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君のことを教えてよ
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酒場の騒音は、外からでも分かるほどで、女が扉を開けると、耳をロウするように、さらに大きくなった。
ねえ、耳を塞ぎたくなるでしょ。
「アンタは大丈夫なのか? 」
「うん、もう慣れたからね。」
俺は女の後に付いて、空いているテーブルを目指した。
「なんだ、見ねえ顔だな。」
「なんだよアンちゃん、その左手は? 」
「何もなくちゃ寂しいだろ。俺がフックを付けてやるよ。」
「やめろッ。」
男が酔って絡んできたので、ソレを振り払う。
「ごめんねショーン。私の連れなんだ。コイツ陰気でね。こう言うのに慣れてないんだよ。」
コイツ。
___ね、ここは話を合わせて。
彼女が耳打ちしてきた。
こういうのには慣れている。
ソレより鼻につくのは、彼女の対応だ。
「そうか、悪かったな。悪気はないんだ。コイツ酒癖が悪くてな。」
「良い、慣れてるから。」
俺はやっとの思いで椅子に座ると、一息付いた。
「ふふふ。」
「なんだよ。」
「貴方みたいなのだと、酒場に入るのにも一苦労ね。」
それだけじゃない。
街で賊たちに襲われたのと、ソレを救われたってのもあるけど。
確かにそうだ。先述した様に、こんな身なりだから目立つし、絡まれたことも一度や二度じゃない。
中には、おっ始めなきゃ行けない時もあった。
ソレもアンチマテリアとの戦いで疲弊した後に……だ。
「あっカシスさーん。焼酎ちょうだい。ロックで。」
「あっ、ヨーコちゃん久しぶりね。最近見なかったけど。何していたの? 」
まざか、ずっとあそこから離れずに張ってたんじゃないだろうな。
カシスというウェイトレスは、俺の存在に気づくと、彼女へ何やらコソコソ話した。
「私のフィアンセ。砂漠で依頼を受けている時に、行き倒れちゃってね。」
「サソリにも刺されて死にそうになったところに颯爽と現れて。ソレからソレから意識が朦朧とした私の口に、調合薬を口移しで…… 」
「「キャー。」」
そんな漫画みたいなこと、起こるはずがない。
というか、機械人間に毒が効くはずないだろ。
傭兵時代は炭疽菌をばら撒かれてもピンピンしていた奴らに度肝を抜かれた。
今なお、その場所は、豚一匹近づくことができない禁止区域となっている。
話を戻そう。
彼女はなぜ、恋人のフリをしてまで、俺を引き連れようとしているのか?
本当に掴みどころがない女だ。
「ねえねえ貴方は? 何を飲むの? 」
俺は酒が飲めない。
というか、飲む習慣がなかった。
前の仕事はシフト制だったし、その前は傭兵をやっていたから、酒なんて飲めなかった。
「ミルクでも貰おうか。」
「プッププ。」
「何ソレ。君の故郷で流行ってんの? 」
そこに女が割って入った。
「そうそう。この人の故郷の言葉で、『ウォッカロックで下さい。』って言ってるの。」
余計なことを言わなくて良かった。
今からでも遅く無い。オレンジジュースに。
俺がカシスさんに話しかけようとしたが、既に彼女はカウンターのマスターに注文を出していた。
「君。面白いね。」
『私が上手く話を合わせてやってるんだから、余計なことをするな。』というぐらいの笑顔で、彼女は頬をついている。
「こうやって、アンタを困らせようとすると、こうなるのね。」
「どうしたの? そんな不安そうな顔をして。」
「……飲んだことがない。」
「なんて? 」
「飲んだことがないんだ。酒。」
「じゃあ。そう言えばいいのにさ。」
彼女は腹を抱えて笑い出した。
「何笑ってんの? はい。焼酎のロックね。」
「で、そちらのお連れさんにはウォッカーね。」
恐る恐る彼女からグラスを受け取る。
「姉ちゃん。注文頼むよ。」
彼女は少し首を傾げてから、俺たちのテーブルを離れた。
「ねえそんな顔しないの。ウォッカーってね。身体に凄くいいのよ。」
嫌いな食べ物を子供に食べさせる母親の様な物言いだな。
俺は孤児だったから、母親がどのようなモノかは知らないけど。
俺はここぞとばかりに反撃した。
「アンタは? 酒で酔えるようにプログラムされているのか? 」
彼女は少し複雑な顔をした。
効果はテキメンだったけど、『してやった』を通り過ぎて、申し訳ない気持ちが込み上げてくる。
女はこういう複雑なところがある。
さっきは『抱いてみる?』なんて言ってたくせによ。
キスとか、髪を触るのはダメみたいな?
っと。
とにかく彼女は、自分の体のことを気にしているみたいだし(というか、気にしていない方がおかしかったよな。)これからは気をつけて行こうと思う。
彼女は焼酎を少し飲んで、素面で酔ったフリをしながら、俺に名前を聞いてきた。
「ところでさぁ。君。名前を聞いてなかったよね。」
俺はソレがカシスに聞かれたのでは? と少し心配になり、辺りを見渡した。
彼女は向こうで酔った漢に絡まれている。
楽しそうに談笑していた。
「大丈夫よ。レーダーで全部見えてるから。」
「全く、ロマンスのカケラもない奴だぜ。」
「ソレ、君が言う? 」
俺は自分のグラスを満たしている液体を一口飲んだ。
苦味……とは少し違う。
辛味とも違う、強い刺激が、食道を抜けて、焼けるように熱い。
「紹介が遅れたな。ジョニー・ブラックだ。」
「みんなはジェブって呼んでる。」
「みんなって? 」
俺の中に刺激が走る。
頭が燃えるように痛い。
背中の魔剣が、カタカタと揺れ始めた。
俺は一度深呼吸をすると、そこに鈍痛が襲ってくる。
どうやらアルコールが、ファンタズマの能力を押さえ込んでくれたらしい。
「昔一緒に仕事をしていた奴らだ。今は遠い場所で働いている。」
「ふーん。改めてよろしくね。ジェブ。」
「というか、君の方は私の名前を言ってくれないよね。」
「いきなり下の名前で呼び捨てか? 」
「え? あ? 苗字か。アハハハハ。」
彼女は俺の右腕に巻き付くと、弾力のあるシリコンゴムを当ててきた。
「良いんだよ。下の名前で。」
俺が振り払おうとすると、彼女が、人差し指を振った。
「カシスが見てる。私に恥をかかせる気? 」
彼女にされるがままになった。
はぐらかされたが、呼び名が苗字か、名前かなんては俺にとってはどうでも良いことだ。
「君はなんで旅をしているの? 」
俺はワスト・ピリオドを殺すために旅をしている。
だけど、人を殺すことなんて、今の時代でも御法度だし、こんな人前で、堂々と犯罪者予備軍であることを公言したくはない。
俺は後ろめたい理由で旅をしている。
だけど、俺には未来がない。
だから過去にスガって生きなきゃいけないのだ。
「俺はアンタの傭兵だよ。そこまで言う必要はないだろ。仕事の話をしようぜ。」
彼女は頬を膨らませてみせた。
「もう、イケズな男。」
彼女は素面になって、仕事の概要を話し始めた。
「実はね、屋敷に潜入するだけなら、私一人で出来るの。なんなら見つかったところで、私一人で制圧できるし。顔は隠せば。」
「ホラ、正体不明の美少女でしょ。」
彼女は口に布を巻いて、ポンチョを被った。
「まぁそうだろうな。」
こんな人間兵に寝首をかかれちゃたまったもんじゃないだろう。
だから、ある程度地位のある人間たちは、一家に一つ、主婦に頼れる味方が置いてある。
「アンタはマギアトスだから、屋敷に侵入した瞬間に、センサーに識別されるのか。」
「この身体になったことで唯一困っていること。動きやすくて良いんだけどね。しんどい日も来ないし。」
「俺の仕事は、識別センサーを落とす、もしくは主電源を切ることだな。」
彼女は、マドラーを人差し指の上でクルクルと回した。
「主電源は……侵入された痕跡が残るわけじゃない? もっと穏便にやりたいのよ。」
彼女は他に何か隠している。
だけど傭兵の俺には関係のない話だった。
「ささっとやってくるよ。警備が薄くなるのは何時だ? 」
「午前零時から、午前二時の間。三時にシフト交代だから、ちょうど傭兵たちやモニター役がウトウトし始める時間よ。」
「あともうひとつ頼まれてくれ。」
俺は背中の鉄の塊を彼女へと放り投げると、右手で手招いた。
「はいはい。ナイフね。あとサイレンサー付きのハンドガン。」
「大丈夫よ。誰にも見られてないから。」
俺は武器をコソコソと右手で抱き寄せると、左腰のポンチへとしまった。
「ソレじゃ店が閉まったら行きましょうか。」
ねえ、耳を塞ぎたくなるでしょ。
「アンタは大丈夫なのか? 」
「うん、もう慣れたからね。」
俺は女の後に付いて、空いているテーブルを目指した。
「なんだ、見ねえ顔だな。」
「なんだよアンちゃん、その左手は? 」
「何もなくちゃ寂しいだろ。俺がフックを付けてやるよ。」
「やめろッ。」
男が酔って絡んできたので、ソレを振り払う。
「ごめんねショーン。私の連れなんだ。コイツ陰気でね。こう言うのに慣れてないんだよ。」
コイツ。
___ね、ここは話を合わせて。
彼女が耳打ちしてきた。
こういうのには慣れている。
ソレより鼻につくのは、彼女の対応だ。
「そうか、悪かったな。悪気はないんだ。コイツ酒癖が悪くてな。」
「良い、慣れてるから。」
俺はやっとの思いで椅子に座ると、一息付いた。
「ふふふ。」
「なんだよ。」
「貴方みたいなのだと、酒場に入るのにも一苦労ね。」
それだけじゃない。
街で賊たちに襲われたのと、ソレを救われたってのもあるけど。
確かにそうだ。先述した様に、こんな身なりだから目立つし、絡まれたことも一度や二度じゃない。
中には、おっ始めなきゃ行けない時もあった。
ソレもアンチマテリアとの戦いで疲弊した後に……だ。
「あっカシスさーん。焼酎ちょうだい。ロックで。」
「あっ、ヨーコちゃん久しぶりね。最近見なかったけど。何していたの? 」
まざか、ずっとあそこから離れずに張ってたんじゃないだろうな。
カシスというウェイトレスは、俺の存在に気づくと、彼女へ何やらコソコソ話した。
「私のフィアンセ。砂漠で依頼を受けている時に、行き倒れちゃってね。」
「サソリにも刺されて死にそうになったところに颯爽と現れて。ソレからソレから意識が朦朧とした私の口に、調合薬を口移しで…… 」
「「キャー。」」
そんな漫画みたいなこと、起こるはずがない。
というか、機械人間に毒が効くはずないだろ。
傭兵時代は炭疽菌をばら撒かれてもピンピンしていた奴らに度肝を抜かれた。
今なお、その場所は、豚一匹近づくことができない禁止区域となっている。
話を戻そう。
彼女はなぜ、恋人のフリをしてまで、俺を引き連れようとしているのか?
本当に掴みどころがない女だ。
「ねえねえ貴方は? 何を飲むの? 」
俺は酒が飲めない。
というか、飲む習慣がなかった。
前の仕事はシフト制だったし、その前は傭兵をやっていたから、酒なんて飲めなかった。
「ミルクでも貰おうか。」
「プッププ。」
「何ソレ。君の故郷で流行ってんの? 」
そこに女が割って入った。
「そうそう。この人の故郷の言葉で、『ウォッカロックで下さい。』って言ってるの。」
余計なことを言わなくて良かった。
今からでも遅く無い。オレンジジュースに。
俺がカシスさんに話しかけようとしたが、既に彼女はカウンターのマスターに注文を出していた。
「君。面白いね。」
『私が上手く話を合わせてやってるんだから、余計なことをするな。』というぐらいの笑顔で、彼女は頬をついている。
「こうやって、アンタを困らせようとすると、こうなるのね。」
「どうしたの? そんな不安そうな顔をして。」
「……飲んだことがない。」
「なんて? 」
「飲んだことがないんだ。酒。」
「じゃあ。そう言えばいいのにさ。」
彼女は腹を抱えて笑い出した。
「何笑ってんの? はい。焼酎のロックね。」
「で、そちらのお連れさんにはウォッカーね。」
恐る恐る彼女からグラスを受け取る。
「姉ちゃん。注文頼むよ。」
彼女は少し首を傾げてから、俺たちのテーブルを離れた。
「ねえそんな顔しないの。ウォッカーってね。身体に凄くいいのよ。」
嫌いな食べ物を子供に食べさせる母親の様な物言いだな。
俺は孤児だったから、母親がどのようなモノかは知らないけど。
俺はここぞとばかりに反撃した。
「アンタは? 酒で酔えるようにプログラムされているのか? 」
彼女は少し複雑な顔をした。
効果はテキメンだったけど、『してやった』を通り過ぎて、申し訳ない気持ちが込み上げてくる。
女はこういう複雑なところがある。
さっきは『抱いてみる?』なんて言ってたくせによ。
キスとか、髪を触るのはダメみたいな?
っと。
とにかく彼女は、自分の体のことを気にしているみたいだし(というか、気にしていない方がおかしかったよな。)これからは気をつけて行こうと思う。
彼女は焼酎を少し飲んで、素面で酔ったフリをしながら、俺に名前を聞いてきた。
「ところでさぁ。君。名前を聞いてなかったよね。」
俺はソレがカシスに聞かれたのでは? と少し心配になり、辺りを見渡した。
彼女は向こうで酔った漢に絡まれている。
楽しそうに談笑していた。
「大丈夫よ。レーダーで全部見えてるから。」
「全く、ロマンスのカケラもない奴だぜ。」
「ソレ、君が言う? 」
俺は自分のグラスを満たしている液体を一口飲んだ。
苦味……とは少し違う。
辛味とも違う、強い刺激が、食道を抜けて、焼けるように熱い。
「紹介が遅れたな。ジョニー・ブラックだ。」
「みんなはジェブって呼んでる。」
「みんなって? 」
俺の中に刺激が走る。
頭が燃えるように痛い。
背中の魔剣が、カタカタと揺れ始めた。
俺は一度深呼吸をすると、そこに鈍痛が襲ってくる。
どうやらアルコールが、ファンタズマの能力を押さえ込んでくれたらしい。
「昔一緒に仕事をしていた奴らだ。今は遠い場所で働いている。」
「ふーん。改めてよろしくね。ジェブ。」
「というか、君の方は私の名前を言ってくれないよね。」
「いきなり下の名前で呼び捨てか? 」
「え? あ? 苗字か。アハハハハ。」
彼女は俺の右腕に巻き付くと、弾力のあるシリコンゴムを当ててきた。
「良いんだよ。下の名前で。」
俺が振り払おうとすると、彼女が、人差し指を振った。
「カシスが見てる。私に恥をかかせる気? 」
彼女にされるがままになった。
はぐらかされたが、呼び名が苗字か、名前かなんては俺にとってはどうでも良いことだ。
「君はなんで旅をしているの? 」
俺はワスト・ピリオドを殺すために旅をしている。
だけど、人を殺すことなんて、今の時代でも御法度だし、こんな人前で、堂々と犯罪者予備軍であることを公言したくはない。
俺は後ろめたい理由で旅をしている。
だけど、俺には未来がない。
だから過去にスガって生きなきゃいけないのだ。
「俺はアンタの傭兵だよ。そこまで言う必要はないだろ。仕事の話をしようぜ。」
彼女は頬を膨らませてみせた。
「もう、イケズな男。」
彼女は素面になって、仕事の概要を話し始めた。
「実はね、屋敷に潜入するだけなら、私一人で出来るの。なんなら見つかったところで、私一人で制圧できるし。顔は隠せば。」
「ホラ、正体不明の美少女でしょ。」
彼女は口に布を巻いて、ポンチョを被った。
「まぁそうだろうな。」
こんな人間兵に寝首をかかれちゃたまったもんじゃないだろう。
だから、ある程度地位のある人間たちは、一家に一つ、主婦に頼れる味方が置いてある。
「アンタはマギアトスだから、屋敷に侵入した瞬間に、センサーに識別されるのか。」
「この身体になったことで唯一困っていること。動きやすくて良いんだけどね。しんどい日も来ないし。」
「俺の仕事は、識別センサーを落とす、もしくは主電源を切ることだな。」
彼女は、マドラーを人差し指の上でクルクルと回した。
「主電源は……侵入された痕跡が残るわけじゃない? もっと穏便にやりたいのよ。」
彼女は他に何か隠している。
だけど傭兵の俺には関係のない話だった。
「ささっとやってくるよ。警備が薄くなるのは何時だ? 」
「午前零時から、午前二時の間。三時にシフト交代だから、ちょうど傭兵たちやモニター役がウトウトし始める時間よ。」
「あともうひとつ頼まれてくれ。」
俺は背中の鉄の塊を彼女へと放り投げると、右手で手招いた。
「はいはい。ナイフね。あとサイレンサー付きのハンドガン。」
「大丈夫よ。誰にも見られてないから。」
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