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第4章【ずっとずっと大切な人】
33罪 本意① ❤︎
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ぐち……と粘液と空気が混ざり合う音がした次の瞬間、ヴェルのペニスが静の膣へとゆっくりと埋め込まれていった。
熱くてうねる壁の中へ押し進んでいく。それを行っているのはヴェルではなくて静だ。
彼女がヴェルの上にまたがり、自らの体内へとヴェルのペニスを銜えこませていく。押し広げられていく快感に、ときおり切なげに声が漏れた。
「はっ……ぁ…………」
「くっ…………」
隣には大好きな雪が眠っている。それなのに、今そんな彼女の隣で別の女性とセックスしようとしている。そんな現状に背徳感を感じてペニスがより一層硬くなった。
熱い静の膣壁がヴェルのペニスの形に広がりながら、彼を奥へと誘うようにギュウギュウと締め付ける。その刺激に、ヴェルは下唇を噛んで小さく声を漏らした。
「全部……入っちゃったわよ……」
「……っぁ」
ヴェルの上にまたがり、彼を見下ろしながら呟く静はとても満足気だった。
テントの中は暗くて表情がはっきりと見えないはずなのに、それだけは凄く良く分かった。手に取るように……。
「これじゃあ、まるで私がヴェルくんにご奉仕しているみたいね」
「……はっ……ぁっ……別、に俺は……ご奉仕されたいわけじゃ、ないっ」
繋がったまま顔を近づけるように前かがみになる静は小さく囁くように言った。
その動きでほんの少しペニスが刺激され、熱い息を吐き出しながらヴェルもか細く言葉を返した。
(止めてくれるなら止めてほしい。今すぐにここから出ていきたいっ)
隣でスヤスヤと寝息を立てている雪がいつ起きるか気が気じゃなかった。
静と――不本意ながらも――付き合っていると伝えてしまっているのは、もう仕方ないと思っている。それが静の思惑だから。
恋人同士なら、こういう事をしていてもおかしくないと雪に勘繰られるのも仕方のないことだとも、ヴェルは思っている。
けれど、実際に静と事に至っている様を見られることだけは、どうしても嫌だった。
(雪ちゃんに見られたくないっ。静ちゃんとシているところを……静ちゃん相手に感じている様を……見られたくないっ)
ヴェル自身は雪が他の男と嫌々シている様を見てしまっている。見られてもお互い様なのかもしれない。だとしても、ヴェルは嫌だった。雪のを見ていても自分のを見られるのは嫌だった。
なぜなら、静は絶対に雪が起きて見ていることに気付いたら『本気で自分を愛しているように抱け』と言ってくるからだ。
体は静のものになっても、心だけは雪に向けていたかった。だけど、それを静は決して許さない。その瞬間だけでも嘘をつかせてくる。
「ほぉら……動くわよ」
ニタリという擬音が似合いそうな笑顔を浮かべ、静が腰を浮かせた。静の膣の奥まで埋まっていたペニスがゆっくりと抜けていき、先端だけが膣内に埋まっている状態になった。
このまま抜いてほしいと願っても、それを静は叶えてくれない。
熱くてうねる壁の中へ押し進んでいく。それを行っているのはヴェルではなくて静だ。
彼女がヴェルの上にまたがり、自らの体内へとヴェルのペニスを銜えこませていく。押し広げられていく快感に、ときおり切なげに声が漏れた。
「はっ……ぁ…………」
「くっ…………」
隣には大好きな雪が眠っている。それなのに、今そんな彼女の隣で別の女性とセックスしようとしている。そんな現状に背徳感を感じてペニスがより一層硬くなった。
熱い静の膣壁がヴェルのペニスの形に広がりながら、彼を奥へと誘うようにギュウギュウと締め付ける。その刺激に、ヴェルは下唇を噛んで小さく声を漏らした。
「全部……入っちゃったわよ……」
「……っぁ」
ヴェルの上にまたがり、彼を見下ろしながら呟く静はとても満足気だった。
テントの中は暗くて表情がはっきりと見えないはずなのに、それだけは凄く良く分かった。手に取るように……。
「これじゃあ、まるで私がヴェルくんにご奉仕しているみたいね」
「……はっ……ぁっ……別、に俺は……ご奉仕されたいわけじゃ、ないっ」
繋がったまま顔を近づけるように前かがみになる静は小さく囁くように言った。
その動きでほんの少しペニスが刺激され、熱い息を吐き出しながらヴェルもか細く言葉を返した。
(止めてくれるなら止めてほしい。今すぐにここから出ていきたいっ)
隣でスヤスヤと寝息を立てている雪がいつ起きるか気が気じゃなかった。
静と――不本意ながらも――付き合っていると伝えてしまっているのは、もう仕方ないと思っている。それが静の思惑だから。
恋人同士なら、こういう事をしていてもおかしくないと雪に勘繰られるのも仕方のないことだとも、ヴェルは思っている。
けれど、実際に静と事に至っている様を見られることだけは、どうしても嫌だった。
(雪ちゃんに見られたくないっ。静ちゃんとシているところを……静ちゃん相手に感じている様を……見られたくないっ)
ヴェル自身は雪が他の男と嫌々シている様を見てしまっている。見られてもお互い様なのかもしれない。だとしても、ヴェルは嫌だった。雪のを見ていても自分のを見られるのは嫌だった。
なぜなら、静は絶対に雪が起きて見ていることに気付いたら『本気で自分を愛しているように抱け』と言ってくるからだ。
体は静のものになっても、心だけは雪に向けていたかった。だけど、それを静は決して許さない。その瞬間だけでも嘘をつかせてくる。
「ほぉら……動くわよ」
ニタリという擬音が似合いそうな笑顔を浮かべ、静が腰を浮かせた。静の膣の奥まで埋まっていたペニスがゆっくりと抜けていき、先端だけが膣内に埋まっている状態になった。
このまま抜いてほしいと願っても、それを静は叶えてくれない。
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