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最終章 卒業
最終章 第37話 受験日
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とうとう、この日がやって来た。
この日の為だけに、今日まで、頑張ってきたと、言っても過言ではない。
朝は、いつもより、早く起きた。
豊桜北高校までは、電車で行く。
高校最寄り駅の、豊桜駅から歩いて、15分の所にある。
高校が試験会場と、なっている。
俺は、専願なので、明日が、面接があるので、行かなければ行けない。
今日は、筆記試験なのだ。
目指すは、特待生。
これしか、目指さない。
今まで、色々な事があった。
花園さんを好きになって、山崎と遊んで、凜花姉に勉強教わって、喧嘩して。
パーティーもいっぱいして。
文化祭で、ダンスして。
電車に揺られ、色々な事を思い出す。
良い1年間だったな。
なんか、最終話みたいな、雰囲気だが、まだ受験すら終わっていないのに、終わるわけには、いかない。
そうこうして思い出しているうちに、豊桜駅に着いたのだった。
マップを確認しながら、高校へ向かう。
スマホは、持ってきても良いらしいが、会場に着くと、電源を切らないといけない。
当たり前のことだが、守らないやつがいるらしい。
高校に着いた。
オープンスクールにも、行ったが、いつ何度見てもデカイ門である。
後少しで、桜が咲きそうだ。
受付の先生らしき、人に受験票をもらい、会場に、案内される。
笑顔で見送られた。
「ただいまから、豊桜北高校の、入学試験を始めます」
と、いうアナウンスが流れ、しばらくして、担当の先生が入ってきた。
ここで、未来が決まる。
努力を形に変える。
こうして、始まった50×5の入学試験を俺は、出来る限り、頑張って解いた。
山崎が、ゲッソリしながら、歩いている。
俺は、親友が同じ高校に受験するとは、知らずにいた。
「げ、元気出せよ。出店があったら、なんか買ってやるから。」
山崎は、これまた、元気のない声で言った。
「おう、せんきゅ。でも、筆記試験全く解けなかったんだぜ!俺の人生どうなるんだよぉぉぉ!」
そんなの俺もわかんねぇよ。
俺も不安だよ。
だけど、必死に隠してんだよ。
「もぉー!その態度やめろ!」
こうして、俺も不安のまま、山崎と、同じ格好をしたまま、駅に乗り、なんとか、帰ったのであった。
こうして、1日目は、生きた心地が全くせずに、死んだように、寝た。
2日目は、山崎お得意の、面接だ。
俺は、どちらかと、いうと面接は、得意では、ない。
人と関わることが少なすぎたため、人と話すことに慣れていない。
が、凜花姉の協力のもと、練習を重ねてきたので、大丈夫だ。
言われた事は、3つ。
自分が不利になることを言わないこと。
沈黙をつくらないこと。
相づちをうつこと。
だった。
人と話すことの基本だが、大切なことだ。
緊張しているときなら、なおさらだ。
俺の番になり、面接官のオッサン2人相手に頑張って不器用ながら、話した。
大丈夫。全力をだしていると、わかれば、きっと相手にも、意志が伝わるはずだ。
と、自分を信じながら。
こうして、俺の初の入試は、幕を閉じた。
山崎、花園さん、凜花姉と、皆で楽しい高校生活になることを信じて。
俺は、親友と、一緒に帰ったのであった。
この日の為だけに、今日まで、頑張ってきたと、言っても過言ではない。
朝は、いつもより、早く起きた。
豊桜北高校までは、電車で行く。
高校最寄り駅の、豊桜駅から歩いて、15分の所にある。
高校が試験会場と、なっている。
俺は、専願なので、明日が、面接があるので、行かなければ行けない。
今日は、筆記試験なのだ。
目指すは、特待生。
これしか、目指さない。
今まで、色々な事があった。
花園さんを好きになって、山崎と遊んで、凜花姉に勉強教わって、喧嘩して。
パーティーもいっぱいして。
文化祭で、ダンスして。
電車に揺られ、色々な事を思い出す。
良い1年間だったな。
なんか、最終話みたいな、雰囲気だが、まだ受験すら終わっていないのに、終わるわけには、いかない。
そうこうして思い出しているうちに、豊桜駅に着いたのだった。
マップを確認しながら、高校へ向かう。
スマホは、持ってきても良いらしいが、会場に着くと、電源を切らないといけない。
当たり前のことだが、守らないやつがいるらしい。
高校に着いた。
オープンスクールにも、行ったが、いつ何度見てもデカイ門である。
後少しで、桜が咲きそうだ。
受付の先生らしき、人に受験票をもらい、会場に、案内される。
笑顔で見送られた。
「ただいまから、豊桜北高校の、入学試験を始めます」
と、いうアナウンスが流れ、しばらくして、担当の先生が入ってきた。
ここで、未来が決まる。
努力を形に変える。
こうして、始まった50×5の入学試験を俺は、出来る限り、頑張って解いた。
山崎が、ゲッソリしながら、歩いている。
俺は、親友が同じ高校に受験するとは、知らずにいた。
「げ、元気出せよ。出店があったら、なんか買ってやるから。」
山崎は、これまた、元気のない声で言った。
「おう、せんきゅ。でも、筆記試験全く解けなかったんだぜ!俺の人生どうなるんだよぉぉぉ!」
そんなの俺もわかんねぇよ。
俺も不安だよ。
だけど、必死に隠してんだよ。
「もぉー!その態度やめろ!」
こうして、俺も不安のまま、山崎と、同じ格好をしたまま、駅に乗り、なんとか、帰ったのであった。
こうして、1日目は、生きた心地が全くせずに、死んだように、寝た。
2日目は、山崎お得意の、面接だ。
俺は、どちらかと、いうと面接は、得意では、ない。
人と関わることが少なすぎたため、人と話すことに慣れていない。
が、凜花姉の協力のもと、練習を重ねてきたので、大丈夫だ。
言われた事は、3つ。
自分が不利になることを言わないこと。
沈黙をつくらないこと。
相づちをうつこと。
だった。
人と話すことの基本だが、大切なことだ。
緊張しているときなら、なおさらだ。
俺の番になり、面接官のオッサン2人相手に頑張って不器用ながら、話した。
大丈夫。全力をだしていると、わかれば、きっと相手にも、意志が伝わるはずだ。
と、自分を信じながら。
こうして、俺の初の入試は、幕を閉じた。
山崎、花園さん、凜花姉と、皆で楽しい高校生活になることを信じて。
俺は、親友と、一緒に帰ったのであった。
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