101 / 101
第98話 拗ねるイーリス
しおりを挟む
アルドたちが道なりに歩いていくと、行き止まりにぶち当たった。
「行き止まり? 他に道はわかれていたっけ?」
イーリスがきょろきょろと周囲を見回している。一方でミラは上を見上げる。
「イーリスちゃん。道は続いているみたいだ。上を見て」
ミラの言葉に一同が上を見上げる。そうすると行き止まり地点の上には天井がなかった。ここから先は上へと向かっていくようである。
「なるほど。水中だからこそ、発想を三次元的にして進まないといけないってことか。ちょっとこの先の様子を僕が見てくる」
アルドは水中で上昇をして上へと向かって行く。すると上の方に水面が見えた。アルドは水面に顔を出してみた。
「ぷはあ! ここは……」
地中の中にある空洞。水が全て入ってるわけではない箇所でここでなら、魔法を使わずとも息をすることができる。周囲に邪霊の気配を感じていないアルドはここを安全地帯としてイーリスたちを呼びに戻る。
「みんな! 上は安全みたいだ」
アルドにうながされて、みんなが上へと向かって行く。ミラの光源魔法で水面より上が映し出されると、陸地が見えた。
「一旦、この陸地に腰を下ろして休憩しよう。マナの消耗を抑えつつ、体力の回復をはかろう」
ミラの言葉に一同が賛成して水からあがる。ざばぁんと水音を立てて全員が陸地へと腰かけた。
陸地と言っても地面は湿っていて、滑りやすくなっていて危ない。
「イーリス。滑らないように気を付けて」
「はーい」
アルドの注意を素直に聞いてイーリスはその場にちょこんと座った。この陸地を一旦休憩地点として体力が回復したら一同はまたダンジョンの奥地へと進もうとした。その時だった。
「うぅ……」
どこからともなく女性の声が聞こえてきた。その声は洞窟内に響き渡っているが、声の感じからして近くにいると予想できる。
「誰かいるのか?」
女の声。その声の主に会ったことはないが心当たりはある。ハワード領のダンジョンは基本的にリナルドしか攻略をしない。だから、ディガーがここに入りこむことはありえないことだった。
この女がディガーでないとするのであれば、手持ちの情報で考えると答えは明白であった。
「もしかして防具鍛冶の女?」
イーリスの発言にみんながうなずく。
「この近くを探そう。クララとイーリスちゃんはここで待っていてくれ。アタシとアルドさんで探す」
ミラが動き出す。アルドもそれに続いた。
湿っていて滑りやすくなっている岩。ところどころコケも生えていて、足場がとても悪い。そんな状態をアルドとミラが進んでいく。
「ミラ。足元に気を付けてな」
「うん……うわ……」
ミラが足を滑らせる。すかさず、近くにいたアルドがミラの体を抱き支えた。
「ミラ。大丈夫か?」
「ああ。すまない。アルドさん。ちょっと油断した」
そんなアルドとミラの様子をクララとイーリスが遠目で見ていた。
「あーあ。ミラったら、転んで怪我しても知らないんだから。邪霊からの霊障じゃなければ、魔法で治せないのに」
「むー……」
イーリスはアルドの抱き支えられたミラを見て頬を膨らませた。ミラもわざとやったわけじゃないことはわかっているものの、大好きなアルドに支えられているミラを見ると心がもやもやとする。
「うぅ……」
女の声が近づいてくる。アルドとミラは警戒しながら先へと進んでいく。すると、遠目で岩に隠れている人影が見えた。
「あそこだ! ミラは待っていてくれ」
アルドが戦闘に立ってゆっくりと人影に向かって忍び寄る。そして、人影が差し込んでいる岩の向こう側を覗いた。
「わ、わあ!」
「どうしたアルドさん!」
アルドはすぐに引き返した。秒で目を背けて、なにやら慌てた様子で歩き、すってんと転んでしまう。
「あいだ!」
「アルドさん!?」
転んだアルドを見てミラも驚く。アルドがここまで慌てるなんて岩の奥にはなにがったのか。それは気になるところではあるが、ひとまず転んだアルドの方が心配である。
ミラは自分も転ばないように慎重に歩きながらアルドの傍まで行く。
「アルドさん。大丈夫?」
「大丈夫。ちょっと膝を擦りむいただけ。血は出ていない」
「そっか。良かった。それより、アルドさん。一体岩の奥でなにを見たんだ?」
ミラに問いただされてアルドは思わず視線をそらしてしまう。
「そ、その……不可抗力と言うかなんというか……」
「?」
「ミラ。彼女の手当てを頼む」
「あ、ああ。女はとりあえず怪我しているんだな……?」
アルドはそれ以上なにも言わなかった。ミラは応急手当の道具を持ちながら、岩の奥を覗き込んだ。するとそこにいたのは……
「なるほど……」
服がビリビリに破けた女の姿があった。辛うじて、センシティブなところは隠れているものの、胸も谷間のあたりが見えるし、スカートも敗れてパンツも見える状態であった。
少なくとも女性にとっては男性に見られて嬉しい状況ではないことは確かであった。
「これは邪霊による霊障ではないな」
邪霊による霊障ならば、魔法でなんとかなる。しかし、そうでないのならば、物理的な手当てが必要である。ミラは冷静に応急手当を試みた。打撲の痕はあるが出血まではしていない。女はまだ息をしていている状態であるため死んではいない。
「アルドさん。クララを呼んできて。手伝って欲しい」
「あ、はい」
女の状況を見るにアルドに手伝えることはない。アルドはクララのいるところに戻った。
「クララ。ミラが呼んでいる。どうやら女は怪我をしているらしい。応急手当を手伝ってくれと」
「わかった。でも、アルドさんは手伝わないの?」
「その……まあ、僕は手伝える状態じゃなかった」
「?」
クララはアルドの発言に疑問を覚えるも、ミラが呼んでいるとのことでミラのところへと向かった。クララと入れ替わる形でアルドはイーリスの傍に座る。
「イーリス。とりあえず防具鍛冶の女らしき人は見つかった。彼女の状態を見るにこれ以上のダンジョンの探索は無理だ。一旦、地上に戻ることになると思う」
「ふーん。そうなんだ」
イーリスはアルドを横目て見ている。その目はアルドが今までみたことがないくらいに冷たいものであった。
「イーリス? どうかしたか? 調子でも悪いのか?」
「別に……」
イーリスの急な冷たい態度にアルドはショックを受けてしまう。もしかして、急に反抗期というものがやってきたのではないかと父親として複雑な気持ちになる。
娘の反抗期は成長している証でもあるので、喜ばしいことでもあるが、やっぱり父親としては娘にはできるだけ嫌われたくないものである。
「あー。イーリス。なにか悩みがあるんだったら、ミラかクララに言ってみるといい。お父さんには言えないようなこともあるだろ?」
「…………ふーん」
イーリスはまだすねていてアルドに冷たい態度を取っている。とりつくしまもない状態でアルドは弱ってしまう。
「アルドさん! 女の手当は終わった。とりあえず応急的なものだから、ちゃんとした医者に診てもらう必要はある」
ミラがアルドにそう語り掛ける。布を被されてボロボロの服と体を隠された女はクララに背負われていた。
「クララ。大丈夫? 僕がその女を運ぼうか?」
さすがに女子に人体という重いものを背負わせるわけにはいかないとアルドは気を遣った。
「いや、大丈夫。アルドさん。私これでも鍛えているからね」
「そっか」
クララの身体能力はアルドも知っているところである。でも、女性に重いものを背負わせるのは男性としてどうかと思っての提案であった。
そして、アルドたち女を担いで運び、一旦ダンジョンから脱出した。
「行き止まり? 他に道はわかれていたっけ?」
イーリスがきょろきょろと周囲を見回している。一方でミラは上を見上げる。
「イーリスちゃん。道は続いているみたいだ。上を見て」
ミラの言葉に一同が上を見上げる。そうすると行き止まり地点の上には天井がなかった。ここから先は上へと向かっていくようである。
「なるほど。水中だからこそ、発想を三次元的にして進まないといけないってことか。ちょっとこの先の様子を僕が見てくる」
アルドは水中で上昇をして上へと向かって行く。すると上の方に水面が見えた。アルドは水面に顔を出してみた。
「ぷはあ! ここは……」
地中の中にある空洞。水が全て入ってるわけではない箇所でここでなら、魔法を使わずとも息をすることができる。周囲に邪霊の気配を感じていないアルドはここを安全地帯としてイーリスたちを呼びに戻る。
「みんな! 上は安全みたいだ」
アルドにうながされて、みんなが上へと向かって行く。ミラの光源魔法で水面より上が映し出されると、陸地が見えた。
「一旦、この陸地に腰を下ろして休憩しよう。マナの消耗を抑えつつ、体力の回復をはかろう」
ミラの言葉に一同が賛成して水からあがる。ざばぁんと水音を立てて全員が陸地へと腰かけた。
陸地と言っても地面は湿っていて、滑りやすくなっていて危ない。
「イーリス。滑らないように気を付けて」
「はーい」
アルドの注意を素直に聞いてイーリスはその場にちょこんと座った。この陸地を一旦休憩地点として体力が回復したら一同はまたダンジョンの奥地へと進もうとした。その時だった。
「うぅ……」
どこからともなく女性の声が聞こえてきた。その声は洞窟内に響き渡っているが、声の感じからして近くにいると予想できる。
「誰かいるのか?」
女の声。その声の主に会ったことはないが心当たりはある。ハワード領のダンジョンは基本的にリナルドしか攻略をしない。だから、ディガーがここに入りこむことはありえないことだった。
この女がディガーでないとするのであれば、手持ちの情報で考えると答えは明白であった。
「もしかして防具鍛冶の女?」
イーリスの発言にみんながうなずく。
「この近くを探そう。クララとイーリスちゃんはここで待っていてくれ。アタシとアルドさんで探す」
ミラが動き出す。アルドもそれに続いた。
湿っていて滑りやすくなっている岩。ところどころコケも生えていて、足場がとても悪い。そんな状態をアルドとミラが進んでいく。
「ミラ。足元に気を付けてな」
「うん……うわ……」
ミラが足を滑らせる。すかさず、近くにいたアルドがミラの体を抱き支えた。
「ミラ。大丈夫か?」
「ああ。すまない。アルドさん。ちょっと油断した」
そんなアルドとミラの様子をクララとイーリスが遠目で見ていた。
「あーあ。ミラったら、転んで怪我しても知らないんだから。邪霊からの霊障じゃなければ、魔法で治せないのに」
「むー……」
イーリスはアルドの抱き支えられたミラを見て頬を膨らませた。ミラもわざとやったわけじゃないことはわかっているものの、大好きなアルドに支えられているミラを見ると心がもやもやとする。
「うぅ……」
女の声が近づいてくる。アルドとミラは警戒しながら先へと進んでいく。すると、遠目で岩に隠れている人影が見えた。
「あそこだ! ミラは待っていてくれ」
アルドが戦闘に立ってゆっくりと人影に向かって忍び寄る。そして、人影が差し込んでいる岩の向こう側を覗いた。
「わ、わあ!」
「どうしたアルドさん!」
アルドはすぐに引き返した。秒で目を背けて、なにやら慌てた様子で歩き、すってんと転んでしまう。
「あいだ!」
「アルドさん!?」
転んだアルドを見てミラも驚く。アルドがここまで慌てるなんて岩の奥にはなにがったのか。それは気になるところではあるが、ひとまず転んだアルドの方が心配である。
ミラは自分も転ばないように慎重に歩きながらアルドの傍まで行く。
「アルドさん。大丈夫?」
「大丈夫。ちょっと膝を擦りむいただけ。血は出ていない」
「そっか。良かった。それより、アルドさん。一体岩の奥でなにを見たんだ?」
ミラに問いただされてアルドは思わず視線をそらしてしまう。
「そ、その……不可抗力と言うかなんというか……」
「?」
「ミラ。彼女の手当てを頼む」
「あ、ああ。女はとりあえず怪我しているんだな……?」
アルドはそれ以上なにも言わなかった。ミラは応急手当の道具を持ちながら、岩の奥を覗き込んだ。するとそこにいたのは……
「なるほど……」
服がビリビリに破けた女の姿があった。辛うじて、センシティブなところは隠れているものの、胸も谷間のあたりが見えるし、スカートも敗れてパンツも見える状態であった。
少なくとも女性にとっては男性に見られて嬉しい状況ではないことは確かであった。
「これは邪霊による霊障ではないな」
邪霊による霊障ならば、魔法でなんとかなる。しかし、そうでないのならば、物理的な手当てが必要である。ミラは冷静に応急手当を試みた。打撲の痕はあるが出血まではしていない。女はまだ息をしていている状態であるため死んではいない。
「アルドさん。クララを呼んできて。手伝って欲しい」
「あ、はい」
女の状況を見るにアルドに手伝えることはない。アルドはクララのいるところに戻った。
「クララ。ミラが呼んでいる。どうやら女は怪我をしているらしい。応急手当を手伝ってくれと」
「わかった。でも、アルドさんは手伝わないの?」
「その……まあ、僕は手伝える状態じゃなかった」
「?」
クララはアルドの発言に疑問を覚えるも、ミラが呼んでいるとのことでミラのところへと向かった。クララと入れ替わる形でアルドはイーリスの傍に座る。
「イーリス。とりあえず防具鍛冶の女らしき人は見つかった。彼女の状態を見るにこれ以上のダンジョンの探索は無理だ。一旦、地上に戻ることになると思う」
「ふーん。そうなんだ」
イーリスはアルドを横目て見ている。その目はアルドが今までみたことがないくらいに冷たいものであった。
「イーリス? どうかしたか? 調子でも悪いのか?」
「別に……」
イーリスの急な冷たい態度にアルドはショックを受けてしまう。もしかして、急に反抗期というものがやってきたのではないかと父親として複雑な気持ちになる。
娘の反抗期は成長している証でもあるので、喜ばしいことでもあるが、やっぱり父親としては娘にはできるだけ嫌われたくないものである。
「あー。イーリス。なにか悩みがあるんだったら、ミラかクララに言ってみるといい。お父さんには言えないようなこともあるだろ?」
「…………ふーん」
イーリスはまだすねていてアルドに冷たい態度を取っている。とりつくしまもない状態でアルドは弱ってしまう。
「アルドさん! 女の手当は終わった。とりあえず応急的なものだから、ちゃんとした医者に診てもらう必要はある」
ミラがアルドにそう語り掛ける。布を被されてボロボロの服と体を隠された女はクララに背負われていた。
「クララ。大丈夫? 僕がその女を運ぼうか?」
さすがに女子に人体という重いものを背負わせるわけにはいかないとアルドは気を遣った。
「いや、大丈夫。アルドさん。私これでも鍛えているからね」
「そっか」
クララの身体能力はアルドも知っているところである。でも、女性に重いものを背負わせるのは男性としてどうかと思っての提案であった。
そして、アルドたち女を担いで運び、一旦ダンジョンから脱出した。
11
お気に入りに追加
225
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(3件)
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
女性の少ない異世界に生まれ変わったら
Azuki
恋愛
高校に登校している途中、道路に飛び出した子供を助ける形でトラックに轢かれてそのまま意識を失った私。
目を覚ますと、私はベッドに寝ていて、目の前にも周りにもイケメン、イケメン、イケメンだらけーーー!?
なんと私は幼女に生まれ変わっており、しかもお嬢様だった!!
ーーやった〜!勝ち組人生来た〜〜〜!!!
そう、心の中で思いっきり歓喜していた私だけど、この世界はとんでもない世界で・・・!?
これは、女性が圧倒的に少ない異世界に転生した私が、家族や周りから溺愛されながら様々な問題を解決して、更に溺愛されていく物語。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
美幼女に転生したら地獄のような逆ハーレム状態になりました
市森 唯
恋愛
極々普通の学生だった私は……目が覚めたら美幼女になっていました。
私は侯爵令嬢らしく多分異世界転生してるし、そして何故か婚約者が2人?!
しかも婚約者達との関係も最悪で……
まぁ転生しちゃったのでなんとか上手く生きていけるよう頑張ります!
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
生活魔法しか使えない少年、浄化(クリーン)を極めて無双します(仮)(習作3)
田中寿郎
ファンタジー
壁しか見えない街(城郭都市)の中は嫌いだ。孤児院でイジメに遭い、無実の罪を着せられた幼い少年は、街を抜け出し、一人森の中で生きる事を選んだ。武器は生活魔法の浄化(クリーン)と乾燥(ドライ)。浄化と乾燥だけでも極めれば結構役に立ちますよ?
コメントはたまに気まぐれに返す事がありますが、全レスは致しません。悪しからずご了承願います。
(あと、敬語が使えない呪いに掛かっているので言葉遣いに粗いところがあってもご容赦をw)
台本風(セリフの前に名前が入る)です、これに関しては助言は無用です、そういうスタイルだと思ってあきらめてください。
読みにくい、面白くないという方は、フォローを外してそっ閉じをお願いします。
(カクヨムにも投稿しております)
平安☆セブン!!
若松だんご
ファンタジー
今は昔。竹取の翁というものあらずとも、六位蔵人、藤原成海なるものありけり。この男、時に怠惰で、時にモノグサ、時にめんどくさがり。
いづれの御時っつーか今、女御、更衣あまた候ひ給わず、すぐれて時めき給ふ者もなし。女御なるは二人だけ。主上が御位にお就きあそばした際に入内した先の関白の娘、承香殿女御と、今関白の娘で、新たに入内した藤壷女御のみ。他はナシ。
承香殿女御は、かつてともに入内した麗景殿女御を呪殺(もしくは毒殺)した。麗景殿女御は帝に寵愛され、子を宿したことで、承香殿女御の悋気に触れ殺された。帝は、承香殿女御の罪を追求できず、かわりに女御を蛇蝎のごとく嫌い、近づくことを厭われていた。
そんな悋気満々、おっそろしい噂つき女御のもとに、才媛として名高い(?)成海の妹、藤原彩子が女房として出仕することになるが――。
「ねえ、兄さま。本当に帝は女御さまのこと、嫌っておいでなのかしら?」
そんな疑問から始まる平安王朝っぽい世界の物語。
滝口武士・源 忠高、頭中将・藤原雅顕、陰陽師・安倍晴継、検非違使・坂上史人。雑色・隼男。そして承香殿女房・藤原彩子。身分もさまざま、立場もさまざま六人衆。
そんな彼らは、帝と女御を守るため、今日もドタバタ京の都を駆け巡り、怠惰な成海を振り回す!!
「もうイヤだぁぁっ!! 勘弁してくれぇぇっ!!」
成海の叫びがこだまする?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【ヤベェ】異世界転移したった【助けてwww】
一樹
ファンタジー
色々あって、転移後追放されてしまった主人公。
追放後に、持ち物がチート化していることに気づく。
無事、元の世界と連絡をとる事に成功する。
そして、始まったのは、どこかで見た事のある、【あるある展開】のオンパレード!
異世界転移珍道中、掲示板実況始まり始まり。
【諸注意】
以前投稿した同名の短編の連載版になります。
連載は不定期。むしろ途中で止まる可能性、エタる可能性がとても高いです。
なんでも大丈夫な方向けです。
小説の形をしていないので、読む人を選びます。
以上の内容を踏まえた上で閲覧をお願いします。
disりに見えてしまう表現があります。
以上の点から気分を害されても責任は負えません。
閲覧は自己責任でお願いします。
小説家になろう、pixivでも投稿しています。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
五話。オリジナル主人公さんは本当はいいヤツだった?だとしたら諸悪の根源は汚嫁と間男か?これはザマァが待たれる
四話。いや体見たらアザだらけじゃないの?てか衣料店の店員さんどこに目をつけてんのw
82話が投稿されてませんがミスですかね?
すみません
予約投降の設定がミスってました
ご指摘ありがとうございます