15 / 46
第3章 憧れの先輩
第3章 第11話 修学旅行 ~2日目~
しおりを挟む「うわっ、このカレー、メチャクチャ辛い!」と高校生の河井が舌を出し、ハァハァしながら言った。
俺も一口食べて目を白黒させてしまった。
中年スタッフは、「これは鬼落カレーで、ここら辺の名物なんです。あまりの辛さで鬼をも落とすと言われてます」
すると二階堂が「ははは、ほらこれだ!」と言って僕らにスマホでユーチューブを見せた。
それはトリケラ田嶋が「今日は鬼落島の名物、激辛カレーに挑戦!」と高い声で言って、(やはり高い声で)悲鳴をあげ、もがきながらも完食する動画だった。俺も見たことがあったが忘れていた!
「行くところの鬼落島はどんなところなのですか?」と神藤が聞くと「鬼神様を祭られている無人島で、鬼落山の中腹にロッジがひとつと、船着き場の近くに大きな露天の温泉がある島です。島ごと予約して貸しきりで過ごすことができるのです」
と教えてくれた。
「バーベキューや釣りの大会が開かれたり、サバイバルゲームの舞台として使われることもあります」と説明した。
「あと、その島は、島外から来た人は、まずその露天の温泉に入って体を清めるのがきまりなんです」そういって全員に「鬼落島」とかかれた日本手拭いを配った。「着いたらまず、この手拭いで温泉に入り体を清めてください」と説明を受けると「ここまで来るのに暑くて汗かいてるからちょうどいいや!」「そうだな、カレー食って更に汗出たし!」と宇佐美と河井が話をしていた。
一人だけ、田中は青い顔をしていた。
島につくと「2日後の16時にお迎えにあがります」と言って船は帰ってしまった。「2日後まで帰れないんだね」と俺はボソッと言った。
申込の注意事項に「参加されると3日間帰ることができません。連絡も取れません」となっていた。
「あれ、なんだここ電波届くじゃん。最悪ここの船着き場まで来ればスマホ通じるんですね」と宇佐美がスマホを見ながら言ったので、俺も確認した。「本当だ、ちょっと安心した」と言ったが、ちょっとガッカリした面もあった。友達にも「この期間LINE見られないから」と宣言してきたし、スマホのない生活に少し憧れていた。
まぁ、ロッジがあるのだから電波が届かなくても何かしらの通信手段はあるとは思ってはいたが。
船を降りたところに「Men's Islandにご参加のみなさん、ここまでの長旅お疲れ様です。まずはしきたりに従って温泉に入ってからロッジにお越しください」と貼り紙がされている。「じゃあ行きましょう」と二階堂が促してゾロゾロと男性用の脱衣場に行った。
なかなか新しくて立派な脱衣場だ!俺は手早く脱ぐと手拭いを持って、ちょっと神藤を待って一緒に温泉に向かった。
田中は脱ぐ事をためらっていて「やっぱり俺は止めとくよ」と言って入り口から出ようとしている。それを「しきたりだから温泉に入らなきゃダメですよ、もう船も帰っちゃったし」と二階堂が説得している。
田中は涙目でパンツを脱いだ。
俺は温泉へ向かう時に二人が気になりチラッと振り向いたのだが、パンツの中から出した巨大な黒くて長い物体に目を奪われた!
俺は思わず神藤の肩を叩いて教えた。神藤も「うゎっ!」と小さく声をだし二度見していた。
俺は田中がダボダボのパンツを履いていた事に納得をした。
しかし、あまりジロジロと見ているわけにもいかず「スゲーな」と、こそこそと言いながら二人で湯船に向かった。
俺たちの後ろから田中が歩いてきたらしく、高校生の二人が「すげー」と呟きながら俺たちの後方に焦点を合わせて固まっていた。
俺も一口食べて目を白黒させてしまった。
中年スタッフは、「これは鬼落カレーで、ここら辺の名物なんです。あまりの辛さで鬼をも落とすと言われてます」
すると二階堂が「ははは、ほらこれだ!」と言って僕らにスマホでユーチューブを見せた。
それはトリケラ田嶋が「今日は鬼落島の名物、激辛カレーに挑戦!」と高い声で言って、(やはり高い声で)悲鳴をあげ、もがきながらも完食する動画だった。俺も見たことがあったが忘れていた!
「行くところの鬼落島はどんなところなのですか?」と神藤が聞くと「鬼神様を祭られている無人島で、鬼落山の中腹にロッジがひとつと、船着き場の近くに大きな露天の温泉がある島です。島ごと予約して貸しきりで過ごすことができるのです」
と教えてくれた。
「バーベキューや釣りの大会が開かれたり、サバイバルゲームの舞台として使われることもあります」と説明した。
「あと、その島は、島外から来た人は、まずその露天の温泉に入って体を清めるのがきまりなんです」そういって全員に「鬼落島」とかかれた日本手拭いを配った。「着いたらまず、この手拭いで温泉に入り体を清めてください」と説明を受けると「ここまで来るのに暑くて汗かいてるからちょうどいいや!」「そうだな、カレー食って更に汗出たし!」と宇佐美と河井が話をしていた。
一人だけ、田中は青い顔をしていた。
島につくと「2日後の16時にお迎えにあがります」と言って船は帰ってしまった。「2日後まで帰れないんだね」と俺はボソッと言った。
申込の注意事項に「参加されると3日間帰ることができません。連絡も取れません」となっていた。
「あれ、なんだここ電波届くじゃん。最悪ここの船着き場まで来ればスマホ通じるんですね」と宇佐美がスマホを見ながら言ったので、俺も確認した。「本当だ、ちょっと安心した」と言ったが、ちょっとガッカリした面もあった。友達にも「この期間LINE見られないから」と宣言してきたし、スマホのない生活に少し憧れていた。
まぁ、ロッジがあるのだから電波が届かなくても何かしらの通信手段はあるとは思ってはいたが。
船を降りたところに「Men's Islandにご参加のみなさん、ここまでの長旅お疲れ様です。まずはしきたりに従って温泉に入ってからロッジにお越しください」と貼り紙がされている。「じゃあ行きましょう」と二階堂が促してゾロゾロと男性用の脱衣場に行った。
なかなか新しくて立派な脱衣場だ!俺は手早く脱ぐと手拭いを持って、ちょっと神藤を待って一緒に温泉に向かった。
田中は脱ぐ事をためらっていて「やっぱり俺は止めとくよ」と言って入り口から出ようとしている。それを「しきたりだから温泉に入らなきゃダメですよ、もう船も帰っちゃったし」と二階堂が説得している。
田中は涙目でパンツを脱いだ。
俺は温泉へ向かう時に二人が気になりチラッと振り向いたのだが、パンツの中から出した巨大な黒くて長い物体に目を奪われた!
俺は思わず神藤の肩を叩いて教えた。神藤も「うゎっ!」と小さく声をだし二度見していた。
俺は田中がダボダボのパンツを履いていた事に納得をした。
しかし、あまりジロジロと見ているわけにもいかず「スゲーな」と、こそこそと言いながら二人で湯船に向かった。
俺たちの後ろから田中が歩いてきたらしく、高校生の二人が「すげー」と呟きながら俺たちの後方に焦点を合わせて固まっていた。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。

婚約破棄されなかった者たち
ましゅぺちーの
恋愛
とある学園にて、高位貴族の令息五人を虜にした一人の男爵令嬢がいた。
令息たちは全員が男爵令嬢に本気だったが、結局彼女が選んだのはその中で最も地位の高い第一王子だった。
第一王子は許嫁であった公爵令嬢との婚約を破棄し、男爵令嬢と結婚。
公爵令嬢は嫌がらせの罪を追及され修道院送りとなった。
一方、選ばれなかった四人は当然それぞれの婚約者と結婚することとなった。
その中の一人、侯爵令嬢のシェリルは早々に夫であるアーノルドから「愛することは無い」と宣言されてしまい……。
ヒロインがハッピーエンドを迎えたその後の話。

【完結】愛も信頼も壊れて消えた
miniko
恋愛
「悪女だって噂はどうやら本当だったようね」
王女殿下は私の婚約者の腕にベッタリと絡み付き、嘲笑を浮かべながら私を貶めた。
無表情で吊り目がちな私は、子供の頃から他人に誤解される事が多かった。
だからと言って、悪女呼ばわりされる筋合いなどないのだが・・・。
婚約者は私を庇う事も、王女殿下を振り払うこともせず、困った様な顔をしている。
私は彼の事が好きだった。
優しい人だと思っていた。
だけど───。
彼の態度を見ている内に、私の心の奥で何か大切な物が音を立てて壊れた気がした。
※感想欄はネタバレ配慮しておりません。ご注意下さい。

愛のゆくえ【完結】
春の小径
恋愛
私、あなたが好きでした
ですが、告白した私にあなたは言いました
「妹にしか思えない」
私は幼馴染みと婚約しました
それなのに、あなたはなぜ今になって私にプロポーズするのですか?
☆12時30分より1時間更新
(6月1日0時30分 完結)
こう言う話はサクッと完結してから読みたいですよね?
……違う?
とりあえず13日後ではなく13時間で完結させてみました。
他社でも公開
私に告白してきたはずの先輩が、私の友人とキスをしてました。黙って退散して食事をしていたら、ハイスペックなイケメン彼氏ができちゃったのですが。
石河 翠
恋愛
飲み会の最中に席を立った主人公。化粧室に向かった彼女は、自分に告白してきた先輩と自分の友人がキスをしている現場を目撃する。
自分への告白は、何だったのか。あまりの出来事に衝撃を受けた彼女は、そのまま行きつけの喫茶店に退散する。
そこでやけ食いをする予定が、美味しいものに満足してご機嫌に。ちょっとしてネタとして先ほどのできごとを話したところ、ずっと片想いをしていた相手に押し倒されて……。
好きなひとは高嶺の花だからと諦めつつそばにいたい主人公と、アピールし過ぎているせいで冗談だと思われている愛が重たいヒーローの恋物語。
この作品は、小説家になろう及びエブリスタでも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。


人生を共にしてほしい、そう言った最愛の人は不倫をしました。
松茸
恋愛
どうか僕と人生を共にしてほしい。
そう言われてのぼせ上った私は、侯爵令息の彼との結婚に踏み切る。
しかし結婚して一年、彼は私を愛さず、別の女性と不倫をした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる