのだから問題はない。
それにティリアなら、武器の強さに奢ることもないだろう。
買い物を終え、家に帰る途中。
「アデラール様!アデラール様ではありませんか!」
何者かに呼び止められた。
「そうですが。どちら様でしょうか?」
「私はルミエラ様の配下の者です。主からあなた様への書簡を
届けに参りました。送り主はサン殿下です」
「レンスからか。。そうか、ありがとう」
「では、私はこれにて失礼致します」
王太子たちの処分の知らせだろうか。
「何て書いてあるの?」
「ああ、、、うん。レンスから王都へ来て欲しいと書いてある。
王太子のことで相談があるようだ」
「そうですか。。行くのですね?」
「そうだな。王太子絡みじゃ他人事じゃないし、レンスの頼みなら
聞かないわけにも行かない」
「わたしたちも一緒に行きます」
「そうだな。ここへ置いていくよりは一緒に行った方がいいだろう」
「わたし!王都はじめてだよー」
「わたしもですよ!楽しみですね」
楽しいだけなら問題ないが、、、。
まあ、行ってみればわかることだな。
レンスの頼みとはなんなのだろうか?俺はまた何かイヤなものを
感じながら、王都への旅路の途につく。
王都までは2週間の道のりだ。
*****
作者です!
今日はあと2話か3話更新します。
*****
「連絡きませんね。。」
そう、王都へ送られた王太子たちの処分が決まれば知らせると
レンスは言っていたが、その知らせが一向に来ないのだ。
「ああ、何かあったのかもしれないな」
「お兄ちゃん!ティリアちゃん!お買い物に行かない?
家に居ると気分も晴れないよー」
「そうですね!お洋服とか買いたいって言ってたじゃ
ないですか」
「そうだな、ここ最近ドタバタしててゆっくり出来なかったし
そうするか」
「やった!はやくはやくー」
街はまだ、戦の爪痕が痛々しく残っていたが、商人たちは
まるでそんなこと気にしないとばかりに商売に励む。
きっと、それが彼らなりの復興へ尽力したいという
気持ちの表れなのかもしれない。
あれからもう半月近く経過していた。
カイユテは復興が始まり、市民も兵士も、そして冒険者たちも
街の復興に手を貸し、カイユテはルミエラの元に1つになっている。
あのレム・リアスの侵攻時に、勇を奮って戦った彼女を
彼女の父親が、陰謀に加担してたのを知っていて、尚、彼女を
この街の領主として慕っている。
いや、頼りにしているのかもしれない。
彼女に何とか、この街の復興を託したい、そんな気持ちが
皆にはあるのだろう。
そのくらいルミエラは精力的に街に尽くしていた。
あの日誓った想いに恥じないように
「そちらの職人の皆さん!お昼の用意が出来ましたわ!」
「こいつは、ルミエラ様自ら申し訳ない!」
「気にしないでください!さあ、食べましょう」
彼女はもともと、気安い性格の貴族だったのだが、ここへきて
更に親しみやすい人間になったのか、身分の上下を問わず
さまざまな人たちに声をかけ、文字通りこの街を支えている。
きっと、父親の犯した間違いを自ら正すつもりで。。
「ルミエラ様!精が出ますね。どうですか?順調ですか」
「アデラール様!おかげ様で順調ですわ」
俺が工事現場に姿を現すと、作業に従事するものたちが一斉に
俺の方を注視する。
良い意味で注目されているわけじゃない。むしろ、逆だ。
彼らにとっては俺が苦々しい存在なのだ、彼らにしても
頭では分かっているのだが、気持ちがついてはいけないから、
俺にこういう視線を向けてしまうのだ。
こうなってしまうのも無理はない。
―――――数日前
「アデラール様、それではあんまりですわ!!」
「仕方ないんですよ」
「でも。。。街を救ったのはあなた方なのですよ!!」
「俺がレム・リアスに不法に侵入したから街が攻められた。
そのせいで、家族や友人を失った人が大勢いる」
「それは彼らの陰謀だったと街の皆は知っています!
いえ、あなた様の言いたいことはわかります。。」
俺が隣国へ不法に侵入したというのは、事実じゃない。
そして、街を救ったあとにルミエラから真相が街の皆に
語られたのだから、ほとんどの者は顛末を知っている。
だが、俺が無実であったとしても陰謀に巻き込まれたとしても
俺が渦中の人間であったことは事実だし、陰謀の過程だったとはいえ
いちどは、俺のせいで侵攻を受けたと伝わってしまった。
未だ、悲しみや怒りに沈む皆は、恨んだ方が楽なのだろうし
誰かを憎むことで、もう一度、立ち上がろうとしている。
事実がこうであったと言われたところで、そう簡単には
割り切れるものではない。
俺は人を恨む気持ちが理解できるから、彼らを責めたくはない。
この街がこんな目に遭ったのは、俺のせいでもあるからだ。
「とにかく俺は、俺の出来るやり方で陰から支えます――
「じゃあ俺は買い物があるので、また様子を見に来ます」
「はい!楽しみにしておりますわ」
リーナが俺を外に連れ出したのは、家の中でじっとしてても
考えすぎて気持ちが暗くなるから、外へ出ようとしただけだ。
外へ出れば奇異な視線、怨恨の視線に晒されるが、かといって
家に閉じこもるのも確かによくない。
「お兄ちゃん!これなんか良くない?」
ん?うさぎを模したローブだ。
なぜ、こんなモノが冒険者向けの店に売っているのか。
「ぴったりだな」
「でしょ!じゃあ、お兄ちゃん着てみて!」
「なに!?俺?これを着るならお前たちだろ?」
「意外と似合うかもしれませんね!お願い着てみて?」
こいつら。2人がかりで俺を見世物にするつもりか!
いいだろう。着てやろうじゃないか!俺が無様な姿を晒して
後で後悔しても遅いぞ!
「わああ!カワイイ。似合ってるじゃないですか!」
「だよね!やっぱり似合うと思ってたもん」
まじか。似合うと思って着せたのか。
俺の美的感覚が優れているとは思わないが、少なくとも
ズレているとは思ってなかった、ズレていたのか。うーむ。
これを着て冒険しろとか言わないよな?
「じゃあ、お兄ちゃんのローブはこれね!いま使ってるの
もうボロボロだから決定♪」
「お、おい?俺の意思は?」
「ありませーん!カワイイ妹の最終決定は絶対なの!」
「リーナちゃんこっちのにしたらどうです?」
「うん、じゃあ着てみる?ティリアちゃんはお兄ちゃんと
お揃いね!」
「えっ、、ペアルックですか?どうします?」
俺に振らないでくれ、どうせ俺に選択権はないのだ。
ティリアの分の冒険装束を買いに来たっていうのもある。
俺がまた一人になったので、しばらくはリーナの世話をしつつ
ティリアも冒険者になると言うので、ギルドで診断をしたのだ
意外、、ではないが、彼女には弓使いの素養があったので
リーナのついでに俺がティリアも見てやるということに
なったのだ。
ティリアにしても、前回の戦のときに、自分だけ何もできず
多くを失ったことを悔い、もう何も失いたくないから
力を求めるのだと。そう言っていた。
確かにハーフエルフは、魔法や弓に優れる者が多い。
「ん。まあ、どっちでもいいよ。任せる」
「じゃ、じゃあ、そうします!ふふ」
なんだ、そのつもりだったんじゃないか。
「わたしはコレにしようかな~」
む。カエルローブだと?
ここは本当に冒険者向けなのか?子供向けじゃ。。。
「これ買ってもいい?」
「好きなのを買えばいいさ」
「じゃあ、これにするね!2人の分も買ってくるから
待っててねー」
リーナはあの後、しばらく沈んでいた。
リタがリーナを庇って死んだのを、気にしていたようだ。
今もそうだと思うが、数日前から笑顔を見せるようになり
妹は妹なりに吹っ切ろうとしている。
俺もあいつらが死んだのは、思いの外、堪えた。
もともと、俺を虐げてたあいつらなのに、しばらく一緒に
まともに冒険してるうちに、情でも移ったのだろうか。
出来ることなら時間を戻したい。
リーナの為にも、俺の為にも。だがそれは無理な相談だ。
割り切るしかないのだ。
「あとは弓を買っておしまいだな」
「弓買ったら、お兄ちゃんに魔力付与してもらえば?」
「そうだな。それはいい考えだな」
「え?いいんですか」
「付与は別にそう大したことじゃないから平気だ」
「じゃあ、お願いしますね♪」
パーティとして戦力が上がるのだから問題はない。
それにティリアなら、武器の強さに奢ることもないだろう。
買い物を終え、家に帰る途中。
「アデラール様!アデラール様ではありませんか!」
何者かに呼び止められた。
「そうですが。どちら様でしょうか?」
「私はルミエラ様の配下の者です。主からあなた様への書簡を
届けに参りました。送り主はサン殿下です」
「レンスからか。。そうか、ありがとう」
「では、私はこれにて失礼致します」
王太子たちの処分の知らせだろうか。
「何て書いてあるの?」
「ああ、、、うん。レンスから王都へ来て欲しいと書いてある。
王太子のことで相談があるようだ」
「そうですか。。行くのですね?」
「そうだな。王太子絡みじゃ他人事じゃないし、レンスの頼みなら
聞かないわけにも行かない」
「わたしたちも一緒に行きます」
「そうだな。ここへ置いていくよりは一緒に行った方がいいだろう」
「わたし!王都はじめてだよー」
「わたしもですよ!楽しみですね」
楽しいだけなら問題ないが、、、。
まあ、行ってみればわかることだな。
レンスの頼みとはなんなのだろうか?俺はまた何かイヤなものを
感じながら、王都への旅路の途につく。
王都までは2週間の道のりだ。
*****
作者です!
今日はあと2話か3話更新します。
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