30 / 62
四章 英雄の花嫁
43:カラケイット
しおりを挟むメルクロニア城へ戻ったアメリアは滞在している部屋に戻り、スケッチブックを手にバルコニーに出た。広々としたその場所に置かれた椅子に腰を下ろし、眼下の庭園を眺める。季節柄、花はまだ咲き乱れていないが、手入れが行き届いているとひと目でわかる庭だった。
先ほどのドレスショップでは、ミモザとアンタレスがそれぞれドレスとエプロンを選んでくれた。瞳の色に合わせるか、髪の色に合わせるかでもうひと悶着あったのは記憶に新しい。その後、カフェでお茶と小さなケーキを食べ、城へ帰還した。
空腹を覚える前に少しずつ胃に食べ物を入れ続けているせいで、なんとなく気持ちが悪い。胸が詰まるような、身体の内側が重いような、すっきりとしない感覚だ。スケッチブックを広げてみたが、手が動かない。
そのまましばらくジッとしている内に、太陽が傾き、色を変えてくる。夕暮れの時間だ。薄暗くなってから夜になるまでは早い。北側に位置する土地柄、景色が夕焼け色に染まる時間は短かった。
スケッチブックは白いままだ。手を動かせば何かしら描けるのだろうが、集中できていないまま、惰性で描きたくはない。
(冷えてきたわね……)
リサに上着を用意してもらうべきか、このままこうしていても進展はなさそうだと見切りをつけていっそ室内へ戻るか。椅子に深く腰掛けて背もたれに身体を預けたまま、ぼんやりと考える。
目を閉じた。
身体の内側でとぐろを巻く不快感は消えない。これがただ胃がもたれているわけではないことくらい、アメリアにもわかっていた。気分が晴れない。早く朝が来てほしかった。黄金城の荘厳で美しい姿を前にすれば、きっと筆は動く。余計なことなど何も考えずに済むはずだ。
冷たい風が吹く――遠くで、風を切る音が聞こえた。
(今の……?)
薄っすらと目を開ける。
ずっと目蓋を伏せていたから、急に明るくなった視界はぼやけていた。ぼやけた視界の中で、猛烈な速さでこちらへ近づいてくる何かの影が映る。それはだんだんと輪郭を形作っていき、風を切る翼の音が――
「……クィーン?」
白竜のクィーンだ。バルコニーの手摺りの向こうで急停止した彼女が、銀翼を大きく羽ばたかせる。そしてその背には、オリオンがいた。
「え……」
「おお、良かった。アメリア嬢、意識はあったか」
「は、はい……」
オリオンはクィーンの背から飛び降りてバルコニーに着地する。そして後ろを振り返り、クィーンの首を撫でた。彼女は心得たとばかりに小さく唸り、そのまま夕暮れの空へと羽ばたいていく。
「オリオン様、どうなさったのですか?」
アメリアは傍らに立った彼を見上げて問う。
「クィーンと共に飛んでいたら、そなたが見えたものでのう。微動だにせぬゆえ、何かあったのではないかと思ったが……ふむ、私の早とちりだったようだ」
「あ、すみません、ご心配をおかけして……」
「春になったとはいえ、朝晩は冷える」
そう言うとオリオンは右手をアメリアのほうへ伸ばしてきた。彼女がその場から動かずにいると、彼の右手の甲がそっと頬に触れる。それはすぐに離れていったが、優しい手付きと、仄かなぬくもりは肌に残っていた。
「冷たいのう。すっかり冷えてしまっておる。早く部屋の中へ戻ったほうがいい」
「は、はい……」
バルコニーに背を向けて部屋のほうへ足を向けると、オリオンの手がアメリアの背に添えられた。その大きな手に促されるように部屋の中へと戻って行く。
暖炉の前に置かれたソファへ誘導され、アメリアは腰を下ろした。オリオンは慣れた手際で暖炉に火を起こすと、ソファあったブランケットを取ってアメリアの肩にかけてくれる。彼が隣に腰を下ろすと、柔らかいソファが重さで沈んだ。
「ありがとう、ございます」
アメリアはブランケットにくるまりながらお礼を言う。自分で思っていた以上に体温を奪われていたようだ。暖炉の火がだんだん部屋を暖めていくのを感じながら、手触りのいいブランケットを上からさすった。
しばらくどちらも口を開かず、時間だけが過ぎていく。アメリアは体温を取り戻そうとしており、それどころではなかった。おそらくオリオンは落ちつくまで待っていてくれたのだろう。やがて彼女の頬と唇の血色が良くなってきたところで、オリオンが静かに口を開いた。
「今日はミモザたちと街へ降りたのだったな。息抜きになっただろうか?」
「息抜き、ですか?」
「年かさの者が多い、慣れぬ場所に身を置いていれば息が詰まることもあろう。同世代の者と過ごす時間が慰めになれば良いと思うていたが、むしろ余計に疲れさせてしまったのやもしれぬな。騒々しい子たちだからのう」
騒々しいと言いながらも、オリオンの声音からは温かさを感じる。アメリアがそう感じたのを裏付けるように、彼の口元には小さく笑みが浮かんでいた。
「おふたりにドレスとエプロンを選んでいただきました」
「エプロン?」
「絵を描く時用に、と。絵の具で染めてしまうかもしれませんが、せっかくいただいたのでありがたく使わせていただこうと思います」
「うむ、それが良い。大事にしまっておくよりも使ってもらったほうが、あの子たちも喜ぶだろう」
オリオンの言葉にアメリアは頷く。汚さないままでいることだけが、大事にするという意味ではないのだ。
それからアメリアは城下でのことを、ひとつずつオリオンに話した。もっとも話のほとんどは、じゃれ合うように喧嘩をする兄妹のことだったが。カフェでお茶と小さなケーキを食べた話をすると、オリオンはわずかに眉を寄せた。
(……オリオン様? わたし、何か気に障ることを言ってしまったのかしら?)
彼の反応を見て、アメリアも不安の表情を浮かべる。するとオリオンはハッとしたように頭を振った。
「あの、オリオン様――」
「アメリア嬢」
「っ、はい」
言葉を遮るように名前を呼ばれる。何を言われるのか。彼女の心臓が鼓動を速めていく――だがその不安を掻き消すように、次の瞬間にはオリオンの顔が優しげなものへと変わっていた。目尻に刻まれた皺が深くなる。
「昼間にミモザとアンタレスと遊んだのなら、今日これからの時間は私と遊んではくれまいか?」
「……え? これから、ですか?」
「うむ。嫌だろうか?」
「いえ、そのようなことは! ですが、もうすぐ夕食の……晩餐会の時間なのではありませんか?」
「あの子たちの帰還を祝う食事ならば、昼に食べた。少々支度をしてくるでな。身体を温め、防寒具を用意して待っていなさい」
オリオンの手が伸び、アメリアがくるまっていたブランケットの袷を整えた。離れ際、少しかさついた手は彼女の頬をそっと撫でる。頬がぬくもっているかを確かめたのか、彼は満足そうに頷いた。
そして、何を差して遊ぼうと言ったのか教えてくれないまま、オリオンはアメリアの部屋を出て行った。何を考えているのかわからない。けれど彼女はオリオンが残した言葉に従い、暖炉の傍へ寄って身体を温めた――。
どのくらい時間が経っただろう。
夕焼け色だった空は暗くなり、夜の足音が聞こえてきていた。力強い羽ばたきの音がして、バルコニーの向こうにクィーンと荷を背負ったオリオンの姿が見えた。アメリアは防寒具を着込んで外へ出る。
彼は軽々とクィーンの背からバルコニーへ移ると、置いてあった椅子を手摺りの際へ持ってきた。そしてアメリアのほうへ向き直る。
「さて、待たせてしまったかのう」
「いいえ、そんなことはありません。それよりもどこへ行くのですか?」
「ついてからのお楽しみだ。さあ、参ろうか」
オリオンが手を差し出した。アメリアはその手を取ると、躊躇いつつも椅子を足場にしてクィーンの背に乗る。白の女王は乗りやすいように揺れを少なくし、気遣ってくれていた。アメリアがしっかり腰を据えてすぐ、オリオンが後ろに乗る。
背中に彼の身体が当たり、太くたくましい腕がアメリアの腰を抱いた。クィーンがどんどんメルクロニア城から離れて行く。そしてふたりと一匹は濃紺に染まる空を駆けていくのだった――。
――やがて完全に夜が訪れた頃、クィーンは小高い丘の上に着陸した。山の中腹辺りなのだろう。周囲には針葉樹の森が広がり、まだ溶けきっていない雪が草の芽吹く地面に残っている。微かに聞こえる水の音。どうやら近くに川か湖があるらしい。吐く息は白く、視界は手を伸ばした先までしか定かでなかった。
クィーンの傍らに立って佇んでいると、オリオンが火を起こしてくれた。夜目が利くのか、慣れているのか、焚き火を作る彼の手が止まることはない。赤々と燃え上がる炎が安定したところで、しゃがんで作業をしていたオリオンが立ち上がった。
「アメリア嬢、こちらへ」
アメリアはオリオンに近付く。服に包まれていてもわかるたくましい腕を差し出され、彼女は静かに手をかけた。そのままオリオンにくっついて歩き出す。
「どこへ行くんです?」
「釣りをしよう」
「釣り……したこと、ないです」
「気楽に針を垂らせば良い。一匹釣れれば充分だからのう」
暗くて見えなかったが、焚き火を起こしたすぐ傍に湖があった。落ちないように足元に気をつけながら畔に立つ。月と星は、あいにく雲に隠れているようだ。もし晴れていたのなら、湖面に反射するまたたきが見えていたことだろう。
湖畔にしゃがみ込んで、オリオンが用意してくれた竿を受け取る。針の先には何もついていない。オリオン曰く「そこまで真剣に釣りをせずともいいだろう」とのことだ。見よう見まねで湖に糸を垂らす。
「オリオン様、今日はどうして釣りに……?」
声は自然と小さく、囁きのようになった。
「うむ、久しぶりにカラケイット――フィッシュスープが食べたくなったのだ。食材も厨房から拝借してきたぞ。パーチが釣れたら作って食べようか」
「フィッシュスープ……」
「ネギとタマネギをバターと小麦粉で炒めてのう、そのあとに水とジャガイモを加えて煮るのだ。沸騰したところで火を弱め、皮を剥いて骨を取った白身魚を入れる。魚に火が通ったら牛乳を注ぎ、沸騰しないように加熱。塩、コショウ、スパイスで味を調え、最後にみじん切りにしたディルを振れば完成だ」
「お腹に優しそうですね」
「いかにも。魚の旨味が出るからのう。味つけ自体はシンプルだが、なかなか深い味わいのスープになる。タマネギの甘さも出るゆえ食べやすいぞ」
そうなんですね、と相槌を打ち――ふと、思い至ったことがあり、彼女は湖面から目を離して隣を見る。まさか、と、オリオンの横顔をジッと見つめた。すると彼はこちらを向いて、小首を傾げた。
薄明かりの中でも紅玉は輝いている。
「晩餐会に出なかったのは、わたしのためですか?」
疑問がポロリと、口をついて出た。
カフェで小さなケーキを食べたと言った時、オリオンは眉を寄せた。朝食を詰め込んで食べたこと、昼食も進まなかったことを知っており、そこにケーキを入れた聞いた彼は、晩餐会の料理まで入らないと判断したのかもしれない。その上で食事を減らしたり、ゆっくり食べさせるのではなく、外へ逃がしてくれた……そう考えると、しっくりくる。
オリオンはアメリアの問いに、首を横に振った。
「私がカラケイットを食べたくなっただけだ」
彼が顔を逸らす。それがオリオンの優しい嘘であることはすぐにわかった。垂らした糸の先を見る横顔を見つめ、アメリアは「そうなのですね」と呟く。そして彼と同じように、湖の中へ消える糸を見つめた。
離れた場所の焚き木が爆ぜる音が聞こえるくらい、静かだ。クィーンの息すら聞こえてきそうな静寂の中、胸の中でとぐろを巻いていた気持ちがこぼれるのを、止められなかった。
「――こんなに、良くしていただいているのに、何も返せない自分が嫌になります。決意を、簡単に揺らがせてしまう、弱い自分も――」
何度も、しっかりしよう、変わろうと思うのに、ふとした瞬間、元いた場所へ戻ってしまっている。好意を寄せられ、ありがたいよりも先に戸惑いを覚えるのは、人としてどうなのだろう。
絵を描いて生きていきたいと思っている。むしろそれしか考えていなかった。ホワイトディアの名を冠するソコは、そんな人間が立っていい場所ではないと――
ポツポツと吐露する不安。
オリオンは口を挟まず聞いていたが――
「そなたの不安を、私が消してやれればいいのだがな。人の心というものは、真の意味で、外側から変えられるものではない」
「わたしが、自分でどうにかしないと、いけないのですよね」
「そうなるのう。だが、ひとりで抱え込むでないぞ。アメリア嬢、そなたがわずかでも不安を覚えたら、その時はすぐ私に言いなさい。いつでも、何度でもこぼれた不安を拾うと……そして、傍にいると約束しよう」
「……すごく、頻繁になってしまうかも、しれませんよ」
「なぁに、かまわんさ」
全てを包み込んでくれそうな、穏やかで、優しい声だ。胸の中でとぐろを巻く不安に寄り添うかのように染み渡っていく。
(不思議……)
彼と一緒にいると、本当に、気持ちが少しだけ楽になる。ほう、と安堵の息が漏れるのと同時――アメリアの竿が動いた。オリオンが「む、動いたか」と反応し、初めての経験にアメリアは「え? これはどうすれば……」と焦りが滲む。
糸が引っ張られ、竿がしなる。横から伸びてきたオリオンの手が、アメリアの手の上から竿を掴んだ。
「焦らず、ゆっくりでいい」
不安が軽くなっていく気がするのは、釣りの効果……などではないのだろう。誰かが傍にいてくれるのが安心に繋がるなんて、アメリアは知らなかった。そして知ってしまった今、隣にいてくれるかの人を、大切に思わざるを得ないのだ――。
130
お気に入りに追加
4,111
あなたにおすすめの小説
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
離婚する両親のどちらと暮らすか……娘が選んだのは夫の方だった。
しゃーりん
恋愛
夫の愛人に子供ができた。夫は私と離婚して愛人と再婚したいという。
私たち夫婦には娘が1人。
愛人との再婚に娘は邪魔になるかもしれないと思い、自分と一緒に連れ出すつもりだった。
だけど娘が選んだのは夫の方だった。
失意のまま実家に戻り、再婚した私が数年後に耳にしたのは、娘が冷遇されているのではないかという話。
事実ならば娘を引き取りたいと思い、元夫の家を訪れた。
再び娘が選ぶのは父か母か?というお話です。
【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
【完結】家族にサヨナラ。皆様ゴキゲンヨウ。
くま
恋愛
「すまない、アデライトを愛してしまった」
「ソフィア、私の事許してくれるわよね?」
いきなり婚約破棄をする婚約者と、それが当たり前だと言い張る姉。そしてその事を家族は姉達を責めない。
「病弱なアデライトに譲ってあげなさい」と……
私は昔から家族からは二番目扱いをされていた。いや、二番目どころでもなかった。私だって、兄や姉、妹達のように愛されたかった……だけど、いつも優先されるのは他のキョウダイばかり……我慢ばかりの毎日。
「マカロン家の長男であり次期当主のジェイコブをきちんと、敬い立てなさい」
「はい、お父様、お母様」
「長女のアデライトは体が弱いのですよ。ソフィア、貴女がきちんと長女の代わりに動くのですよ」
「……はい」
「妹のアメリーはまだ幼い。お前は我慢しなさい。下の子を面倒見るのは当然なのだから」
「はい、わかりました」
パーティー、私の誕生日、どれも私だけのなんてなかった。親はいつも私以外のキョウダイばかり、
兄も姉や妹ばかり構ってばかり。姉は病弱だからと言い私に八つ当たりするばかり。妹は我儘放題。
誰も私の言葉を聞いてくれない。
誰も私を見てくれない。
そして婚約者だったオスカー様もその一人だ。病弱な姉を守ってあげたいと婚約破棄してすぐに姉と婚約をした。家族は姉を祝福していた。私に一言も…慰めもせず。
ある日、熱にうなされ誰もお見舞いにきてくれなかった時、前世を思い出す。前世の私は家族と仲良くもしており、色々と明るい性格の持ち主さん。
「……なんか、馬鹿みたいだわ!」
もう、我慢もやめよう!家族の前で良い子になるのはもうやめる!
ふるゆわ設定です。
※家族という呪縛から解き放たれ自分自身を見つめ、好きな事を見つけだすソフィアを応援して下さい!
※ざまあ話とか読むのは好きだけど書くとなると難しいので…読者様が望むような結末に納得いかないかもしれません。🙇♀️でも頑張るます。それでもよければ、どうぞ!
追加文
番外編も現在進行中です。こちらはまた別な主人公です。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
【完結】婚約者の義妹と恋に落ちたので婚約破棄した処、「妃教育の修了」を条件に結婚が許されたが結果が芳しくない。何故だ?同じ高位貴族だろう?
つくも茄子
恋愛
国王唯一の王子エドワード。
彼は婚約者の公爵令嬢であるキャサリンを公の場所で婚約破棄を宣言した。
次の婚約者は恋人であるアリス。
アリスはキャサリンの義妹。
愛するアリスと結婚するには「妃教育を修了させること」だった。
同じ高位貴族。
少し頑張ればアリスは直ぐに妃教育を終了させると踏んでいたが散々な結果で終わる。
八番目の教育係も辞めていく。
王妃腹でないエドワードは立太子が遠のく事に困ってしまう。
だが、エドワードは知らなかった事がある。
彼が事実を知るのは何時になるのか……それは誰も知らない。
他サイトにも公開中。
私が死んで満足ですか?
マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。
ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。
全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。
書籍化にともない本編を引き下げいたしました
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。