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第6章 進路選択
第6章 第30話 文化祭
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とうとう、文化祭がやって来た。
俺は、楽しもうと、思う。
楽しもうと、思うのが、普通だと思う。
それよりも、緊張が勝っているのだ。
「あわわわ...」
俺がそう、呟いた瞬間、山崎は、吹き出した。
「楓マジで緊張してるんかよ。だせぇ!」
榊原も、失笑している。
「うるせー!お前らみたいに舞台に慣れてないんだよ。」
「まあまあ、失敗したって、構わねぇからさ。本気を見せて、花園さんのハートを掴んでやれ!」
「は?えっ?ちょっ!なんで知ってるんだよ。」
俺は、親友が自分の好きな人を知ってることにびびる。
山崎は、榊原の方に指を指している。
「おまっ...」
と、言いかけた所で、校内放送が流れた。
「俺たちの出番だぜ!楓!榊原!」
「「なんで、お前が仕切ってるんだよ。」」
榊原と、声が揃う。
三人で笑い転げた。
顔を合わせる。
準備室に向かった。
それから、カツラを被り、口紅と、ネイルを塗り、女子の可愛い服を着る。
俺は、裏声をだす、最終チェックをしている。
委員長がgoサインをだした。
校内放送がまた、流れる。
講堂は、人で、いっぱいだ。
「うわぁ...」
緊張が凄い。
山崎は、目を輝かせている。
俺は、深呼吸をする。
「楽しんで行こう。」
「「おう!!」」
ステージがライトアップされる。
歓声が轟く。
ステージに立って、少し歓声も落ち着いた頃に、裏声で、
「皆さん!こんにちは!私たち、ここでしか会えない、ハートフルガールズでーす!」
と言った。
相変わらず、ダサい名前だけど、観客がこんなに盛り上がっているので、よしとしよう。
山崎、榊原は、筋肉がかなりあるので、女装だと、分かるだろう。
だが、俺は、最前列の観客から聞こえる話し声で安心する。
俺は、なにやら、女子と思われているらしい。
ステップ、スキップ、ジャンプ。
最高潮の盛り上がりで俺達のダンスは終えた。
最後に、ここで、カツラを外して、女装だということをばらすのだが、榊原と、山崎は、バレバレだった。
観客は、笑いに包まれている。
そして、俺の番、カツラを外した途端、驚きの声が響く。
「皆さん!ありがとうございました。」
と、言い、ステージ裏にはける。
ー
『おっしゃあ!』
メイクも、口紅も、カツラも衣装も、全て外して、制服に着替えた瞬間、この言葉が三人の口からでた。
次に引き継げることをした。
あと、残り時間、文化祭を楽しもう。
センターでよかった。
「ぐぅぅー」
俺の腹が鳴った。
緊張感から離れた瞬間、腹が空いたのだ。
俺、山崎、榊原の三人で、反省点と、感想を言い合いながら、近くにあったクレープ屋に行った。
そこで、会ったのは、花園さんだった。
「お疲れ様ー!三人とも!凄かったね!」
「お、花園。クレープなんだ。だってさ、楓。」
ニヤニヤしながら、こっちを見ている。
「おまっ...」
榊原は、どうどう、と俺を抑え、花園さんは、笑い、山崎は、逃げている。
口を開けたのは、花園さんだった。
「ところで、クレープどうする?」
「俺、キャラメルー!」
「メイプルバターで。」
「うーん。俺何にしよう。」
メニューを見ていると、脳が今、一番食べたいものを訴えた。
「チョコバナナ...」
「チョコバナナにするよ。」
「まいどありー!皆女の子みたいだね。甘党なんだね。」
500円ずつ払い、できたてのクレープをかじりながら、ベンチに座る。
花園さんが数分後、やって来て、
「皆改めてお疲れ様。」
と、言ってベンチに、座った。
ふと、時計に目をやると、もうすぐ、文化祭終了の時間になっていた。
「楓、音頭とれよー!」
「やだよ。お前がとれよ。」
「俺、無理だからな。」
「私もそういうのはちょっと...」
そういえば、あんなに、人見知りだった、花園さんが、他の人に接客を出来ていた。
人って、変わろうと思えば変われるものだな。
19時になり、俺達、ダンスチーム+花園さんで、帰っている。
榊原が、一番に別れた。
あいつ、本当に変わったな。
花園さんが次に、別れるのだが、花園さんは、心配だし、暗いからという理由で、ついてきてほしいと、言った。
山崎は、俺だけで、行かせるつもりだったが、俺は、かなり、色々な事に巻き込まれているし、花園さんは、もうないと、思うが、いじめたやつの報復がくるのかも知れない。
俺も心配だから、と言って、やや、強引に山崎も連れて行った。
「今日は、ありがとう。ダンス、とても良かったよ。私、男の子だったら、惚れちゃってるかも。」
会釈を返しながら、花園さんとは、ここで、別れた。
山崎が、ニヤニヤしながら、こっちを見ている。
「なんだよ。」
「いやぁ、楽しそうだなぁって。」
コイツと居れば、人生がとても、楽しい。
なんだかんだ言って、俺は、嫌われて居ないのかも知れない。
俺の思い込みだけかも知れない。
俺は、楽しもうと、思う。
楽しもうと、思うのが、普通だと思う。
それよりも、緊張が勝っているのだ。
「あわわわ...」
俺がそう、呟いた瞬間、山崎は、吹き出した。
「楓マジで緊張してるんかよ。だせぇ!」
榊原も、失笑している。
「うるせー!お前らみたいに舞台に慣れてないんだよ。」
「まあまあ、失敗したって、構わねぇからさ。本気を見せて、花園さんのハートを掴んでやれ!」
「は?えっ?ちょっ!なんで知ってるんだよ。」
俺は、親友が自分の好きな人を知ってることにびびる。
山崎は、榊原の方に指を指している。
「おまっ...」
と、言いかけた所で、校内放送が流れた。
「俺たちの出番だぜ!楓!榊原!」
「「なんで、お前が仕切ってるんだよ。」」
榊原と、声が揃う。
三人で笑い転げた。
顔を合わせる。
準備室に向かった。
それから、カツラを被り、口紅と、ネイルを塗り、女子の可愛い服を着る。
俺は、裏声をだす、最終チェックをしている。
委員長がgoサインをだした。
校内放送がまた、流れる。
講堂は、人で、いっぱいだ。
「うわぁ...」
緊張が凄い。
山崎は、目を輝かせている。
俺は、深呼吸をする。
「楽しんで行こう。」
「「おう!!」」
ステージがライトアップされる。
歓声が轟く。
ステージに立って、少し歓声も落ち着いた頃に、裏声で、
「皆さん!こんにちは!私たち、ここでしか会えない、ハートフルガールズでーす!」
と言った。
相変わらず、ダサい名前だけど、観客がこんなに盛り上がっているので、よしとしよう。
山崎、榊原は、筋肉がかなりあるので、女装だと、分かるだろう。
だが、俺は、最前列の観客から聞こえる話し声で安心する。
俺は、なにやら、女子と思われているらしい。
ステップ、スキップ、ジャンプ。
最高潮の盛り上がりで俺達のダンスは終えた。
最後に、ここで、カツラを外して、女装だということをばらすのだが、榊原と、山崎は、バレバレだった。
観客は、笑いに包まれている。
そして、俺の番、カツラを外した途端、驚きの声が響く。
「皆さん!ありがとうございました。」
と、言い、ステージ裏にはける。
ー
『おっしゃあ!』
メイクも、口紅も、カツラも衣装も、全て外して、制服に着替えた瞬間、この言葉が三人の口からでた。
次に引き継げることをした。
あと、残り時間、文化祭を楽しもう。
センターでよかった。
「ぐぅぅー」
俺の腹が鳴った。
緊張感から離れた瞬間、腹が空いたのだ。
俺、山崎、榊原の三人で、反省点と、感想を言い合いながら、近くにあったクレープ屋に行った。
そこで、会ったのは、花園さんだった。
「お疲れ様ー!三人とも!凄かったね!」
「お、花園。クレープなんだ。だってさ、楓。」
ニヤニヤしながら、こっちを見ている。
「おまっ...」
榊原は、どうどう、と俺を抑え、花園さんは、笑い、山崎は、逃げている。
口を開けたのは、花園さんだった。
「ところで、クレープどうする?」
「俺、キャラメルー!」
「メイプルバターで。」
「うーん。俺何にしよう。」
メニューを見ていると、脳が今、一番食べたいものを訴えた。
「チョコバナナ...」
「チョコバナナにするよ。」
「まいどありー!皆女の子みたいだね。甘党なんだね。」
500円ずつ払い、できたてのクレープをかじりながら、ベンチに座る。
花園さんが数分後、やって来て、
「皆改めてお疲れ様。」
と、言ってベンチに、座った。
ふと、時計に目をやると、もうすぐ、文化祭終了の時間になっていた。
「楓、音頭とれよー!」
「やだよ。お前がとれよ。」
「俺、無理だからな。」
「私もそういうのはちょっと...」
そういえば、あんなに、人見知りだった、花園さんが、他の人に接客を出来ていた。
人って、変わろうと思えば変われるものだな。
19時になり、俺達、ダンスチーム+花園さんで、帰っている。
榊原が、一番に別れた。
あいつ、本当に変わったな。
花園さんが次に、別れるのだが、花園さんは、心配だし、暗いからという理由で、ついてきてほしいと、言った。
山崎は、俺だけで、行かせるつもりだったが、俺は、かなり、色々な事に巻き込まれているし、花園さんは、もうないと、思うが、いじめたやつの報復がくるのかも知れない。
俺も心配だから、と言って、やや、強引に山崎も連れて行った。
「今日は、ありがとう。ダンス、とても良かったよ。私、男の子だったら、惚れちゃってるかも。」
会釈を返しながら、花園さんとは、ここで、別れた。
山崎が、ニヤニヤしながら、こっちを見ている。
「なんだよ。」
「いやぁ、楽しそうだなぁって。」
コイツと居れば、人生がとても、楽しい。
なんだかんだ言って、俺は、嫌われて居ないのかも知れない。
俺の思い込みだけかも知れない。
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