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第3章 憧れの先輩

第3章 第15話 懇談会と凜花姉

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「お前本当にここ行くの?」
と、凜花姉が、すごく不機嫌そうに、言った。
「今のお前の成績で行けるかねぇ」
と、言いながら、成績表を見ている。
国語、数学、理科、英語は、5段階の3で、あり、社会は4だ。
美術は、先生に嫌われているのか、2で、それ以外の副教科は、3だ。
「フツーだな。成績。」
「...すんません。」
反抗も、何も出来ない。
この人は、正直、不良だが、高校では、学年トップを叩き出している。
「うーん」
と、うなる。
「ギリギリ普通科なら、合格できそうなレベルなんだけど、ここに、心理学者になるのを、目的でくるやからがいるからね。そいつらが今年も増えたらヤバい。」
「...はい。頑張ります。」
「さて、お勉強の時間だ。」
もう、返答はしない。
無心で問題集に取り組む。
数十分が経ち、丸つけをしている。
「うっわー 結構間違ってるな。」
「よし、解説してやろう。」
俺は、解説を受け、メモを取っている。
「...よしっ!今日はこんだけにすっかね。」
「あ、終わり?ありがとう。」
「可愛い後輩が同じ高校行くんだから黙ってらんないよ。絶対合格だぞ。」
「アイアイサー!」
ビシッと、敬礼のポーズをとり、図書館を出ると、自転車に乗らしてもらった。
二人乗りは、違反だがいいか。
今日から始まった、凜花姉の『地獄の勉強会(笑)』をして、合格するはずだ。
何かを掴む大切さを教えてもらった。
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