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第3章【一途に想うからこそ】
18罪 ハジメテ⑦ ❤︎
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「な、こうなったら楽しんだもん勝ちだと思わねぇか?」
「おもわ、ないっ!」
「そう言うけどよ、ナカは気持ちいい、気持ちいいって締め付けてきてんぜ?」
「きもち、く……な、い!」
「嘘ついてんじゃねーよ。こんな甘―い声出しといてさ」
律動を繰り返され、甘い声を必死に堪えながら、何度も何度も大柄な男の言葉を否定し続けた。
諦めてしまえたらきっと一番楽なんだろうという事はよくわかるけど、諦めてしまいたくなんてなかった。大好きな人の目の前で知らない男との行為を楽しんでいる姿なんて見せたくなかった。こういう行為は、やっぱり好きな人……ヴェル君としたかった。ヴェル君と楽しみたかった。もちろん、その願いはもう絶対に叶わないことは分かっている。ヴェル君には静が居るって事をちゃんと理解しているから。だけど、それでも、私は諦めて男達の言うとおりになることだけは嫌だった。
「――――助けて!!」
大きな声を張り上げた瞬間、ガラの悪そうな男に頬をビンタされた。
「うるせェんだよォ。黙って見られながら犯されとけよォ? アァ?」
ジンジンとした痛みを頬に感じながら、私はガラの悪そうな男の事を睨み付けた。私がここで諦めちゃいけない。助けを求めることをやめちゃいけない。
どんな風に助けてもらえるかは私には分からないけれど、諦めては、助けを求めることをやめてしまっては、我慢し続けていては、きっとみんな助けるために踏み出せなくなる。
抗い続けないと、と私は震えて縮こまってしまいそうな心を必死に奮い立たせた。
「わた、し……はっ! 諦め、な……い!! 絶対、に……あなた達に、屈し、たり……しない、んだから……らぁ!」
「うぜェんだよ! 泣いて! よがって! 犯されろやァ!!」
「泣かない! よが、らないっ! 絶対、に……絶対に!!」
「おい、中出ししちまえ!!」
助けが来るまで絶望していた私の瞳に一筋の光が灯った瞬間、ガラの悪そうな男はチッと舌打ちをすると大柄な男に指示を出した。
もう待ってやる必要はない、と言い切ると大柄な男はニタリと気持ち悪い笑みを浮かべると私の腰をガシッと力強く掴むと先ほどとは比べ物にならないほどに早いペースで腰を打ち付けてきた。
ぐちゅぐちゅと聞こえてきていた水音が、今はぱちゅん! ぱちゅん! と水音と肌がぶつかり合う二つの音が混ざり合って聞こえてきていた。
「うっ……ふ、ぅっ……!」
唇を噛みしめながら顔を背け、必死に堪え続ける私の姿をどうすることも出来ずに見つめていたはずのヴェル君が動いたのが見えた。
「うぐ……?」
大柄な男に指示を出していたガラの悪そうな男のくぐもった声が耳に届いた。一瞬過ぎて、私には何が起きたのか見えなかった。
「おもわ、ないっ!」
「そう言うけどよ、ナカは気持ちいい、気持ちいいって締め付けてきてんぜ?」
「きもち、く……な、い!」
「嘘ついてんじゃねーよ。こんな甘―い声出しといてさ」
律動を繰り返され、甘い声を必死に堪えながら、何度も何度も大柄な男の言葉を否定し続けた。
諦めてしまえたらきっと一番楽なんだろうという事はよくわかるけど、諦めてしまいたくなんてなかった。大好きな人の目の前で知らない男との行為を楽しんでいる姿なんて見せたくなかった。こういう行為は、やっぱり好きな人……ヴェル君としたかった。ヴェル君と楽しみたかった。もちろん、その願いはもう絶対に叶わないことは分かっている。ヴェル君には静が居るって事をちゃんと理解しているから。だけど、それでも、私は諦めて男達の言うとおりになることだけは嫌だった。
「――――助けて!!」
大きな声を張り上げた瞬間、ガラの悪そうな男に頬をビンタされた。
「うるせェんだよォ。黙って見られながら犯されとけよォ? アァ?」
ジンジンとした痛みを頬に感じながら、私はガラの悪そうな男の事を睨み付けた。私がここで諦めちゃいけない。助けを求めることをやめちゃいけない。
どんな風に助けてもらえるかは私には分からないけれど、諦めては、助けを求めることをやめてしまっては、我慢し続けていては、きっとみんな助けるために踏み出せなくなる。
抗い続けないと、と私は震えて縮こまってしまいそうな心を必死に奮い立たせた。
「わた、し……はっ! 諦め、な……い!! 絶対、に……あなた達に、屈し、たり……しない、んだから……らぁ!」
「うぜェんだよ! 泣いて! よがって! 犯されろやァ!!」
「泣かない! よが、らないっ! 絶対、に……絶対に!!」
「おい、中出ししちまえ!!」
助けが来るまで絶望していた私の瞳に一筋の光が灯った瞬間、ガラの悪そうな男はチッと舌打ちをすると大柄な男に指示を出した。
もう待ってやる必要はない、と言い切ると大柄な男はニタリと気持ち悪い笑みを浮かべると私の腰をガシッと力強く掴むと先ほどとは比べ物にならないほどに早いペースで腰を打ち付けてきた。
ぐちゅぐちゅと聞こえてきていた水音が、今はぱちゅん! ぱちゅん! と水音と肌がぶつかり合う二つの音が混ざり合って聞こえてきていた。
「うっ……ふ、ぅっ……!」
唇を噛みしめながら顔を背け、必死に堪え続ける私の姿をどうすることも出来ずに見つめていたはずのヴェル君が動いたのが見えた。
「うぐ……?」
大柄な男に指示を出していたガラの悪そうな男のくぐもった声が耳に届いた。一瞬過ぎて、私には何が起きたのか見えなかった。
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