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四章 英雄の花嫁

43:カラケイット

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 メルクロニア城へ戻ったアメリアは滞在している部屋に戻り、スケッチブックを手にバルコニーに出た。広々としたその場所に置かれた椅子に腰を下ろし、眼下の庭園を眺める。季節柄、花はまだ咲き乱れていないが、手入れが行き届いているとひと目でわかる庭だった。

 先ほどのドレスショップでは、ミモザとアンタレスがそれぞれドレスとエプロンを選んでくれた。瞳の色に合わせるか、髪の色に合わせるかでもうひと悶着あったのは記憶に新しい。その後、カフェでお茶と小さなケーキを食べ、城へ帰還した。

 空腹を覚える前に少しずつ胃に食べ物を入れ続けているせいで、なんとなく気持ちが悪い。胸が詰まるような、身体の内側が重いような、すっきりとしない感覚だ。スケッチブックを広げてみたが、手が動かない。

 そのまましばらくジッとしている内に、太陽が傾き、色を変えてくる。夕暮れの時間だ。薄暗くなってから夜になるまでは早い。北側に位置する土地柄、景色が夕焼け色に染まる時間は短かった。

 スケッチブックは白いままだ。手を動かせば何かしら描けるのだろうが、集中できていないまま、惰性で描きたくはない。

(冷えてきたわね……)

 リサに上着を用意してもらうべきか、このままこうしていても進展はなさそうだと見切りをつけていっそ室内へ戻るか。椅子に深く腰掛けて背もたれに身体を預けたまま、ぼんやりと考える。

 目を閉じた。

 身体の内側でとぐろを巻く不快感は消えない。これがただ胃がもたれているわけではないことくらい、アメリアにもわかっていた。気分が晴れない。早く朝が来てほしかった。黄金城の荘厳で美しい姿を前にすれば、きっと筆は動く。余計なことなど何も考えずに済むはずだ。

 冷たい風が吹く――遠くで、風を切る音が聞こえた。

(今の……?)

 薄っすらと目を開ける。

 ずっと目蓋を伏せていたから、急に明るくなった視界はぼやけていた。ぼやけた視界の中で、猛烈な速さでこちらへ近づいてくる何かの影が映る。それはだんだんと輪郭を形作っていき、風を切る翼の音が――

「……クィーン?」

 白竜のクィーンだ。バルコニーの手摺りの向こうで急停止した彼女が、銀翼を大きく羽ばたかせる。そしてその背には、オリオンがいた。

「え……」
「おお、良かった。アメリア嬢、意識はあったか」
「は、はい……」

 オリオンはクィーンの背から飛び降りてバルコニーに着地する。そして後ろを振り返り、クィーンの首を撫でた。彼女は心得たとばかりに小さく唸り、そのまま夕暮れの空へと羽ばたいていく。

「オリオン様、どうなさったのですか?」

 アメリアは傍らに立った彼を見上げて問う。

「クィーンと共に飛んでいたら、そなたが見えたものでのう。微動だにせぬゆえ、何かあったのではないかと思ったが……ふむ、私の早とちりだったようだ」
「あ、すみません、ご心配をおかけして……」
「春になったとはいえ、朝晩は冷える」

 そう言うとオリオンは右手をアメリアのほうへ伸ばしてきた。彼女がその場から動かずにいると、彼の右手の甲がそっと頬に触れる。それはすぐに離れていったが、優しい手付きと、仄かなぬくもりは肌に残っていた。

「冷たいのう。すっかり冷えてしまっておる。早く部屋の中へ戻ったほうがいい」
「は、はい……」

 バルコニーに背を向けて部屋のほうへ足を向けると、オリオンの手がアメリアの背に添えられた。その大きな手に促されるように部屋の中へと戻って行く。

 暖炉の前に置かれたソファへ誘導され、アメリアは腰を下ろした。オリオンは慣れた手際で暖炉に火を起こすと、ソファあったブランケットを取ってアメリアの肩にかけてくれる。彼が隣に腰を下ろすと、柔らかいソファが重さで沈んだ。

「ありがとう、ございます」

 アメリアはブランケットにくるまりながらお礼を言う。自分で思っていた以上に体温を奪われていたようだ。暖炉の火がだんだん部屋を暖めていくのを感じながら、手触りのいいブランケットを上からさすった。

 しばらくどちらも口を開かず、時間だけが過ぎていく。アメリアは体温を取り戻そうとしており、それどころではなかった。おそらくオリオンは落ちつくまで待っていてくれたのだろう。やがて彼女の頬と唇の血色が良くなってきたところで、オリオンが静かに口を開いた。

「今日はミモザたちと街へ降りたのだったな。息抜きになっただろうか?」
「息抜き、ですか?」
「年かさの者が多い、慣れぬ場所に身を置いていれば息が詰まることもあろう。同世代の者と過ごす時間が慰めになれば良いと思うていたが、むしろ余計に疲れさせてしまったのやもしれぬな。騒々しい子たちだからのう」

 騒々しいと言いながらも、オリオンの声音からは温かさを感じる。アメリアがそう感じたのを裏付けるように、彼の口元には小さく笑みが浮かんでいた。

「おふたりにドレスとエプロンを選んでいただきました」
「エプロン?」
「絵を描く時用に、と。絵の具で染めてしまうかもしれませんが、せっかくいただいたのでありがたく使わせていただこうと思います」
「うむ、それが良い。大事にしまっておくよりも使ってもらったほうが、あの子たちも喜ぶだろう」

 オリオンの言葉にアメリアは頷く。汚さないままでいることだけが、大事にするという意味ではないのだ。

 それからアメリアは城下でのことを、ひとつずつオリオンに話した。もっとも話のほとんどは、じゃれ合うように喧嘩をする兄妹のことだったが。カフェでお茶と小さなケーキを食べた話をすると、オリオンはわずかに眉を寄せた。

(……オリオン様? わたし、何か気に障ることを言ってしまったのかしら?)

 彼の反応を見て、アメリアも不安の表情を浮かべる。するとオリオンはハッとしたように頭を振った。

「あの、オリオン様――」
「アメリア嬢」
「っ、はい」

 言葉を遮るように名前を呼ばれる。何を言われるのか。彼女の心臓が鼓動を速めていく――だがその不安を掻き消すように、次の瞬間にはオリオンの顔が優しげなものへと変わっていた。目尻に刻まれた皺が深くなる。

「昼間にミモザとアンタレスと遊んだのなら、今日これからの時間は私と遊んではくれまいか?」
「……え? これから、ですか?」
「うむ。嫌だろうか?」
「いえ、そのようなことは! ですが、もうすぐ夕食の……晩餐会の時間なのではありませんか?」
「あの子たちの帰還を祝う食事ならば、昼に食べた。少々支度をしてくるでな。身体を温め、防寒具を用意して待っていなさい」

 オリオンの手が伸び、アメリアがくるまっていたブランケットの袷を整えた。離れ際、少しかさついた手は彼女の頬をそっと撫でる。頬がぬくもっているかを確かめたのか、彼は満足そうに頷いた。

 そして、何を差して遊ぼうと言ったのか教えてくれないまま、オリオンはアメリアの部屋を出て行った。何を考えているのかわからない。けれど彼女はオリオンが残した言葉に従い、暖炉の傍へ寄って身体を温めた――。

 どのくらい時間が経っただろう。

 夕焼け色だった空は暗くなり、夜の足音が聞こえてきていた。力強い羽ばたきの音がして、バルコニーの向こうにクィーンと荷を背負ったオリオンの姿が見えた。アメリアは防寒具を着込んで外へ出る。

 彼は軽々とクィーンの背からバルコニーへ移ると、置いてあった椅子を手摺りの際へ持ってきた。そしてアメリアのほうへ向き直る。

「さて、待たせてしまったかのう」
「いいえ、そんなことはありません。それよりもどこへ行くのですか?」
「ついてからのお楽しみだ。さあ、参ろうか」

 オリオンが手を差し出した。アメリアはその手を取ると、躊躇いつつも椅子を足場にしてクィーンの背に乗る。白の女王は乗りやすいように揺れを少なくし、気遣ってくれていた。アメリアがしっかり腰を据えてすぐ、オリオンが後ろに乗る。

 背中に彼の身体が当たり、太くたくましい腕がアメリアの腰を抱いた。クィーンがどんどんメルクロニア城から離れて行く。そしてふたりと一匹は濃紺に染まる空を駆けていくのだった――。

 ――やがて完全に夜が訪れた頃、クィーンは小高い丘の上に着陸した。山の中腹辺りなのだろう。周囲には針葉樹の森が広がり、まだ溶けきっていない雪が草の芽吹く地面に残っている。微かに聞こえる水の音。どうやら近くに川か湖があるらしい。吐く息は白く、視界は手を伸ばした先までしか定かでなかった。

 クィーンの傍らに立って佇んでいると、オリオンが火を起こしてくれた。夜目が利くのか、慣れているのか、焚き火を作る彼の手が止まることはない。赤々と燃え上がる炎が安定したところで、しゃがんで作業をしていたオリオンが立ち上がった。

「アメリア嬢、こちらへ」

 アメリアはオリオンに近付く。服に包まれていてもわかるたくましい腕を差し出され、彼女は静かに手をかけた。そのままオリオンにくっついて歩き出す。

「どこへ行くんです?」
「釣りをしよう」
「釣り……したこと、ないです」
「気楽に針を垂らせば良い。一匹釣れれば充分だからのう」

 暗くて見えなかったが、焚き火を起こしたすぐ傍に湖があった。落ちないように足元に気をつけながら畔に立つ。月と星は、あいにく雲に隠れているようだ。もし晴れていたのなら、湖面に反射するまたたきが見えていたことだろう。

 湖畔にしゃがみ込んで、オリオンが用意してくれた竿を受け取る。針の先には何もついていない。オリオン曰く「そこまで真剣に釣りをせずともいいだろう」とのことだ。見よう見まねで湖に糸を垂らす。

「オリオン様、今日はどうして釣りに……?」

 声は自然と小さく、囁きのようになった。

「うむ、久しぶりにカラケイット――フィッシュスープが食べたくなったのだ。食材も厨房から拝借してきたぞ。パーチが釣れたら作って食べようか」
「フィッシュスープ……」
「ネギとタマネギをバターと小麦粉で炒めてのう、そのあとに水とジャガイモを加えて煮るのだ。沸騰したところで火を弱め、皮を剥いて骨を取った白身魚を入れる。魚に火が通ったら牛乳を注ぎ、沸騰しないように加熱。塩、コショウ、スパイスで味を調え、最後にみじん切りにしたディルを振れば完成だ」
「お腹に優しそうですね」
「いかにも。魚の旨味が出るからのう。味つけ自体はシンプルだが、なかなか深い味わいのスープになる。タマネギの甘さも出るゆえ食べやすいぞ」

 そうなんですね、と相槌を打ち――ふと、思い至ったことがあり、彼女は湖面から目を離して隣を見る。まさか、と、オリオンの横顔をジッと見つめた。すると彼はこちらを向いて、小首を傾げた。

 薄明かりの中でも紅玉は輝いている。

「晩餐会に出なかったのは、わたしのためですか?」

 疑問がポロリと、口をついて出た。

 カフェで小さなケーキを食べたと言った時、オリオンは眉を寄せた。朝食を詰め込んで食べたこと、昼食も進まなかったことを知っており、そこにケーキを入れた聞いた彼は、晩餐会の料理まで入らないと判断したのかもしれない。その上で食事を減らしたり、ゆっくり食べさせるのではなく、外へ逃がしてくれた……そう考えると、しっくりくる。

 オリオンはアメリアの問いに、首を横に振った。

「私がカラケイットを食べたくなっただけだ」

 彼が顔を逸らす。それがオリオンの優しい嘘であることはすぐにわかった。垂らした糸の先を見る横顔を見つめ、アメリアは「そうなのですね」と呟く。そして彼と同じように、湖の中へ消える糸を見つめた。

 離れた場所の焚き木が爆ぜる音が聞こえるくらい、静かだ。クィーンの息すら聞こえてきそうな静寂の中、胸の中でとぐろを巻いていた気持ちがこぼれるのを、止められなかった。

「――こんなに、良くしていただいているのに、何も返せない自分が嫌になります。決意を、簡単に揺らがせてしまう、弱い自分も――」

 何度も、しっかりしよう、変わろうと思うのに、ふとした瞬間、元いた場所へ戻ってしまっている。好意を寄せられ、ありがたいよりも先に戸惑いを覚えるのは、人としてどうなのだろう。

 絵を描いて生きていきたいと思っている。むしろそれしか考えていなかった。ホワイトディアの名を冠するソコは、そんな人間が立っていい場所ではないと――

 ポツポツと吐露する不安。

 オリオンは口を挟まず聞いていたが――

「そなたの不安を、私が消してやれればいいのだがな。人の心というものは、真の意味で、外側から変えられるものではない」
「わたしが、自分でどうにかしないと、いけないのですよね」
「そうなるのう。だが、ひとりで抱え込むでないぞ。アメリア嬢、そなたがわずかでも不安を覚えたら、その時はすぐ私に言いなさい。いつでも、何度でもこぼれた不安を拾うと……そして、傍にいると約束しよう」
「……すごく、頻繁になってしまうかも、しれませんよ」
「なぁに、かまわんさ」

 全てを包み込んでくれそうな、穏やかで、優しい声だ。胸の中でとぐろを巻く不安に寄り添うかのように染み渡っていく。

(不思議……)

 彼と一緒にいると、本当に、気持ちが少しだけ楽になる。ほう、と安堵の息が漏れるのと同時――アメリアの竿が動いた。オリオンが「む、動いたか」と反応し、初めての経験にアメリアは「え? これはどうすれば……」と焦りが滲む。

 糸が引っ張られ、竿がしなる。横から伸びてきたオリオンの手が、アメリアの手の上から竿を掴んだ。

「焦らず、ゆっくりでいい」

 不安が軽くなっていく気がするのは、釣りの効果……などではないのだろう。誰かが傍にいてくれるのが安心に繋がるなんて、アメリアは知らなかった。そして知ってしまった今、隣にいてくれるかの人を、大切に思わざるを得ないのだ――。




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