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第3章【一途に想うからこそ】

23罪‬ 助け?① ❤︎‬

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 ネヘミヤからの刺激で私の秘部は柔らかくなってはいるものの、この前襲われた時が初体験だった私にとって、やっぱり異物が体の中に入ってくる感覚は圧迫感が強くて苦しいものだった。
 挿れさせまいと押し出そうとするナカの動きに反して、無理矢理押し進めてくるネヘミヤのソレ。無理矢理押し広げられていく感覚に、目じりに涙が溢れ出す。

「あと……少し……」

 ネヘミヤの小さなつぶやきが聞こえて、私はサァァッと血の気が引くのを感じた。
 あと少し、という事はもうすぐソレが私のナカに入りきってしまうという事だ。ネヘミヤのモノを受け入れてしまうという事だ。
 嫌なのにどうすることも出来ない自分自身が腹立たしくて仕方ない。だけど、ネヘミヤの力によって私は自由に動けない。

(……助けて……っ)

 下唇を嚙み、一番最奥までズンッと入ってくるであろう感覚に怯えて、私は目をギュッと閉じた。
 ネヘミヤのモノで奥をノックされる感覚に、心を恐怖で震わせた。
 前回はヴェル君が助けてくれたかもしれない。だけど、今回はそのヴェル君もネヘミヤによって拘束されてしまっている。つまり、今回は助けてくれる人がいないってことだ。
 今回は最後までネヘミヤにされてしまうのかもしれない。その事実が怖かった。想像もしたくなかった。
 けれど、私は意識をそむけることは出来なかった。だって、今から最悪の事まで想定しておかないと、きっとその時私の心は持たないだろうから。

「その方から離れろ!!」
「な、なにやつ!?」

 聞こえた声に、私は驚きの声も出なかった。けれど、ネヘミヤはやられ役が上げそうな声を上げて視線を上げた。
 私のナカに押し入ろうとしていたモノの動きがピタリと止まった。ネヘミヤの腰の動きが止まったんだと、その時気付きホッと胸を撫で下ろした。
 けれど、安心しきれないという事も理解はしている。だって、押し進めようと思えばネヘミヤは聞こえた声を無視する事だって出来るのだ。その事実が私の脳裏に過っている限り、この状況を本当の意味で打破できない限り、私は本当の意味で安心できない。

(……でも、いったい誰が??)

 ネヘミヤのせいで声を上げることも身動きを取ることも出来ない私は、聞こえた声の主を確認することが出来ない。私は驚きの表情を浮かべてある一点を見つめているネヘミヤを見上げる様に見つめながら、そんな風に疑問に思う事しかできなかった。
 ヴェル君も、真兄も、静も、ネヘミヤによって拘束されてしまっている。彼らが私を助けることは、事実上不可能だ。
 それに、何か方法があってネヘミヤの拘束を逃れられたとしても、ネヘミヤがそれを放っておく理由もないし、気付かないわけもないと思った。だとすれば、彼らが何か行動に移したとは考えにくい。
 なにより、彼らが“その方から離れろ”だなんて発言するのを、私はイメージ出来ない。ヴェル君も真兄も静も、そんな風に発言する印象は皆無だ。

(……なんにせよ、ほんの少しは助かったってこと……かな?)

 ネヘミヤのモノが押し入ってこないという事は、恐らくそう言うことだ。
 その時、私は見上げていたネヘミヤの表情が驚きから怒りに移り変わっていたことに気付いた。私の腰を掴んでいたネヘミヤの手が微かに震えている。それだけだったら恐怖でも感じているのかと思ったかもしれないが、ネヘミヤが眉間にシワを寄せているのが見えて、瞳に怒りの色を滲ませているのが手に取るように分かった。
 なぜ、そんなに怒りをあらわにしているのか私には理解できなかった。声の主の正体が分かれば私にも理解できたのかもしれないが、私は自分の体すら自由に動かせないのだから仕方がない。
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