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第1章「夢破れて、大根マスター」
第5話「故郷への旅路③…マツバラの宿場」
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※2020/05/26 書き直し
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ゴツゴツとした平坦とは言い難い道をひたすら歩く。
アデラールはふと気付いて周囲を見渡すと、空はずいぶん前から夕闇に染まりつつあった。
こんな空の暗さになってくると街道の両側に生い茂る森からは、いかにもな気味の悪い鳴き声や、何かが飛び出してきそうな嫌な気配を感じてしまう。
彼の生まれた村の名はリト。
何の変哲もない、片田舎の農村に嫌気が差したのは、彼が16歳の時だった、『このまま何もない、何も起きそうにない』そんな焦りにも似た想いが、彼の心を冒険に向かわせたと言っても大げさな話ではない。
アデラールの実家は大して広くはないが大根を育てる土地を持った農家だ。
土地があれば他人に従わずとも、自分たちだけで農業に従事できるし、こき使われてイヤな思いをしない分だけ、マシな境遇で生きていける。
それでも彼は両親の反対を押し切り、決して多くはない蓄えを手に村を出る。
その彼の想いを理解してくれたのは、妹のエヴェリーナだけであった。
あれは4年前、まだアデラールが16歳の時だった――
彼の妹エヴェリーナは、旅立とうとする兄に向っていつか自分もカイユテへ行くと言った。
エヴェリーナの願いは病気やケガに苦しむ人々を救いたい。救える人になりたい。
いかにもエヴェリーナらしい。
顔いっぱいに満面の笑顔を浮かべて、エヴェリーナはそう語った。
当時のアデラールは、こういう崇高な願いを抱く人たちにこそ、夢を叶えて世の中の役に立って欲しい。自分の妹ながらエヴェリーナを良くできた妹だと思った。
リトの村は小さな村だが王都へと続く街道の中継地点なため、規模こそ小さいが教会もあり神父も常駐している。
他にも簡単な治癒術を心得た看護師もいるので、軽傷やあまり程度が重くない病なら、少額のお布施で治療を受けることができる。
小さな頃から教会へ行くのが好きだったエヴェリーナは、治療の様子をよく見ていたのだろう。
小さかったエヴェリーナは神官になるのが夢だった。
でも、神官は魔法を使えないとなれないから、兄に向って『自分は魔法を使えるようになるか』と、屈託のない笑顔で聞いてくる、アデラールはこんな片田舎でよくそんな純粋な夢を持てるものだと感心していた。
―――
夕暮れ時に空は赤黒く染まりいよいよ澱みのない闇に包まれようとしていた。
予定通りなら宿場についていてもよい時間帯だった。ようやく、遠目にぽつぽつと街の灯りが見え始めると、安堵の気持ちで胸をなでおろす。
どうやら彼の目線の先にマツバラの宿場町が見えてきたようだ。
昼間の戦闘のあと、旅は概ね順調に進み予定に間に合ったようだ。
カイユテから西行きの街道を、馬車で2週間進めば王都に辿り着く。その2週間の道筋を繋ぐのがコジュ街道で、このマツバラは一つ目の宿場町に当たるが、王都から最も離れた宿場の為、カイユテが大都市であることを差し引いても設備が整ってる町とは言い難い。
身なりの良くない警備兵がランタンを片手に巡回をしている。
「そこの旅の者、マツバラまでよく来たな。今夜はここで宿を取るのだろう?」
「ええ、そうするつもりです。」
「ここに居る間はもめ事など起こさずに、大人しくしてろよ。」
「はい、ご忠告痛み入ります。では失礼します。」
「ああ、気をつけてな。」
辺りはすっかり暗くなっている。マツバラのような宿場は町の中やそばを通る街道に沿って街灯が設置されており、夜中であってもとても明るい。カイユテでさえ、中心地や市場、盛り場や港といった場所を除けば街中でもあっても薄暗い場所はたくさんあった。
マツバラは街全体の戸数は40戸程度、人口に換算すれば100人ほどの小さな街だ。
街道を往来する旅人や商人、そしてそれらを護衛する者たちで、街の宿や酒場は賑わっており、見た目の人の多さは実際の人口よりだいぶ多く感じる。
お世辞にもきれいとはいえない”くすんだ色”の石畳が、街を南北に貫通する形で通る街道に敷き詰められている。
その石畳の街道をしばらく歩くと、道の両側に古ぼけた宿屋が数軒に、こじんまりとした雑貨屋が軒を連ねる。
小道を入った奥の方まで並木が続いており、街の人々が利用する食料品店などの看板も見える。
その道の先には周囲の建物よりひと際大きな建物の姿がみえ、金持ちかなにかの屋敷だろうか? その屋敷の門前に見覚えのある馬車が停まっていた。
昼間の、あの少女が乗っていた馬車だ。
この町の先は徒歩なら3日、馬車なら1日前後の距離にリトの村がある。
あの少女の一行も夜の街道を通る危険を避けて、この宿場に宿を求めたのだろう。戦闘による怪我人もいたのだから旅を続ける上では、適切な判断だと言えるだろう。
アデラールも適当な宿を見繕い身体を休めたい。懐具合を確認すると銀貨と銅貨が2枚づつある
この先は駅馬車を使って、リトまで行く予定を考えると贅沢はできない。
そう思ってアデラールは、もっとも小さな建物を選んで今夜の宿とすることにした。
「いらっしゃいませ。お客様はおひとりさまですか?」
宿の店員と思しき小さな猫耳の少女がにこにこしながら近づいてきた。
幼い外見をもつ獣人の少女がアデラールに尋ねた。
「ああ、ひとりだ。」
「それでは、1泊食事つきで銅貨15枚になります。」
街道沿いの宿屋にしてはえらく安い、普通はこの2倍以上はするだろう。
銅貨10枚で一般人の1日の食費と同等なのだからこの金額は破格と言える。宿の外観も悪くなく、見たところ内装もきちんとしているあたり、この安さには少々、裏があるのかと邪推してしまう。
「ずいぶん安いな。まぁ、そのほうが助かるけどな。」
「うちの旅館はつい最近オープンしたばかりで、サービス期間中なんです! お父さんの料理は美味しいので、楽しみにしてくださいね!」
確かに肉とハーブの焼けるいい匂いがしていた。なるほど、これなら期待できそうだ。
「それは楽しみだな」
少女と会話しながら財布を広げると、銀貨がぎっしり詰まった中に何枚か金貨も見える。
これはいつも持ってる財布ではなく、あのお嬢様から貰った革袋の中身だ。
ぱっと見ても金貨で10枚分くらいは入っていそうで、アデラールは驚き思わず狼狽してしまう。その彼の様子を訝しむような目つきで店員の少女が言葉を続けた。
「どうしたんですか? もしかして、お金が足りないんです?」
そう言うと少女は彼の身なりを”じろじろ”と凝視してきた。
確かに身なりだけをみて判断するならば、十分な金を持っている姿とは思えない。
着ている物も4年前から買い換えていない。
「あのぉ…少しくらいならおまけしても平気ですよ……」
「いやいや、なんでもない。お金は十分にあるから大丈夫だよ」
そう言って銅貨を15枚より少し多めに渡した。
少女は何枚か多いと言ってきたが、チップだからと言うとにっこり微笑んでお礼を言ってくれた。
お嬢様から貰った礼の価値など、全く期待していなかっただけに袋の中身に驚いた。
どういうつもりかはわからないが、ちょっと助けただけでこれでは貰いすぎだ。むしろ申し訳なくなってくる。
料理の美味しそうな匂いが立ち込める食堂の椅子に腰を落ち着ける。
午前中からずっと歩き通しで途中、命を落としかねない危険な目にもあったせいか、1日の疲れがドッと押し寄せてくる。
宿の主人の作る旨い料理を楽しみながら、アデラールは今後の自らの生き方について漠然と考えてみた。
食事を終える頃にはほどよい眠気が襲ってきていた。
*****
2020/05/26 加筆修正
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※2020/05/26 書き直し
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ゴツゴツとした平坦とは言い難い道をひたすら歩く。
アデラールはふと気付いて周囲を見渡すと、空はずいぶん前から夕闇に染まりつつあった。
こんな空の暗さになってくると街道の両側に生い茂る森からは、いかにもな気味の悪い鳴き声や、何かが飛び出してきそうな嫌な気配を感じてしまう。
彼の生まれた村の名はリト。
何の変哲もない、片田舎の農村に嫌気が差したのは、彼が16歳の時だった、『このまま何もない、何も起きそうにない』そんな焦りにも似た想いが、彼の心を冒険に向かわせたと言っても大げさな話ではない。
アデラールの実家は大して広くはないが大根を育てる土地を持った農家だ。
土地があれば他人に従わずとも、自分たちだけで農業に従事できるし、こき使われてイヤな思いをしない分だけ、マシな境遇で生きていける。
それでも彼は両親の反対を押し切り、決して多くはない蓄えを手に村を出る。
その彼の想いを理解してくれたのは、妹のエヴェリーナだけであった。
あれは4年前、まだアデラールが16歳の時だった――
彼の妹エヴェリーナは、旅立とうとする兄に向っていつか自分もカイユテへ行くと言った。
エヴェリーナの願いは病気やケガに苦しむ人々を救いたい。救える人になりたい。
いかにもエヴェリーナらしい。
顔いっぱいに満面の笑顔を浮かべて、エヴェリーナはそう語った。
当時のアデラールは、こういう崇高な願いを抱く人たちにこそ、夢を叶えて世の中の役に立って欲しい。自分の妹ながらエヴェリーナを良くできた妹だと思った。
リトの村は小さな村だが王都へと続く街道の中継地点なため、規模こそ小さいが教会もあり神父も常駐している。
他にも簡単な治癒術を心得た看護師もいるので、軽傷やあまり程度が重くない病なら、少額のお布施で治療を受けることができる。
小さな頃から教会へ行くのが好きだったエヴェリーナは、治療の様子をよく見ていたのだろう。
小さかったエヴェリーナは神官になるのが夢だった。
でも、神官は魔法を使えないとなれないから、兄に向って『自分は魔法を使えるようになるか』と、屈託のない笑顔で聞いてくる、アデラールはこんな片田舎でよくそんな純粋な夢を持てるものだと感心していた。
―――
夕暮れ時に空は赤黒く染まりいよいよ澱みのない闇に包まれようとしていた。
予定通りなら宿場についていてもよい時間帯だった。ようやく、遠目にぽつぽつと街の灯りが見え始めると、安堵の気持ちで胸をなでおろす。
どうやら彼の目線の先にマツバラの宿場町が見えてきたようだ。
昼間の戦闘のあと、旅は概ね順調に進み予定に間に合ったようだ。
カイユテから西行きの街道を、馬車で2週間進めば王都に辿り着く。その2週間の道筋を繋ぐのがコジュ街道で、このマツバラは一つ目の宿場町に当たるが、王都から最も離れた宿場の為、カイユテが大都市であることを差し引いても設備が整ってる町とは言い難い。
身なりの良くない警備兵がランタンを片手に巡回をしている。
「そこの旅の者、マツバラまでよく来たな。今夜はここで宿を取るのだろう?」
「ええ、そうするつもりです。」
「ここに居る間はもめ事など起こさずに、大人しくしてろよ。」
「はい、ご忠告痛み入ります。では失礼します。」
「ああ、気をつけてな。」
辺りはすっかり暗くなっている。マツバラのような宿場は町の中やそばを通る街道に沿って街灯が設置されており、夜中であってもとても明るい。カイユテでさえ、中心地や市場、盛り場や港といった場所を除けば街中でもあっても薄暗い場所はたくさんあった。
マツバラは街全体の戸数は40戸程度、人口に換算すれば100人ほどの小さな街だ。
街道を往来する旅人や商人、そしてそれらを護衛する者たちで、街の宿や酒場は賑わっており、見た目の人の多さは実際の人口よりだいぶ多く感じる。
お世辞にもきれいとはいえない”くすんだ色”の石畳が、街を南北に貫通する形で通る街道に敷き詰められている。
その石畳の街道をしばらく歩くと、道の両側に古ぼけた宿屋が数軒に、こじんまりとした雑貨屋が軒を連ねる。
小道を入った奥の方まで並木が続いており、街の人々が利用する食料品店などの看板も見える。
その道の先には周囲の建物よりひと際大きな建物の姿がみえ、金持ちかなにかの屋敷だろうか? その屋敷の門前に見覚えのある馬車が停まっていた。
昼間の、あの少女が乗っていた馬車だ。
この町の先は徒歩なら3日、馬車なら1日前後の距離にリトの村がある。
あの少女の一行も夜の街道を通る危険を避けて、この宿場に宿を求めたのだろう。戦闘による怪我人もいたのだから旅を続ける上では、適切な判断だと言えるだろう。
アデラールも適当な宿を見繕い身体を休めたい。懐具合を確認すると銀貨と銅貨が2枚づつある
この先は駅馬車を使って、リトまで行く予定を考えると贅沢はできない。
そう思ってアデラールは、もっとも小さな建物を選んで今夜の宿とすることにした。
「いらっしゃいませ。お客様はおひとりさまですか?」
宿の店員と思しき小さな猫耳の少女がにこにこしながら近づいてきた。
幼い外見をもつ獣人の少女がアデラールに尋ねた。
「ああ、ひとりだ。」
「それでは、1泊食事つきで銅貨15枚になります。」
街道沿いの宿屋にしてはえらく安い、普通はこの2倍以上はするだろう。
銅貨10枚で一般人の1日の食費と同等なのだからこの金額は破格と言える。宿の外観も悪くなく、見たところ内装もきちんとしているあたり、この安さには少々、裏があるのかと邪推してしまう。
「ずいぶん安いな。まぁ、そのほうが助かるけどな。」
「うちの旅館はつい最近オープンしたばかりで、サービス期間中なんです! お父さんの料理は美味しいので、楽しみにしてくださいね!」
確かに肉とハーブの焼けるいい匂いがしていた。なるほど、これなら期待できそうだ。
「それは楽しみだな」
少女と会話しながら財布を広げると、銀貨がぎっしり詰まった中に何枚か金貨も見える。
これはいつも持ってる財布ではなく、あのお嬢様から貰った革袋の中身だ。
ぱっと見ても金貨で10枚分くらいは入っていそうで、アデラールは驚き思わず狼狽してしまう。その彼の様子を訝しむような目つきで店員の少女が言葉を続けた。
「どうしたんですか? もしかして、お金が足りないんです?」
そう言うと少女は彼の身なりを”じろじろ”と凝視してきた。
確かに身なりだけをみて判断するならば、十分な金を持っている姿とは思えない。
着ている物も4年前から買い換えていない。
「あのぉ…少しくらいならおまけしても平気ですよ……」
「いやいや、なんでもない。お金は十分にあるから大丈夫だよ」
そう言って銅貨を15枚より少し多めに渡した。
少女は何枚か多いと言ってきたが、チップだからと言うとにっこり微笑んでお礼を言ってくれた。
お嬢様から貰った礼の価値など、全く期待していなかっただけに袋の中身に驚いた。
どういうつもりかはわからないが、ちょっと助けただけでこれでは貰いすぎだ。むしろ申し訳なくなってくる。
料理の美味しそうな匂いが立ち込める食堂の椅子に腰を落ち着ける。
午前中からずっと歩き通しで途中、命を落としかねない危険な目にもあったせいか、1日の疲れがドッと押し寄せてくる。
宿の主人の作る旨い料理を楽しみながら、アデラールは今後の自らの生き方について漠然と考えてみた。
食事を終える頃にはほどよい眠気が襲ってきていた。
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