278 / 283
第8章【苦い祈り】
66罪 溢れ出る欲望 ❤︎①
しおりを挟む
「あぁぁぁっぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁ!」
びくん、と大きく何度も身体を震わせながら静は甲高い声を上げた。絶頂を迎えた、切ない声。
それと同時にヴェルは自身の欲望を静の膣内に吐き出した。一度勢いよく最奥にペニスを打ち付けて、そのあとはゆるゆると小刻みに腰を揺らす。精液をすべて出し切ろうとするように、膣の奥に向かってペニスを揺らす。
「は……っぁ」
甘い吐息を吐きながらペニスをズルりと抜くと、静の膣から精液がどぷっと溢れ出てきた。ズラしていたパンティに精液がつかないように手でズラした状態で抑えたまま溢れ出るソレが止まるのを待った。
開いていた両足の間あたりに、だら――――っと垂れていき、白い水たまりのようなものを作った。
「いっぱい……出たわね……」
落ちていく精液を見つめて、静はクスッと笑って言った。
溢れ出るのが止まったことを確認すると、ヴェルはゆっくりとパンティから手を離した。その瞬間、静はテントの骨組みを掴んでいた手を離して、自身の股に手を伸ばす。グ、と下腹部に力を込めれば膣の奥に吐き出されたヴェルの精液がまだまだ出てくる。
股のあたりから手を出せば、静の手のひらには水っぽい白い精液が溜まっている。
「ねえ……ヴェルくん」
体を清めて身支度を整えようとし始めたヴェルに静は声を掛けた。
振り返った彼を見て、にっこりと笑みを浮かべると。
「いーっぱい奥に出したみたいだし……あなたの精液、掻きだしてくれないかしら? じゃないと、綺麗にしてくれても後から出てきたヴェルくんの精液で、下着が汚れてしまうわ」
静のその言葉に、一瞬戸惑いの表情を浮かべた。そして、すぐに血の気が引いた。
ヴェルはすぐに気づいたのだ。これで終わらない……ということに。
「私とシていたのに、あんなに雪ちゃん雪ちゃん言っていたんだもの……いいでしょう?」
「……っ」
ヴェルは言葉に詰まった。静の言っていることもよくわかる。確かに雪ちゃんは、とたくさん話をしてしまっていた。だけれど、話題を振ったのはヴェルではなく静の方だ。
「ね……それとも、あとからヴェルくんの精液が溢れ出てきて、雪ちゃんにヴェルくんと濃厚なセックスをしていたことがバレてしまっても……良いの?」
「……ほんと、静ちゃんは意地悪だね」
「そんなことないわよ? 私は普通の事を言っているだけよ?」
意地悪で言っているわけではないと言い張られても、ヴェルには意地悪で言っているようにしか思えなかった。違うと否定されればされるほど、そう見えてしまう。
けれど、それをとやかく言った所でどうにかなるわけでもない。
びくん、と大きく何度も身体を震わせながら静は甲高い声を上げた。絶頂を迎えた、切ない声。
それと同時にヴェルは自身の欲望を静の膣内に吐き出した。一度勢いよく最奥にペニスを打ち付けて、そのあとはゆるゆると小刻みに腰を揺らす。精液をすべて出し切ろうとするように、膣の奥に向かってペニスを揺らす。
「は……っぁ」
甘い吐息を吐きながらペニスをズルりと抜くと、静の膣から精液がどぷっと溢れ出てきた。ズラしていたパンティに精液がつかないように手でズラした状態で抑えたまま溢れ出るソレが止まるのを待った。
開いていた両足の間あたりに、だら――――っと垂れていき、白い水たまりのようなものを作った。
「いっぱい……出たわね……」
落ちていく精液を見つめて、静はクスッと笑って言った。
溢れ出るのが止まったことを確認すると、ヴェルはゆっくりとパンティから手を離した。その瞬間、静はテントの骨組みを掴んでいた手を離して、自身の股に手を伸ばす。グ、と下腹部に力を込めれば膣の奥に吐き出されたヴェルの精液がまだまだ出てくる。
股のあたりから手を出せば、静の手のひらには水っぽい白い精液が溜まっている。
「ねえ……ヴェルくん」
体を清めて身支度を整えようとし始めたヴェルに静は声を掛けた。
振り返った彼を見て、にっこりと笑みを浮かべると。
「いーっぱい奥に出したみたいだし……あなたの精液、掻きだしてくれないかしら? じゃないと、綺麗にしてくれても後から出てきたヴェルくんの精液で、下着が汚れてしまうわ」
静のその言葉に、一瞬戸惑いの表情を浮かべた。そして、すぐに血の気が引いた。
ヴェルはすぐに気づいたのだ。これで終わらない……ということに。
「私とシていたのに、あんなに雪ちゃん雪ちゃん言っていたんだもの……いいでしょう?」
「……っ」
ヴェルは言葉に詰まった。静の言っていることもよくわかる。確かに雪ちゃんは、とたくさん話をしてしまっていた。だけれど、話題を振ったのはヴェルではなく静の方だ。
「ね……それとも、あとからヴェルくんの精液が溢れ出てきて、雪ちゃんにヴェルくんと濃厚なセックスをしていたことがバレてしまっても……良いの?」
「……ほんと、静ちゃんは意地悪だね」
「そんなことないわよ? 私は普通の事を言っているだけよ?」
意地悪で言っているわけではないと言い張られても、ヴェルには意地悪で言っているようにしか思えなかった。違うと否定されればされるほど、そう見えてしまう。
けれど、それをとやかく言った所でどうにかなるわけでもない。
0
お気に入りに追加
31
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
先生!放課後の隣の教室から女子の喘ぎ声が聴こえました…
ヘロディア
恋愛
居残りを余儀なくされた高校生の主人公。
しかし、隣の部屋からかすかに女子の喘ぎ声が聴こえてくるのであった。
気になって覗いてみた主人公は、衝撃的な光景を目の当たりにする…
【R18】隣のデスクの歳下後輩君にオカズに使われているらしいので、望み通りにシてあげました。
雪村 里帆
恋愛
お陰様でHOT女性向け33位、人気ランキング146位達成※隣のデスクに座る陰キャの歳下後輩君から、ある日私の卑猥なアイコラ画像を誤送信されてしまい!?彼にオカズに使われていると知り満更でもない私は彼を部屋に招き入れてお望み通りの行為をする事に…。強気な先輩ちゃん×弱気な後輩くん。でもエッチな下着を身に付けて恥ずかしくなった私は、彼に攻められてすっかり形成逆転されてしまう。
——全話ほぼ濡れ場で小難しいストーリーの設定などが無いのでストレス無く集中できます(はしがき・あとがきは含まない)
※完結直後のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる