伯爵と甥

らーゆ

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「ふぁっ、あっ、あっ」
窓から差し込む月明かりが、高くあがった白く細い脚が規則正しいリズムでゆらゆらと揺れている姿をくっきりと浮かび上がらせる。桜色のそのつま先は何かにすがるように力を込めて、ぎゅっときつく丸められていた。
ばちゅっと泡立つような水音が響くたびに、小さな唇から赤い舌が覗き、その容姿によく似合う愛らしい甲高い嬌声があがる。
青く艶めく潤んだ瞳。それを縁取る金の睫毛は驚くほど長く、しみひとつない白い肌はきめ細やかで吸い付くようにしっとりとして、ほんのりと汗ばんでいた。
まだまだ少年然とした厚みのない胸筋。そこを彩るツンと立ち上がった乳首は膨らんで真っ赤に熟れていて、日頃から丹念に慈しまれていることが見てとれた。
「あっ、あーっ♡」
感極まったような叫びをあげ腰を浮かせた少年の薄い腹に、突如白濁した液体がびゅっと飛び散った。
それに目を細めたのは、今まで少年に声を上げさせていた張本人だ。その視線の先には、健気に立ち上がって淫液を散らす桃色の屹立が映っていた。男は幼いペニスをおもむろに手のひらに包み込むと、残滓を絞るようにキュッと扱きあげた。
「あーっ、だめっ、叔父様ぁ」
射精で敏感になったペニスを刺激されて、その痛いほどの快感に身を捩り逃げようとする身体を、叔父様と呼ばれた男が豪奢なベッドに繋ぎ止めた。先程から彼の小さな尻を貫いている赤黒い楔をキツく押し込むことで。
シーツに散らされた少年の髪がさらさらと波のように揺れた。はずみで剛直が少年の奥にがっちりと嵌り込む。
「あーっ♡♡」
「ああ、奥に入ってしまったね」
閉じられない唇の端から唾液を滴らせ、びくっびくっと陸にあげられた魚のように跳ねる小さな身体に、男は愉しそうに口元を歪めた。そうして改めて手の中でびくつくペニスから残滓を絞り出す。
「いつも言ってるだろう。きちんと出しなさい」
声も出せずに震える少年の濡れてつやつやと光る鈴口がぱくりと開いて、白い雫がとろんとこぼれ落ちる。
「っ……ぁ……」
「ちゃんと出せた。いい子だ、ルゥリ。上手に射精できるようになったね」
自分を褒めそやす言葉に安堵の笑みを浮かべる少年を言葉であやしながら、男は腰をゆっくりと回した。ルゥリの身体のもっと奥へと捩じ込むように。呼応するようにルゥリの唇が甘い喘ぎを繰り返す。
そうして男が突き刺した剛直で細い身体をゆっくりと揺すると、ルゥリは男の腕に縋り付いた。ルゥリの内側、最奥を男の先端がねっとりと捏ねあげる。その度にじくじくとした疼きがルゥリの全身を駆け巡った。
「んあっ、あああ♡」
普通、触られることのない場所。くびれの奥。そこへ無理矢理ねじ込まれると、ほんの少し突かれただけで痺れるような快感がルゥリを襲った。表面からの刺激で射精するときとも、内側からしこりを突き上げられて射精するときとも違う、秘所を暴かれなぶられる快楽は、そう躾けられてきたルゥリにとってこの上ないものだった。
「おじさま、おじさま♡、あっ、ああっ♡♡」
育ちきっていない華奢な胸元を捧げるように反らし、男に向けた歓喜の舞が披露される。金糸の髪がぱらぱらとシーツの上で揺れた。
男をずっぷりと咥え込んでいる結合部に目をやると、赤く色づきいっぱいに開いて懸命に頬張る隙間から、一度中に放たれた精液が泡立ち滲み溢れていた。
体内に含まされた男の剛直を歓迎してちゅうちゅうと吸い付く内壁を、男は愛おしむように丹念に擦った。その度に甘えた嬌声があがり、男の耳を愉しませる。
「おしり、気持ちいい?」
わかりきっていることを尋ねる。これは一種の儀式だ。彼とルゥリの間の絆を確認するための。
「はい、叔父様」
ルゥリは紅潮した頬で恍惚に蕩けた笑みを浮かべた。
男はこくりと喉を鳴らし、細い足首を掴んで柔らかい関節をいっぱいに開くと、軽く引いた腰を勢いよく打ちつけた。
「あーーーっ♡♡」
小さな身体には長すぎる熱い楔を打ち込まれて、それは再びやすやすと彼の結腸まで到達し、先端が行き止まりの場所を蹂躙した。身体の中を一筋突き抜けていくような激しい快感に、ルゥリの小さな手が震えながら懸命に枕元のシーツを握りしめている。
「あっ、おく、入っ、はいっ」
「ルゥリ、もっとしゃぶって」
びくびくと小刻みに身体を跳ねさせながら嬉しそうに快楽を貪る姿を、男は微笑ましく見下ろしていた。
白い身体の中央で健気にそそり立つ桜色のペニスを見せつけるように腰を振り、先端から透明な雫をぷくぷくと滴らせる様は、男の目にはこの上なく愛らしく映っていた。
ようやく男の前で包み隠さず射精できるようになった。始めは勃ちあがるペニスを晒すことすら、罪悪のように震えていたものを。

男はルゥリと初めてこういう関係になった日のことを思い出していた。
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