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第2章「スーパードクター現る!」
第21話「キミの元へ」
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※2020/05/30 書き直し
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今日は朝から、このリト村に異色と言える珍しい客が、ひっきりなしに、このもはや、醜悪としか言えないほどに狼狽する男の元へやってくる。
今朝方、王都から先触れの早馬が来たあとに、先の使者の口上どおり王都より身なりの整った、それでいて、精悍な顔つきの騎士隊長が、大地を踏み鳴らし領主の屋敷までやってきたのだ。
「領主代理ファイル。そなたが、そのファイルで相違ないか?」
重厚なゴシックプレートの鎧に身を包み、厳正さの中に落ち着きをも兼ね備えたこの騎士隊長は、まるで虫ケラでも睨みつけるかのように鋭い眼光から怒気を迸らせている。
伯爵からの知らせが王の代理を務める、王太子にもたらされる。王太子はさっそく、配下の騎士団長を声を荒げて呼びつけると、騎士団長の尊厳を無視するかのような態度で、何事かを命じたのだ
騎士隊長は、主の命を受け王陛下に反逆を企てた罪人の元へ馬にムチを打ち、配下の騎士たちと、ひたすらに急いだ。
王陛下の御下命に背いて、功績のあった者へ与えられた恩賞をおそれ多くも、権力を濫用して横領した者がおると。王と王国に忠義を尽くす騎士として、そのような輩は決してただでは済まさない。
この騎士隊長は職務を忠実に実行するため、罪人に問うのだ。
彼の背後には、彼に従う精強な騎士たちが主の命を待っている。
「バルグート伯爵さまよりの書状にて、そなたの罪は露見した、王太子殿下レナスさまの名において貴様を捕縛する」
「お……お待ちください! 一体、何の罪でそのような――」
「ええい! 見苦しい! 貴様も騎士の端くれであろう! 構わぬ! この反逆者を捕えろ!」
背後に控えた騎士たちが、一斉にファイルを捕えようと動き出す。
「このような法外な行為が許されるのですか!」
「黙らぬか! 法外なのはそなたであろう? 王陛下より授けられた恩賞を功績者に渡さず、貴様が横領した件は、既に殿下のお耳に届いておる! 貴様の罪状は王家に対する反逆だ」
「そ、そんな! そ、そうだ !この屋敷を調べて下さい! そんな恩賞の金貨など1枚もありません!!!」
「そのようなこと、既にどこかに隠しただけであろう、反逆の罪は死をもって償う大罪だ。諦めて縛につけ!!」
「ぶ……ぶひいいいい…お許しを! お許しを――」
―――
村人たちが広場に掲げられた看板の前にあつまって、何事か騒いでいる。
看板にはさきほどの騎士の一人の口上と同じような内容が書かれている。
『リト村領主代理ファイルを、王と王室並びに、マーテル王国への反逆の大罪により捕縛し、領主代理の任を解く』
看板を驚いた表情でアデラールは見つめている。
まさか、こんなことが起きるとは完全に想定外だった。
動くに動けない不安の中、何か策はないものかと思案したまたま、広場までやってきたのだ。
「まさか、こんなことになるとはな……」
おかしいな。
いや、実際アイツが関わってることは事実だろうけど…
出てくる証拠がすべてファイルを示している。
何かの意思が働いて事態が急転直下した。
あくまでも自然の流れで、こうなったとは考えにくい。
ただ、昨日夕刻以後に”敵”が何かを意図したにしては、この件は進展が早すぎる。
事前に周到に用意されていたのか?
単に気のせいと考えることは出来そうにない。
リーナの身に危険が迫ったことを思うと。。
誰が何を企んでいるのか。
今はまだ情報が少なすぎて何も見えてこない。
当面の敵の一人が居なくなったことは喜ばしいが。
「パンナ。また調べてほしいことがある」
「何なりと」
「例の恩賞の行方を探って欲しい。俺はこれから荷物をまとめて、リーナと一緒にカイユテへ戻る。カイユテにきっとその金の行方の手掛かりがあるはずだ」
「畏まりました。マスター、仰せのままに」
またいつリーナに危害が及ぶか分からない。
カイユテにも危険はあるだろう。だが、そばに置いておく方が、何かと動きやすいはずだ。
しかし、手が足りないな。
そこまで上位ではなくてもよいから、何か戦闘向けの
精霊でも召喚してみるか?
俺の得意な火炎属性か、移動もふまえて乗り物でもいい。
召喚の手ほどきは、既にパンナからいろいろ聞いてある。
精霊界に意識を運んで呼びかけるだけでいい。
俺に資格があるなら、声を聞いた精霊が応じてくれる。
リーナが喜ぶようなのがいいな。
『此方の地より。汝らに問う、我、契約を求める者なり呼びかけに応え、我に従属に誓いを求めん、彼方の地より
我が心に受諾せよ。ア・セプト!!』
詠唱を終える。
俺はナイフで指先を切ると、血を数滴落とす。
血が魔方陣の形を成すと、その中心から動物らしき影が現れる。
「契約を求める至高なるお方、我をお求めか? 我が名はレムリト妖精の森に住まうユニコーン族を束ねる者。あなたさまの求めに応じ、我、従属の誓いを捧げることを誓う」
頭で想った姿がそのまま形に現れた。
ユニコーンか、ワイバーンか、移動が可能でかつ、戦闘もできるやつ。
あ、でも、そう考えるとワイバーンは悪目立ちすぎるし街の中へは連れていけないか…
となると、このユニコーンで正解だったかもしれない。
聞けばユニコーンを束ねる者とか。心強いじゃないか。
でも、精霊って願ったのに、妖精が出てきたな。
精霊と妖精って何がちがうんだ?
パンナに後で聞いてみよう。
「レムリトと言ったか? そなたの誓いを受けよう」
「あなたさまの真名を伺いたい。よろしいか」
「俺の名はアデラールだ。頼りにしているよ」
「承った。とこしえに我と我の一族の主たらんことを願う」
「早速で悪いんだけど、これから少し旅に出る。同行してくれるか?」
「承知。あなたさまの翼となりて、どこへなりとも参る所存」
なんだ。前世は侍なのか?
ちょっとばかし、パンナとキャラが被るな。
俺って、女神でも召喚できるけど、召喚対象なら何でもいけるのかな
なんかアレだ。
伝説のドラゴンとか良くないか?
そこまでいくと変身魔法で、普段は人型だけど戦う時だけドラゴン!
以前の俺はしょぼすぎてドラゴンとか無縁すぎたからな
実際、竜族とかあんま知らないんだよな。
パンナなら知ってるかな?
あ、それこそ、レムリトに聞けばいいのか。
召喚成功しといて何だが発動キーになっている魔法の名前だけは
既存の魔法から概念を取り入れたが、魔法言語を並べただけで
詠唱の効果あるんだな?
ぶっちゃけ、今のも即席で考えた詠唱なんだけど。。
最近、ひっきりなしに魔法を教えてってリーナにせがまれる
俺自体が学院なりで学んでないから、教えると言ったって感覚で魔法作ったり、使ってるのを教えるのは難しい。
けど、リーナは妹であるという、ひいきめなしにしても魔力は感じる。それがどの程度は分からないけどな。
リーナが夢見る看護師さんくらいにはなれるかな?
でも、神聖魔法あんま得意じゃないんだよな。
ベルナルドさんに頼んだ方がいいかもしれないな。
さて、ここでの生活も終わりか。
母さんと父さんは好きにしろって言ってたけど、もうしばらく好きにさせてもらうとしよう。
たった3週間ちょっとだけど、楽しかったな。
ここ一応、大根の聖地認定されてるんだよな?
俺やパンナが居ない間に何か起きないといいけどな。
本当にいろんなことがあったな。
次はカイユテで新しい俺を試したい。
「お兄ちゃん! 楽しみだね!!」
「そうだな。リーナは村の外にでるのは、はじめてか?」
「うん!!」
「そうか。レムリトいるか?」
「我が主よ。ここにて」
「わあああ! 綺麗な馬だ! 真っ白だよ!!」
「こらこら、そこな娘よ。馬ではない、ユニコーンだ。レムリトと申す」
「れむくんだね!!」
「れ……まあ、よい。さて、アデラールさま」
「ああ、カイユテまで行きたい」
「お二人。我が背に乗られよ。カイユテならば半日かと」
「おお、早いな! じゃあ、行こうか」
ここは王都とカイユテを結ぶ街道の村リト。
やがて小さくなっていく故郷を背に置いて。
アデラールの旅は、夢を捨てたあの場所へとふたたび還る。
いや、ここから旅がはじまるのかもしれない。
ここからが夢を追う旅なのだと。アデラールは思う。
レムリトの背は2人の兄と妹の夢をも乗せて疾走する。
*****
文章が適当すぎて気に食わない(´・ω・`)
でも書き直してる時間が…
2020/05/31 加筆修正
*****
※2020/05/30 書き直し
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今日は朝から、このリト村に異色と言える珍しい客が、ひっきりなしに、このもはや、醜悪としか言えないほどに狼狽する男の元へやってくる。
今朝方、王都から先触れの早馬が来たあとに、先の使者の口上どおり王都より身なりの整った、それでいて、精悍な顔つきの騎士隊長が、大地を踏み鳴らし領主の屋敷までやってきたのだ。
「領主代理ファイル。そなたが、そのファイルで相違ないか?」
重厚なゴシックプレートの鎧に身を包み、厳正さの中に落ち着きをも兼ね備えたこの騎士隊長は、まるで虫ケラでも睨みつけるかのように鋭い眼光から怒気を迸らせている。
伯爵からの知らせが王の代理を務める、王太子にもたらされる。王太子はさっそく、配下の騎士団長を声を荒げて呼びつけると、騎士団長の尊厳を無視するかのような態度で、何事かを命じたのだ
騎士隊長は、主の命を受け王陛下に反逆を企てた罪人の元へ馬にムチを打ち、配下の騎士たちと、ひたすらに急いだ。
王陛下の御下命に背いて、功績のあった者へ与えられた恩賞をおそれ多くも、権力を濫用して横領した者がおると。王と王国に忠義を尽くす騎士として、そのような輩は決してただでは済まさない。
この騎士隊長は職務を忠実に実行するため、罪人に問うのだ。
彼の背後には、彼に従う精強な騎士たちが主の命を待っている。
「バルグート伯爵さまよりの書状にて、そなたの罪は露見した、王太子殿下レナスさまの名において貴様を捕縛する」
「お……お待ちください! 一体、何の罪でそのような――」
「ええい! 見苦しい! 貴様も騎士の端くれであろう! 構わぬ! この反逆者を捕えろ!」
背後に控えた騎士たちが、一斉にファイルを捕えようと動き出す。
「このような法外な行為が許されるのですか!」
「黙らぬか! 法外なのはそなたであろう? 王陛下より授けられた恩賞を功績者に渡さず、貴様が横領した件は、既に殿下のお耳に届いておる! 貴様の罪状は王家に対する反逆だ」
「そ、そんな! そ、そうだ !この屋敷を調べて下さい! そんな恩賞の金貨など1枚もありません!!!」
「そのようなこと、既にどこかに隠しただけであろう、反逆の罪は死をもって償う大罪だ。諦めて縛につけ!!」
「ぶ……ぶひいいいい…お許しを! お許しを――」
―――
村人たちが広場に掲げられた看板の前にあつまって、何事か騒いでいる。
看板にはさきほどの騎士の一人の口上と同じような内容が書かれている。
『リト村領主代理ファイルを、王と王室並びに、マーテル王国への反逆の大罪により捕縛し、領主代理の任を解く』
看板を驚いた表情でアデラールは見つめている。
まさか、こんなことが起きるとは完全に想定外だった。
動くに動けない不安の中、何か策はないものかと思案したまたま、広場までやってきたのだ。
「まさか、こんなことになるとはな……」
おかしいな。
いや、実際アイツが関わってることは事実だろうけど…
出てくる証拠がすべてファイルを示している。
何かの意思が働いて事態が急転直下した。
あくまでも自然の流れで、こうなったとは考えにくい。
ただ、昨日夕刻以後に”敵”が何かを意図したにしては、この件は進展が早すぎる。
事前に周到に用意されていたのか?
単に気のせいと考えることは出来そうにない。
リーナの身に危険が迫ったことを思うと。。
誰が何を企んでいるのか。
今はまだ情報が少なすぎて何も見えてこない。
当面の敵の一人が居なくなったことは喜ばしいが。
「パンナ。また調べてほしいことがある」
「何なりと」
「例の恩賞の行方を探って欲しい。俺はこれから荷物をまとめて、リーナと一緒にカイユテへ戻る。カイユテにきっとその金の行方の手掛かりがあるはずだ」
「畏まりました。マスター、仰せのままに」
またいつリーナに危害が及ぶか分からない。
カイユテにも危険はあるだろう。だが、そばに置いておく方が、何かと動きやすいはずだ。
しかし、手が足りないな。
そこまで上位ではなくてもよいから、何か戦闘向けの
精霊でも召喚してみるか?
俺の得意な火炎属性か、移動もふまえて乗り物でもいい。
召喚の手ほどきは、既にパンナからいろいろ聞いてある。
精霊界に意識を運んで呼びかけるだけでいい。
俺に資格があるなら、声を聞いた精霊が応じてくれる。
リーナが喜ぶようなのがいいな。
『此方の地より。汝らに問う、我、契約を求める者なり呼びかけに応え、我に従属に誓いを求めん、彼方の地より
我が心に受諾せよ。ア・セプト!!』
詠唱を終える。
俺はナイフで指先を切ると、血を数滴落とす。
血が魔方陣の形を成すと、その中心から動物らしき影が現れる。
「契約を求める至高なるお方、我をお求めか? 我が名はレムリト妖精の森に住まうユニコーン族を束ねる者。あなたさまの求めに応じ、我、従属の誓いを捧げることを誓う」
頭で想った姿がそのまま形に現れた。
ユニコーンか、ワイバーンか、移動が可能でかつ、戦闘もできるやつ。
あ、でも、そう考えるとワイバーンは悪目立ちすぎるし街の中へは連れていけないか…
となると、このユニコーンで正解だったかもしれない。
聞けばユニコーンを束ねる者とか。心強いじゃないか。
でも、精霊って願ったのに、妖精が出てきたな。
精霊と妖精って何がちがうんだ?
パンナに後で聞いてみよう。
「レムリトと言ったか? そなたの誓いを受けよう」
「あなたさまの真名を伺いたい。よろしいか」
「俺の名はアデラールだ。頼りにしているよ」
「承った。とこしえに我と我の一族の主たらんことを願う」
「早速で悪いんだけど、これから少し旅に出る。同行してくれるか?」
「承知。あなたさまの翼となりて、どこへなりとも参る所存」
なんだ。前世は侍なのか?
ちょっとばかし、パンナとキャラが被るな。
俺って、女神でも召喚できるけど、召喚対象なら何でもいけるのかな
なんかアレだ。
伝説のドラゴンとか良くないか?
そこまでいくと変身魔法で、普段は人型だけど戦う時だけドラゴン!
以前の俺はしょぼすぎてドラゴンとか無縁すぎたからな
実際、竜族とかあんま知らないんだよな。
パンナなら知ってるかな?
あ、それこそ、レムリトに聞けばいいのか。
召喚成功しといて何だが発動キーになっている魔法の名前だけは
既存の魔法から概念を取り入れたが、魔法言語を並べただけで
詠唱の効果あるんだな?
ぶっちゃけ、今のも即席で考えた詠唱なんだけど。。
最近、ひっきりなしに魔法を教えてってリーナにせがまれる
俺自体が学院なりで学んでないから、教えると言ったって感覚で魔法作ったり、使ってるのを教えるのは難しい。
けど、リーナは妹であるという、ひいきめなしにしても魔力は感じる。それがどの程度は分からないけどな。
リーナが夢見る看護師さんくらいにはなれるかな?
でも、神聖魔法あんま得意じゃないんだよな。
ベルナルドさんに頼んだ方がいいかもしれないな。
さて、ここでの生活も終わりか。
母さんと父さんは好きにしろって言ってたけど、もうしばらく好きにさせてもらうとしよう。
たった3週間ちょっとだけど、楽しかったな。
ここ一応、大根の聖地認定されてるんだよな?
俺やパンナが居ない間に何か起きないといいけどな。
本当にいろんなことがあったな。
次はカイユテで新しい俺を試したい。
「お兄ちゃん! 楽しみだね!!」
「そうだな。リーナは村の外にでるのは、はじめてか?」
「うん!!」
「そうか。レムリトいるか?」
「我が主よ。ここにて」
「わあああ! 綺麗な馬だ! 真っ白だよ!!」
「こらこら、そこな娘よ。馬ではない、ユニコーンだ。レムリトと申す」
「れむくんだね!!」
「れ……まあ、よい。さて、アデラールさま」
「ああ、カイユテまで行きたい」
「お二人。我が背に乗られよ。カイユテならば半日かと」
「おお、早いな! じゃあ、行こうか」
ここは王都とカイユテを結ぶ街道の村リト。
やがて小さくなっていく故郷を背に置いて。
アデラールの旅は、夢を捨てたあの場所へとふたたび還る。
いや、ここから旅がはじまるのかもしれない。
ここからが夢を追う旅なのだと。アデラールは思う。
レムリトの背は2人の兄と妹の夢をも乗せて疾走する。
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文章が適当すぎて気に食わない(´・ω・`)
でも書き直してる時間が…
2020/05/31 加筆修正
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