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プロローグ
第4話 暗黒の力解放
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――殺せ…… 殺せ…… 殺せ…… 殺せ……
頭の中に自分自身の声がこだまする。何だこの不快感は……今すぐ、力を解放して楽になりたい。そう思っている。
でも、ダメだ。今ここで暗黒騎士の力を解放するわけにはいかない。ここには村の皆が大勢いる。俺は暗黒騎士の力を隠しているんだ。ここで使ってしまったら俺がスキルを持っていることがバレてしまう。
――殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ!
うるさい! 黙ってくれ。俺は……この力を使わない。絶対に使わないんだ。
「騎士の坊主。お前は中々いい剣筋をしてたわぞ。スキル次第では俺に勝てたかもしれないわぞ」
オーリーが俺を褒め出した。こいつに褒められると何だか気味が悪い。
「ここまでスキルを使わないってことは、お前は戦闘系のスキルを持ってないってことだな? スキルは不変のもの。だから来世で期待しな!」
そう言うとオーリーはとんでもないデカさの火球を俺に向かって放った。まずい。これが命中したら俺は死ぬ……
――殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ!
頭の中で声が反響する。ここでこいつを殺さなければこちらがやられる。俺は死にたくないから、死刑になりたくないから暗黒騎士の力を隠していた。でも、ここで暗黒騎士の力を解放させないで死んだらそれこそ本末転倒だ。なら、俺が取れる行動は一つだけしかない。
――我が名はリック。女神より賜った暗黒騎士の恩寵をその身に宿す者
その文言と共に俺の意識はすっと消えた。これから恐ろしい何かが起きようとも俺は認識すら出来ないのだった。
◇
リックの左胸から湧き出て来るオーラがオーリーの放った火球を包み込む。暗黒のオーラに包まれた火球はその場で消え去ってしまった。
「な、何だこれは……」
オーリーは恐怖した。スキルを持っていないと侮っていた少年が、オーラだけで自身の放つ魔術を消し去ってしまったからだ。相手が無能力者だからと言って決して手を抜いたつもりはなかった。本気で撃った魔術がいとも容易く消されてしまったのだ。
リックは自身から溢れ出るオーラを身に纏った。オーラはやがて漆黒の鎧に変化していく。
リックの姿を見て村人達はざわつき始めた。一体どういうことだろうか。リックは無能力者のはずではなかったのか。色んな憶測が飛び交う中、リックの親友であるユーリは一つの結論に達した。
「リック……お前まさか暗黒騎士だったのか……」
その言葉に村人は引いた。暗黒騎士が現れたとなっては野次馬をしている場合ではない。暗黒騎士は邪悪なる存在で人を殺せば殺す程強くなるのだ。そんな奴に巻き込まれたらたまったものじゃない。村人達は暗黒騎士に恐怖して逃げ惑おうとする。
「お、お前! くそ! 食らえ! エンカイム!」
オーリーは炎の魔術を唱えた。巨大な炎の龍が出現して、リックに向かって放たれる。リックは炎の龍を全身に受けるが、鎧が魔術を通さずにリックの体を守る。
「バ、バカな! これも効かないというのかぞ!」
オーリーはその場から後ずさった。
「ならフランベルジュ!」
オーリーが魔術を唱えるとオーリーの右手に炎を纏った金属の剣が出現した。オーリーは剣を構えてリックに向かって突撃をする。
「剣での勝負だ!」
オーリーは剣でリックの鎧を斬りつけた。先程の炎の熱でダメージを受けていたのか鎧は容易く傷がついた。このまま攻撃を受けていたら鎧が破壊されるのも時間の問題だろう。
「ははは! 何が暗黒騎士だ! 魔王を倒した最強のスキルだからと言って調子に乗るな! 所詮お前はまだひよっこなんだよ!」
若い芽を早めに摘む老人が如く、オーリーはリックに連撃をしかける。暗黒騎士の真に恐ろしきは殺人すればするほど強くなるというところ。この段階ですら強い暗黒騎士が更に力を増す可能性があるのだ。
リックは剣を抜き取り構えた。そして、そのまま剣を振りかざす。リックの剣が肉を切り裂いていく。
「がは……」
オーリーは戦慄した。まさかこの状況でリックが攻撃するとは思いもしなかったからだ……まさか、本当にまさかである。リックが攻撃したのは先ほどまでオーリーが人質に取っていたケイだった。
「な、何してんだてめえ」
流石のオーリーもリックの行動にドン引きをしている。常軌を逸した行動。同じ村の住人であるケイを躊躇いもなく斬ったのだ。
「何で……リック……」
「嘘だろ……リック……」
ユーリはリックの行動を見て膝から崩れ落ちた。親友だと思っていた人物が村の仲間を殺した。許せないという気持ちとやるせない気持ちがユーリの中で交錯する。
リックは黙ったまま、オーリーの方を向き直る。無言。ただそれだけで相当な威圧感を醸し出す。リックがケイを斬った理由は単純明快である。このまま戦ってはオーリーに勝てないからである。だからケイを殺して暗黒騎士の特性でパワーアップを図ろうとしたのだ。
結果はリックの読み通りだった。リックは剣を振りかざす。オーリーはフランベルジュでそれを防ごうとする。しかし、リックの所持している剣、ブラッド・ブリンガーの前ではフランベルジュは紙切れも同然。ばっさりとバターのように切れてしまったのだ。
「は、はは……剣だぞ。金属を容易く斬れるとか……おかしいだろ……」
オーリーは絶望した。ケイを殺したことでパワーアップを果たしたリックに勝ち目がないと悟ったのだ。
リックは剣を振りかざす。オーリーは成す術もなく斬り殺される。戦いは呆気なく終わった。それだけリックの力が圧倒的だったのだ。
オーリーを倒したら、リックの鎧は綺麗さっぱり消えた。中にいた無傷のリックが外に出てきたのだ。
◇
あれ? 俺は何をしてたんだ。周りを見回してみると野次馬の村人達は見当たらない。前方にはオーリーの死体があった。暗黒騎士になった俺が倒したのだろうか。ん? あれ? あそこに倒れている女性はケイ先生じゃないか。
「ケイ先生!」
俺はケイ先生に駆け寄った。彼女を抱きかかえるが、既に呼吸もなく体は冷たくなっていた。
「酷い……一体誰がこんなことを……」
「お前だよ」
背後から声が聞こえた。聞き覚えのある声だけど聞いたことがない声色。俺を心底軽蔑しているようなそんな感じの声だった。俺は親友ユーリのそんな声を聞いたことがなかった。
「お、俺がやったってどういうことだよ……何で俺がケイ先生を殺さなきゃなんないんだ」
「知るか! そんなこと! お前が、お前がケイ先生を殺したんだろうが!」
ユーリが俺の胸倉を掴みかかってくる。何で……俺はただ、村の皆を守りたかっただけなのに……
村の皆が顔を出して来た。そして、俺に向かって石が飛んできた。
「痛っ……」
それを皮切りに村人は次々に俺に向かって石を投げつけてきている。
「出ていけ! 暗黒騎士!」「お前はこの村の村人じゃない!」「2度と帰ってくるな!」
石を投げている村人の中には父さんと母さんがいた。何で……父さんと母さんも俺に石を投げるの。
「お前なんか息子でも何でもない! 暗黒騎士になんかなりやがって!」
「そうよ! 暗黒騎士のスキル何か授かってきて……何もない無能力者だった方がまだマシだったよ!」
心無い言葉に俺の心は完全に折れた。俺だって好きで暗黒騎士になったんじゃない。自分でも制御できないこの力。俺はこんな力欲しくなかった。
俺は泣きながら村を出て行った。それから俺は3年間、村に戻っていない。ただ、自分の平穏の地を求めてこの3年間はずっと旅をしてきた。
旅の終着はいつ来るのだろうか。それは俺にも、誰にもわからないだろう。
頭の中に自分自身の声がこだまする。何だこの不快感は……今すぐ、力を解放して楽になりたい。そう思っている。
でも、ダメだ。今ここで暗黒騎士の力を解放するわけにはいかない。ここには村の皆が大勢いる。俺は暗黒騎士の力を隠しているんだ。ここで使ってしまったら俺がスキルを持っていることがバレてしまう。
――殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ!
うるさい! 黙ってくれ。俺は……この力を使わない。絶対に使わないんだ。
「騎士の坊主。お前は中々いい剣筋をしてたわぞ。スキル次第では俺に勝てたかもしれないわぞ」
オーリーが俺を褒め出した。こいつに褒められると何だか気味が悪い。
「ここまでスキルを使わないってことは、お前は戦闘系のスキルを持ってないってことだな? スキルは不変のもの。だから来世で期待しな!」
そう言うとオーリーはとんでもないデカさの火球を俺に向かって放った。まずい。これが命中したら俺は死ぬ……
――殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ!
頭の中で声が反響する。ここでこいつを殺さなければこちらがやられる。俺は死にたくないから、死刑になりたくないから暗黒騎士の力を隠していた。でも、ここで暗黒騎士の力を解放させないで死んだらそれこそ本末転倒だ。なら、俺が取れる行動は一つだけしかない。
――我が名はリック。女神より賜った暗黒騎士の恩寵をその身に宿す者
その文言と共に俺の意識はすっと消えた。これから恐ろしい何かが起きようとも俺は認識すら出来ないのだった。
◇
リックの左胸から湧き出て来るオーラがオーリーの放った火球を包み込む。暗黒のオーラに包まれた火球はその場で消え去ってしまった。
「な、何だこれは……」
オーリーは恐怖した。スキルを持っていないと侮っていた少年が、オーラだけで自身の放つ魔術を消し去ってしまったからだ。相手が無能力者だからと言って決して手を抜いたつもりはなかった。本気で撃った魔術がいとも容易く消されてしまったのだ。
リックは自身から溢れ出るオーラを身に纏った。オーラはやがて漆黒の鎧に変化していく。
リックの姿を見て村人達はざわつき始めた。一体どういうことだろうか。リックは無能力者のはずではなかったのか。色んな憶測が飛び交う中、リックの親友であるユーリは一つの結論に達した。
「リック……お前まさか暗黒騎士だったのか……」
その言葉に村人は引いた。暗黒騎士が現れたとなっては野次馬をしている場合ではない。暗黒騎士は邪悪なる存在で人を殺せば殺す程強くなるのだ。そんな奴に巻き込まれたらたまったものじゃない。村人達は暗黒騎士に恐怖して逃げ惑おうとする。
「お、お前! くそ! 食らえ! エンカイム!」
オーリーは炎の魔術を唱えた。巨大な炎の龍が出現して、リックに向かって放たれる。リックは炎の龍を全身に受けるが、鎧が魔術を通さずにリックの体を守る。
「バ、バカな! これも効かないというのかぞ!」
オーリーはその場から後ずさった。
「ならフランベルジュ!」
オーリーが魔術を唱えるとオーリーの右手に炎を纏った金属の剣が出現した。オーリーは剣を構えてリックに向かって突撃をする。
「剣での勝負だ!」
オーリーは剣でリックの鎧を斬りつけた。先程の炎の熱でダメージを受けていたのか鎧は容易く傷がついた。このまま攻撃を受けていたら鎧が破壊されるのも時間の問題だろう。
「ははは! 何が暗黒騎士だ! 魔王を倒した最強のスキルだからと言って調子に乗るな! 所詮お前はまだひよっこなんだよ!」
若い芽を早めに摘む老人が如く、オーリーはリックに連撃をしかける。暗黒騎士の真に恐ろしきは殺人すればするほど強くなるというところ。この段階ですら強い暗黒騎士が更に力を増す可能性があるのだ。
リックは剣を抜き取り構えた。そして、そのまま剣を振りかざす。リックの剣が肉を切り裂いていく。
「がは……」
オーリーは戦慄した。まさかこの状況でリックが攻撃するとは思いもしなかったからだ……まさか、本当にまさかである。リックが攻撃したのは先ほどまでオーリーが人質に取っていたケイだった。
「な、何してんだてめえ」
流石のオーリーもリックの行動にドン引きをしている。常軌を逸した行動。同じ村の住人であるケイを躊躇いもなく斬ったのだ。
「何で……リック……」
「嘘だろ……リック……」
ユーリはリックの行動を見て膝から崩れ落ちた。親友だと思っていた人物が村の仲間を殺した。許せないという気持ちとやるせない気持ちがユーリの中で交錯する。
リックは黙ったまま、オーリーの方を向き直る。無言。ただそれだけで相当な威圧感を醸し出す。リックがケイを斬った理由は単純明快である。このまま戦ってはオーリーに勝てないからである。だからケイを殺して暗黒騎士の特性でパワーアップを図ろうとしたのだ。
結果はリックの読み通りだった。リックは剣を振りかざす。オーリーはフランベルジュでそれを防ごうとする。しかし、リックの所持している剣、ブラッド・ブリンガーの前ではフランベルジュは紙切れも同然。ばっさりとバターのように切れてしまったのだ。
「は、はは……剣だぞ。金属を容易く斬れるとか……おかしいだろ……」
オーリーは絶望した。ケイを殺したことでパワーアップを果たしたリックに勝ち目がないと悟ったのだ。
リックは剣を振りかざす。オーリーは成す術もなく斬り殺される。戦いは呆気なく終わった。それだけリックの力が圧倒的だったのだ。
オーリーを倒したら、リックの鎧は綺麗さっぱり消えた。中にいた無傷のリックが外に出てきたのだ。
◇
あれ? 俺は何をしてたんだ。周りを見回してみると野次馬の村人達は見当たらない。前方にはオーリーの死体があった。暗黒騎士になった俺が倒したのだろうか。ん? あれ? あそこに倒れている女性はケイ先生じゃないか。
「ケイ先生!」
俺はケイ先生に駆け寄った。彼女を抱きかかえるが、既に呼吸もなく体は冷たくなっていた。
「酷い……一体誰がこんなことを……」
「お前だよ」
背後から声が聞こえた。聞き覚えのある声だけど聞いたことがない声色。俺を心底軽蔑しているようなそんな感じの声だった。俺は親友ユーリのそんな声を聞いたことがなかった。
「お、俺がやったってどういうことだよ……何で俺がケイ先生を殺さなきゃなんないんだ」
「知るか! そんなこと! お前が、お前がケイ先生を殺したんだろうが!」
ユーリが俺の胸倉を掴みかかってくる。何で……俺はただ、村の皆を守りたかっただけなのに……
村の皆が顔を出して来た。そして、俺に向かって石が飛んできた。
「痛っ……」
それを皮切りに村人は次々に俺に向かって石を投げつけてきている。
「出ていけ! 暗黒騎士!」「お前はこの村の村人じゃない!」「2度と帰ってくるな!」
石を投げている村人の中には父さんと母さんがいた。何で……父さんと母さんも俺に石を投げるの。
「お前なんか息子でも何でもない! 暗黒騎士になんかなりやがって!」
「そうよ! 暗黒騎士のスキル何か授かってきて……何もない無能力者だった方がまだマシだったよ!」
心無い言葉に俺の心は完全に折れた。俺だって好きで暗黒騎士になったんじゃない。自分でも制御できないこの力。俺はこんな力欲しくなかった。
俺は泣きながら村を出て行った。それから俺は3年間、村に戻っていない。ただ、自分の平穏の地を求めてこの3年間はずっと旅をしてきた。
旅の終着はいつ来るのだろうか。それは俺にも、誰にもわからないだろう。
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