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第12話 ダンジョンクリア
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「さっきの魔法って傷を治す魔法だよね?」
ダンジョンを歩いてる最中にアルドがふとそんな質問をする。アルドは疑問に思っていた。傷を治す魔法があるのに、どうして自分は医者にかかったのだろうか。魔法ですぐに治せるのではないのかと。
「ん? まあ、正確に言うとちょっと違うかな。邪霊から受けたダメージ。通称、霊障を治す魔法」
「霊障……?」
「うん。邪霊は精霊と同一視されている存在って言うのは知っている?」
「それは大丈夫」
アルドが親方から聞いた話である。それはきちんと覚えている。
クララが人差し指を立てて説明を再開する。
「邪霊も精霊も人間とは異なる性質を持つの。人間が実体を持つ存在なのに対して、邪霊と精霊は精神体と呼ばれるもので実体を持たない。でも実体を持つ私たちとお互いに干渉ができる。邪霊と干渉してダメージを負った結果が霊障と呼ばれる現象になるの。さっきのアパトは霊障を取り除く魔法なんだ」
「えーと……」
アルドの頭がこんがらがる。クララの言っていることの大部分が理解できていない。
「えっと……人間が邪霊以外から受けたダメージは治せない。そう覚えてくれるだけでいいよ」
「うん。なんかごめん……」
そんな話をしているとダンジョンの最深部についた。そこには、このダンジョンで最も強い邪霊がいた。
「さあ、アルドさん。ここからが本当の戦いだよ。このダンジョンのボス。精霊に縛られているからこのフロアから出られないけど、その分実力があるってこと」
「この邪霊を倒したら、精霊が解放されるってことでいいんだよね?」
「うん。最強の邪霊が倒れたら、精霊が自らの身を犠牲にした封印をしなくても済むからね」
ダンジョンクリアの流れを確認したアルドとクララ。最も強い邪霊。青いウロコを持つ羽が生えたトカゲのような生命体。通称、翼竜のブルーワイバーンがそこにいた。
ブルーワイバーンはクララに向かって大きな咆哮をあげた。そして、牙を見せてクララに噛みつこうとする。
「ハァッ!」
クララがブルーワイバーンに鼻先に拳を叩きつけた。クララのその強烈な一撃にブルーワイバーンはひるんでしまう。その隙にクララはサマーソルトを相手に食らわせる。
体術を連続で叩きこみクララ。回し蹴りをしてブルーワイバーンの左手の爪をへし折った。
圧倒的な戦闘力のクララ。ブルーワイバーンに攻撃させる隙すら与えない。
「ガァアアア!」
ブルーワイバーンが先程の咆哮よりも大きい咆哮をあげる。その音の衝撃にクララは気圧されてしまう。隙ができてしまったクララにブルーワイバーンは大きな口を開けて、口から火球を飛ばした。
「ぐ……」
クララは寸前のところで、ブルーワイバーンの火球をかわした。
「はぁはぁ……強いなあ。これ」
「クララ。僕も加勢しようか」
「待った。アルドさんが来ても足手まといになるだけ。ここは私に任せて」
クララはビシっと親指を立てた。そして、跳躍して高く飛んだ。ブルーワイバーンの頭上に来て、そして1回転した後にかかと落としをワイバーンの脳天に決めた。
「がはぁ……!」
その痛烈な攻撃にワイバーンは倒れてしまった。ドスンと地面に激突する音。ワイバーンはぷすぷすと煙を出してゆっくりと体が溶けて消滅してしまった。ワイバーンがいた地点に青くキラキラした宝石が出現した。
「おお! これは結構高く売れそうだね」
クララが青い宝石を持ってウキウキで小躍りをした。
邪霊がいなくなったことで、ダンジョン全体が浄化されていく。生き残った邪霊も消滅していく。
そして、最奥のこのフロアに現れたのは白くてもふもふとした毛を持つ細身の獣人だった。
「我は精霊。人間よ。邪霊を打ち破ってくれて礼を言う」
精霊がふと現れてクララに手をかざした。クララの体に力が溢れて来る。
「お、おお!?」
「お礼に力を授けよう。そこの後ろにいる者も来るがよい」
精霊はアルドに視線を向ける。アルドも精霊のところに向かった。精霊はアルドに手をかざすが……アルドに力が行き渡ることはなかった。
「むむ……これは奇妙だな」
「あ、あの……精霊様……?」
アルドは恐る恐る精霊の様子を伺う。アルドはなにがなんだかわからずに困惑している。
「様はつけなくてもよい。我は人間と共に生きる存在。どちらが上で下ということはない……それよりお主の名を聞きたい」
「僕の名前はアルド」
「アルドか……お主、この世界の人間ではないな」
「え?」
アルドもクララも驚いた。お互いに顔を見合わせる。アルドは確かに記憶喪失で自分の出自は覚えていない。だが、この世界の人間はないと言われても全くピンと来ない。アルドはこれまで普通に生活をしてきた。その気配は全くないのだ。
「いや、失礼。正確に言うと……肉体は確かにこの世界の人間のものだ。しかし、精神とも言うべきもの。それが、この世界の性質と異なる。具体的に言えば、精霊の力、マナを受け入れる器がないのだ」
「マナの力?」
「ああ。我らは精神体。だから力は精神に依存する。人間に力を分け与える時も、人間の精神の器に力を貸す。だが、アルドの精神にはその器がない。これはこの世界の住民の特徴ではない」
アルドは先程のクララが話した霊障の話と同じく、精霊の話が理解できなかった。精神体とか言われても全くピンと来ない。
「えっと、つまり言い換えると僕は精霊の力を使えないということでしょうか」
「ああ、その通りだ。精霊の力とは即ち、超常現象。いわば魔法だ」
「そんな……」
アルドはがっかりして、うな垂れてしまった。クララの話では、ディガーは魔法が使えて当たり前という話だった。しかし、アルドにはその魔法の資質がない。これからディガーとしてやっていくには厳しいということだ。
「いや、そう悲観するものではない。アルドは確かに精霊の力……魔法は使えない。だが、それを逆手にとって、邪霊の装備を身に付けることができる」
「邪霊の装備?」
「ああ。ダンジョンで得た素材は邪霊の力で変異している。それを加工して作られるのが邪霊の装備。だが、この邪霊の装備は身に付けると、精神のマナを吸い取る性質がある。マナが枯れるとマナの器が破壊される。それは即ち精神の破壊だ。精神の形が変わった人間は、廃人になってしまう」
アルドはなんとなく精霊の話を理解した気になって頷いている。
「だが、アルド。お主は元から破壊される器を持たない。つまり、どれだけ邪霊の装備を身に付けても精神が壊れることはない。理解したか?」
「えっと、はい。つまり、僕だけその邪霊の装備をデメリットなしで使用できるんですね」
「ああ」
なんとなく自分の優位性を理解したアルド。だが、クララは疑問を呈する。
「待って。精霊さん。邪霊の装備は確かに存在している。でも、ディガー協会が装備を加工する時は、その性質を打ち消しているんだよ」
「ああ。だが、性質を打ち消した分、邪霊の力は弱まる。その措置が施された装備を身に付けていては意味がないな」
「うーん……」
クララは腕を組んで考え事をしている。
「正直、邪霊の装備を加工する人で、マナ阻害を取り除かないで邪霊装備を作ってくれる人はいないと思う。その工程をするかどうかで、装備の作り方がかなり変わるって言うし……マナ阻害の製法は失われた技術扱いされているんだ」
「えー……じゃあ、僕は結局、魔法が使えないだけになるってことか」
アルドはがっかりした。だが、考えてみれば当たり前のことだ。アルドだけがまともに使える装備。そんなものを誰が作ってくれるというのだろうかと。
「いや、人間の知的好奇心は果てしない。世界のどこかには、マナを阻害する性質を持つ邪霊装備を作っている人がどこかにいるだろう」
ものすごくふわふわとしたことを言う精霊。アルドは希望を持っていいのか悪いのかわからずに戸惑っている。
「では、我はこれで失礼する。次なる邪霊を封印せねばな。さらばだ」
そう言うと獣人型の精霊は消えていった。
「消えちゃったね。アルドさん。これからどうする?」
「どうすると言われても……まあ、そういう特殊な邪霊装備を作ってくれる人を探すしかないね。じゃないと僕は戦力外だし」
ダンジョンを歩いてる最中にアルドがふとそんな質問をする。アルドは疑問に思っていた。傷を治す魔法があるのに、どうして自分は医者にかかったのだろうか。魔法ですぐに治せるのではないのかと。
「ん? まあ、正確に言うとちょっと違うかな。邪霊から受けたダメージ。通称、霊障を治す魔法」
「霊障……?」
「うん。邪霊は精霊と同一視されている存在って言うのは知っている?」
「それは大丈夫」
アルドが親方から聞いた話である。それはきちんと覚えている。
クララが人差し指を立てて説明を再開する。
「邪霊も精霊も人間とは異なる性質を持つの。人間が実体を持つ存在なのに対して、邪霊と精霊は精神体と呼ばれるもので実体を持たない。でも実体を持つ私たちとお互いに干渉ができる。邪霊と干渉してダメージを負った結果が霊障と呼ばれる現象になるの。さっきのアパトは霊障を取り除く魔法なんだ」
「えーと……」
アルドの頭がこんがらがる。クララの言っていることの大部分が理解できていない。
「えっと……人間が邪霊以外から受けたダメージは治せない。そう覚えてくれるだけでいいよ」
「うん。なんかごめん……」
そんな話をしているとダンジョンの最深部についた。そこには、このダンジョンで最も強い邪霊がいた。
「さあ、アルドさん。ここからが本当の戦いだよ。このダンジョンのボス。精霊に縛られているからこのフロアから出られないけど、その分実力があるってこと」
「この邪霊を倒したら、精霊が解放されるってことでいいんだよね?」
「うん。最強の邪霊が倒れたら、精霊が自らの身を犠牲にした封印をしなくても済むからね」
ダンジョンクリアの流れを確認したアルドとクララ。最も強い邪霊。青いウロコを持つ羽が生えたトカゲのような生命体。通称、翼竜のブルーワイバーンがそこにいた。
ブルーワイバーンはクララに向かって大きな咆哮をあげた。そして、牙を見せてクララに噛みつこうとする。
「ハァッ!」
クララがブルーワイバーンに鼻先に拳を叩きつけた。クララのその強烈な一撃にブルーワイバーンはひるんでしまう。その隙にクララはサマーソルトを相手に食らわせる。
体術を連続で叩きこみクララ。回し蹴りをしてブルーワイバーンの左手の爪をへし折った。
圧倒的な戦闘力のクララ。ブルーワイバーンに攻撃させる隙すら与えない。
「ガァアアア!」
ブルーワイバーンが先程の咆哮よりも大きい咆哮をあげる。その音の衝撃にクララは気圧されてしまう。隙ができてしまったクララにブルーワイバーンは大きな口を開けて、口から火球を飛ばした。
「ぐ……」
クララは寸前のところで、ブルーワイバーンの火球をかわした。
「はぁはぁ……強いなあ。これ」
「クララ。僕も加勢しようか」
「待った。アルドさんが来ても足手まといになるだけ。ここは私に任せて」
クララはビシっと親指を立てた。そして、跳躍して高く飛んだ。ブルーワイバーンの頭上に来て、そして1回転した後にかかと落としをワイバーンの脳天に決めた。
「がはぁ……!」
その痛烈な攻撃にワイバーンは倒れてしまった。ドスンと地面に激突する音。ワイバーンはぷすぷすと煙を出してゆっくりと体が溶けて消滅してしまった。ワイバーンがいた地点に青くキラキラした宝石が出現した。
「おお! これは結構高く売れそうだね」
クララが青い宝石を持ってウキウキで小躍りをした。
邪霊がいなくなったことで、ダンジョン全体が浄化されていく。生き残った邪霊も消滅していく。
そして、最奥のこのフロアに現れたのは白くてもふもふとした毛を持つ細身の獣人だった。
「我は精霊。人間よ。邪霊を打ち破ってくれて礼を言う」
精霊がふと現れてクララに手をかざした。クララの体に力が溢れて来る。
「お、おお!?」
「お礼に力を授けよう。そこの後ろにいる者も来るがよい」
精霊はアルドに視線を向ける。アルドも精霊のところに向かった。精霊はアルドに手をかざすが……アルドに力が行き渡ることはなかった。
「むむ……これは奇妙だな」
「あ、あの……精霊様……?」
アルドは恐る恐る精霊の様子を伺う。アルドはなにがなんだかわからずに困惑している。
「様はつけなくてもよい。我は人間と共に生きる存在。どちらが上で下ということはない……それよりお主の名を聞きたい」
「僕の名前はアルド」
「アルドか……お主、この世界の人間ではないな」
「え?」
アルドもクララも驚いた。お互いに顔を見合わせる。アルドは確かに記憶喪失で自分の出自は覚えていない。だが、この世界の人間はないと言われても全くピンと来ない。アルドはこれまで普通に生活をしてきた。その気配は全くないのだ。
「いや、失礼。正確に言うと……肉体は確かにこの世界の人間のものだ。しかし、精神とも言うべきもの。それが、この世界の性質と異なる。具体的に言えば、精霊の力、マナを受け入れる器がないのだ」
「マナの力?」
「ああ。我らは精神体。だから力は精神に依存する。人間に力を分け与える時も、人間の精神の器に力を貸す。だが、アルドの精神にはその器がない。これはこの世界の住民の特徴ではない」
アルドは先程のクララが話した霊障の話と同じく、精霊の話が理解できなかった。精神体とか言われても全くピンと来ない。
「えっと、つまり言い換えると僕は精霊の力を使えないということでしょうか」
「ああ、その通りだ。精霊の力とは即ち、超常現象。いわば魔法だ」
「そんな……」
アルドはがっかりして、うな垂れてしまった。クララの話では、ディガーは魔法が使えて当たり前という話だった。しかし、アルドにはその魔法の資質がない。これからディガーとしてやっていくには厳しいということだ。
「いや、そう悲観するものではない。アルドは確かに精霊の力……魔法は使えない。だが、それを逆手にとって、邪霊の装備を身に付けることができる」
「邪霊の装備?」
「ああ。ダンジョンで得た素材は邪霊の力で変異している。それを加工して作られるのが邪霊の装備。だが、この邪霊の装備は身に付けると、精神のマナを吸い取る性質がある。マナが枯れるとマナの器が破壊される。それは即ち精神の破壊だ。精神の形が変わった人間は、廃人になってしまう」
アルドはなんとなく精霊の話を理解した気になって頷いている。
「だが、アルド。お主は元から破壊される器を持たない。つまり、どれだけ邪霊の装備を身に付けても精神が壊れることはない。理解したか?」
「えっと、はい。つまり、僕だけその邪霊の装備をデメリットなしで使用できるんですね」
「ああ」
なんとなく自分の優位性を理解したアルド。だが、クララは疑問を呈する。
「待って。精霊さん。邪霊の装備は確かに存在している。でも、ディガー協会が装備を加工する時は、その性質を打ち消しているんだよ」
「ああ。だが、性質を打ち消した分、邪霊の力は弱まる。その措置が施された装備を身に付けていては意味がないな」
「うーん……」
クララは腕を組んで考え事をしている。
「正直、邪霊の装備を加工する人で、マナ阻害を取り除かないで邪霊装備を作ってくれる人はいないと思う。その工程をするかどうかで、装備の作り方がかなり変わるって言うし……マナ阻害の製法は失われた技術扱いされているんだ」
「えー……じゃあ、僕は結局、魔法が使えないだけになるってことか」
アルドはがっかりした。だが、考えてみれば当たり前のことだ。アルドだけがまともに使える装備。そんなものを誰が作ってくれるというのだろうかと。
「いや、人間の知的好奇心は果てしない。世界のどこかには、マナを阻害する性質を持つ邪霊装備を作っている人がどこかにいるだろう」
ものすごくふわふわとしたことを言う精霊。アルドは希望を持っていいのか悪いのかわからずに戸惑っている。
「では、我はこれで失礼する。次なる邪霊を封印せねばな。さらばだ」
そう言うと獣人型の精霊は消えていった。
「消えちゃったね。アルドさん。これからどうする?」
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