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英雄
手段と目的
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英雄は、逃げる鬼の影を追う。彼女との距離が徐々に詰まっていく。
彼は一心不乱に彼女を追いかけた。
落ち葉を踏み、木の根につまずき、大樹を叢雲で薙ぎ払い、山の麓の開けた場所で彼女を捕まえた。
「おい、離せよ。女に乱暴するんじゃねえ。嫌われるぞ。」
紅葉御前は振り返ると、英雄を睨んだ。
「ご、ごめん。」
彼女は再び歩き出した。
「どこへ行くの?? 」
「京の人間は強くて襲えなかったからな。辺境の弱い人間を襲いに行くのさ。」
「嘘だ。君は人間が君を恐れ無いようにするために、北の山奥を目指しているんだろ?? 」
「何を勝手なことを。」
"人の気も知らないで。"
「知ってるよ。全部聞こえてるから。」
紅葉御前は顔を真っ赤にした。
「お前ッ。見るな、醜い私の心を見ないでくれ。いやなんだ私はもう。なんでみんな私を傷つけるんだ。鬼だって殴られると痛いし、罵られれば傷つく。」
英雄は彼女に手を差し伸べた。
「君は一度でも、自分を理解してもらおうと努力したか?? 大丈夫。俺を信じてくれ。」
彼女は英雄の手を振り払った。
「そうやって私を騙そうとしているんだろ?? 騙されんぞ。都まで私を連れて行けば、お前は金と地位と……それから、お、女を……」
英雄は恥ずかしそうに答えた。
「な、名前が欲しくて。」
"なっ? 名前?? "
「うん、名前。僕には名前が無いから。」
彼女は吹き出しそうになった。怒ったり拗ねたり笑ったり忙しい。
「そんなもん、自分で勝手に名乗れば良いじゃないか。太郎でも二郎でも。」
英雄は頬を膨らませる。
「父さんが言ってたぞ。名前は他人に付けてもらうものだって。お前も名前が欲しければ、他人に付けてもらえって。」
彼女は耐えきれなくなって吹き出す。
「アハハハハハ、お前はそんなバカなことのために私を追って来たのか。」
英雄は顔を真っ赤にした。
「バカって……いくら俺でも傷つく。鬼でも傷つくんだから俺も傷ついて当然だ。」
彼女はボソリと呟いた。
「お前は慎二郎だ。」
彼は首を傾げた。
「名前なんていくらでもくれてやる。お前の名前は慎二郎だ。」
慎二郎は目に涙を溜めて、ポツリまたポツリと流し始めた。
「ありがとう。美・鬼・やったぁ。初めての名前だ。俺にも名前が!! やったぁ。俺の名前は慎二郎だ!! 」
美鬼は慎二郎を必死に引き離そうとする。
「コラ、やめろ。くっつくな。ところで美鬼って……」
彼は微笑む。
「君みたいな人のことを、しゅうげつ??へいかって言うんでしょ。君は美しい鬼。だから美鬼だ。」
彼女は茹蛸のように赤くなった。
「照れてる照れてる。やめろよ。こっちまで恥ずかしくなるじゃないか。」
美鬼は慎二郎を弾き飛ばした。
「もうやめてくれ……」
慎二郎は美鬼の手を握り、空を飛んで相棒を探した。
山の中腹で薪をしているところを発見し、ゆっくり降下する。
剣城は、慎二郎を見、それから横のバケモノを凝視し口を開いた。
「言ったな。俺は怪異を殺すことを生業としている家系の生まれだって。怪異を殺すために生き、怪異を殺すために死ぬ。そこにいかなる善悪も、感情も存在しないって。」
慎二郎は美鬼を手で制すると、言葉を返した。
「今初めて聞いたよ。」
剣城は腰からエモノを引き抜くと、慎二郎に向けた。
「待った。俺は十分待ったぞ。だが分かった。」
「お前は俺の敵だ。」
慎二郎は、やむ終えず叢雲を抜いた。
「『オマエ』じゃない慎二郎だ。」
剣城は美鬼と慎二郎を交互に見た。
「ほう、なるほど、お前はそこの みすぼらしい 鬼から名前を貰ったわけか。」
「目を覚ませ。ソイツは俺たちを仲間割れさせて戦わせるつもりなんだ。早くその醜女を斬るぞ。手を貸せ。」
<私が何をしたっていうんだ?? >
「ぐっ、お前、これは幻術か?? 舐めた真似をしてくれるなぁ!! 」
剣城が慎二郎に襲いかかる。
慎二郎が美鬼と剣城の意識を直接繋いだのだ。
<どうして分かってくれないんだ。私はただ静かに暮らしたいだけなのに。>
剣城は一心不乱に慎二郎を斬り裂いた。
「うるさい、うるさい、ここで、この醜女を斬らなければ、兄は救われない。使命に散った一族たちは報われない。」
慎二郎は大腿動脈を、切り裂かれ、左腕がもげ、明後日の方向に曲がった右腕で叢雲を構えたまま、仁王立ちしていた。
「痛み」
彼が最初に教えてくれた感情。全身に力が入らない。元々痛みにあまり強く無いこともあってか、彼は意識が朦朧としていた。
前に背中をはたき落とされた時とは比べ物にならない。
皮膚を焼かれた時の方がまだ生きた心地がしていた。
「これが『痛み』? 」
剣城が布津御魂剣で慎二郎を指す。
「おい?? 戦え!! 戦えよ!!」
彼が慎二郎に言葉をぶつける。
「こんな苦しい思いを親友の君にはして欲しく無い。もちろん彼女にも。」
「だから俺は戦わない。」
「逆に問おう。なぜ剣城は鬼狩りをやっているんだ?? 一族のためか?? なぜ君の一族は怪異を殺さないといけないんだ?? 」
「なぜ?? 」
その哲学的な問いに、剣城の足が一瞬止まった。
慎二郎は言葉を続ける。
「みんなに、こんな思いをさせたく無いからだろ?? 」
そう言って彼は切断された左腕を剣城に向ける。
「おれは……おれは……」
"俺の父ちゃんは、俺のじいちゃんは、兄貴は何のために神族やら鬼やらを狩っていたのだろう?? 彼らを狩ることを生業としていたうちに、いつのまにか目的を見失っていたかもしれない。"
慎二郎がゆっくりこちらに歩いてくる。
「行こう、美鬼を連れて、都に。」
都に紅葉御前を連れて行けば、どうなるかは火を見るよりも明らかであった。
しかし、「彼なら、慎二郎ならやってくれるかもしれない。」そういう微かな期待から彼は、慎二郎の応急処置を施そうとした。
彼は一心不乱に彼女を追いかけた。
落ち葉を踏み、木の根につまずき、大樹を叢雲で薙ぎ払い、山の麓の開けた場所で彼女を捕まえた。
「おい、離せよ。女に乱暴するんじゃねえ。嫌われるぞ。」
紅葉御前は振り返ると、英雄を睨んだ。
「ご、ごめん。」
彼女は再び歩き出した。
「どこへ行くの?? 」
「京の人間は強くて襲えなかったからな。辺境の弱い人間を襲いに行くのさ。」
「嘘だ。君は人間が君を恐れ無いようにするために、北の山奥を目指しているんだろ?? 」
「何を勝手なことを。」
"人の気も知らないで。"
「知ってるよ。全部聞こえてるから。」
紅葉御前は顔を真っ赤にした。
「お前ッ。見るな、醜い私の心を見ないでくれ。いやなんだ私はもう。なんでみんな私を傷つけるんだ。鬼だって殴られると痛いし、罵られれば傷つく。」
英雄は彼女に手を差し伸べた。
「君は一度でも、自分を理解してもらおうと努力したか?? 大丈夫。俺を信じてくれ。」
彼女は英雄の手を振り払った。
「そうやって私を騙そうとしているんだろ?? 騙されんぞ。都まで私を連れて行けば、お前は金と地位と……それから、お、女を……」
英雄は恥ずかしそうに答えた。
「な、名前が欲しくて。」
"なっ? 名前?? "
「うん、名前。僕には名前が無いから。」
彼女は吹き出しそうになった。怒ったり拗ねたり笑ったり忙しい。
「そんなもん、自分で勝手に名乗れば良いじゃないか。太郎でも二郎でも。」
英雄は頬を膨らませる。
「父さんが言ってたぞ。名前は他人に付けてもらうものだって。お前も名前が欲しければ、他人に付けてもらえって。」
彼女は耐えきれなくなって吹き出す。
「アハハハハハ、お前はそんなバカなことのために私を追って来たのか。」
英雄は顔を真っ赤にした。
「バカって……いくら俺でも傷つく。鬼でも傷つくんだから俺も傷ついて当然だ。」
彼女はボソリと呟いた。
「お前は慎二郎だ。」
彼は首を傾げた。
「名前なんていくらでもくれてやる。お前の名前は慎二郎だ。」
慎二郎は目に涙を溜めて、ポツリまたポツリと流し始めた。
「ありがとう。美・鬼・やったぁ。初めての名前だ。俺にも名前が!! やったぁ。俺の名前は慎二郎だ!! 」
美鬼は慎二郎を必死に引き離そうとする。
「コラ、やめろ。くっつくな。ところで美鬼って……」
彼は微笑む。
「君みたいな人のことを、しゅうげつ??へいかって言うんでしょ。君は美しい鬼。だから美鬼だ。」
彼女は茹蛸のように赤くなった。
「照れてる照れてる。やめろよ。こっちまで恥ずかしくなるじゃないか。」
美鬼は慎二郎を弾き飛ばした。
「もうやめてくれ……」
慎二郎は美鬼の手を握り、空を飛んで相棒を探した。
山の中腹で薪をしているところを発見し、ゆっくり降下する。
剣城は、慎二郎を見、それから横のバケモノを凝視し口を開いた。
「言ったな。俺は怪異を殺すことを生業としている家系の生まれだって。怪異を殺すために生き、怪異を殺すために死ぬ。そこにいかなる善悪も、感情も存在しないって。」
慎二郎は美鬼を手で制すると、言葉を返した。
「今初めて聞いたよ。」
剣城は腰からエモノを引き抜くと、慎二郎に向けた。
「待った。俺は十分待ったぞ。だが分かった。」
「お前は俺の敵だ。」
慎二郎は、やむ終えず叢雲を抜いた。
「『オマエ』じゃない慎二郎だ。」
剣城は美鬼と慎二郎を交互に見た。
「ほう、なるほど、お前はそこの みすぼらしい 鬼から名前を貰ったわけか。」
「目を覚ませ。ソイツは俺たちを仲間割れさせて戦わせるつもりなんだ。早くその醜女を斬るぞ。手を貸せ。」
<私が何をしたっていうんだ?? >
「ぐっ、お前、これは幻術か?? 舐めた真似をしてくれるなぁ!! 」
剣城が慎二郎に襲いかかる。
慎二郎が美鬼と剣城の意識を直接繋いだのだ。
<どうして分かってくれないんだ。私はただ静かに暮らしたいだけなのに。>
剣城は一心不乱に慎二郎を斬り裂いた。
「うるさい、うるさい、ここで、この醜女を斬らなければ、兄は救われない。使命に散った一族たちは報われない。」
慎二郎は大腿動脈を、切り裂かれ、左腕がもげ、明後日の方向に曲がった右腕で叢雲を構えたまま、仁王立ちしていた。
「痛み」
彼が最初に教えてくれた感情。全身に力が入らない。元々痛みにあまり強く無いこともあってか、彼は意識が朦朧としていた。
前に背中をはたき落とされた時とは比べ物にならない。
皮膚を焼かれた時の方がまだ生きた心地がしていた。
「これが『痛み』? 」
剣城が布津御魂剣で慎二郎を指す。
「おい?? 戦え!! 戦えよ!!」
彼が慎二郎に言葉をぶつける。
「こんな苦しい思いを親友の君にはして欲しく無い。もちろん彼女にも。」
「だから俺は戦わない。」
「逆に問おう。なぜ剣城は鬼狩りをやっているんだ?? 一族のためか?? なぜ君の一族は怪異を殺さないといけないんだ?? 」
「なぜ?? 」
その哲学的な問いに、剣城の足が一瞬止まった。
慎二郎は言葉を続ける。
「みんなに、こんな思いをさせたく無いからだろ?? 」
そう言って彼は切断された左腕を剣城に向ける。
「おれは……おれは……」
"俺の父ちゃんは、俺のじいちゃんは、兄貴は何のために神族やら鬼やらを狩っていたのだろう?? 彼らを狩ることを生業としていたうちに、いつのまにか目的を見失っていたかもしれない。"
慎二郎がゆっくりこちらに歩いてくる。
「行こう、美鬼を連れて、都に。」
都に紅葉御前を連れて行けば、どうなるかは火を見るよりも明らかであった。
しかし、「彼なら、慎二郎ならやってくれるかもしれない。」そういう微かな期待から彼は、慎二郎の応急処置を施そうとした。
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