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第2章EX ~高校1年の夏の最後の1日~
30・6時間目 夏休み最後のため息
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「外はまだ明るいね。 さすがは夏。 この明るさが一生続けばいいのにな」
そういう三石の指先が指しているのは、まだ空が16時くらいの明るさをしていた。
「ほんとだな。 時間は・・・。 うん。 18時か。 めっちゃ明るいな」
「暖かいし、過ごしやすいよね。 あー、プール行きたかったな」
「プールいいねぇ! 海も行きたいな!」
「どっちにしろ、お前ら絶対ナンパされるだろ・・・」
「敦志?! 最近どうしたの? この夏休み期間で本当に意地が悪いね?」
「く、黒沢さんに何か言われたの?」
「三石、お前はじゃあ、本当にめんどくさいこと思い出させる天才だな。 山内、さらっと黒沢センパイのせいにするなよ・・・。 別に何もないし、俺って普段からこんな感じだろ?」
「まぁ、そうだけどさぁ・・・」
三石は不機嫌なのか唇を尖らせて、
「僕らがナンパされたら、助けてね。 さっきみたいに」
山内は、山内でロザリオを買った店のことを思い出させる。
「わかったよ・・・。 まぁ、来年は海もプールも行こうぜ」
ため息を吐きつつも、来年は今年よりも楽しくなるんだろうなと思い少し笑ってしまった。
「んで、何する?」
三石が聞くと、
「何しようか・・・」
山内は曖昧な答えをし、
「プラン考えてきたんじゃねぇの?」
と、俺は突っ込む。
「考えてきたけどさぁ、なんか面倒くさくなったんだよね。 縛られるなんて嫌だー!」
「お前、本当に特待生か? 学級代表か?」
「そうだけど?」
「とてもそうとは思えない台詞を言ってるよ・・・」
「そうだね、でも、それで言いと思うんだ。 人って何かに縛られ過ぎだから」
「なんか微妙に説得力あるんだよなぁ・・・」
俺は本日2度目のため息を吐いた。
「で、どこに行くんだ?」
「そうだなぁ・・・。 あ、晩御飯食べる所、もう決まっているんだけど、そこに行くついでに、帽子屋があるんだ。 そこに行っていいかな?」
「全然大丈夫」
「大丈夫ー!」
こうして、俺達は帽子屋に行くことになった。
辺りはまだまだ明るいので、俺達は徒歩でその帽子屋に行く。
今日来た道を歩いていると、神谷さんが店じまいをしているのだろう。
俺達を見つけて手を振ってきた。
俺はペコリと頭を下げ、山内は笑って手を振り、三石は両手を振っている。
神谷さんは、それがツボにはまったのかお腹を抑えながら、俺達に手を振り続けていた。
俺は三石に道中で、神谷さんに惚れているのかと聞かれたが、チョップをかまして、違う意を示した。
「なんで、そう解釈してんだよ・・・。 フツーに神谷さんはバイトの先輩だからだよ」
「ふーん」
先程とは一変し興味の無さそうに言う。
「んだよ、その反応」
こうした会話をしながら、空が夕焼けに染まりかけている頃、無事に帽子屋に着いたのだった。
そこは、外装はどこそこのワークショップや、下手したらスーパーにも見たことがあるような外見だった。
「ここが・・・?」
三石が唐突に口を開いた。
「なんで疑問文なの?」
「いや、なんか近所のスーパーで見たことあるなって思って」
「確かになぁ・・・。 なんか見たことあるよ・・・なぁ?!」
俺はビックリしたを通り越して、驚いた。
最後の記憶ではバッサリ切っていたショートカットではなく、セミロングの黒髪。
くりくりとした大きな目。
それでいて、みずみずしそうな唇。
夏というのに長袖の薄い桃色のロングスカート。
そして、ソイツも俺の声に驚いたのだろうか。
「あれ・・・? もしかして、中学の時に一緒だった高橋君?」
「な、なんで?」
そこには、中学の時に引っ越したはずの森山小春が居た。
そういう三石の指先が指しているのは、まだ空が16時くらいの明るさをしていた。
「ほんとだな。 時間は・・・。 うん。 18時か。 めっちゃ明るいな」
「暖かいし、過ごしやすいよね。 あー、プール行きたかったな」
「プールいいねぇ! 海も行きたいな!」
「どっちにしろ、お前ら絶対ナンパされるだろ・・・」
「敦志?! 最近どうしたの? この夏休み期間で本当に意地が悪いね?」
「く、黒沢さんに何か言われたの?」
「三石、お前はじゃあ、本当にめんどくさいこと思い出させる天才だな。 山内、さらっと黒沢センパイのせいにするなよ・・・。 別に何もないし、俺って普段からこんな感じだろ?」
「まぁ、そうだけどさぁ・・・」
三石は不機嫌なのか唇を尖らせて、
「僕らがナンパされたら、助けてね。 さっきみたいに」
山内は、山内でロザリオを買った店のことを思い出させる。
「わかったよ・・・。 まぁ、来年は海もプールも行こうぜ」
ため息を吐きつつも、来年は今年よりも楽しくなるんだろうなと思い少し笑ってしまった。
「んで、何する?」
三石が聞くと、
「何しようか・・・」
山内は曖昧な答えをし、
「プラン考えてきたんじゃねぇの?」
と、俺は突っ込む。
「考えてきたけどさぁ、なんか面倒くさくなったんだよね。 縛られるなんて嫌だー!」
「お前、本当に特待生か? 学級代表か?」
「そうだけど?」
「とてもそうとは思えない台詞を言ってるよ・・・」
「そうだね、でも、それで言いと思うんだ。 人って何かに縛られ過ぎだから」
「なんか微妙に説得力あるんだよなぁ・・・」
俺は本日2度目のため息を吐いた。
「で、どこに行くんだ?」
「そうだなぁ・・・。 あ、晩御飯食べる所、もう決まっているんだけど、そこに行くついでに、帽子屋があるんだ。 そこに行っていいかな?」
「全然大丈夫」
「大丈夫ー!」
こうして、俺達は帽子屋に行くことになった。
辺りはまだまだ明るいので、俺達は徒歩でその帽子屋に行く。
今日来た道を歩いていると、神谷さんが店じまいをしているのだろう。
俺達を見つけて手を振ってきた。
俺はペコリと頭を下げ、山内は笑って手を振り、三石は両手を振っている。
神谷さんは、それがツボにはまったのかお腹を抑えながら、俺達に手を振り続けていた。
俺は三石に道中で、神谷さんに惚れているのかと聞かれたが、チョップをかまして、違う意を示した。
「なんで、そう解釈してんだよ・・・。 フツーに神谷さんはバイトの先輩だからだよ」
「ふーん」
先程とは一変し興味の無さそうに言う。
「んだよ、その反応」
こうした会話をしながら、空が夕焼けに染まりかけている頃、無事に帽子屋に着いたのだった。
そこは、外装はどこそこのワークショップや、下手したらスーパーにも見たことがあるような外見だった。
「ここが・・・?」
三石が唐突に口を開いた。
「なんで疑問文なの?」
「いや、なんか近所のスーパーで見たことあるなって思って」
「確かになぁ・・・。 なんか見たことあるよ・・・なぁ?!」
俺はビックリしたを通り越して、驚いた。
最後の記憶ではバッサリ切っていたショートカットではなく、セミロングの黒髪。
くりくりとした大きな目。
それでいて、みずみずしそうな唇。
夏というのに長袖の薄い桃色のロングスカート。
そして、ソイツも俺の声に驚いたのだろうか。
「あれ・・・? もしかして、中学の時に一緒だった高橋君?」
「な、なんで?」
そこには、中学の時に引っ越したはずの森山小春が居た。
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