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第6章 二人の愛と少年の嘆き
79時間目 あなたと望む未来へ
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「ふんふんふんふーん♪」
久しぶりの楓とのデートで私はかなり舞い上がっている。
きっと、顔を見れば、幸せそうな顔をしていると思う。
学生の頃は、これくらいの広さのゲームセンターがあって、そこで楓とゲームをずっとしていた。
今はそのゲームセンターは、潰れちゃったけど、そこからお互いの趣味が分かったからとてもよい思い出だ。
また、ゲームやりたいな。
楽しい思い出を思い出しつつ、私は気に入っているブランドの服を手に取る。
楓が初めて、プレゼントしてくれたのもこのブランドの服だった。
「今、一番人気!」と銘打たれた白のワンピースを手に取る。
まだきっと、大丈夫なはず。
あと3年で30歳になるとはいえ、まだ若者。
まだアラサーじゃないから、この服はまだ似合うはずだ。
私は若い。私は若者。
三回その言葉を心の中で言いながら、私はレジカゴに服をいれる。
楓とこういう服を着てデートをしたい。
最近は、そう思うようになっている。
それから、アクセサリーコーナーも見る。
基本的に、アクセサリーなんて着けないけど、オシャレしちゃおう。
ピアスは着けたくないから、極力可愛いイヤリングを物色して、カゴにいれた。
ドロップ・リニアという涙型のイヤリングだ。
神谷さんがよく着けているイヤリングはこの形。
あんまり、私はあの人の事を知らないけど、世話焼きで家事も出来るし、すぐに彼氏が出来ると思う。
私は、ワンピースとイヤリングを購入してから、ふらふらと色々なお店を見ていた。
地元の小さいスーパーでは味わえないバリエーションの豊富さを改めて、知らされる。
「わぁぁぁぁ!」
どこからか、声援のような声が聞こえた。
なんだろうとその声の方へ寄ってみると、どうやら、ライブをやっていた。
よく、大型ショッピングセンターで、店内でライブを行っているグループの姿を見かけた事がある。
「ねぇねぇ、知ってる? RYOが弾き語りやってるよ!」
「マジ? 見に行こう!」
近くにいた学生のカップルが、手を繋ぎながら、一階へと足を運ぶ。
その光景を見て、自分も高校の頃から好きなアーティストのストリートライブに楓を連れていったことを思い出して、頬が緩んだ。
「RYOかっこいいぞー!」
エスカレーターから、身を乗り出して、声援を送るお兄さん。
それに、RYOは笑顔で手を振る。
『えーと、次の曲なんですけど、結構昔の曲で、L'Arc~en~Cielでflower』
聞き慣れたポップなメロディが響く。
私は、このバンドが大好きで、アルバムをほとんど集めている。
好きな人に想いを伝えたくても、その人にはもう大切な人がいるため、胸が痛くて痛くて締め付けられる。
だから、せめて伝えて枯れたい。
そんな想いを歌詞にした曲だ。
私は、ワクワクして気がつけば走り出していた。
電話をすれば、よかったのに思考より行動の方が先走ってしまっていた。
彼は、一階でライブを見ていた。
しかも、彼女が入りやすいように目立つ位置にいる。
「楓!」
私は、大切な彼の名前を呼ぶ。
そうして、私たちは一緒にライブを楽しんだ。
久しぶりの楓とのデートで私はかなり舞い上がっている。
きっと、顔を見れば、幸せそうな顔をしていると思う。
学生の頃は、これくらいの広さのゲームセンターがあって、そこで楓とゲームをずっとしていた。
今はそのゲームセンターは、潰れちゃったけど、そこからお互いの趣味が分かったからとてもよい思い出だ。
また、ゲームやりたいな。
楽しい思い出を思い出しつつ、私は気に入っているブランドの服を手に取る。
楓が初めて、プレゼントしてくれたのもこのブランドの服だった。
「今、一番人気!」と銘打たれた白のワンピースを手に取る。
まだきっと、大丈夫なはず。
あと3年で30歳になるとはいえ、まだ若者。
まだアラサーじゃないから、この服はまだ似合うはずだ。
私は若い。私は若者。
三回その言葉を心の中で言いながら、私はレジカゴに服をいれる。
楓とこういう服を着てデートをしたい。
最近は、そう思うようになっている。
それから、アクセサリーコーナーも見る。
基本的に、アクセサリーなんて着けないけど、オシャレしちゃおう。
ピアスは着けたくないから、極力可愛いイヤリングを物色して、カゴにいれた。
ドロップ・リニアという涙型のイヤリングだ。
神谷さんがよく着けているイヤリングはこの形。
あんまり、私はあの人の事を知らないけど、世話焼きで家事も出来るし、すぐに彼氏が出来ると思う。
私は、ワンピースとイヤリングを購入してから、ふらふらと色々なお店を見ていた。
地元の小さいスーパーでは味わえないバリエーションの豊富さを改めて、知らされる。
「わぁぁぁぁ!」
どこからか、声援のような声が聞こえた。
なんだろうとその声の方へ寄ってみると、どうやら、ライブをやっていた。
よく、大型ショッピングセンターで、店内でライブを行っているグループの姿を見かけた事がある。
「ねぇねぇ、知ってる? RYOが弾き語りやってるよ!」
「マジ? 見に行こう!」
近くにいた学生のカップルが、手を繋ぎながら、一階へと足を運ぶ。
その光景を見て、自分も高校の頃から好きなアーティストのストリートライブに楓を連れていったことを思い出して、頬が緩んだ。
「RYOかっこいいぞー!」
エスカレーターから、身を乗り出して、声援を送るお兄さん。
それに、RYOは笑顔で手を振る。
『えーと、次の曲なんですけど、結構昔の曲で、L'Arc~en~Cielでflower』
聞き慣れたポップなメロディが響く。
私は、このバンドが大好きで、アルバムをほとんど集めている。
好きな人に想いを伝えたくても、その人にはもう大切な人がいるため、胸が痛くて痛くて締め付けられる。
だから、せめて伝えて枯れたい。
そんな想いを歌詞にした曲だ。
私は、ワクワクして気がつけば走り出していた。
電話をすれば、よかったのに思考より行動の方が先走ってしまっていた。
彼は、一階でライブを見ていた。
しかも、彼女が入りやすいように目立つ位置にいる。
「楓!」
私は、大切な彼の名前を呼ぶ。
そうして、私たちは一緒にライブを楽しんだ。
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