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第3章『長期休暇は辺境で』
第41話「ジュリアン再生物語①…再起」
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ふう。
ようやく着いたぜ。
ここからはじまるぜ。
俺の再生の物語がここからはじまる。
どうせだったら最初の一歩は、この場所で、この辺境最大の都市イヴレーアに記してやるぜ。
ティパサなんて目じゃねえ。
イヴレーアでは実力でしか語れねえ。
力が無いやつは誰かに従うか、或いは虐げられるしか道は無い。
だからこそ、ここからはじめるんだ。
さてと、まずは冒険者登録をしないとだな。
ええと、ギルドはどこだ?
いや……それにしても大きな町だな……
レンヌの王都の数倍はあるんじゃねえか……
辺境だからってバカには出来ねえもんだなあ。いや、参ったな。でかすぎだろ。
「はぁい! そこのお兄さん?」
「……俺か?」
太陽に焼けた褐色の娘が、ジュリアンに向かって声を掛けてきた。
「うんうん。何か探し物でも?」
辺境の出身なのか、ジュリアンに声を掛けてきた女性は、辺境出身らしい顔立ちと髪の色をしている。
それにも増して、彼女はわりと美しい。
周囲をざっと見渡してみても目立って見えるほど、彼女は美しいと言える女性だった。
以前のジュリアンだったなら色香に迷ったかもしれない。
さしづめ、この町らしい方法で、新顔のジュリアンに洗礼でも浴びせようというのか。
だがこの程度は、今のジュリアンなら想定内だった。
「ああ、冒険者ギルドを探しているんだが……」
なんだ?
人の事をじろじろ見やがって。
いい女だが。
場所が場所だけに油断できないよな?
「お兄さん。冒険者志望? 意外~! イイ男なのに勿体無いよ!」
「急いでいるしもう行くわ」
早々に話に見切りをつけた。
いきなりこんな話題をしてくる人間だ。耳を貸す方がどうかしている。
「やん! つれないな~! イイ男だし女慣れしてるなぁ。いいね! そんなお兄さんにイイ仕事があるんだけどなぁ……」
ジュリアンが無関心を示すと、彼女は途端に声色を変えて、それらしい身振りも交えて誘惑してくる。
確かにこのくらいの美女なら効果は期待できるのだろう。
はあ。面倒な女だな。
以前の俺なら引っ掛かったかもな。
だが今の俺には通用しない。美味い話ってのは裏があるもんだ。
第一、話に脈絡がなさすぎるだろ?
こんなのに引っ掛かるバカが居るなら連れて来いって話だぜ。
「バカを引っ掛けたいなら他所でやれ。俺は忙しいんだ」
めんどくせえ。
ギルドの場所を聞こうと思ったが無視しよう。
とりあえず、腹ごなしでもするか。
メシ屋の店員か誰かに聞けばいいだろ。
猫撫で声で誘い文句を言い続ける彼女を置き去りに、ジュリアンはさっさとこの場を後にしていた。
―――
まだ午前中だと言うのに、人であふれる広場や雑踏をかきわけてしばらく歩くと、『ぐう』と不意に腹の虫が鳴った。
通りの両側から旨そうな匂いが漂ってきている。
特に目的もなく人の流れに従って歩いていたが、いつの間にやら露店が立ち並ぶ場所に辿り着いていたようだ。
ジュリアンはとりあえず、一番空いてそうな露店を探して食事にありつこうとした。
「お、いらっしゃい。お客さん何にする?」
気の良さそうな親父が注文を聞いてきた。
ジュリアンは一応、警戒をしてざっと価格を見てみたが、特に違和感は感じられなかった。
「親父さんに任せるわ」
「ほいきた! 今日は新鮮な野菜が入っててね!」
露店の親父は人懐っこい営業スマイルで、即座にジュリアンの注文に応じようと手慣れた手付きで調理をはじめた。
親父の調理の様子を眺めながら、ジュリアンは今後について考えていた。
そうだな。
仕事を決めたら住む場所も探さないとだな。
手持ちが心許ないし、しばらくは馬小屋にでも寝るしかねえか?
大きな町だけあって、ピンキリなんだろうが、この辺はメシの値段は相応だな。
ジュリアンの見立て通り、この辺りには余り身なりの良い人間は居ない。
ジュリアンも旅姿とは言え、擦り切れた服を身に着けており、お世辞にもまともな風体は言い難かった。
周囲に上手く溶け込んでいるのだから問題はないが。
まさか元王子とは誰も思わないだろう。
やがて味噌と野菜の匂いが立ち込めてきた。
調理時間はほんの数分だったが、たちまち美味そうな食事ができあがっている。
「ほい! お待たせ! 野菜味噌煮込みうどんだよ」
「おお、期待はしてなかったが美味そうだな」
「この料理の腕で、20年食ってきてるんだぞ?」
そう親父が言い切るだけあって、煮込みうどんを目の前にして、ジュリアンの食欲は一層そそられた。
早速、一口スープを飲み干してみる。
一口で分かった。
『これは味噌が違う』と。
野菜も良い具合に人が通ってしんなりしていて、しかもスープの味も染みている。それでいて野菜の旨味も味噌のスープに溶け込んでいる。
親父の腕も良いのだろうがレシピも優れているようだ。
それに加えて、材料もある程度の質なのだろう。
一口、また一口と、ジュリアンはどんどん口に運んで行った。
長旅で体調もあまり良くなかったが、うどんなら消化も良い。油が強い肉類ではなく、野菜中心なのも有難かった。
「ぷはあ! 美味い!! 驚いたぜ親父!!!」
あっという間に平らげてしまった。そのくらい美味かった。
そして思わず、『こんな小さな露店で』と言いそうになった。
ただ、ジュリアンがそう思ってしまったのも無理はない。
親父のこの露店は、相当にみすぼらしい。
「こいつはサービスだ。食後に飲むと消化も良くなるぞ」
陶器の器に入った緑茶らしき飲み物を差し出してきた。
「適当に入った露店なのに当たりだったようだな。こいつは幸先いいねぇ」
これまでが不幸だっただけに、ジュリアンの新たな一歩は、小さな幸運からはじまる事になったようだ。
*****
ジュリアン再生の物語が3章のメインとなります(´ー+`)
*****
ようやく着いたぜ。
ここからはじまるぜ。
俺の再生の物語がここからはじまる。
どうせだったら最初の一歩は、この場所で、この辺境最大の都市イヴレーアに記してやるぜ。
ティパサなんて目じゃねえ。
イヴレーアでは実力でしか語れねえ。
力が無いやつは誰かに従うか、或いは虐げられるしか道は無い。
だからこそ、ここからはじめるんだ。
さてと、まずは冒険者登録をしないとだな。
ええと、ギルドはどこだ?
いや……それにしても大きな町だな……
レンヌの王都の数倍はあるんじゃねえか……
辺境だからってバカには出来ねえもんだなあ。いや、参ったな。でかすぎだろ。
「はぁい! そこのお兄さん?」
「……俺か?」
太陽に焼けた褐色の娘が、ジュリアンに向かって声を掛けてきた。
「うんうん。何か探し物でも?」
辺境の出身なのか、ジュリアンに声を掛けてきた女性は、辺境出身らしい顔立ちと髪の色をしている。
それにも増して、彼女はわりと美しい。
周囲をざっと見渡してみても目立って見えるほど、彼女は美しいと言える女性だった。
以前のジュリアンだったなら色香に迷ったかもしれない。
さしづめ、この町らしい方法で、新顔のジュリアンに洗礼でも浴びせようというのか。
だがこの程度は、今のジュリアンなら想定内だった。
「ああ、冒険者ギルドを探しているんだが……」
なんだ?
人の事をじろじろ見やがって。
いい女だが。
場所が場所だけに油断できないよな?
「お兄さん。冒険者志望? 意外~! イイ男なのに勿体無いよ!」
「急いでいるしもう行くわ」
早々に話に見切りをつけた。
いきなりこんな話題をしてくる人間だ。耳を貸す方がどうかしている。
「やん! つれないな~! イイ男だし女慣れしてるなぁ。いいね! そんなお兄さんにイイ仕事があるんだけどなぁ……」
ジュリアンが無関心を示すと、彼女は途端に声色を変えて、それらしい身振りも交えて誘惑してくる。
確かにこのくらいの美女なら効果は期待できるのだろう。
はあ。面倒な女だな。
以前の俺なら引っ掛かったかもな。
だが今の俺には通用しない。美味い話ってのは裏があるもんだ。
第一、話に脈絡がなさすぎるだろ?
こんなのに引っ掛かるバカが居るなら連れて来いって話だぜ。
「バカを引っ掛けたいなら他所でやれ。俺は忙しいんだ」
めんどくせえ。
ギルドの場所を聞こうと思ったが無視しよう。
とりあえず、腹ごなしでもするか。
メシ屋の店員か誰かに聞けばいいだろ。
猫撫で声で誘い文句を言い続ける彼女を置き去りに、ジュリアンはさっさとこの場を後にしていた。
―――
まだ午前中だと言うのに、人であふれる広場や雑踏をかきわけてしばらく歩くと、『ぐう』と不意に腹の虫が鳴った。
通りの両側から旨そうな匂いが漂ってきている。
特に目的もなく人の流れに従って歩いていたが、いつの間にやら露店が立ち並ぶ場所に辿り着いていたようだ。
ジュリアンはとりあえず、一番空いてそうな露店を探して食事にありつこうとした。
「お、いらっしゃい。お客さん何にする?」
気の良さそうな親父が注文を聞いてきた。
ジュリアンは一応、警戒をしてざっと価格を見てみたが、特に違和感は感じられなかった。
「親父さんに任せるわ」
「ほいきた! 今日は新鮮な野菜が入っててね!」
露店の親父は人懐っこい営業スマイルで、即座にジュリアンの注文に応じようと手慣れた手付きで調理をはじめた。
親父の調理の様子を眺めながら、ジュリアンは今後について考えていた。
そうだな。
仕事を決めたら住む場所も探さないとだな。
手持ちが心許ないし、しばらくは馬小屋にでも寝るしかねえか?
大きな町だけあって、ピンキリなんだろうが、この辺はメシの値段は相応だな。
ジュリアンの見立て通り、この辺りには余り身なりの良い人間は居ない。
ジュリアンも旅姿とは言え、擦り切れた服を身に着けており、お世辞にもまともな風体は言い難かった。
周囲に上手く溶け込んでいるのだから問題はないが。
まさか元王子とは誰も思わないだろう。
やがて味噌と野菜の匂いが立ち込めてきた。
調理時間はほんの数分だったが、たちまち美味そうな食事ができあがっている。
「ほい! お待たせ! 野菜味噌煮込みうどんだよ」
「おお、期待はしてなかったが美味そうだな」
「この料理の腕で、20年食ってきてるんだぞ?」
そう親父が言い切るだけあって、煮込みうどんを目の前にして、ジュリアンの食欲は一層そそられた。
早速、一口スープを飲み干してみる。
一口で分かった。
『これは味噌が違う』と。
野菜も良い具合に人が通ってしんなりしていて、しかもスープの味も染みている。それでいて野菜の旨味も味噌のスープに溶け込んでいる。
親父の腕も良いのだろうがレシピも優れているようだ。
それに加えて、材料もある程度の質なのだろう。
一口、また一口と、ジュリアンはどんどん口に運んで行った。
長旅で体調もあまり良くなかったが、うどんなら消化も良い。油が強い肉類ではなく、野菜中心なのも有難かった。
「ぷはあ! 美味い!! 驚いたぜ親父!!!」
あっという間に平らげてしまった。そのくらい美味かった。
そして思わず、『こんな小さな露店で』と言いそうになった。
ただ、ジュリアンがそう思ってしまったのも無理はない。
親父のこの露店は、相当にみすぼらしい。
「こいつはサービスだ。食後に飲むと消化も良くなるぞ」
陶器の器に入った緑茶らしき飲み物を差し出してきた。
「適当に入った露店なのに当たりだったようだな。こいつは幸先いいねぇ」
これまでが不幸だっただけに、ジュリアンの新たな一歩は、小さな幸運からはじまる事になったようだ。
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