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呪いを解くため
父親
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防寒着を貰ったとはいえ、ノースランドは冷える。
両腕を組んで、容赦ない北風に身体をガクガクガクガク、ブルブルと震わせる。
「こんな寒い中? なんで? 薪なんて市場に行けば普通に売ってるでしょ? 」
農夫は大木を乗せる用のソリを引きながら、ボソボソと話し始める。
「高すぎる。私たちにはそんな金は無いさ。」
高すぎる? そんなに家計が苦しいのだろうか?
「薪はどこの家でもつかう。商人はそれが分かっていて商品の値段を異常に釣り上げるんだ。」
「王都の方へは? 」
「直訴した奴が、教唆罪で捕まって処刑された。商人とも繋がっている。買収されたかどうかでな。」
「こんな土地じゃ農業なんて出来ない。だから、私たちは人を売って、税を払うことしかできなかった。」
「じゃあ、いっぱい木を斬って帰らないとね。お金に困らないように。」
「そうだな。今日は2人手だから、いつもより多くの薪を持って帰れそうだ。」
農夫は斧を持つと、丁度良い大きさの樹木の幹をたたき始めた。
「力は入れなくて良い、コツは力のかけ方だ。斧の遠心力で正確に叩き込め。」
「そっちはダメだ。私のところに倒れて来る。私と同じ方角を叩け。」
斧を振るうというモーションは何か似ている。
そんな感じがした。
「めちゃくちゃだが、様になっているな。」
「そういやオマエは。」
「冒険者。今は訳あって、王都に行かなきゃいけないんだ。ここの王様に会わないと。アペシュの兜が必要なんだ。」
コンコン。
農夫は黙々と木に斧を打ちつけている。
「そうか。王都に…… 気をつけろよ。さっき言った通り、この国の政治は腐敗が進んでいる。」
「それと、それは母さんには言うな。母さんは絶対に止めに入る。」
「お父さんは? 」
「俺は止めない。おまえの能力を信じているからな。必ずお前は女王に会える。氷の女王にな。」
コンコン
「オマエの冒険の話、聞かせてくれないか? 」
「アスィールのことは師匠か聞いたことだけど…… 」
コンコン
それから僕は、アスィールが孤児で、王宮の魔道士から特別な能力、『魔法』を受け継いだこと、計画は、兄弟子の暴走で凍結されたということ。
それから辺境の孤児院で生計を立てながら、他の被験者の子供たちと暮らしていたこと。
その、自分の義理の姉と婚約していること。
今は教会に保護されていること。
そして、今の自分について話した。
お父さんは僕を疑わず、ただ、僕の話を無言で聞いていた。
【虚偽平心】
日が傾く頃には、僕も木こりに慣れ、武術で、木を薙ぎ倒すほどになった。
流石のお父さんも、僕が、切り口を作らずに、木を斬った時には、腰を抜かしていたが。
ソリには大木をたくさん積むことができた。
「さぁ。帰って薪にするんだ。」
「うん。」
帰りは僕がソリを引く。
お父さんは後ろから、ソリを押してくれた。
「おいお前、そこの他所者は誰だ。新入りか。お上からは何も聞いていないが。」
村人だ。
彼もこの極寒の中、入会地で薪になるモノを探しに来たのだろう。
蛇のような獲物を見る目。
この人も、お父さんと同じく、生活に困っている。
と、言うのなら。
「この方は客人だ。明日、王都へ向かうらしい。訳あって今日は家に住まわせることになった。」
村人は、お父さんの耳に何やら囁くと、そのまま山の方へと帰ってしまった。
「さぁ、帰るぞ。母さんが待ってる。」
* * *
お父さんは家に帰るや否や、樹木の乾燥した場所を見つけ、切り出すと、火おこし機を取り出して、火種になりそうな干し草を取ってると、あぐらをかき始めた。
「ちょっと待って。」
「コレはコツがいる。私に任せなさい。」
---聖炎---
僕の右手から放たれた、ギラギラと迸る炎。
それを火種に移すと、すぐさま、樹木へと移した。
「お前、魔術が使えるのか? 」
魔法のことを話すとややこしくなるので、
「王宮魔道士の師匠から習った。」
と一言だけ答えた。
「母さん!!火を起こせたよ。アスィールがやったんだ。彼は立派になって帰ってきた。」
家の中へと走って行ってしまった。
「まぁ、アスィール。貴方、魔術の素質が? 」
鼻がむず痒くなる。
「まぁ、ね。僕が王宮に引き取られたのも、素質を認められてのことだし。」
「さぁ、ご飯の支度をするから。中に入りなさい。」
僕は彼女たちに背中を押され、家に入る。
* * *
「へえ、アンタにも両親が? でもアンタ記憶がないんでしょ? 」
僕はドゥルガを磨きながら、頷いた。
「そうだよ。でも感覚が覚えていた。母さんに抱かれた感覚。アレは間違いなく母だ。」
アスピは、真っ赤な顔を顰める。
「確かにあの夫婦はアンタの名前を言い当てた。」
「でもね。十数年も前のことをあの夫婦が覚えているとは考えにくいし、アンタ…… 」
「そんな訳無いよ。だって、お父さんたちは僕の名前を覚えていた。」
「そんなモノ、魔術やら暗示でどうにでもなるわよ。アンタは幼い頃、あの両親に売られた。それは紛れもない事実。そして、この村の人間は…… 」
「分かってるよそれぐらい。」
[ってないね。アスィールは。]
ドゥルガが出てくる。
[分かってるかい? アスピはこんな状況で、君はままごとであの夫婦を実の両親だと勘違いしている。いや、させられている。コレで、君が奴隷商にでも売られてみろ、フォースは衰弱死するし、アスピはどうされるか分からない。みろよ、この村、アレだけ人間がいるのに、良い歳の人間ばっかり。コレがどう言う意味か分かるかい? ]
「みんな出稼ぎに出ているんだよ。」
[いいや、それならもっとこの村の人間はいい暮らしをしているはずだ。もう結論は出ているだろう? ]
[みんなここで生まれた人間たちは、物心ついた頃には、商品として売りにだされるんだ。そのために、みんな子供を産んでいる。]
そこに乙姫が割って入った。
[ドゥルガさん!! ]
[チッ。邪魔をするな乙姫。僕が何か間違ったことを言っているかい?違うよな。]
[だとしても、もっと別の言い方があるでしょう。]
乙姫はドゥルガと違っていい奴だ。
コレが剣の化身だとは思えない。
盾の方が、剣の方よりトゲトゲ強いじゃないか。
[面白くないそうなのに、邪魔するなよクズ。]
何か聞こえたような気がする。
きっと幻聴だ。
「アスィール。夕飯が出来たわよ。」
母さんだ。
「アスピ? 立てるかい? 」
「私はパス。まだ調子が良くなくて。お腹も空いてないから。おばさまにそう言っておいて。」
彼女は僕を背にすると、また眠り始めた。
両腕を組んで、容赦ない北風に身体をガクガクガクガク、ブルブルと震わせる。
「こんな寒い中? なんで? 薪なんて市場に行けば普通に売ってるでしょ? 」
農夫は大木を乗せる用のソリを引きながら、ボソボソと話し始める。
「高すぎる。私たちにはそんな金は無いさ。」
高すぎる? そんなに家計が苦しいのだろうか?
「薪はどこの家でもつかう。商人はそれが分かっていて商品の値段を異常に釣り上げるんだ。」
「王都の方へは? 」
「直訴した奴が、教唆罪で捕まって処刑された。商人とも繋がっている。買収されたかどうかでな。」
「こんな土地じゃ農業なんて出来ない。だから、私たちは人を売って、税を払うことしかできなかった。」
「じゃあ、いっぱい木を斬って帰らないとね。お金に困らないように。」
「そうだな。今日は2人手だから、いつもより多くの薪を持って帰れそうだ。」
農夫は斧を持つと、丁度良い大きさの樹木の幹をたたき始めた。
「力は入れなくて良い、コツは力のかけ方だ。斧の遠心力で正確に叩き込め。」
「そっちはダメだ。私のところに倒れて来る。私と同じ方角を叩け。」
斧を振るうというモーションは何か似ている。
そんな感じがした。
「めちゃくちゃだが、様になっているな。」
「そういやオマエは。」
「冒険者。今は訳あって、王都に行かなきゃいけないんだ。ここの王様に会わないと。アペシュの兜が必要なんだ。」
コンコン。
農夫は黙々と木に斧を打ちつけている。
「そうか。王都に…… 気をつけろよ。さっき言った通り、この国の政治は腐敗が進んでいる。」
「それと、それは母さんには言うな。母さんは絶対に止めに入る。」
「お父さんは? 」
「俺は止めない。おまえの能力を信じているからな。必ずお前は女王に会える。氷の女王にな。」
コンコン
「オマエの冒険の話、聞かせてくれないか? 」
「アスィールのことは師匠か聞いたことだけど…… 」
コンコン
それから僕は、アスィールが孤児で、王宮の魔道士から特別な能力、『魔法』を受け継いだこと、計画は、兄弟子の暴走で凍結されたということ。
それから辺境の孤児院で生計を立てながら、他の被験者の子供たちと暮らしていたこと。
その、自分の義理の姉と婚約していること。
今は教会に保護されていること。
そして、今の自分について話した。
お父さんは僕を疑わず、ただ、僕の話を無言で聞いていた。
【虚偽平心】
日が傾く頃には、僕も木こりに慣れ、武術で、木を薙ぎ倒すほどになった。
流石のお父さんも、僕が、切り口を作らずに、木を斬った時には、腰を抜かしていたが。
ソリには大木をたくさん積むことができた。
「さぁ。帰って薪にするんだ。」
「うん。」
帰りは僕がソリを引く。
お父さんは後ろから、ソリを押してくれた。
「おいお前、そこの他所者は誰だ。新入りか。お上からは何も聞いていないが。」
村人だ。
彼もこの極寒の中、入会地で薪になるモノを探しに来たのだろう。
蛇のような獲物を見る目。
この人も、お父さんと同じく、生活に困っている。
と、言うのなら。
「この方は客人だ。明日、王都へ向かうらしい。訳あって今日は家に住まわせることになった。」
村人は、お父さんの耳に何やら囁くと、そのまま山の方へと帰ってしまった。
「さぁ、帰るぞ。母さんが待ってる。」
* * *
お父さんは家に帰るや否や、樹木の乾燥した場所を見つけ、切り出すと、火おこし機を取り出して、火種になりそうな干し草を取ってると、あぐらをかき始めた。
「ちょっと待って。」
「コレはコツがいる。私に任せなさい。」
---聖炎---
僕の右手から放たれた、ギラギラと迸る炎。
それを火種に移すと、すぐさま、樹木へと移した。
「お前、魔術が使えるのか? 」
魔法のことを話すとややこしくなるので、
「王宮魔道士の師匠から習った。」
と一言だけ答えた。
「母さん!!火を起こせたよ。アスィールがやったんだ。彼は立派になって帰ってきた。」
家の中へと走って行ってしまった。
「まぁ、アスィール。貴方、魔術の素質が? 」
鼻がむず痒くなる。
「まぁ、ね。僕が王宮に引き取られたのも、素質を認められてのことだし。」
「さぁ、ご飯の支度をするから。中に入りなさい。」
僕は彼女たちに背中を押され、家に入る。
* * *
「へえ、アンタにも両親が? でもアンタ記憶がないんでしょ? 」
僕はドゥルガを磨きながら、頷いた。
「そうだよ。でも感覚が覚えていた。母さんに抱かれた感覚。アレは間違いなく母だ。」
アスピは、真っ赤な顔を顰める。
「確かにあの夫婦はアンタの名前を言い当てた。」
「でもね。十数年も前のことをあの夫婦が覚えているとは考えにくいし、アンタ…… 」
「そんな訳無いよ。だって、お父さんたちは僕の名前を覚えていた。」
「そんなモノ、魔術やら暗示でどうにでもなるわよ。アンタは幼い頃、あの両親に売られた。それは紛れもない事実。そして、この村の人間は…… 」
「分かってるよそれぐらい。」
[ってないね。アスィールは。]
ドゥルガが出てくる。
[分かってるかい? アスピはこんな状況で、君はままごとであの夫婦を実の両親だと勘違いしている。いや、させられている。コレで、君が奴隷商にでも売られてみろ、フォースは衰弱死するし、アスピはどうされるか分からない。みろよ、この村、アレだけ人間がいるのに、良い歳の人間ばっかり。コレがどう言う意味か分かるかい? ]
「みんな出稼ぎに出ているんだよ。」
[いいや、それならもっとこの村の人間はいい暮らしをしているはずだ。もう結論は出ているだろう? ]
[みんなここで生まれた人間たちは、物心ついた頃には、商品として売りにだされるんだ。そのために、みんな子供を産んでいる。]
そこに乙姫が割って入った。
[ドゥルガさん!! ]
[チッ。邪魔をするな乙姫。僕が何か間違ったことを言っているかい?違うよな。]
[だとしても、もっと別の言い方があるでしょう。]
乙姫はドゥルガと違っていい奴だ。
コレが剣の化身だとは思えない。
盾の方が、剣の方よりトゲトゲ強いじゃないか。
[面白くないそうなのに、邪魔するなよクズ。]
何か聞こえたような気がする。
きっと幻聴だ。
「アスィール。夕飯が出来たわよ。」
母さんだ。
「アスピ? 立てるかい? 」
「私はパス。まだ調子が良くなくて。お腹も空いてないから。おばさまにそう言っておいて。」
彼女は僕を背にすると、また眠り始めた。
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