ミュージック・アワー~恋するウサギちゃん♡~

ちんたおU時

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5話 【海を泳ぐ雲】

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飛行機雲が

まるで

ラムネ色の海を泳いでるみたいに

ゆっくり。

ゆっくりとそのしっぽを伸ばす。


みんなが飛び込んだり

泳いだりする度に

まるで透明のビー玉みたいな水しぶきがたくさん舞って

なんだか見てるこっちまで

涼しくなったような気がした。

私は日陰で体育座りしながら

その様子をぼーっと見つめる。

いいなぁ

気持ちよさそうだなぁ。

~~~

1時間目の水泳の授業が終わって教室に戻ると

「おい! 七瀬っ!」

ヤンキーの小野田が声をかけてきた。

私、コイツ苦手なんだ。

「何か用?」

私が聞くと

小野田は馬鹿にするようにニヤニヤしながら

こう言った。

「何か用? じゃねーよ! 七瀬、オマエ生理なんだろ?」

は?

何コイツ。

「いや、私は……」

「いやいや誤魔化すなよ! 水泳の授業見学するってことはそーいうことだろ?」

やめてよ。

まじキモイって。

面白くないからやめな?

小野田はどんどん調子に乗る。

「ホラなんも言い返せねーじゃん! ねぇ何日目なの? 教えろよ!」

本当にやめてよ。


気が付くと涙が溢れて

私は近くの席のリカに付き添われて

保健室に行った。
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