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第3章「夢の続きを大根と共に」
第28話「リーナの初仕事」 ~1次修正版~
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西の湖――(リーナ視点)
「リーナさん。そっちはどうですか?」
「うん。こっちいっぱいあるよ! じるくん、こっちおいでおいで!」
「はい。お陰で思ったより早く終わりそうです。」
「うんうん。よかったね!」
あたし、リーナはカイユテで最近、お友達になったじるくんのお仕事を手伝っています。お兄ちゃんに、外に出るのはダメだって言われてるけど、じるくん、とても困っていたので、れむくんにお願いしてれむくんおススメの薬草採取スポットにきたんだよ。
じるくんとはこんな出会いでした――
「今日の晩御飯はお兄ちゃんの好きな豚しゃぶにしよう。」
お兄ちゃん。ポン酢で食べるおかず大好きなんだよね。あたしはお仕事できないから、せめて、お兄ちゃんの身の回りのお世話くらいはちゃんとしたいんだ。お世話だから、看護師さんの練習にもなるかなぁ?
「あ!今日は卵の特売だった!いそげー!きゃっ!」
「わわっ!だ、大丈夫ですか!」
「う、うん。大丈夫!あなたも大丈夫?」
「ぼくは大丈夫ですよ。あ、、ああ、うん!」
「あれ?何か落ちてるよ?」
「あ、大丈夫ですから!」
「あれぇ?これ薬草だよね。こんなにしちゃって大丈夫?」
「明日また取りに行けばいいので大丈夫ですよ。」
「えー。あたしのせいだよね。うーん。」
お買い物中のよそ見は危険だった!はじめて会った人なのに、迷惑掛けてそのままには出来ないよね?お兄ちゃんなら、一緒に手伝うよね?あたしにはいつも、れむくんがそばに居てくれるからあんまり遠くじゃなければ……
「お詫びにあたしもいく!」
「ええ!?悪いですよ。ぼくいつも一人でやってるし……」
「2人で一緒にやったほうが早いんだよ」
「そうですけど…ぼくに関わると…」
「とにかく!明日待ち合わせ何時?」
「わかりました。じゃあ、明日だけお願いします。」
ね?素敵な出会いでしょ?じるくん優しいんだよ。
『リーナ、もうそのくらいでよかろう。日が暮れてきたゆえ帰る支度をせよ。』
「うん、れむくん。今日はありがとうね!」
『礼には及ばん。言うなら主に言うのだな。』
「じるくん!帰ろう。ね?」
「あ、はい。リーナさん。」
古代遺跡都市カイユテ、ギルド受付――
「てめー!今日はどこいってたんだ?」
「あ、あ、カルロ、さ、さん。」
「あぁ?はっきり喋れコラ!今日のアガリは?」
「あ、あの。どうぞ…」
「へー、今日はいい出来じゃねーか。ほらよ分け前だ取っとけ。お前には銅貨がお似合いだなぁ!」
「あ、はぁ……」
「んだてめぁ!不満でもあんのかコラぁ!」
「え、え…」
「だから、ハッキリしろって言ってんだろ!言うこと聞かねーとアデラールさんにチクるぞ?」
「す、すいません!! それだけは!!」
「あの人にバレたらお前は終わりだからな。きっちり覚えておけよ! けっ!」
「お、覚えておきます!!」
「じゃあ、俺はもう酒飲み行くから回収はお前がやってこい。金払い悪いやつには、アデラールさんの名前出して無理矢理出させろ。わかったな?」
「…………」
「返事しろこらぁ!」
あれ、どうしたんだろ?じるくんが怖い人に虐められてる?
あの虐めてる人、どこかで見たなぁ。誰だっけ? じるくんとごはん食べようと思ったんだけど、お仕事なのかなー? なんか書類抱えて出て行っちゃったなぁじるくん。毎日、薬草のお仕事してるみたい。またれむくんにあそこ連れてってもらおうかなそうしたら、またじるくんと遊べるよね。
でもいま、お兄ちゃんのお話しもしてたのかな、お兄ちゃんの名前ゆってたし。じるくんもお兄ちゃんの名前知ってたしいまのお話し、よく聞こえなかったけどね。
もしかしたらお兄ちゃんを知ってるのかな。うーん!明日またじるくんと遊ぼう!その時に聞いてみよう。早く帰ってごはん作ろうっと。
「れむくん!」
『何用だ?何かあったのか』
「じるくんとお友達になりたいから、また明日あそこ連れてってくれる?」
『兄君に外は危険だと言われておろう。常に我がそなたを守り切れる保証など無いのだぞ。それに、我に主命に背けと申しておるのか』
「んー。じゃあ、お兄ちゃんにお願いしてみるね」
お兄ちゃんにお願いしてみよう! そんなに遠くじゃないから頑張ってお願いすれば、きっと許してくれると思うんだ。お兄ちゃんが心配してくれるのは嬉しいけど、わたしもいつまでも守られてるだけじゃなくて少しづつでも世界を広げてみたい!じるくん。きっといい子だからお手伝いしたいんだ。
明日またじるくんに会ったら、ごはんの約束もしないと!お兄ちゃんと、じるくんと3人でごはんだね。あと、ぱんなちゃんと、れむくんも入れたら5人だななんか家族みたいだね。
そういえば、お父さんと、お母さんは元気かな?カイユテに来てもう半月経つけど、毎日が楽しくて時間が経つのがとても早く感じる。魔法の練習も先生と一緒にやってるから少し使えるようになった。お母さんに魔法見せてあげたいな。もっと上手に使えるようになったら、れむくんと家に帰ってお父さんとお母さんに魔法見せてあげよう!
あ、そうだ、その前に大根の魔法を教わろうかな?お兄ちゃんじゃないと『まじっく大根』作れないから村はいま、ふつうの大根しか作れないって手紙に書いてあったもんね!
ぱんなちゃん教えてくれるかな? うん。今度きいてみよう。なんか、したいこといっぱいで楽しいな。お兄ちゃんのおかげだね。感謝しないとな~。お兄ちゃん早く帰ってこないかな~。
ごはんも出来てますよ~!
――――30分後
「お兄ちゃん、お帰りなさい!」
「ただいま。ごめんな遅くなっちゃって。」
「大丈夫! いま、おかず温め直すから座ってまっててね。」
「ああ、今日は何を作ってくれたんだ?」
「ふふん! 今日は豚のしゃぶしゃぶです♪ポン酢もあるよ。」
「豚しゃぶなんて久しぶりだな。」
「本当? 作ってよかったな~」
やったね! 豚しゃぶにして正解だったみたい。
「ねね。」
「ん? どうした?」
「この前の冒険の話しなんだけど…」
「ああ、考えたんだけど、いま俺のパーティは3人だろ? エリスとリタは、なんだかんだ言って強いから俺と一緒でもわりと平気なんだよ。」
「うん。」
「だからあいつらはいいけど、リーナはちょっと早いと思うんだよ。」
「そっか~、それはしょうがないよね。」
「気持ちはわかるよ、それで魔法の練習はどうだ?」
そうなんだよね。お兄ちゃんに魔法の先生を紹介してもらって、七日くらい前から神聖魔法を習ってるんだよね。その先生の名前は、ベルナルドさん。わたしは『べる先生』って呼んでるけど、お兄ちゃんにはお世話になったからって一生懸命に教えてくれるんだよね。
お兄ちゃんにはまだ内緒だけど、1個だけ魔法覚えたんだ。いま練習してるのを使えるようになったら……そのときにまた、一緒に冒険したいってお願いしよう。
「うん。べる先生優しいから好きかな。」
「そうか、イイ人だから信用してもいいぞ。」
「わかってる。礼儀作法とかも教わってるんだよ。」
「そうか。リーナも大人になる前にそういうの覚えておいてもいいな。」
「お兄ちゃん、なんだかお母さんみたいだよ!」
「そうだな。ここには俺とリーナしか居ないからな。」
「もっと家族が増えたらいいね。」
「うん、そうだな。リーナ、お姉さんほしくないか?」
「え? 魔法で作るの?」
「いやいや、そうじゃないよ。俺の知り合いがしばらくあとに、ここで一緒に暮らすかもしれないんだ。」
「そうなんだ! 楽しみだね!」
あたしはそれが誰か知っているの。
ギルドではその人とお兄ちゃんが仲がいいのは有名で、冒険者さんたちが教えてくれたから知ってるんだ。ティリアさんキレイな人だったな。お兄ちゃん、たぶん好きなんじゃないかな~。そしてたぶん、ティリアさんもお兄ちゃんを好きだと思う。2人が楽しそうに話してるのを見て、すぐ分かっちゃった。
いいな~。わたしも誰か見つけないとね!
れむくん?れむくんが変身できたらお侍さんかな~
だったら、じるくん?じるくんかぁ~。ふふふ。
お父さん。お母さん、それから村のみんな!あたしはここで元気に暮らしてます。もうしばらくあたしとお兄ちゃんを見守っていてくださいね。
*****
作者です!
皆さんお待ちかね?カルロくん再登場です。ゲスの香りが漂うあの男です。フフフ(´ー+`)
2018/5/26 1次修正済み
*****
「リーナさん。そっちはどうですか?」
「うん。こっちいっぱいあるよ! じるくん、こっちおいでおいで!」
「はい。お陰で思ったより早く終わりそうです。」
「うんうん。よかったね!」
あたし、リーナはカイユテで最近、お友達になったじるくんのお仕事を手伝っています。お兄ちゃんに、外に出るのはダメだって言われてるけど、じるくん、とても困っていたので、れむくんにお願いしてれむくんおススメの薬草採取スポットにきたんだよ。
じるくんとはこんな出会いでした――
「今日の晩御飯はお兄ちゃんの好きな豚しゃぶにしよう。」
お兄ちゃん。ポン酢で食べるおかず大好きなんだよね。あたしはお仕事できないから、せめて、お兄ちゃんの身の回りのお世話くらいはちゃんとしたいんだ。お世話だから、看護師さんの練習にもなるかなぁ?
「あ!今日は卵の特売だった!いそげー!きゃっ!」
「わわっ!だ、大丈夫ですか!」
「う、うん。大丈夫!あなたも大丈夫?」
「ぼくは大丈夫ですよ。あ、、ああ、うん!」
「あれ?何か落ちてるよ?」
「あ、大丈夫ですから!」
「あれぇ?これ薬草だよね。こんなにしちゃって大丈夫?」
「明日また取りに行けばいいので大丈夫ですよ。」
「えー。あたしのせいだよね。うーん。」
お買い物中のよそ見は危険だった!はじめて会った人なのに、迷惑掛けてそのままには出来ないよね?お兄ちゃんなら、一緒に手伝うよね?あたしにはいつも、れむくんがそばに居てくれるからあんまり遠くじゃなければ……
「お詫びにあたしもいく!」
「ええ!?悪いですよ。ぼくいつも一人でやってるし……」
「2人で一緒にやったほうが早いんだよ」
「そうですけど…ぼくに関わると…」
「とにかく!明日待ち合わせ何時?」
「わかりました。じゃあ、明日だけお願いします。」
ね?素敵な出会いでしょ?じるくん優しいんだよ。
『リーナ、もうそのくらいでよかろう。日が暮れてきたゆえ帰る支度をせよ。』
「うん、れむくん。今日はありがとうね!」
『礼には及ばん。言うなら主に言うのだな。』
「じるくん!帰ろう。ね?」
「あ、はい。リーナさん。」
古代遺跡都市カイユテ、ギルド受付――
「てめー!今日はどこいってたんだ?」
「あ、あ、カルロ、さ、さん。」
「あぁ?はっきり喋れコラ!今日のアガリは?」
「あ、あの。どうぞ…」
「へー、今日はいい出来じゃねーか。ほらよ分け前だ取っとけ。お前には銅貨がお似合いだなぁ!」
「あ、はぁ……」
「んだてめぁ!不満でもあんのかコラぁ!」
「え、え…」
「だから、ハッキリしろって言ってんだろ!言うこと聞かねーとアデラールさんにチクるぞ?」
「す、すいません!! それだけは!!」
「あの人にバレたらお前は終わりだからな。きっちり覚えておけよ! けっ!」
「お、覚えておきます!!」
「じゃあ、俺はもう酒飲み行くから回収はお前がやってこい。金払い悪いやつには、アデラールさんの名前出して無理矢理出させろ。わかったな?」
「…………」
「返事しろこらぁ!」
あれ、どうしたんだろ?じるくんが怖い人に虐められてる?
あの虐めてる人、どこかで見たなぁ。誰だっけ? じるくんとごはん食べようと思ったんだけど、お仕事なのかなー? なんか書類抱えて出て行っちゃったなぁじるくん。毎日、薬草のお仕事してるみたい。またれむくんにあそこ連れてってもらおうかなそうしたら、またじるくんと遊べるよね。
でもいま、お兄ちゃんのお話しもしてたのかな、お兄ちゃんの名前ゆってたし。じるくんもお兄ちゃんの名前知ってたしいまのお話し、よく聞こえなかったけどね。
もしかしたらお兄ちゃんを知ってるのかな。うーん!明日またじるくんと遊ぼう!その時に聞いてみよう。早く帰ってごはん作ろうっと。
「れむくん!」
『何用だ?何かあったのか』
「じるくんとお友達になりたいから、また明日あそこ連れてってくれる?」
『兄君に外は危険だと言われておろう。常に我がそなたを守り切れる保証など無いのだぞ。それに、我に主命に背けと申しておるのか』
「んー。じゃあ、お兄ちゃんにお願いしてみるね」
お兄ちゃんにお願いしてみよう! そんなに遠くじゃないから頑張ってお願いすれば、きっと許してくれると思うんだ。お兄ちゃんが心配してくれるのは嬉しいけど、わたしもいつまでも守られてるだけじゃなくて少しづつでも世界を広げてみたい!じるくん。きっといい子だからお手伝いしたいんだ。
明日またじるくんに会ったら、ごはんの約束もしないと!お兄ちゃんと、じるくんと3人でごはんだね。あと、ぱんなちゃんと、れむくんも入れたら5人だななんか家族みたいだね。
そういえば、お父さんと、お母さんは元気かな?カイユテに来てもう半月経つけど、毎日が楽しくて時間が経つのがとても早く感じる。魔法の練習も先生と一緒にやってるから少し使えるようになった。お母さんに魔法見せてあげたいな。もっと上手に使えるようになったら、れむくんと家に帰ってお父さんとお母さんに魔法見せてあげよう!
あ、そうだ、その前に大根の魔法を教わろうかな?お兄ちゃんじゃないと『まじっく大根』作れないから村はいま、ふつうの大根しか作れないって手紙に書いてあったもんね!
ぱんなちゃん教えてくれるかな? うん。今度きいてみよう。なんか、したいこといっぱいで楽しいな。お兄ちゃんのおかげだね。感謝しないとな~。お兄ちゃん早く帰ってこないかな~。
ごはんも出来てますよ~!
――――30分後
「お兄ちゃん、お帰りなさい!」
「ただいま。ごめんな遅くなっちゃって。」
「大丈夫! いま、おかず温め直すから座ってまっててね。」
「ああ、今日は何を作ってくれたんだ?」
「ふふん! 今日は豚のしゃぶしゃぶです♪ポン酢もあるよ。」
「豚しゃぶなんて久しぶりだな。」
「本当? 作ってよかったな~」
やったね! 豚しゃぶにして正解だったみたい。
「ねね。」
「ん? どうした?」
「この前の冒険の話しなんだけど…」
「ああ、考えたんだけど、いま俺のパーティは3人だろ? エリスとリタは、なんだかんだ言って強いから俺と一緒でもわりと平気なんだよ。」
「うん。」
「だからあいつらはいいけど、リーナはちょっと早いと思うんだよ。」
「そっか~、それはしょうがないよね。」
「気持ちはわかるよ、それで魔法の練習はどうだ?」
そうなんだよね。お兄ちゃんに魔法の先生を紹介してもらって、七日くらい前から神聖魔法を習ってるんだよね。その先生の名前は、ベルナルドさん。わたしは『べる先生』って呼んでるけど、お兄ちゃんにはお世話になったからって一生懸命に教えてくれるんだよね。
お兄ちゃんにはまだ内緒だけど、1個だけ魔法覚えたんだ。いま練習してるのを使えるようになったら……そのときにまた、一緒に冒険したいってお願いしよう。
「うん。べる先生優しいから好きかな。」
「そうか、イイ人だから信用してもいいぞ。」
「わかってる。礼儀作法とかも教わってるんだよ。」
「そうか。リーナも大人になる前にそういうの覚えておいてもいいな。」
「お兄ちゃん、なんだかお母さんみたいだよ!」
「そうだな。ここには俺とリーナしか居ないからな。」
「もっと家族が増えたらいいね。」
「うん、そうだな。リーナ、お姉さんほしくないか?」
「え? 魔法で作るの?」
「いやいや、そうじゃないよ。俺の知り合いがしばらくあとに、ここで一緒に暮らすかもしれないんだ。」
「そうなんだ! 楽しみだね!」
あたしはそれが誰か知っているの。
ギルドではその人とお兄ちゃんが仲がいいのは有名で、冒険者さんたちが教えてくれたから知ってるんだ。ティリアさんキレイな人だったな。お兄ちゃん、たぶん好きなんじゃないかな~。そしてたぶん、ティリアさんもお兄ちゃんを好きだと思う。2人が楽しそうに話してるのを見て、すぐ分かっちゃった。
いいな~。わたしも誰か見つけないとね!
れむくん?れむくんが変身できたらお侍さんかな~
だったら、じるくん?じるくんかぁ~。ふふふ。
お父さん。お母さん、それから村のみんな!あたしはここで元気に暮らしてます。もうしばらくあたしとお兄ちゃんを見守っていてくださいね。
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作者です!
皆さんお待ちかね?カルロくん再登場です。ゲスの香りが漂うあの男です。フフフ(´ー+`)
2018/5/26 1次修正済み
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