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第5章 誰かのために
第5章 第23話 できる人間
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ピロン!と、スマホが音を立てた。
凜花姉が起きた。
「うーん...あ、楓ちゃんおはよう。」
本当は、「楓ちゃん」と呼ばれて、腹が立ったので、朝ごはんを食べてやろうと思ったが、彼女は、寝ぼけているので、そうする訳にもいかない。
「...凜花姉おはよう。」
ぶっきらぼうにいい、勉強に集中する。
凜花姉は、フラフラと、階段を降りていく。
数分後、階段を俊足で駆け上がっていく音がした。
ドアが、バーンと開き、凜花姉が土下座のポーズをとっている。
「三島楓さん、あざっす!」
きっと、トーストのことだろうと、思う。
あれは、彼女の大好物だから。
「いやいや、俺も。昨日は、ありがとうね。ノート作ってくれて。」
?と、首をかしげていたが、思い出したのか、
「あー、あれね。可愛い可愛い後輩が自分と同じ高校に行くんだから当たり前だって!」
機嫌がいいな。
「んじゃ、冷めない内に食べてくる。」
俺は、「ん!」とだけいい、机に向かう。
凜花姉がくれたこのノートは、とても、役にたつ。
人に教えるのは上手いし、ノートは、とてもきれいにとる、だから、学年トップなんだな、と感心する。
俺は、奨学金を狙えと、言われたので、それを頑張ろう。
そして、昼過ぎに、凜花姉と俺は、家を出て、ゲームセンターに行った。
凜花姉がゲームセンターに行こうという提案からだ。
毎日ゲームセンターに行っているからか、クレーンゲームの腕前は、凄い。
ハイチュウや、ガム、人形まで、1000円以内で取っている。
もちろん、荷物と、それらを持っているのは、持たされているのは、俺だ。
腕は、パンパン。
ふくらはぎは、今にも死にそうだ。
結局、5時間付きっきりで、俺はヘトヘトになって、帰ってきた。
ベットに寝転がり、もらったお菓子やらぬいぐるみやらなんやらを、その場においた。
「つかれた。」
もう、言葉がこれしか出ない。
意識が途切れそうになったときに、メールが来た。
「ふぇ?」
凜花姉からだった。
りんか『今日は、泊まらせてもらったり、ゲーセンに付き合ってもらったりして、ありがとうねー!♥
お菓子を食べ過ぎないように!✌明日から、学校頑張って✊』
お前が頑張れよ。
サボって、ゲーセン行ってんじゃねーよ。
と、送りたい。
でも、そんな長文を書く体力もなく、『お疲れ』と送った気がした。
意識は、完全に途切れ、また、あの日と、同じ、タイムリープしたような感覚に陥る夢を見た。
凜花姉が起きた。
「うーん...あ、楓ちゃんおはよう。」
本当は、「楓ちゃん」と呼ばれて、腹が立ったので、朝ごはんを食べてやろうと思ったが、彼女は、寝ぼけているので、そうする訳にもいかない。
「...凜花姉おはよう。」
ぶっきらぼうにいい、勉強に集中する。
凜花姉は、フラフラと、階段を降りていく。
数分後、階段を俊足で駆け上がっていく音がした。
ドアが、バーンと開き、凜花姉が土下座のポーズをとっている。
「三島楓さん、あざっす!」
きっと、トーストのことだろうと、思う。
あれは、彼女の大好物だから。
「いやいや、俺も。昨日は、ありがとうね。ノート作ってくれて。」
?と、首をかしげていたが、思い出したのか、
「あー、あれね。可愛い可愛い後輩が自分と同じ高校に行くんだから当たり前だって!」
機嫌がいいな。
「んじゃ、冷めない内に食べてくる。」
俺は、「ん!」とだけいい、机に向かう。
凜花姉がくれたこのノートは、とても、役にたつ。
人に教えるのは上手いし、ノートは、とてもきれいにとる、だから、学年トップなんだな、と感心する。
俺は、奨学金を狙えと、言われたので、それを頑張ろう。
そして、昼過ぎに、凜花姉と俺は、家を出て、ゲームセンターに行った。
凜花姉がゲームセンターに行こうという提案からだ。
毎日ゲームセンターに行っているからか、クレーンゲームの腕前は、凄い。
ハイチュウや、ガム、人形まで、1000円以内で取っている。
もちろん、荷物と、それらを持っているのは、持たされているのは、俺だ。
腕は、パンパン。
ふくらはぎは、今にも死にそうだ。
結局、5時間付きっきりで、俺はヘトヘトになって、帰ってきた。
ベットに寝転がり、もらったお菓子やらぬいぐるみやらなんやらを、その場においた。
「つかれた。」
もう、言葉がこれしか出ない。
意識が途切れそうになったときに、メールが来た。
「ふぇ?」
凜花姉からだった。
りんか『今日は、泊まらせてもらったり、ゲーセンに付き合ってもらったりして、ありがとうねー!♥
お菓子を食べ過ぎないように!✌明日から、学校頑張って✊』
お前が頑張れよ。
サボって、ゲーセン行ってんじゃねーよ。
と、送りたい。
でも、そんな長文を書く体力もなく、『お疲れ』と送った気がした。
意識は、完全に途切れ、また、あの日と、同じ、タイムリープしたような感覚に陥る夢を見た。
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