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ローランド大戦
魔法の核
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---慎二、なぜこんなことをした---
俺に思念が流れ込んでくる。
多分父野者だ。
俺に埋め込まれている肋骨を通って意識が流れ込んでくる。
「アンタがやらないからだよ。誰もやらないのなら俺がやる。俺にしか出来ないことだからな。」
---……違う。俺にだって出来る。はずなのに---
---俺は何か勘違いをしていたのかも知れない---
「そうかもな。」
今更もう遅い。
もう魔法は発動してしまったのだから。
あとは機関を完成させるだけだ。
「俺の勝ちだ。俺たちの。」
---ああ、俺の負けだ---
---俺は何も犠牲にしてこなかった。何も身を捧げてこなかった。だから何も救えなかった。手を伸ばせば、届く範囲の物に対して手を伸ばそうとしなかった。一人で勝手に諦めて---
---怖かったんだ。自分の手が汚れるのが---
「もういいだろ。そっとしといてくれ。俺は機関を完成させなくてはならない。集中しなくちゃならないんだ。」
---もう何も失いたく無い。美鬼も、七宝も、極東も……---
---まだ手が届くものがある。まだ間に合う---
「何を言っているんだ? 」
---たった一人の家族。お前だけは救い出して見せる!! ---
淡く白い壁がガラスのように砕け散る。
中から片刃の光る刀を携えた父が現れた。
「俺は、俺は、お前の代わりがきく唯一の人間だ。」
「邪魔すんなクソ親父!! 」
正直嬉しかった。
本当は千代やみんなと何事もない日常を送っていたかった。
だがしかし、魔法になることに対する期待もあったのだ。
「お前が、英雄? 違うな!! 」
「英雄はこの世界でたった一人。天叢雲剣を携えた桐生慎二郎ただ一人だ!! 」
天叢雲剣……それがあの剣の名前。
いや、両刃で無くなったアレは剣というより、刀であった。
極東みんなの力を感じる。
そうか……あの武器はみんなの。
いや、元々父の武器の一部だったのであろう。
俺は弾き出されて地上に落とされる。
俺の魂の残量が尽き、意識を失うまで、父は俺にずっと微笑みかけてくれていた。
* * *
「ああ……そうだな美鬼。」
「まだお前の元には行けそうにない。」
「俺に新しい仕事が出来たんだ。」
久しぶりのグリップ感覚。
叢雲に触れたのはいつ以来だろうか。
あの刃の子供から譲り受けた叢雲のカケラのおかげで、俺の草薙剣は本来の力を取り戻すことが出来た。
「叢雲、俺たち最後の仕事だ。」
---∞---
* * *
「____父さん!! 」
(ガツン)
俺は勢いよく飛び上がると、何かと頭をぶつけた。
「ったく。急に起き上がらないで!! 」
俺は千代の膝の上で介抱されていたらしい。
「ノコノコと帰ってきて。何か言うこと無いのかしら。」
俺は言葉に詰まった。
あんなにカッコつけてたのにこのザマだからよ。
「ごめん。それからありがとな。」
俺たちは空を見上げた。
そうすると、静かに屹立していた光柱は急に凄まじい音を立てて、歯車を出現させ、天に向かって伸び始める。
遅れて巨大な樹木が出現し、光の柱を突き破った。
大樹は、地に根を張ると、世界各地に向けてそれを伸ばしていく……
「コレは……グランディルの地脈か? 」
間違いない。
地脈からは蜜が溢れ出し、大地からは花が咲き始める。
蜜の元へと、動物が群がり、それを舐め始める。
両軍からも、耐えきれず木の根を齧り始める者まで出てきた。
「すごい。コレがアスィールさんの考えた魔法? 」
「永遠に尽きることのないエネルギー。この世に存在しない代物。永久機関だ。」
アスィールが碧野に支えられて、こちらにやってくる。
よく見ると、碧野双薔は、腰の短剣を持っていなかった。
「短剣はね。返したよ。君のお父様に。元々慎二郎さんのものだったんでしょ。」
伊桜里も、ミーチャも、鏡子も、斥も、美奈も極東のみんなまでもが、その聳え立つ巨大な木を見上げていた。
「カチャ。」
銃のセーフティーが下される音。
俺は近くに転がっていた(おそらく父がここまで運んできてくれたのだろう。)凛月を素早く拾い上げる。
「慎二君。君がなぜ私に銃を向けられているか分かっているかね。」
極長だ。
「もう後がないことぐらい知ってたさ。でもな。そう易々と捕まってやれないかな。」
俺は千代を抱き抱えた。
「慎二…… 」
彼女が不安そうな顔をしている。
当然だ。
俺は二度許された。
それでも俺は極東を裏切ったのだから。
また俺はあの薄暗い牢屋にぶち込まれて、もう日の目を見ることは無くなるだろう。
「桐生慎二!! 魔法所持の容疑で連行する。」
極東軍ではない。
手を挙げながら、後ろに目をやると……
公安のバッチ。
多分平等社会からこちらに来た人間だ。
もしや……
本堂が平等社会に帰るほんの少し前、彼は俺に一通の封書をよこした。
俺は怯える彼女に向けて小声で話した。
「千代、俺の後ろポケットをとって、中身を開いてくれ。」
彼女には一役買ってもらうしかない。
「分かった…… 」
彼女は、怯えて、俺に捕まるふりをしながら、隠れて手紙の封を解いた。
こうすれば、俺にも魔法が宿るはずだ。
大丈夫。魔法の仕組みは、ついさっき見た。
今なら俺にも出来るはずだ。
光る玉が、俺たちの頭上に浮かび上がり……
「人攫いだ!!奴を捕まえてくれぇ!! 」
そこに千代のお父さんがやって来る。
後でちゃんと説明します。
今は目を瞑っていてください。
玉は千代の胸に吸い込まれていった。
「「へっ?」」
魔法は俺ではなく、千代を選んだ。
「慎二!!しっかり捕まっていてね!! 」
* * *
ワープ先は、花園の中だ。
ここはどこか分からない。
だが、俺たちの世界ではない気がした。
おそらく平等社会でもない。
「慎二、私たち助かったのね。」
「それよりお前!! 」
多分、本堂が俺によこしたのは、第三魔法放浪者だ。
「なんで俺じゃなくて、お前なんだ? 」
「そりゃー慎二ってバカだから。私の方が頭良いでしょ。」
「直球的だなぁ。」
俺は寝転んだ。
ここからは沈む夕日を見ることが出来る。
疲れた。
しばらく眠りたい。
「ほら、何してるの? 」
彼女が俺の足を引っ張る。
「ちょっと休ませてくれよ。」
「早くしないと、この世界に置いていくわよ。」
「それは困る。もしかして、魔法は元々千代に譲るためのものだったのでは? そう考えてしまう。」
* * *
俺たちが蝠岡の世界を旅して回って一ヶ月ほど後、彼から手紙が届いた。
真魔法使いを探せ。
天才科学者
それだけ、そう一言書いてあるだけだ。
俺たちの長い長い旅が始まった。
俺に思念が流れ込んでくる。
多分父野者だ。
俺に埋め込まれている肋骨を通って意識が流れ込んでくる。
「アンタがやらないからだよ。誰もやらないのなら俺がやる。俺にしか出来ないことだからな。」
---……違う。俺にだって出来る。はずなのに---
---俺は何か勘違いをしていたのかも知れない---
「そうかもな。」
今更もう遅い。
もう魔法は発動してしまったのだから。
あとは機関を完成させるだけだ。
「俺の勝ちだ。俺たちの。」
---ああ、俺の負けだ---
---俺は何も犠牲にしてこなかった。何も身を捧げてこなかった。だから何も救えなかった。手を伸ばせば、届く範囲の物に対して手を伸ばそうとしなかった。一人で勝手に諦めて---
---怖かったんだ。自分の手が汚れるのが---
「もういいだろ。そっとしといてくれ。俺は機関を完成させなくてはならない。集中しなくちゃならないんだ。」
---もう何も失いたく無い。美鬼も、七宝も、極東も……---
---まだ手が届くものがある。まだ間に合う---
「何を言っているんだ? 」
---たった一人の家族。お前だけは救い出して見せる!! ---
淡く白い壁がガラスのように砕け散る。
中から片刃の光る刀を携えた父が現れた。
「俺は、俺は、お前の代わりがきく唯一の人間だ。」
「邪魔すんなクソ親父!! 」
正直嬉しかった。
本当は千代やみんなと何事もない日常を送っていたかった。
だがしかし、魔法になることに対する期待もあったのだ。
「お前が、英雄? 違うな!! 」
「英雄はこの世界でたった一人。天叢雲剣を携えた桐生慎二郎ただ一人だ!! 」
天叢雲剣……それがあの剣の名前。
いや、両刃で無くなったアレは剣というより、刀であった。
極東みんなの力を感じる。
そうか……あの武器はみんなの。
いや、元々父の武器の一部だったのであろう。
俺は弾き出されて地上に落とされる。
俺の魂の残量が尽き、意識を失うまで、父は俺にずっと微笑みかけてくれていた。
* * *
「ああ……そうだな美鬼。」
「まだお前の元には行けそうにない。」
「俺に新しい仕事が出来たんだ。」
久しぶりのグリップ感覚。
叢雲に触れたのはいつ以来だろうか。
あの刃の子供から譲り受けた叢雲のカケラのおかげで、俺の草薙剣は本来の力を取り戻すことが出来た。
「叢雲、俺たち最後の仕事だ。」
---∞---
* * *
「____父さん!! 」
(ガツン)
俺は勢いよく飛び上がると、何かと頭をぶつけた。
「ったく。急に起き上がらないで!! 」
俺は千代の膝の上で介抱されていたらしい。
「ノコノコと帰ってきて。何か言うこと無いのかしら。」
俺は言葉に詰まった。
あんなにカッコつけてたのにこのザマだからよ。
「ごめん。それからありがとな。」
俺たちは空を見上げた。
そうすると、静かに屹立していた光柱は急に凄まじい音を立てて、歯車を出現させ、天に向かって伸び始める。
遅れて巨大な樹木が出現し、光の柱を突き破った。
大樹は、地に根を張ると、世界各地に向けてそれを伸ばしていく……
「コレは……グランディルの地脈か? 」
間違いない。
地脈からは蜜が溢れ出し、大地からは花が咲き始める。
蜜の元へと、動物が群がり、それを舐め始める。
両軍からも、耐えきれず木の根を齧り始める者まで出てきた。
「すごい。コレがアスィールさんの考えた魔法? 」
「永遠に尽きることのないエネルギー。この世に存在しない代物。永久機関だ。」
アスィールが碧野に支えられて、こちらにやってくる。
よく見ると、碧野双薔は、腰の短剣を持っていなかった。
「短剣はね。返したよ。君のお父様に。元々慎二郎さんのものだったんでしょ。」
伊桜里も、ミーチャも、鏡子も、斥も、美奈も極東のみんなまでもが、その聳え立つ巨大な木を見上げていた。
「カチャ。」
銃のセーフティーが下される音。
俺は近くに転がっていた(おそらく父がここまで運んできてくれたのだろう。)凛月を素早く拾い上げる。
「慎二君。君がなぜ私に銃を向けられているか分かっているかね。」
極長だ。
「もう後がないことぐらい知ってたさ。でもな。そう易々と捕まってやれないかな。」
俺は千代を抱き抱えた。
「慎二…… 」
彼女が不安そうな顔をしている。
当然だ。
俺は二度許された。
それでも俺は極東を裏切ったのだから。
また俺はあの薄暗い牢屋にぶち込まれて、もう日の目を見ることは無くなるだろう。
「桐生慎二!! 魔法所持の容疑で連行する。」
極東軍ではない。
手を挙げながら、後ろに目をやると……
公安のバッチ。
多分平等社会からこちらに来た人間だ。
もしや……
本堂が平等社会に帰るほんの少し前、彼は俺に一通の封書をよこした。
俺は怯える彼女に向けて小声で話した。
「千代、俺の後ろポケットをとって、中身を開いてくれ。」
彼女には一役買ってもらうしかない。
「分かった…… 」
彼女は、怯えて、俺に捕まるふりをしながら、隠れて手紙の封を解いた。
こうすれば、俺にも魔法が宿るはずだ。
大丈夫。魔法の仕組みは、ついさっき見た。
今なら俺にも出来るはずだ。
光る玉が、俺たちの頭上に浮かび上がり……
「人攫いだ!!奴を捕まえてくれぇ!! 」
そこに千代のお父さんがやって来る。
後でちゃんと説明します。
今は目を瞑っていてください。
玉は千代の胸に吸い込まれていった。
「「へっ?」」
魔法は俺ではなく、千代を選んだ。
「慎二!!しっかり捕まっていてね!! 」
* * *
ワープ先は、花園の中だ。
ここはどこか分からない。
だが、俺たちの世界ではない気がした。
おそらく平等社会でもない。
「慎二、私たち助かったのね。」
「それよりお前!! 」
多分、本堂が俺によこしたのは、第三魔法放浪者だ。
「なんで俺じゃなくて、お前なんだ? 」
「そりゃー慎二ってバカだから。私の方が頭良いでしょ。」
「直球的だなぁ。」
俺は寝転んだ。
ここからは沈む夕日を見ることが出来る。
疲れた。
しばらく眠りたい。
「ほら、何してるの? 」
彼女が俺の足を引っ張る。
「ちょっと休ませてくれよ。」
「早くしないと、この世界に置いていくわよ。」
「それは困る。もしかして、魔法は元々千代に譲るためのものだったのでは? そう考えてしまう。」
* * *
俺たちが蝠岡の世界を旅して回って一ヶ月ほど後、彼から手紙が届いた。
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