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第1章 進級
第1章 第5話 登校中の楽しみ
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ジリリと目覚まし時計がなる。
もう、朝だ。
昨日は変な夢を見た。
だから、人との関わりについて、考えて見ることにした。
だって、俺は嫌われているから。
クラスではおはようとか、声をかけてくれる子がいても、結局、遊んだり何か誘ったりはしてくれない。
だから、それは好かれているとは言えず、どちらかと言うと、嫌われているのだ。
そう考えたのが昨日の事。
俺はかなり、真剣に考えた。
今もそう、登校しながらずっと、考えている。
好かれる人間と嫌われる人間の違いを・・・
いきなり、ガンと痺れるような痛みが頭に来た。
電柱に頭と鼻をぶつけた。
いや、ぶつけられた。
痛ったぁと呟くと、ニシシと後ろから笑い声が聞こえた。
花園さんとはまた違う笑いかたをする子。
俺より背が高くて、太陽から産まれてきたんじゃないかと思うぐらいのパワフルな動き。
どんな男でも一発で惚れさせる顔。
「やーやー三島少年!元気かーい?」
そして、何よりうるさいこの声。
「・・うるさいよ。凜花姉。」
「へぇ・・・。 結構生意気になったじゃん。か・え・でちゃん!」
「まじでその名前で呼ぶのやめて!」
「へっへー!なんて冗談冗談!私ゲーセン行ってから高校行くから。じゃ、学校頑張ってねー!」
正直、散々人をイラつかせておいて、逃げるんじゃないと言いたい。
が、今回だけ、我慢してあげよう。
彼女の名前は金森凜花
俺の幼なじみで、一つ上だ。
迷惑な事に、この人は俺と性格が正反対だ。
いつも、どんな事をしても許されるし、我慢なんてしたことないのではないか。
好きなように生きて、好きなように寝ている。
たまにいる。
女男みたいな人間だ。
ちなみに、中学生の時はプチヤンキーだった。
タバコや酒は飲まなかったものの、学校に、メイクをしていったり、スカートを校則違反まで折ったり、シャツのボタンは年中開けっ放しだった。
余談だか胸はない。(興味がないが。)
全く迷惑な話だ。
そんな感じで、凜花姉は生きている。
実は最近少し、あの生き方に興味が出てきたのだ。
自由民も中々悪くない。
さて、凜花姉も行ったところだし、学校に行こう。
俺は、はや歩きで学校に向かった。
十字路を曲がった時だった。
「「あ・・・」」
と声が重なった。
今日は珍しく知ってる人によく会う。
花園さんだ。
「お、おはよう。三島君」
「うん、おはよう」
花園さんが人見知りが治るのはそうそう時間がかかりそうだなと思った。
俺でさえ、こんなに、もたついているから。
花園さんが俺を見て、驚いた。
「三島君、鼻真っ赤だよ。花粉症?」
うん、間違いではない。
花粉症は確かにヤバい。
が、これは元気すぎる少女によって、なったものだ。
だから、
「違うとは言えないかな。でも、凜花姉にやられたんだ。電柱にぶつけられてさ。」
花園さんはあぁとお気の毒にというような表情をした。
俺は鼻で笑う。
「金森先輩、いつも元気だね。私ね、性格だけとても、憧れるんだよね。」
フフッと、嬉しそうに笑う花園さん。
そうだねと、俺は答えた。
花園さんは、突然思い出したように言った。
「そういえば、修学旅行もうすぐだよ!」
そうか、確か5月の中旬ぐらいだったなと俺は思い出す。
楽しみだねぇと呟く花園さんの笑顔はとても可愛いかった。
が、そうだねと答えた。
俺たちは学校に着いて、授業を受け、とても充実感があった。
当たり前の事なのに、こんなにも充実感があったのは初めてだ。
花園さんは今日から部活動があるらしい。
フルートのあの綺麗な音色を聴けるのは今年で最後かと思うと少し寂しくなってくる。
もう、受験生で何もかもが変わっている今。
もう今までの常識がない中でも、臨機応変して、頑張ろう。
花園さん、部活動頑張れ。
もう、朝だ。
昨日は変な夢を見た。
だから、人との関わりについて、考えて見ることにした。
だって、俺は嫌われているから。
クラスではおはようとか、声をかけてくれる子がいても、結局、遊んだり何か誘ったりはしてくれない。
だから、それは好かれているとは言えず、どちらかと言うと、嫌われているのだ。
そう考えたのが昨日の事。
俺はかなり、真剣に考えた。
今もそう、登校しながらずっと、考えている。
好かれる人間と嫌われる人間の違いを・・・
いきなり、ガンと痺れるような痛みが頭に来た。
電柱に頭と鼻をぶつけた。
いや、ぶつけられた。
痛ったぁと呟くと、ニシシと後ろから笑い声が聞こえた。
花園さんとはまた違う笑いかたをする子。
俺より背が高くて、太陽から産まれてきたんじゃないかと思うぐらいのパワフルな動き。
どんな男でも一発で惚れさせる顔。
「やーやー三島少年!元気かーい?」
そして、何よりうるさいこの声。
「・・うるさいよ。凜花姉。」
「へぇ・・・。 結構生意気になったじゃん。か・え・でちゃん!」
「まじでその名前で呼ぶのやめて!」
「へっへー!なんて冗談冗談!私ゲーセン行ってから高校行くから。じゃ、学校頑張ってねー!」
正直、散々人をイラつかせておいて、逃げるんじゃないと言いたい。
が、今回だけ、我慢してあげよう。
彼女の名前は金森凜花
俺の幼なじみで、一つ上だ。
迷惑な事に、この人は俺と性格が正反対だ。
いつも、どんな事をしても許されるし、我慢なんてしたことないのではないか。
好きなように生きて、好きなように寝ている。
たまにいる。
女男みたいな人間だ。
ちなみに、中学生の時はプチヤンキーだった。
タバコや酒は飲まなかったものの、学校に、メイクをしていったり、スカートを校則違反まで折ったり、シャツのボタンは年中開けっ放しだった。
余談だか胸はない。(興味がないが。)
全く迷惑な話だ。
そんな感じで、凜花姉は生きている。
実は最近少し、あの生き方に興味が出てきたのだ。
自由民も中々悪くない。
さて、凜花姉も行ったところだし、学校に行こう。
俺は、はや歩きで学校に向かった。
十字路を曲がった時だった。
「「あ・・・」」
と声が重なった。
今日は珍しく知ってる人によく会う。
花園さんだ。
「お、おはよう。三島君」
「うん、おはよう」
花園さんが人見知りが治るのはそうそう時間がかかりそうだなと思った。
俺でさえ、こんなに、もたついているから。
花園さんが俺を見て、驚いた。
「三島君、鼻真っ赤だよ。花粉症?」
うん、間違いではない。
花粉症は確かにヤバい。
が、これは元気すぎる少女によって、なったものだ。
だから、
「違うとは言えないかな。でも、凜花姉にやられたんだ。電柱にぶつけられてさ。」
花園さんはあぁとお気の毒にというような表情をした。
俺は鼻で笑う。
「金森先輩、いつも元気だね。私ね、性格だけとても、憧れるんだよね。」
フフッと、嬉しそうに笑う花園さん。
そうだねと、俺は答えた。
花園さんは、突然思い出したように言った。
「そういえば、修学旅行もうすぐだよ!」
そうか、確か5月の中旬ぐらいだったなと俺は思い出す。
楽しみだねぇと呟く花園さんの笑顔はとても可愛いかった。
が、そうだねと答えた。
俺たちは学校に着いて、授業を受け、とても充実感があった。
当たり前の事なのに、こんなにも充実感があったのは初めてだ。
花園さんは今日から部活動があるらしい。
フルートのあの綺麗な音色を聴けるのは今年で最後かと思うと少し寂しくなってくる。
もう、受験生で何もかもが変わっている今。
もう今までの常識がない中でも、臨機応変して、頑張ろう。
花園さん、部活動頑張れ。
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