親友がリア充でモテまくりです。非リアの俺には気持ちが分からない

かがみもち

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【次章に繋がる物語】恋のその先へ

君を感じて

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朝、スマホのアラームの音で目を覚ます。
昔から好きなバンドのデビュー曲。
俺と杏を繋ぎ合わせた糸のひとつ。
横にあるベッドを見ると、杏がすうすうと小さな寝息を立てて寝ている。
春なのに寒いのは俺が服を着ていないから。
自身の欲と彼女への想いを昨夜また、ぶつけた。
疲れてるよな。
落ちていた赤色のTシャツを身に付けて、彼女の頭をわしゃわしゃと撫でた後、立ち上がり、隣の部屋の洗面所に向かう。
キュッと金属音が鳴り、水がチョロチョロとでる。
これ以上、この蛇口から水が勢いよくでる事はない。
相変わらず、山崎に貰った物は基本的に使い物にならない。
だけど、アイツは誰よりも俺達の事を考えてくれる。
祝ってくれた。
俺達がこうして一緒に居られるのも、アイツのおかげ。
MISHIHANAをやっていけているのも、アイツのおかげ。
俺は幸せを手に入れた。
「恋愛」という甘い蜜を。
だけど、時間は中学3年生の時から動いていない。
俺は、俺達は手に入れなければいけない。
恋愛のその先。
恋の光のある終着点へ。
パシャッ。
冷たい水が、俺の顔を濡らした。
朝日を照らされた俺は、男の顔をしていた。
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