10 / 46
第2章 隣の席のあの子
第2章 第7話 班決め
しおりを挟む
今日は、修学旅行の班決めの日だ。
俺は正直、面倒くさいなと思っている。
5時間目を終えた後、3年生は講堂に集まるようにと言われている。
皆口々に帰りたいなの、面倒くさいなの、楽しみなの、言いながら、講堂に向かっている。
俺は休み時間中にトイレを済ました後、一人で向かった。
今は疲れているが、授業よりはマシだ。
あくびをしながら、トイレから一番近いルートで講堂に行くと、もう皆が集まっていた。
俺はやっべと思いながら、急いで講堂に入り、自分のクラスの列に混じった。
担任からの班決めの決め方は男女混合、比率は同じにしないといけなく、最大6人までらしい。
面倒くさい。
こういう時、くじ引きで決めちゃえばいいのに。
担任はこういう時だけ、生徒に決めさせる。
下手に嫌なやつと組んでギスギスするより、自分達で決めさせて、よい班を作れという意図だろうか。
まぁ、俺にはどうでもいい。
とりあえず、山崎達が俺と組みたいと言ってきたので、俺はそれに乗る。
女子はクラスのまぁまぁな人気者2人が入ってきてくれた。
ふと、目に止まった。
いや、止まってしまった。
花園さんは、はやくどこかの班に入りたいのか、うろうろしていた。
俺はどうしようか、と迷っている。
女子がいいタイミングで、一人ほしいねと言ったので、
「アテがいるから呼んでくる」
と言い、花園さんの近くに行った。
「やぁ、花園さん」
花園さんは声に振り替えると、喜んだ顔で
「三島君、そういえば、班一緒に組むんだよね?」
と聞いてきたので、そうだよ、と言ってから
「他の女子も居るけど大丈夫だよね。」
と聞く。
嫌いなメンバーだったら困るのは俺だ。
「坂元さんと、山川さんだけど。」
と言うと、笑顔を作って、
「私、坂元さんと山川さんとは仲がいいよ。」
「ならよかった。」
花園さんと一緒に今組んでいる班に行くと、皆、花園さんを歓迎してくれた。
それを横目で見ながら、良かったと思っている。
楽しそうで何よりだ。
花園さんと親友たちとそこそこ仲がいい女子2名を加えて俺たちの班は結成された。
今回の行き先は、長崎県だ。
ここからは、新幹線で空港に向かい、それから、バスで旅館に向かう。
他のクラスメイトもある程度、班が決まったあと、長崎をどうやって観光しようか、という話を班で決める。
2泊3日の修学旅行に、どうやって楽しみをプラスするのかが課題になっている。
さて、楽しもう。
俺は正直、面倒くさいなと思っている。
5時間目を終えた後、3年生は講堂に集まるようにと言われている。
皆口々に帰りたいなの、面倒くさいなの、楽しみなの、言いながら、講堂に向かっている。
俺は休み時間中にトイレを済ました後、一人で向かった。
今は疲れているが、授業よりはマシだ。
あくびをしながら、トイレから一番近いルートで講堂に行くと、もう皆が集まっていた。
俺はやっべと思いながら、急いで講堂に入り、自分のクラスの列に混じった。
担任からの班決めの決め方は男女混合、比率は同じにしないといけなく、最大6人までらしい。
面倒くさい。
こういう時、くじ引きで決めちゃえばいいのに。
担任はこういう時だけ、生徒に決めさせる。
下手に嫌なやつと組んでギスギスするより、自分達で決めさせて、よい班を作れという意図だろうか。
まぁ、俺にはどうでもいい。
とりあえず、山崎達が俺と組みたいと言ってきたので、俺はそれに乗る。
女子はクラスのまぁまぁな人気者2人が入ってきてくれた。
ふと、目に止まった。
いや、止まってしまった。
花園さんは、はやくどこかの班に入りたいのか、うろうろしていた。
俺はどうしようか、と迷っている。
女子がいいタイミングで、一人ほしいねと言ったので、
「アテがいるから呼んでくる」
と言い、花園さんの近くに行った。
「やぁ、花園さん」
花園さんは声に振り替えると、喜んだ顔で
「三島君、そういえば、班一緒に組むんだよね?」
と聞いてきたので、そうだよ、と言ってから
「他の女子も居るけど大丈夫だよね。」
と聞く。
嫌いなメンバーだったら困るのは俺だ。
「坂元さんと、山川さんだけど。」
と言うと、笑顔を作って、
「私、坂元さんと山川さんとは仲がいいよ。」
「ならよかった。」
花園さんと一緒に今組んでいる班に行くと、皆、花園さんを歓迎してくれた。
それを横目で見ながら、良かったと思っている。
楽しそうで何よりだ。
花園さんと親友たちとそこそこ仲がいい女子2名を加えて俺たちの班は結成された。
今回の行き先は、長崎県だ。
ここからは、新幹線で空港に向かい、それから、バスで旅館に向かう。
他のクラスメイトもある程度、班が決まったあと、長崎をどうやって観光しようか、という話を班で決める。
2泊3日の修学旅行に、どうやって楽しみをプラスするのかが課題になっている。
さて、楽しもう。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
人違いラブレターに慣れていたので今回の手紙もスルーしたら、片思いしていた男の子に告白されました。この手紙が、間違いじゃないって本当ですか?
石河 翠
恋愛
クラス内に「ワタナベ」がふたりいるため、「可愛いほうのワタナベさん」宛のラブレターをしょっちゅう受け取ってしまう「そうじゃないほうのワタナベさん」こと主人公の「わたし」。
ある日「わたし」は下駄箱で、万年筆で丁寧に宛名を書いたラブレターを見つける。またかとがっかりした「わたし」は、その手紙をもうひとりの「ワタナベ」の下駄箱へ入れる。
ところが、その話を聞いた隣のクラスのサイトウくんは、「わたし」が驚くほど動揺してしまう。 実はその手紙は本当に彼女宛だったことが判明する。そしてその手紙を書いた「地味なほうのサイトウくん」にも大きな秘密があって……。
「真面目」以外にとりえがないと思っている「わたし」と、そんな彼女を見守るサイトウくんの少女マンガのような恋のおはなし。
小説家になろう及びエブリスタにも投稿しています。
扉絵は汐の音さまに描いていただきました。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる