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第2章 隣の席のあの子

第2章 第9話 憧れの小説家

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―俺は小説家になりたい―
と、中学に上がる前、誓った。
それは多分、誰も悲しませない為だと思った。
と、小説を書いてみたものの、中々、ウケずに低評価ばかりくらってしまう。
厳しいコメントの数々、増えない読者。
もう、そろそろ諦めようかな、と思っていた時だった。
この道徳の授業に出会った。
花園さんに教えてもらった。
スマホで文章をうちながら、今日あったことを思い出す。

あ・・・
びっちり、並べられている文字。
『第1章』
の文字。
さて、『投稿』と押した瞬間、腰が痛いことに気づく。
明日が楽しみだなと思いながら、寝た。

そして、次の日。
修学旅行の準備の説明をするからとの事で金曜日の6時間目は講堂に向かうように。
と、担任に言われた。
イソイソと講堂に向かうと、あの完成した班の皆が集まっていた。花園さんも来ていた。
「皆、早い・・・」
と、言うと、山崎がチッチッチと言いながら指を振っていたので、少し悔しい思いをしたが、疲れでどうでもよくなっていた。
先生がスピーカー越しに、説明した。
皆、必要な事をメモを取っている。
バス等で食べるお菓子は1000円分、お金は6000円、集合は中学校6時40分、そして、何より、3日目は食べ歩きが出来るらしい。
ラッキー!
メモを取りながら、何を買おうと悩んでいる。
旅館は、1日目は高本荘、2日目はホテルグランドオールスターという所らしい。
説明が終わったあと、俺たちは各自で調べ学習をすることになった。
3日目の食べ歩きが効率よくできる観光場所を探している。
学校のパソコンで調べていると、『長崎県の観光名所!観光に来るならこれを必読!』
と、書かれたサイトを見つけたので、クリックすると、オシャレなカフェや、有名な神社の名前が提示されていた。
湖畔神社と書かれた神社に目が止まった。
それは死者を慰める神社らしく、日本で数少ない神社らしいが、修学旅行を行く日は祭りがあるらしい。
これを山崎達に見せると、良いじゃないかと言って、女子達もいいねと言ってくれた。
俺たちの班は、まず、オシャレなカフェ「dreamdanceドリームダンス」に行くことにして、それから歩いて、食べ歩きをする。
そして、俺が選んだ湖畔神社に行くことにした。
大体が決まってきて、もう、後、3日後だった。
皆、待ちきれないのか、楽しみが顔に出ている。
俺もきっと出ているんだなと思いをながら楽しい1日を過ごした。
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