2 / 101
第1話 胸糞父親の意識は死にました
しおりを挟む
カビのにおい、アル中の男たちの奇声、目を閉じていてもここが地獄だとわかる街。日雇い労働者向けの宿泊施設が大量にある街で中流家庭もそこそこある。だが、近くにスラム街があり、治安の悪さもあり世間から実質的にスラム街と扱われているようなところ。そこに1人の少女がいた。
少女の名はイーリス。年齢は9歳。伸びきってボサボサになった汚らしい金髪。ガリガリにやせ細った体に雑巾のようなボロの布切れを身に纏っていて、とてもキレイな少女とは言えない。彼女の唯一の綺麗なところと言えば、吸い込まれそうなエメラルド色の目。
その少女は、父親に髪を掴まれていた。
「てめえ! どういうことだ!」
酒瓶を片手に父親は少女の髪を振り回す。元々、目つきが悪い目を更に睨みつけて少女を威嚇する。
「や、やめて。お父さん」
「父さんなんて呼ぶんじゃねえ! 俺はお前と血が繋がってねえんだよ!」
イーリスは父親と血が繋がっていないのは真実ではない。彼女はイーリスの父親とその妻の間に生まれた子供だ。それは間違いない。しかし、妻が妊娠する前にとある男性と関係を持っていた。そのせいで、父親はイーリスが実の娘ではないと思い込んでいる。
イーリスの母親は、イーリスを置いて間男の元に逃げた。残されたイーリスに怒りの全てをぶつける父親。少女であるイーリスが成人男性に力で敵うはずがなく、今日も理不尽に乱暴をされてしまう。
イーリスの父親はとても狡猾で、彼女に殴る蹴る等、体に傷が残る攻撃を一切しなかった。体に傷が残らない程度に痛めつけているので、イーリスが虐待されている事実が中々に表に出ない。
「うぅ……お母さん」
イーリスは泣きながら母親を想った。父親はそれに腹を立てて、手にしていた酒瓶を壁へと投げつけた。パリーンと景気よく割れるガラス。その音でイーリスはビクっと震えてしまう。
「てめえの母親は! 男と一緒に逃げた最低のアバズレなんだよ! いいか? お前は母親に捨てられたんだ。お前の母親はクズだ。クズから生まれたお前もクズだ。誰もてめーのことなんか愛しちゃくれねえんだよ!」
「うわぁあああ! お母さああぁああん!」
イーリスは泣き続ける。しかし、泣く度に父親がイーリスに乱暴をする。結果、イーリスの涙が枯れるまでに彼女は物理的に振り回されるのであった。
◇
「よお、アルド。イーリスちゃんは元気しているか?」
酒場にて話しかけて来るのは、そこの常連客。イーリスの父親アルドとも顔見知りの酒臭い男性である。
「元気っていうか、まあ、あいつは病弱だからな。ははは。その分、俺が稼いでやらないとなあ」
「なに言ってんだ。お前、酒飲んでいる金があったらイーリスちゃんに服の1つでもプレゼントしてやりゃいいだろ?」
「ははは。酒場で酒飲むなって話をすんじゃねえ。それは野暮ってもんだ」
気の置けない仲間と楽しそうに笑うアルド。イーリスに見せる態度とは180度違う。
椅子にふんぞり返るアルド。その動作で丁度、真後ろにいた目が虚ろな浮浪者風の男性にぶつかってしまった。
「おっと悪い」
アルドはすぐにぶつかった男性に謝った。しかし、男性は虚ろな目でぶつぶつと呪詛のようなものをつぶやいている。
「あ、な、なんだ? こいつ。気味悪いな」
アルドが思わず口にしてしまう。
「ぶつぶつぶつぶつ……お前が……お前が全ての元凶……お前が……お前がああ!」
浮浪者風の男性はテーブルの上にあった酒瓶を手にしてアルドの頭に思いきり叩きつけた。
「がは……」
アルドの視界がブラックアウトする。数秒間、意識が飛んだ後に辛うじて意識を取り戻した……が、その意識すらもうろうとしている。
「わ、わあ! だ、誰か! マスター! 喧嘩だ! アルドがやられちまった」
「あ……あ……」
アルドはなんとか意識を保とうと指先を動かそうとする。しかし、その指も上手く動かせずに目の前のものすらつかめない。段々と薄れゆく意識の中でアルドが思うことはなんだったのか。それはもうこの世の誰にもわからない。なぜならば、アルドの意識はここで終わったから。2度と戻らない意識の持ち主が最後に思うことは誰にもわかるはずがないのだ。
◇
「っ……」
とある男性は目を覚ました。ズキズキと痛む頭を抑える。目を覚ますと白いベッド、白いカーテン、目の前には白い衣服の男性。
「目が覚めたかね?」
「あ、あの……」
男性は周囲を見回した。今は何時? ここはどこ? あなたは誰? 色々な疑問が頭の中を駆け巡るも、まず思い浮かんだ疑問が1つ。
「僕は一体誰なんでしょう」
「ふむ。可哀想に……記憶がないんだな」
「記憶……? うっ」
男性の頭が再びズキリと痛む。男性は手で頭を抑えて目を閉じる。
「無理もない。あれだけ頭を強打したんだ。記憶の1つや2つ飛んでもおかしくない」
「あ、ぼ、僕は……どうして生きているんだ」
男性は両手で頭を抱えてうなだれた。そのまま、ぶつぶつと何かを話しているものの、その内容は男性自身認識していない。
「私は医者だ。あんたは酒場で頭を殴られて気を失った」
「そ、そうなんですか?」
「ああ。あんたの名はアルド。なにかピンとくるものがあるか?」
「いえ……全く……でも、僕の名前はアルドではない。それだけはわかっています」
男性はそう発言した後に首を捻った。自分の名前すら思い出せないのに、名前がアルドではないと不思議と断言してしまった。
「記憶が混乱しているようだね。あんたには娘がいる。それは覚えているか?」
「娘……いえ。僕の娘は妻と共に死にました。そして、僕も後を追って死んだはずです」
男性はベッドのシーツをぎゅっと掴んだ。そして、唇も同様に噛みしめる。その様子を見て言者はため息をついた。
「ダメだな。これは相当、重症のようだ。まあ、しばらく経過を見て大丈夫そうなら家に帰りなさい。家に帰れば思い出すものもあるでしょう」
「あのう……僕の家ってどこなんでしょう?」
「はあ……ツレに連絡してあげるから、彼に案内してもらいなさい」
男性はしばらく病院にて休息を取った。段々と自分の名前がアルドであることを受け入れて、自我を取り戻していく。やがて、医者も記憶に一部の混乱があると診断するものの、肉体的には問題がないからと退院することとなった。
酒場で会った顔見知りの男性がアルドを迎えに来た。
「いやあ、アルド。驚いたよ。まさか、お前が記憶を失うなんてな」
「あ、あの……僕の知り合いですか?」
「ははは。俺の顔も忘れちまったのかよ。まあいいや。帰るぞ。イーリスちゃんも心配しているだろうよ」
「はい……」
顔見知りの男性はアルドの背中をバシっと叩いた。
「いた」
「おいおい、そんな気持ち悪い敬語使うなよ。俺とお前の中じゃねえか」
「ん。うん。これでいいかな?」
「うーん、ちょっと違和感あるけど記憶なくしているならしょうがないか。まあ、とにかくイーリスちゃんのところに帰るぞ」
アルドは顔見知りの男性に連れられてスラム街を歩いていく。ひどいにおいに顔をしかめながら、ゴロツキ共の喧嘩にびくつきながらも、なんとか自宅についた。
「ここがお前の家だ。じゃあな。イーリスちゃんによろしくな」
「う、うん。ありがとう」
顔見知りの男性は「帰って飲み直そう」って言いながら去って行った。
ここがアルドの自宅。アルドはその記憶がない。ごくりと生唾を飲んで、アルドは自宅のドアを開けた。
ギイイと木造のドアが開く音がする。その音にビクっと反応した少女が家の奥にいた。
「あっ……あっ……」
イーリスはアルドが帰宅した音に怯えてぶるぶると震えている。数日間いなくて、平和な日常を過ごしていただけに、その平穏が終わりを告げる。そう思っていた。
アルドはそんなイーリスの姿を見てにっこりと笑いかけた。
「ただいま」
少女の名はイーリス。年齢は9歳。伸びきってボサボサになった汚らしい金髪。ガリガリにやせ細った体に雑巾のようなボロの布切れを身に纏っていて、とてもキレイな少女とは言えない。彼女の唯一の綺麗なところと言えば、吸い込まれそうなエメラルド色の目。
その少女は、父親に髪を掴まれていた。
「てめえ! どういうことだ!」
酒瓶を片手に父親は少女の髪を振り回す。元々、目つきが悪い目を更に睨みつけて少女を威嚇する。
「や、やめて。お父さん」
「父さんなんて呼ぶんじゃねえ! 俺はお前と血が繋がってねえんだよ!」
イーリスは父親と血が繋がっていないのは真実ではない。彼女はイーリスの父親とその妻の間に生まれた子供だ。それは間違いない。しかし、妻が妊娠する前にとある男性と関係を持っていた。そのせいで、父親はイーリスが実の娘ではないと思い込んでいる。
イーリスの母親は、イーリスを置いて間男の元に逃げた。残されたイーリスに怒りの全てをぶつける父親。少女であるイーリスが成人男性に力で敵うはずがなく、今日も理不尽に乱暴をされてしまう。
イーリスの父親はとても狡猾で、彼女に殴る蹴る等、体に傷が残る攻撃を一切しなかった。体に傷が残らない程度に痛めつけているので、イーリスが虐待されている事実が中々に表に出ない。
「うぅ……お母さん」
イーリスは泣きながら母親を想った。父親はそれに腹を立てて、手にしていた酒瓶を壁へと投げつけた。パリーンと景気よく割れるガラス。その音でイーリスはビクっと震えてしまう。
「てめえの母親は! 男と一緒に逃げた最低のアバズレなんだよ! いいか? お前は母親に捨てられたんだ。お前の母親はクズだ。クズから生まれたお前もクズだ。誰もてめーのことなんか愛しちゃくれねえんだよ!」
「うわぁあああ! お母さああぁああん!」
イーリスは泣き続ける。しかし、泣く度に父親がイーリスに乱暴をする。結果、イーリスの涙が枯れるまでに彼女は物理的に振り回されるのであった。
◇
「よお、アルド。イーリスちゃんは元気しているか?」
酒場にて話しかけて来るのは、そこの常連客。イーリスの父親アルドとも顔見知りの酒臭い男性である。
「元気っていうか、まあ、あいつは病弱だからな。ははは。その分、俺が稼いでやらないとなあ」
「なに言ってんだ。お前、酒飲んでいる金があったらイーリスちゃんに服の1つでもプレゼントしてやりゃいいだろ?」
「ははは。酒場で酒飲むなって話をすんじゃねえ。それは野暮ってもんだ」
気の置けない仲間と楽しそうに笑うアルド。イーリスに見せる態度とは180度違う。
椅子にふんぞり返るアルド。その動作で丁度、真後ろにいた目が虚ろな浮浪者風の男性にぶつかってしまった。
「おっと悪い」
アルドはすぐにぶつかった男性に謝った。しかし、男性は虚ろな目でぶつぶつと呪詛のようなものをつぶやいている。
「あ、な、なんだ? こいつ。気味悪いな」
アルドが思わず口にしてしまう。
「ぶつぶつぶつぶつ……お前が……お前が全ての元凶……お前が……お前がああ!」
浮浪者風の男性はテーブルの上にあった酒瓶を手にしてアルドの頭に思いきり叩きつけた。
「がは……」
アルドの視界がブラックアウトする。数秒間、意識が飛んだ後に辛うじて意識を取り戻した……が、その意識すらもうろうとしている。
「わ、わあ! だ、誰か! マスター! 喧嘩だ! アルドがやられちまった」
「あ……あ……」
アルドはなんとか意識を保とうと指先を動かそうとする。しかし、その指も上手く動かせずに目の前のものすらつかめない。段々と薄れゆく意識の中でアルドが思うことはなんだったのか。それはもうこの世の誰にもわからない。なぜならば、アルドの意識はここで終わったから。2度と戻らない意識の持ち主が最後に思うことは誰にもわかるはずがないのだ。
◇
「っ……」
とある男性は目を覚ました。ズキズキと痛む頭を抑える。目を覚ますと白いベッド、白いカーテン、目の前には白い衣服の男性。
「目が覚めたかね?」
「あ、あの……」
男性は周囲を見回した。今は何時? ここはどこ? あなたは誰? 色々な疑問が頭の中を駆け巡るも、まず思い浮かんだ疑問が1つ。
「僕は一体誰なんでしょう」
「ふむ。可哀想に……記憶がないんだな」
「記憶……? うっ」
男性の頭が再びズキリと痛む。男性は手で頭を抑えて目を閉じる。
「無理もない。あれだけ頭を強打したんだ。記憶の1つや2つ飛んでもおかしくない」
「あ、ぼ、僕は……どうして生きているんだ」
男性は両手で頭を抱えてうなだれた。そのまま、ぶつぶつと何かを話しているものの、その内容は男性自身認識していない。
「私は医者だ。あんたは酒場で頭を殴られて気を失った」
「そ、そうなんですか?」
「ああ。あんたの名はアルド。なにかピンとくるものがあるか?」
「いえ……全く……でも、僕の名前はアルドではない。それだけはわかっています」
男性はそう発言した後に首を捻った。自分の名前すら思い出せないのに、名前がアルドではないと不思議と断言してしまった。
「記憶が混乱しているようだね。あんたには娘がいる。それは覚えているか?」
「娘……いえ。僕の娘は妻と共に死にました。そして、僕も後を追って死んだはずです」
男性はベッドのシーツをぎゅっと掴んだ。そして、唇も同様に噛みしめる。その様子を見て言者はため息をついた。
「ダメだな。これは相当、重症のようだ。まあ、しばらく経過を見て大丈夫そうなら家に帰りなさい。家に帰れば思い出すものもあるでしょう」
「あのう……僕の家ってどこなんでしょう?」
「はあ……ツレに連絡してあげるから、彼に案内してもらいなさい」
男性はしばらく病院にて休息を取った。段々と自分の名前がアルドであることを受け入れて、自我を取り戻していく。やがて、医者も記憶に一部の混乱があると診断するものの、肉体的には問題がないからと退院することとなった。
酒場で会った顔見知りの男性がアルドを迎えに来た。
「いやあ、アルド。驚いたよ。まさか、お前が記憶を失うなんてな」
「あ、あの……僕の知り合いですか?」
「ははは。俺の顔も忘れちまったのかよ。まあいいや。帰るぞ。イーリスちゃんも心配しているだろうよ」
「はい……」
顔見知りの男性はアルドの背中をバシっと叩いた。
「いた」
「おいおい、そんな気持ち悪い敬語使うなよ。俺とお前の中じゃねえか」
「ん。うん。これでいいかな?」
「うーん、ちょっと違和感あるけど記憶なくしているならしょうがないか。まあ、とにかくイーリスちゃんのところに帰るぞ」
アルドは顔見知りの男性に連れられてスラム街を歩いていく。ひどいにおいに顔をしかめながら、ゴロツキ共の喧嘩にびくつきながらも、なんとか自宅についた。
「ここがお前の家だ。じゃあな。イーリスちゃんによろしくな」
「う、うん。ありがとう」
顔見知りの男性は「帰って飲み直そう」って言いながら去って行った。
ここがアルドの自宅。アルドはその記憶がない。ごくりと生唾を飲んで、アルドは自宅のドアを開けた。
ギイイと木造のドアが開く音がする。その音にビクっと反応した少女が家の奥にいた。
「あっ……あっ……」
イーリスはアルドが帰宅した音に怯えてぶるぶると震えている。数日間いなくて、平和な日常を過ごしていただけに、その平穏が終わりを告げる。そう思っていた。
アルドはそんなイーリスの姿を見てにっこりと笑いかけた。
「ただいま」
97
お気に入りに追加
223
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

女性の少ない異世界に生まれ変わったら
Azuki
恋愛
高校に登校している途中、道路に飛び出した子供を助ける形でトラックに轢かれてそのまま意識を失った私。
目を覚ますと、私はベッドに寝ていて、目の前にも周りにもイケメン、イケメン、イケメンだらけーーー!?
なんと私は幼女に生まれ変わっており、しかもお嬢様だった!!
ーーやった〜!勝ち組人生来た〜〜〜!!!
そう、心の中で思いっきり歓喜していた私だけど、この世界はとんでもない世界で・・・!?
これは、女性が圧倒的に少ない異世界に転生した私が、家族や周りから溺愛されながら様々な問題を解決して、更に溺愛されていく物語。



ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる
街風
ファンタジー
「お前を追放する!」
ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。
しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。

冤罪だと誰も信じてくれず追い詰められた僕、濡れ衣が明るみになったけど今更仲直りなんてできない
一本橋
恋愛
女子の体操着を盗んだという身に覚えのない罪を着せられ、僕は皆の信頼を失った。
クラスメイトからは日常的に罵倒を浴びせられ、向けられるのは蔑みの目。
さらに、信じていた初恋だった女友達でさえ僕を見限った。
両親からは拒絶され、姉からもいないものと扱われる日々。
……だが、転機は訪れる。冤罪だった事が明かになったのだ。
それを機に、今まで僕を蔑ろに扱った人達から次々と謝罪の声が。
皆は僕と関係を戻したいみたいだけど、今更仲直りなんてできない。
※小説家になろう、カクヨムと同時に投稿しています。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる