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第3章 憧れの先輩
第3章 第14話 約束
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今日から、普通の、いつも通りの、学校生活が始まった。
いよいよ、受験生の感覚が俺達の身に染みてくる。
あれから、俺と花園さんは、今まで以上に仲が良くなっていっている。
「進路ねぇ...」
と、呟きが横から聞こえてきた。
花園さんだ。
俺が、横を見たことに気付いたらしく、「三島君は、どこの高校行くの?」と、聞いてきた。
...正直決まっているが、俺は「まだ決まってなくてさ。決めるの手伝って欲しいんだ。」
花園さんは、一瞬、驚いた顔をしていた。
そりゃ、そうだ。
俺より、賢い所を彼女は、受けるんだから。
俺は、きっと、低い所を受ける。
「う~ん」
ずっと、彼女は、俺の為に頭を働かせ、商業の学校を選んでくれたり、国語が得意だからと、国語に特化している学校を選んでくれたり、してくれた。
俺は、それらを第2、第3希望にしている。
第1希望が、中々見つからない。
提出期限は、明日だ。
始めに選んでいた、高校は、花園さんが選んでくれた高校より、偏差値がとても、落ちていたので、それを第4希望にしている。
...
どうすれば、誰かの為になれるんだろう。
いじめのない世界に出来るんだろう。
「あ!!」
と、大きな声が二人だけの図書館に響きわたった。
声を出したのは、俺だ。
花園さんは、ビクッと肩を動かして、「ど、どうしたの?」と不安そうに聞いている。
ペラペラと、高校のパンフレットをめくりながら、思い出す。
確か、いじめについて、考える学校が、あった気が、するんだ。
あった。
俺の家からも電車で行けて、かつ、不登校や、いじめについて、考える機会がある学校。
豊桜北高等学校だ。
豊桜関係の高校は、東西南北に分かれており、それぞれ、思考や、教訓が違う。
そのなかで、道徳心を営む学校が、ここなのだ。
偏差値は、普通科で、54。
勉強を今から、死ぬ気ですれば、きっと行ける。
この前の模試は、偏差値47だった。
「三島君もここなの?!」
と、花園さんが、ハイテンションで言ってきた。
さすがに普段大声を出さない人間が、だすと、ちょっとビビる。
「花園さんもここに行くの?」
「うん。色々あったからさ、先生が、君は支援をしてもらえる学校に行った方がいいって、言ったの。だからね。」
そうか。そうだよな。
「一緒の所に行こうね。」
「うん。私も楽しみにしているよ。あれ?北豊桜って、確か、金森さん行ってなかったっけ?」
「...あ。本当だ。」
俺はすっかり、忘れていた。
凜花姉が、豊桜北に行っていること。
「まぁ、いいよ。俺あの人尊敬してるし。」
「私もだよー!」
高校は決まった。
後は、懇談で親がどう言うかどうかだ。
それまでに、勉強を頑張って行こう。
いよいよ、受験生の感覚が俺達の身に染みてくる。
あれから、俺と花園さんは、今まで以上に仲が良くなっていっている。
「進路ねぇ...」
と、呟きが横から聞こえてきた。
花園さんだ。
俺が、横を見たことに気付いたらしく、「三島君は、どこの高校行くの?」と、聞いてきた。
...正直決まっているが、俺は「まだ決まってなくてさ。決めるの手伝って欲しいんだ。」
花園さんは、一瞬、驚いた顔をしていた。
そりゃ、そうだ。
俺より、賢い所を彼女は、受けるんだから。
俺は、きっと、低い所を受ける。
「う~ん」
ずっと、彼女は、俺の為に頭を働かせ、商業の学校を選んでくれたり、国語が得意だからと、国語に特化している学校を選んでくれたり、してくれた。
俺は、それらを第2、第3希望にしている。
第1希望が、中々見つからない。
提出期限は、明日だ。
始めに選んでいた、高校は、花園さんが選んでくれた高校より、偏差値がとても、落ちていたので、それを第4希望にしている。
...
どうすれば、誰かの為になれるんだろう。
いじめのない世界に出来るんだろう。
「あ!!」
と、大きな声が二人だけの図書館に響きわたった。
声を出したのは、俺だ。
花園さんは、ビクッと肩を動かして、「ど、どうしたの?」と不安そうに聞いている。
ペラペラと、高校のパンフレットをめくりながら、思い出す。
確か、いじめについて、考える学校が、あった気が、するんだ。
あった。
俺の家からも電車で行けて、かつ、不登校や、いじめについて、考える機会がある学校。
豊桜北高等学校だ。
豊桜関係の高校は、東西南北に分かれており、それぞれ、思考や、教訓が違う。
そのなかで、道徳心を営む学校が、ここなのだ。
偏差値は、普通科で、54。
勉強を今から、死ぬ気ですれば、きっと行ける。
この前の模試は、偏差値47だった。
「三島君もここなの?!」
と、花園さんが、ハイテンションで言ってきた。
さすがに普段大声を出さない人間が、だすと、ちょっとビビる。
「花園さんもここに行くの?」
「うん。色々あったからさ、先生が、君は支援をしてもらえる学校に行った方がいいって、言ったの。だからね。」
そうか。そうだよな。
「一緒の所に行こうね。」
「うん。私も楽しみにしているよ。あれ?北豊桜って、確か、金森さん行ってなかったっけ?」
「...あ。本当だ。」
俺はすっかり、忘れていた。
凜花姉が、豊桜北に行っていること。
「まぁ、いいよ。俺あの人尊敬してるし。」
「私もだよー!」
高校は決まった。
後は、懇談で親がどう言うかどうかだ。
それまでに、勉強を頑張って行こう。
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