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20XX/07/01(金)
p.m.4:41「環音螺島にて、初恋の人」
しおりを挟む月島一風と神々廻慈郎を乗せたフェリーは、定刻通りに環音螺島に到着。ふたりは荷物を手に船を降りると、島の東部を目指して歩き出した。夕方でもまだ日は高く、紫外線が容赦なく肌を焼いていく。
意外にも、きちんとコンクリートで整備された海沿いの道を、キャリーケースを引きながら進んだ。静かな島だ。カモメの鳴き声と波の音しか聞こえてこなかった。
(妙に静かね)
島が、ではない。隣を歩く背の高い男が、だ。これまで延々と喋り続けていたのが嘘のように、黙りこくっている。チラリと隣を見上げれば、彼の高い鼻がくっついた端正な横顔は、どことなく青くなっているような気がした。
「船酔いですか?」
「なあに、心配してくれてるの? 心の距離がグッと近付いた気がするねえ」
「思うのは勝手ですが、そういった事実はありません」
「そんな照れなくていいのに。でもまあ、船酔いじゃないよ。この島は……環音螺島は、なかなか強烈な場所らしい」
「そうですか?」
「そうそう。とんでもない島だ」
ガラガラとキャリーケースのタイヤを転がして進む。時折、遠くに島民の姿を見かけたが、特に声をかけることはなかった。ただ、向こうが訝しんでいるのは、なんとなく分かった。無理もない。スリーピースのスーツを着込んだ男は、嫌になるほど悪目立ちしている。
しばらく進んだあと、ふたりは海沿いの道を外れて、緑の多い道に入った。先導する一風の目に映る景色は、五年前、島を出た頃と変わらない。車が一台と半分しか通らない狭い山道も、苔生した石垣も、海と森が混ざったような匂いも、あの頃のままだった。
鬱蒼とした木々が生い茂る道に足が伸びる。海沿いほど整備されておらず、荷物が入ったキャリーケースを引くのもひと苦労だった。しかし太陽が見えなくなったおかげで、ジリジリとぎらつく日差しは遮られている。
「でもさ~、なんで実家に向かう前に寺へ行くの?」
「古くからある由緒正しいお寺で、住職が島で一番の有力者だからです。余所者を島に連れて来て挨拶もさせないのかと、あとから口煩く言われたくありません」
「ああ、なるほどね。そういう事情ならビシッと挨拶キメないとねえ。ドーンと大船に乗ったつもりで任せておいてよ」
「船酔いしてる人に言われても説得力ありません」
「もうやだなあ、船酔いじゃないってば~」
キャリーケースで塞がっていない手を大げさに動かしながら、神々廻が「そういうんじゃないんだよなあ」と言い募っていた。一風は興味なさそうに「へえ、そうですか」と聞き流す。高速道路を車で走っていた時から、温度差は変わらない。
話ながらも山道を歩いて行くと、右手側に石段が見えてきた。真下まで進むと、長い石段が山を真っ直ぐ登るように続いている。
「この上にあるの?」
「はい」
「なんて寺?」
「観伏寺(かんぶせじ)です」
「ふーん……なんだか妙な寺だねえ」
道すがらにあった苔生した石垣とは違い、石段は苔が生えたところもなければ、欠けた部分もない。昨日完成したばかりだと言われても納得してしまうくらい、きっちりと手入れが行き届いている。観光地ならまだしも、閉鎖的な島に古くからある寺にしては、綺麗すぎた。神々廻が覚えた違和感はそれだろう。
「キャリーケースは置いていきましょう」
「え? 盗まれない?」
「お寺の下で悪いことをする人はいませんよ」
「意外だねえ。性善説を信じてるの? 一風ちゃん、そういうのは運命と同じくらい信じていなさそうなのに」
「性善説を信じてるわけじゃありません。この島では、そうなんです」
渋々ではあったが、神々廻はキャリーケースから手を離した。そしてふたりは並んで石段を登りはじめる。子供の頃は軽々と駆け上っていた石段も、二十歳になった今では長く、果てしなく感じた。
「グリコする?」
「しません」
半分ほど登った時、神々廻がそんなことを言い出したが、一蹴して終わらせた。一風も成人済みの大人だが、彼のほうは更にいい歳をしたおじさんだ。じゃんけんゲームをして階段を登ろうなど、冗談にもほどがある。
「住職さんバイバ~イ!」
「走って降りると危ないですよ」
「は~い!」
赤いランドセルを背負った少女が石段を下りてきた。黄色い帽子を目深にかぶっている。少女は最初は歩いて下りていたが、すぐに速度を上げた。そして彼女は勢いよくふたりの隣を駆け抜けていく。
一風は石段の先を見上げた。
門の向こうから、ひとりの男が姿を現す。略装用の黒い法衣を身に纏った、坊主頭の男性――
「……大寿(たいじゅ)さん……」
住職の理知的な目が、石段を登るふたりに向けられた。彼の目が丸くなる。そして薄い唇が彼女の名前を紡いだ。
心臓が早鐘を打つ。長い石段を登ってきたからではない。彼女は緊張していた。重い足を動かして石段を進み、一番上に到着する。彼に会うのは六年振りだ。一風が島を出たのは五年前のことで、その前年、彼は修行のために島を離れた。
夏目(なつめ)大寿。一風より十五歳ほど年上の彼は、島で居心地の悪さを感じていた彼女の良き相談相手だった。住職のひとり息子で、赤いランドセルの少女の言葉を思い返せば、今は彼が住職になったようだ。
彼の目が、細められる。
「一風さん……お久しぶりです。元気でしたか?」
「……はい」
「心配していたんですよ。島に戻ったら、貴方がいなくなっていて」
「すみません……早く島を離れたくて、相談も連絡もしませんでした。大寿さんにはお世話になっていたのに……」
「責めているわけではありません。貴方が島を出たがっていたことは、昔から知っていました。チャンスを掴んだ一風さんを応援することはあっても、咎めたり、足を引っ張ったりすることはしません」
「大寿さん……」
昔から変わらない寛大さと、落ち着いた凪の雰囲気に、とっくに捨てたはずの気持ちを思い出した。胸の奥を淡い色で染め上げるその感情は、これまでの人生でたった一度だけ、抱いたものだ。
賢く、凛としていて、声を荒げたりしない冷静な人――それが、あの頃の一風から見た夏目大寿という男だった。
「先日、八雲くんから、近い内に貴方が帰省してくると聞きました。まさか今日だとは思いませんでしたが……何故、戻ってくる気になったんですか?」
「それは……母が、だいぶ調子が悪いと聞いて……」
「彩乃(あやの)さんですか……たまに月島の家に顔を出しますが、近頃は起き上がることもできないようです。悪いものに侵されて――」
「大寿さん。悪いものというのが病気以外の存在を差しているのなら、それ以上、何も言わないでください」
一風が言葉を遮ると、大寿が「すまない……」と謝罪を口にした。つまり彼の言った『悪いもの』というのは、彼女が忌み嫌う『神の居る島』の悪習でしかない、非科学的な存在や現象のことだろう。
彼は一風がその手の話を疎んでいることを知っている。それでもつい口をついて出てしまったのは、夏目大寿が島の人間だからだろう。あまりにも身近にあって、当然のように信じているから、ふとこぼれてしまうのだ。
過去の穏やかな記憶と淡い感情のせいで、大寿を嫌いだとか、オカルト染みた話は懲り懲りだとか、そういう気持ちよりも気まずさが先行した。どちらも口を噤む。流れた沈黙を破ったのは――
「ねえ、一風ちゃん。そろそろ紹介してくれない?」
――神々廻慈郎だ。
六年振りの再会で心が揺れていたこともあり、今の今までずっと黙っていた男の存在を、一風はすっかり忘れていた。こんなに長い間黙っていられたなんて、と謎の感動すら覚えている。
「一風さん、彼は?」
「……神々廻慈郎さんです。初めての帰省で不安になってしまって……彼に、一緒に来てもらったんです。慈郎さん、こちらは夏目大寿さん。観伏寺の……ご住職になったんです、よね?」
「ええ。三年前に先代が亡くなったので、私が寺を継ぎました。それよりも、神々廻さん、でしたね。何故、貴方が彼女に同行してきたんです?」
「ええ? 分かんない? 自分の母親の体調に不安があるって時に、わざわざ連れてくる存在って言ったら、だいたい絞られるでしょう?」
神々廻の長い腕が、一風を後ろから抱き締めた。
「改めて、御挨拶。僕は神々廻慈郎。月島一風ちゃんの恋人で、将来を約束した婚約者です」
頭にかかる重さで、神々廻が顔を乗せているのだと分かる。もちろん顔は見えないが、声の調子でどんな表情をしているのか予測はつく。相手を不快にさせる、あの顔でヘラヘラ笑っているのだろう。
「婚約者?」
「そうそう。一風ちゃんが大学を卒業したら籍を入れる予定だよ。僕としては今すぐにでも結婚したいんだけどねえ。彼女も成人して親の許可なく結婚できるわけだし……でもまあ、僕もいい歳した大人だからさ。日本の伝統芸能とも呼ぶべき、娘さんをください!っていうのをやりにきたわけ」
「一風さん、そうなんですか?」
大寿の涼しげな――今はいっそ冷たいくらいの目が、神々廻から彼女のほうへと向けられた。
「はい。二年前に福岡で出会って、将来を考えたお付き合いをしています」
「本当ですか? 随分と歳の差があるようですが」
「え~? ご住職は愛を前に歳の差とか気にしちゃうタイプなわけ? 僕は気にしないよ。一風ちゃんもね。ねえ?」
「ええ、そうですね」
後ろからぎゅっと抱き締められる。腹の前に回った腕に手を添えれば、背後で彼が嬉しそうに笑いながら頭に頬ずりをしてきた。
実際に目の前にいたら避けたいと思うであろう、とんだバカップルっぷりだ。けれど事前に説明された婚約者の設定を受け入れて、実際に大寿を相手に話を進めはじめた以上、引き返せない。
大寿が、ふっと短く息を吐いた。ただの呼吸だったようにも、小さな笑い声だったようにも聞こえる。
「一風さんが歳の差を気にしないことは知っていました」
「あれ? そうなの?」
「知らないはずがない。何せ彼女は昔、年の離れた私と結婚の約束をしてくれたんですから」
「え……」
微笑みながら告げられた言葉に、一風は目を見開いた。
「覚えているんですか……?」
「もちろんです。忘れるはずがありません。あの日、島の人間が怖いと言って泣く貴方を抱き締め、私はこう言いました」
――怖いのなら、私が護ってあげましょう。ずっと、ずっと。だから私を、一風さんを護るのが当然の立場の人間にしてください。十六歳になったら、お嫁にいらっしゃい――
それは、父を亡くしてすぐのことだった。周囲の誰も信用できず、不安と恐怖でおかしくなりそうだった時、彼が手を差し伸べてくれたのだ。抱き締めて、流れる涙を拭ってくれたのは、彼だった。
「貴方を護りたいと言った、あの頃の焦がれる想いは……今でもまったく色褪せていませんよ」
あの時のように、手が差し出される。まだ遅くない。こちらの手を取りなさいとでも言うような、大きくて、堂々とした手だった。
伸びてきた手を、神々廻が乱暴に振り払う。
「いやいやいやいやいや! 婚約者の前で口説こうとしちゃう? それって仏門にいる人間的に……というより、普通に人間的にどうなのよ? はあああ……信じらんないなあ。冗談もほどほどにしておいたほうがいいんじゃない?」
「冗談のつもりはありませんよ」
「だったらなおさら良くないでしょ。お嫁さんがいるのに、若い女の子を口説くなんて」
「え……お嫁さん?」
大寿は振り払われた手をさすっていた。肌が赤くなっている。
一風は動揺を隠せない。お嫁さん……つまり、夏目大寿は既婚者ということだ。それなのに何故、手を差し伸べてきたのか。胸の奥で燻っていた淡い感情に、真っ黒な絵の具が一滴落ちた、そんな気分だ。
彼の顔を見つめるが、表情は読めない。いったい何を考えているのだろう。大寿の口元には微かな笑みすら浮かんでいた。
「否定しないの? ああ、できないのか。だって結婚してるもんねえ? そんなフローラルな匂いさせちゃって」
「フローラル……?」
神々廻はそう言うが、この距離では分からない。
「それに……くぅび……鬱血痕があるよ。ああ、虫刺されなんて言わないでね。それキスマークでしょ? いや~、なんとも情熱的なお嫁さんだねえ」
大寿は否定の言葉を紡がなかった。
沈黙は、肯定だ。
「いつ、結婚したんですか?」
夏目大寿は静かに微笑むと、目蓋を伏せる。そして……二年前、先代が亡くなって一年が経った頃に籍を入れた女性がいると、話したのだった――。
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