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第2章 夏休みと青春 ~バイト尽くしの常夏!職は違えど楽しさは同じ!~

21時間目 パーティー②

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パーティーの始まりの幕は、白咲さんによって切られた。
バイトの彼らが厨房を出入りしてたまに俺たちが手伝っている。
「楓ー! ちょっと、このメシすっげぇ美味いな! 開店当初はなかったやつだな! なんていうやつ?」
「ああ、それはミート・・・って、お前、喋ってる暇あったら手伝ってくれよ!」
「しゃーねーだろー! だってこのメシうめぇもん。 俺、楓が作ってくれる料理好きだもんー! なー!教えてくれよぉー! つーか、作ってくれよぉー!」
「だぁぁ! うるさいなぁ! 手伝ってよ」
「なにこれ? 拷問かよ。 重っ!」
「料理店は忙しいのー! 山崎さんもバイトするのー!」
「白咲ちゃん、ごめ、絶対こんなの無理。 楓って、根性あるよな。 これも愛のチカラってやつか?」
「お前、いい加減にしないとこれからメシ作ってやらんぞ?」
三島さんが眼をギラリとさせた。
山崎さんとなぜかその近くにいた俺に寒気が走った。
「さむっ・・・。 なにこれ? さむっ!」
「急に悪寒が・・・。 俺何もしてないですよ!」
「ごめーん! 高橋君! これ運んでー!」
「はい!」
俺は三島さんが作った豪華な焼き肉定食を運ぶ。
「おー! 美味そうじゃねェか!」
黒沢センパイが、来たかといい、小皿をテーブルにおいて、大皿を受け取った。
「お、おいしそう・・・」
と、薔薇さんが呟く。
それもそうだ。
三島さんは盛りつけがとっても上手だ。
俺もたまに自炊をするが、やはりプロと素人では雲泥の差がある。
「ふう、結構忙しいね。 三石はいつもこんなのを?」
「うーん。 忙しくなったのは最近かな? まぁ、ヤバイ時はこれくらい忙しいよ」
「三石君ー! 焼きそば持っていってー!」
「はーい!」
「ここ、カフェだよな」
山内が俺を見る。
そして意味に気づいたのか笑った。
「確かにそうだね。 今は焼き肉店だね」
「だよなぁ、三石よくやるよ」
「だねぇ・・・。 僕らもこんなに忙しくならないかなー! この前なんてナンパされかけたから。 焦ったよ」
「ああ! あれって、やっぱりお前だったのか! バイト終わってしょぼぼーんってしているときにお前みたいな見かけたから。 確信した」
「やっぱりもみくちゃにされてるときにチラッと見えたのは敦志だったのか! 良かった。あってたよ」
俺と山内のなかでの疑問がひとつ解けた時、
「よっし、そろそろ本格的に食べようか!」
と、三島さんが言った。
席は自由にしていいということで、俺、三石、花園さん、黒沢センパイ、白咲さんが相席した。
そのすぐ隣は、山内、三島さん、薔薇さん、山崎さんが座っている。
「いただきます」
皆、それぞれ挨拶をして料理に手をつける。
うん、肉が美味い。
「すごいです。 すごく美味しいです」
と、山内はいい、モグモグと食べていった。
「おいしいのー!」
と白咲さんも言って頬をトロンとさせている。
かなり美味しいご飯となった。
パーティーはまだまだ終わらない。
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