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役者は揃った
要塞攻略
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俺は今、七英雄たちの前線基地である要塞ヒコマの近くに潜伏している。
ことの発端は、坂上からの指令だった。
あの後、極長室に戻った俺は、彼からある指令を受ける。
「十三小隊隊長の桐生慎二郎君。君に私から任務を下す。」
「七英雄を生捕にして、極東に連行せよ。」
俺の答えは決まっている。
「嫌だ。」
「俺の目的は、聖から極東の人々を守ることであって、戦争に加担することではない。」
坂上は不敵に笑った。
「ほう、君らしいごもっともな回答だな。」
彼は一枚の写真を取り出す。美鬼の写真だ。
「下衆め!! 今に見てろよ。」
坂上は俺の肩を叩くと、耳元で囁いた。
「言動には気をつけたまえよ。払暁の勇者クン。」
* * *
「隊長。」
坂上からもらった部下に揺すられて、我にかえる。
「隊長、あのような石壁をどのように攻略いたしましょうか?? 」
俺は振り返った。
「亀田。お前は要塞を攻略したことはあるか?? 」
「関東遠征の頃に山城を何度か……」
「しかし!! 無謀すぎます。奴らのアレは、極東の蛮族たちとは規模が違う。」
「城壁から降って来るものは、矢や石ころだけではありません。」
そうだ奴らは、外壁に魔弾大砲や魔球バリスタを取り付け、寄せくる敵たちを神聖魔法で跡形もなく消し去ってしまう。
「夜戦は? 」
「聖たちがすでに警鐘の陣を引いているようです。」
今度は亀田が俺に提案をしてきた。
「隊長が未知術で要塞を吹き飛ばすというのは?? 」
「……察してくれ。」
そうだ、今回の任務は生捕。あのバケモノはまだしも、七英雄たちは人間。
そのために兵たちを危険に晒すのは気がひけるが……
「みんなで生きて帰るぞ。」
「はい。」
亀田は首を縦に振る。
「お前は、兵たちを率いて、要塞を目指せ。経路は俺が確保する。」
「分かりました。」
「ロープ。梯子の準備は??」
「出来ております。」
「兵たちは万全か?? 」
「しっかり休ませておきました。」
「すぐに兵を集めろ。」
「承知いたしました。」
俺は三百の兵の前で深呼吸をし、
「良くぞ集まってくれた。勇気ある極東の兵士たちよ。」
「「「ウオオオオ。」」」
「今日ひとひとまるまる時、七英雄奪還作戦を開始する。」
「兵たちは、作戦通り陣を組み、私に続け。先陣は私が切る。」
「「「払暁の勇者万歳。」」」
「「「極東万歳。」」」
日時計は、巳の刻の真ん中あたりを差し始めた。
「いくぞ勇者たち。今こそ極東の大和魂をヤツらに示す時だ。」
「「「ウオオオオ」」」
俺は警鐘を早く踏みすぎないように、兵士たちと歩調を合わせた。
風も砂も大地も振り切り、俺の左足が聖の貼った警鐘の陣に触れる。
「ブーンブーン。」
「シールド隊、展開準備。」
俺は兵士たちに叫んだ。
聖たちが、バリスタから、魔法矢や、魔弾を撃って来る。
「シールド展開!! 」
最前線を走っていた兵士たちが、一斉に盾を掲げる。
コレが極東の新兵器、毘沙門の鎧。
八咫鏡を研究して作られたその盾は、風の矢や、火の玉、氷の刃を全て防ぎ切った。
「まざか本当に防ぎ切るとはなぁ。開発部の奴らも捨てたもんじゃないぜ。」
兵士の一人が、盾の性能に感心していた。
「気を抜くな。走れ!! 」
魔法矢や魔弾の最大の欠点は、熱暴走で連射出来ないことだ。
俺は、兵たちを率いて、ついに羽橋へとたどり着いた。
「堀に橋を架けろ。」
そう言って俺は、跳ね橋の鎖を凛月で断ち切った。
鈍い音と共に羽橋が落ち、兵士が城の内側へとなだれ込む。
聖たちも黙っていない。
彼らは上から岩など、神聖魔術など、やたらめったら落としてきた。
落下物によって兵士が十人程度やられる。
「桐生様!! 」
「俺が壁を登って上の奴らを始末する。勇気のあるものは、外壁に梯子をかけ、力のあるものは、門の破壊を手伝え。」
「「「ウオオオオ。」」」
「凛月?? 」
---慎二郎!! ---
「磁力で壁を登れるか?? 」
---分かった。やってみる---
俺は飛び上がると外壁に足をつけ、そのまま走り出した。
「奴らを一人たりともこの中に入れるな!! 」
敵の分隊長が、城壁を守るものたちを鼓舞する。
俺は、落ちて来る岩や、鉄の塊、土の金槌を凛月で破壊しながら、ただただ上を目指す。
「桐生隊長に続けぇ。」
兵士たちは、外壁に梯子をかけ、鉤針をかけ、壁を上り始めた。
俺は飛び上がり、要塞内に侵入すると、バリスタを構えている聖たちを順番に薙ぎ倒した。
「払暁の勇者だ!! 奴を止めろ。」
俺は寄せ来る聖たちを凛月で順番に斬り捨てていく。
"許せ。"
俺には彼らに手加減する余力など残っていない。
容赦なく彼らの首を刎ね、問答無用で彼らの心臓を貫いた。
俺は城壁の中に入ると、門を押さえている聖たちを蹴り飛ばし、門の内鍵を開けた。
「グアっ。」
外から門を押していた兵士たちが雪崩れ込み、俺を突き飛ばす。
「すみません隊長!! 」
「口を動かすより手を動かせ。」
刹那、俺はとてつもない殺意を感じて、飛び上がる。
俺が寝そべっていた場所に炎の剣が突き刺さる。
炎帝だ。
「また会ったな払暁の勇者!! 」
炎帝だけじゃない。時帝、水帝、風帝、地帝、耀帝、闇帝。
「そっちから来てくれるなんて、手間がはぶけるわね。」
シャルル・アイシャ。
一人で八人を相手するのか……
---大丈夫。私が付いているから!! ---
凛月に励まされ、凛月を強く握りなおす。
「全員まとめてかかって来い。」
ことの発端は、坂上からの指令だった。
あの後、極長室に戻った俺は、彼からある指令を受ける。
「十三小隊隊長の桐生慎二郎君。君に私から任務を下す。」
「七英雄を生捕にして、極東に連行せよ。」
俺の答えは決まっている。
「嫌だ。」
「俺の目的は、聖から極東の人々を守ることであって、戦争に加担することではない。」
坂上は不敵に笑った。
「ほう、君らしいごもっともな回答だな。」
彼は一枚の写真を取り出す。美鬼の写真だ。
「下衆め!! 今に見てろよ。」
坂上は俺の肩を叩くと、耳元で囁いた。
「言動には気をつけたまえよ。払暁の勇者クン。」
* * *
「隊長。」
坂上からもらった部下に揺すられて、我にかえる。
「隊長、あのような石壁をどのように攻略いたしましょうか?? 」
俺は振り返った。
「亀田。お前は要塞を攻略したことはあるか?? 」
「関東遠征の頃に山城を何度か……」
「しかし!! 無謀すぎます。奴らのアレは、極東の蛮族たちとは規模が違う。」
「城壁から降って来るものは、矢や石ころだけではありません。」
そうだ奴らは、外壁に魔弾大砲や魔球バリスタを取り付け、寄せくる敵たちを神聖魔法で跡形もなく消し去ってしまう。
「夜戦は? 」
「聖たちがすでに警鐘の陣を引いているようです。」
今度は亀田が俺に提案をしてきた。
「隊長が未知術で要塞を吹き飛ばすというのは?? 」
「……察してくれ。」
そうだ、今回の任務は生捕。あのバケモノはまだしも、七英雄たちは人間。
そのために兵たちを危険に晒すのは気がひけるが……
「みんなで生きて帰るぞ。」
「はい。」
亀田は首を縦に振る。
「お前は、兵たちを率いて、要塞を目指せ。経路は俺が確保する。」
「分かりました。」
「ロープ。梯子の準備は??」
「出来ております。」
「兵たちは万全か?? 」
「しっかり休ませておきました。」
「すぐに兵を集めろ。」
「承知いたしました。」
俺は三百の兵の前で深呼吸をし、
「良くぞ集まってくれた。勇気ある極東の兵士たちよ。」
「「「ウオオオオ。」」」
「今日ひとひとまるまる時、七英雄奪還作戦を開始する。」
「兵たちは、作戦通り陣を組み、私に続け。先陣は私が切る。」
「「「払暁の勇者万歳。」」」
「「「極東万歳。」」」
日時計は、巳の刻の真ん中あたりを差し始めた。
「いくぞ勇者たち。今こそ極東の大和魂をヤツらに示す時だ。」
「「「ウオオオオ」」」
俺は警鐘を早く踏みすぎないように、兵士たちと歩調を合わせた。
風も砂も大地も振り切り、俺の左足が聖の貼った警鐘の陣に触れる。
「ブーンブーン。」
「シールド隊、展開準備。」
俺は兵士たちに叫んだ。
聖たちが、バリスタから、魔法矢や、魔弾を撃って来る。
「シールド展開!! 」
最前線を走っていた兵士たちが、一斉に盾を掲げる。
コレが極東の新兵器、毘沙門の鎧。
八咫鏡を研究して作られたその盾は、風の矢や、火の玉、氷の刃を全て防ぎ切った。
「まざか本当に防ぎ切るとはなぁ。開発部の奴らも捨てたもんじゃないぜ。」
兵士の一人が、盾の性能に感心していた。
「気を抜くな。走れ!! 」
魔法矢や魔弾の最大の欠点は、熱暴走で連射出来ないことだ。
俺は、兵たちを率いて、ついに羽橋へとたどり着いた。
「堀に橋を架けろ。」
そう言って俺は、跳ね橋の鎖を凛月で断ち切った。
鈍い音と共に羽橋が落ち、兵士が城の内側へとなだれ込む。
聖たちも黙っていない。
彼らは上から岩など、神聖魔術など、やたらめったら落としてきた。
落下物によって兵士が十人程度やられる。
「桐生様!! 」
「俺が壁を登って上の奴らを始末する。勇気のあるものは、外壁に梯子をかけ、力のあるものは、門の破壊を手伝え。」
「「「ウオオオオ。」」」
「凛月?? 」
---慎二郎!! ---
「磁力で壁を登れるか?? 」
---分かった。やってみる---
俺は飛び上がると外壁に足をつけ、そのまま走り出した。
「奴らを一人たりともこの中に入れるな!! 」
敵の分隊長が、城壁を守るものたちを鼓舞する。
俺は、落ちて来る岩や、鉄の塊、土の金槌を凛月で破壊しながら、ただただ上を目指す。
「桐生隊長に続けぇ。」
兵士たちは、外壁に梯子をかけ、鉤針をかけ、壁を上り始めた。
俺は飛び上がり、要塞内に侵入すると、バリスタを構えている聖たちを順番に薙ぎ倒した。
「払暁の勇者だ!! 奴を止めろ。」
俺は寄せ来る聖たちを凛月で順番に斬り捨てていく。
"許せ。"
俺には彼らに手加減する余力など残っていない。
容赦なく彼らの首を刎ね、問答無用で彼らの心臓を貫いた。
俺は城壁の中に入ると、門を押さえている聖たちを蹴り飛ばし、門の内鍵を開けた。
「グアっ。」
外から門を押していた兵士たちが雪崩れ込み、俺を突き飛ばす。
「すみません隊長!! 」
「口を動かすより手を動かせ。」
刹那、俺はとてつもない殺意を感じて、飛び上がる。
俺が寝そべっていた場所に炎の剣が突き刺さる。
炎帝だ。
「また会ったな払暁の勇者!! 」
炎帝だけじゃない。時帝、水帝、風帝、地帝、耀帝、闇帝。
「そっちから来てくれるなんて、手間がはぶけるわね。」
シャルル・アイシャ。
一人で八人を相手するのか……
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