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第三章 街に潜む蜘蛛
第44話 桁違いの実力
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「よし、ナイスだセオドア。これで俺も攻撃に回れる」
俺は素早く前線に立ち、セオドアと共にアラクノフォビアと直接対峙をする。
「後方支援は任せたぞアベル!」
「はい! リオンさん!」
「はぁん。杖持ったところでどうだっていうの? なんか風向きが変わった感じ出しているけど、それで私が倒せるかしらぁん?」
アラクノフォビアが口から糸を吐いた。その糸は三方向に広がり、俺を捕らえようとしてきた。
「無駄だ。アーリス!」
俺が魔法を唱えと風が発生して蜘蛛の糸が空中でバラバラになり、散り散りになった。
「な……」
アラクノフォビアは口をあんぐりと開けて驚いている。隣でセオドアがニヤリと笑う。
「いいねえリオンの旦那。それくらいの実力を発揮してくれなきゃあ組んだ意味がないってもんよ!」
俺はセオドアを一瞥して頷いた。そして、アラクノフォビアに杖の先端を向ける。
「おい、そこの蜘蛛。さっき風向きがどうのこうの言ったな? 俺の風の勢いはどうだ? お前の糸はもう通用しねえよ」
「そんなはずはない!」
アラクノフォビアは悪あがきで糸を何度も吹き付けてきた。しかし、その度に俺が風で糸を切り裂いた。最早完全にアラクノフォビアの糸を封じたのも同然だ。
「どうした? そんな糸をいくら吐いたところで俺を倒すことはできない。それとも遠距離から、新聞紙すら縛ることができないものを吐き続けるつもりか? ゴミ出しの役にも立たないな。ゴミ以下の技が」
「そ、そんな……そこまで言わなくてもいいじゃないの! このぉお!」
アラクノフォビアが俺に向かって接近してきた。まあ、そうなるように仕向けたわけだ。俺はわざとモンスターが苛立つ言動を取っていた、全ては俺にヘイトを向けるために。その証拠にアラクノフォビアはセオドアやアベルには見向きもしていない。
「お前が接近するのを待ってたよ」
俺はアラクノフォビアの頭を思いきり杖で叩いた。アラクノフォビアの頭が潰れて緑色の液体が周囲に飛散する。アラクノフォビアはその場で伏せた状態になり、足をピクピクと痙攣させている。
「い、一撃……はは、予想以上だぜリオンの旦那」
「わざわざ俺の間合いまで来てくれて助かった。戦闘において相手の間合いに無計画で入るのは愚策だ。そこそこ戦闘能力はあったようだが、頭は足りなかったみたいだな。さあ、アベル。綺麗な状態とは言えないが死体は残しておいた。こいつの毒液を採取しな」
「は、はい」
アベルがアラクノフォビアに近づく。アベルが特殊な器具を用いてアラクノフォビアから毒を抽出してそれを保存用のビンの中に入れる。
「兄さん……」
「十分な量が取れたな。それだけあれば俺の回復魔法で抗体を作れる。さあ、帰るぞ」
「はい」
俺たちは帰るためにアラクノフォビアから背を向けた。その時だった。アベルが急に叫んだ。
「リオンさん! セオドアさん! こいつはまだ生きてます! んぐ……」
アベルの声に反応して振り返ったら、潰れた頭から緑色の液体をだらだらと流しているアラクノフォビアが再び立ち上がっていた。奴は複数の脚を器用に使ってアベルを拘束している。口元を脚で塞がれたアベルは喋ることができないようだ。
「アベル!」
「おいおい。どうすんだよリオンの旦那」
「まずいな。アベルの目的を果たすために奴の死体を残そうとしたのが間違いだった。まさか頭を潰しても生きていられるくらい生命力が強いとは思わなかったな。毒液を採取したらとっとと焼却すべきだった」
アラクノフォビアは頭が潰れたせいで喋ることができないのか「フシュー……フシュー……」と不気味な音を出している。これは呼吸音か? いや、そんなこと冷静に分析している場合じゃない。アベルを助けなければ。
「なあ。リオンの旦那。このまま不用意にアベルの坊やに近づいていいと思うか?」
「思わないな。やつは喋ることさえしてないが、恐らくアベルを人質に取っているつもりなんだろう。アベルを殺すのが目的ならとっくにやっているはずだ。もし、不用意に近づいてやつを刺激したら、それこそアベルの命が危ない」
「だろうな。俺様も同意見だ。だが、リオンの旦那ほどのヒーラーならアベルがやられても回復させればいいんじゃないのか?」
「いや、それはリスクが大きすぎる。俺は外傷を治すのは得意だが、内臓系を治すのが苦手だ。見ろ。奴の脚がアベルの腹部に這っている。あのきたねえ脚の爪がアベルの内臓に達したら、俺でも治せるかどうかわからない」
「じゃあどうすんだよ! このまま指を咥えて黙って見てろっていうのか!」
「いや……俺に考えがある。ただし、セオドア。この作戦はお前が重要だ。お前遠距離の攻撃手段を持っているか?」
「ああ。レイピアから衝撃波を飛ばす技を持っている。だが、それは威力が低い。いくら瀕死とはいえ、あの蜘蛛野郎を倒せるとは思えない。所詮は雑魚を払う程度に覚えた児戯に等しい技だ」
「なるほど。じゃあそれを俺が指示する方向に撃ってくれ。何も考えずにな」
「なにか作戦があるみたいだな」
「ああ。失敗してもお前の責任にはしない。俺が悪いってことにしてやるさ」
「失敗前提かよ。逆に不安になるな」
「まあ失敗するつもりはないさ。行くぞセオドア……撃て!」
俺はセオドアが衝撃波を撃つ方向を指で指示した。
「な……正気か!」
「何も考えるなと言ったはずだ」
「ええい。どうにでもなれ!」
セオドアがレイピアを振るい衝撃波を飛ばした。その衝撃波は真っすぐ飛んでいった。アベルの首筋を目掛けて。
衝撃波がアベルの首筋にヒットした。その衝撃を受けてアベルはぐったりとしてしまう。それを見たアラクノフォビアは露骨に脚をバタつかせている。動揺がまるで見て取れる。それもそのはずだ。アベルは言わばアラクノフォビアを守るための盾。それを俺たちが攻撃したから機能しなくなったのだ。
機能しなくなった盾は邪魔でしかない。アラクノフォビアはアベルをその辺に投げ捨てて、カサカサと逃げようとした。だが、俺は逃がすつもりはない
「お前を逃がすつもりはない! ギドオラン!」
俺は杖から平均的な3歳児の身長よりも直径が大きい超高火力の火球を出した。
「な……なんだその火球は。とんでもねえなリオンの旦那。この威力の魔法はBランクアタッカー……いやそれ以上――」
セオドアがなんか言っているような気がしたが気にせずに、火球を思いきりアラクノフォビアにぶつけた。バチバチと燃える音。肉が焦げる嫌な臭い。それがした後にアラクノフォビアはこの世に影も形もなくなり消え去ってしまった。
「ふう。上手く作戦が嵌ったな」
「嵌ったなじゃねえよ! アンタ! いくら俺の衝撃波の威力が低いからと言って、急所である首筋に当てたらアベルの坊やの命は……」
「僕がどうしたんですか?」
倒れていたアベルが何食わぬ顔で起きた。まあ、そうだろうな。
「ひ、ひい! あ、あれ? アベルの坊や。首筋に傷がない……?」
「そうなんですよね。不思議なことに。ただ、リオンさんの目配せが見えたので恐らく死んだフリをした方がいいかなって思って」
「ナイス。空気が読める男はモテるぞアベル」
「そういえばさっきも俺様が攻撃を食らったのに無傷で済んでたよな。防御魔法とはまた違う何かだ。あれと同じことをしたのか?」
「ああ。そうだな。まあ、とにかくセオドア。お前がいてくれて助かったよ」
ジャストヒール。回復行動に専念しなきゃいけない都合上、俺は攻撃と同時にジャストヒールを出せない。だから、セオドアに攻撃役を頼むしかなかったのだ。防御魔法だとダメージの軽減はできても無傷で済ませることは難しいし、なにより魔法の出はヒールの方が早いからな。
「まあ、リオンの旦那。あの攻撃を受けても無傷で済むカラクリ。それは後でじっくり聞くとしてとりあえずこのくせえ下水道からさっさと退散しようぜ」
「ああ。そうだな。俺もこんな陰気臭いところに長くいる趣味はない」
こうして、俺たちは下水道を後にした。アラクノフォビアも肉片が欠片も残ってないから今度こそ完全に死んだだろう。とにかく、これでセオドアとアベルの目的は果たされた。
俺は素早く前線に立ち、セオドアと共にアラクノフォビアと直接対峙をする。
「後方支援は任せたぞアベル!」
「はい! リオンさん!」
「はぁん。杖持ったところでどうだっていうの? なんか風向きが変わった感じ出しているけど、それで私が倒せるかしらぁん?」
アラクノフォビアが口から糸を吐いた。その糸は三方向に広がり、俺を捕らえようとしてきた。
「無駄だ。アーリス!」
俺が魔法を唱えと風が発生して蜘蛛の糸が空中でバラバラになり、散り散りになった。
「な……」
アラクノフォビアは口をあんぐりと開けて驚いている。隣でセオドアがニヤリと笑う。
「いいねえリオンの旦那。それくらいの実力を発揮してくれなきゃあ組んだ意味がないってもんよ!」
俺はセオドアを一瞥して頷いた。そして、アラクノフォビアに杖の先端を向ける。
「おい、そこの蜘蛛。さっき風向きがどうのこうの言ったな? 俺の風の勢いはどうだ? お前の糸はもう通用しねえよ」
「そんなはずはない!」
アラクノフォビアは悪あがきで糸を何度も吹き付けてきた。しかし、その度に俺が風で糸を切り裂いた。最早完全にアラクノフォビアの糸を封じたのも同然だ。
「どうした? そんな糸をいくら吐いたところで俺を倒すことはできない。それとも遠距離から、新聞紙すら縛ることができないものを吐き続けるつもりか? ゴミ出しの役にも立たないな。ゴミ以下の技が」
「そ、そんな……そこまで言わなくてもいいじゃないの! このぉお!」
アラクノフォビアが俺に向かって接近してきた。まあ、そうなるように仕向けたわけだ。俺はわざとモンスターが苛立つ言動を取っていた、全ては俺にヘイトを向けるために。その証拠にアラクノフォビアはセオドアやアベルには見向きもしていない。
「お前が接近するのを待ってたよ」
俺はアラクノフォビアの頭を思いきり杖で叩いた。アラクノフォビアの頭が潰れて緑色の液体が周囲に飛散する。アラクノフォビアはその場で伏せた状態になり、足をピクピクと痙攣させている。
「い、一撃……はは、予想以上だぜリオンの旦那」
「わざわざ俺の間合いまで来てくれて助かった。戦闘において相手の間合いに無計画で入るのは愚策だ。そこそこ戦闘能力はあったようだが、頭は足りなかったみたいだな。さあ、アベル。綺麗な状態とは言えないが死体は残しておいた。こいつの毒液を採取しな」
「は、はい」
アベルがアラクノフォビアに近づく。アベルが特殊な器具を用いてアラクノフォビアから毒を抽出してそれを保存用のビンの中に入れる。
「兄さん……」
「十分な量が取れたな。それだけあれば俺の回復魔法で抗体を作れる。さあ、帰るぞ」
「はい」
俺たちは帰るためにアラクノフォビアから背を向けた。その時だった。アベルが急に叫んだ。
「リオンさん! セオドアさん! こいつはまだ生きてます! んぐ……」
アベルの声に反応して振り返ったら、潰れた頭から緑色の液体をだらだらと流しているアラクノフォビアが再び立ち上がっていた。奴は複数の脚を器用に使ってアベルを拘束している。口元を脚で塞がれたアベルは喋ることができないようだ。
「アベル!」
「おいおい。どうすんだよリオンの旦那」
「まずいな。アベルの目的を果たすために奴の死体を残そうとしたのが間違いだった。まさか頭を潰しても生きていられるくらい生命力が強いとは思わなかったな。毒液を採取したらとっとと焼却すべきだった」
アラクノフォビアは頭が潰れたせいで喋ることができないのか「フシュー……フシュー……」と不気味な音を出している。これは呼吸音か? いや、そんなこと冷静に分析している場合じゃない。アベルを助けなければ。
「なあ。リオンの旦那。このまま不用意にアベルの坊やに近づいていいと思うか?」
「思わないな。やつは喋ることさえしてないが、恐らくアベルを人質に取っているつもりなんだろう。アベルを殺すのが目的ならとっくにやっているはずだ。もし、不用意に近づいてやつを刺激したら、それこそアベルの命が危ない」
「だろうな。俺様も同意見だ。だが、リオンの旦那ほどのヒーラーならアベルがやられても回復させればいいんじゃないのか?」
「いや、それはリスクが大きすぎる。俺は外傷を治すのは得意だが、内臓系を治すのが苦手だ。見ろ。奴の脚がアベルの腹部に這っている。あのきたねえ脚の爪がアベルの内臓に達したら、俺でも治せるかどうかわからない」
「じゃあどうすんだよ! このまま指を咥えて黙って見てろっていうのか!」
「いや……俺に考えがある。ただし、セオドア。この作戦はお前が重要だ。お前遠距離の攻撃手段を持っているか?」
「ああ。レイピアから衝撃波を飛ばす技を持っている。だが、それは威力が低い。いくら瀕死とはいえ、あの蜘蛛野郎を倒せるとは思えない。所詮は雑魚を払う程度に覚えた児戯に等しい技だ」
「なるほど。じゃあそれを俺が指示する方向に撃ってくれ。何も考えずにな」
「なにか作戦があるみたいだな」
「ああ。失敗してもお前の責任にはしない。俺が悪いってことにしてやるさ」
「失敗前提かよ。逆に不安になるな」
「まあ失敗するつもりはないさ。行くぞセオドア……撃て!」
俺はセオドアが衝撃波を撃つ方向を指で指示した。
「な……正気か!」
「何も考えるなと言ったはずだ」
「ええい。どうにでもなれ!」
セオドアがレイピアを振るい衝撃波を飛ばした。その衝撃波は真っすぐ飛んでいった。アベルの首筋を目掛けて。
衝撃波がアベルの首筋にヒットした。その衝撃を受けてアベルはぐったりとしてしまう。それを見たアラクノフォビアは露骨に脚をバタつかせている。動揺がまるで見て取れる。それもそのはずだ。アベルは言わばアラクノフォビアを守るための盾。それを俺たちが攻撃したから機能しなくなったのだ。
機能しなくなった盾は邪魔でしかない。アラクノフォビアはアベルをその辺に投げ捨てて、カサカサと逃げようとした。だが、俺は逃がすつもりはない
「お前を逃がすつもりはない! ギドオラン!」
俺は杖から平均的な3歳児の身長よりも直径が大きい超高火力の火球を出した。
「な……なんだその火球は。とんでもねえなリオンの旦那。この威力の魔法はBランクアタッカー……いやそれ以上――」
セオドアがなんか言っているような気がしたが気にせずに、火球を思いきりアラクノフォビアにぶつけた。バチバチと燃える音。肉が焦げる嫌な臭い。それがした後にアラクノフォビアはこの世に影も形もなくなり消え去ってしまった。
「ふう。上手く作戦が嵌ったな」
「嵌ったなじゃねえよ! アンタ! いくら俺の衝撃波の威力が低いからと言って、急所である首筋に当てたらアベルの坊やの命は……」
「僕がどうしたんですか?」
倒れていたアベルが何食わぬ顔で起きた。まあ、そうだろうな。
「ひ、ひい! あ、あれ? アベルの坊や。首筋に傷がない……?」
「そうなんですよね。不思議なことに。ただ、リオンさんの目配せが見えたので恐らく死んだフリをした方がいいかなって思って」
「ナイス。空気が読める男はモテるぞアベル」
「そういえばさっきも俺様が攻撃を食らったのに無傷で済んでたよな。防御魔法とはまた違う何かだ。あれと同じことをしたのか?」
「ああ。そうだな。まあ、とにかくセオドア。お前がいてくれて助かったよ」
ジャストヒール。回復行動に専念しなきゃいけない都合上、俺は攻撃と同時にジャストヒールを出せない。だから、セオドアに攻撃役を頼むしかなかったのだ。防御魔法だとダメージの軽減はできても無傷で済ませることは難しいし、なにより魔法の出はヒールの方が早いからな。
「まあ、リオンの旦那。あの攻撃を受けても無傷で済むカラクリ。それは後でじっくり聞くとしてとりあえずこのくせえ下水道からさっさと退散しようぜ」
「ああ。そうだな。俺もこんな陰気臭いところに長くいる趣味はない」
こうして、俺たちは下水道を後にした。アラクノフォビアも肉片が欠片も残ってないから今度こそ完全に死んだだろう。とにかく、これでセオドアとアベルの目的は果たされた。
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