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第19話 デリカシー
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side:リネット
「カイザーにジュリアさんおはよう♪」
「わんっ♪」
「リネット様おはようございまーす」
今朝もいつものように庭に行くと、カイザーと戯れているジュリアさんが居るので挨拶をする。
カイザーとジュリアさんの仲も少しずつ深まって来たのか、カイザーもジュリアさんにされるがままにワシャワシャされて気持ち良さそうにしている。
ただし、ジュリアさんにもまだお腹を触らせる気は無いらしく、お腹を触らせて欲しいとお願いするジュリアさんと
それをあっさり許否するカイザーの姿を見るのも、私の朝の日課になりつつある(笑)
「はっ、、ほっ、、はっ、、ほっ、、、おっ!リネット様おはようございます。」
「グレゴリオさん、おはようございます。」
「最近は毎日のようにリネット様の笑顔が見られて幸せですなぁ~、わっはっはっはっ♪」
屋敷の周囲をトレーニングの為に走っているグレゴリオさんとも、こうやって朝の挨拶をするのが、もはや私には欠かせない日課となっている。
「リネットおはよう」
「あっ!クラウス様、おはようございます。今朝は久しぶりに早いんですね」
「あぁ、たまにはカイザーにブラッシングしてやらんと、誰が主人か忘れられそうだからな」
「わぅ~」
「おいカイザー、主人はリネットでも良いとか言ってんじゃねぇーよ!」
「がうがうっ」
「なに?嗅覚が鋭いから汗臭い男は苦手だ?、、、まっ、まぁ、そこは申し訳ない。」
「わぅ~、わんっ!」
「ん?、、、そうか、こまめに水浴びするなら俺とリネットの2人を主人としてくれるのか。仕方あるまい」
ふふっ
私には未だにカイザーの言ってる事が、そこまで詳しく分からないんだけど、クラウス様とカイザーが凄く仲が良いのは見ていて分かる♪
「そう言えば坊ちゃんはリネット様とセックスしたんでしょう?お互いに相性はどうでした?」
「おいグレゴリオ、そういう事はリネットの前で言うんじゃねぇよ。デリカシーの無いやつは嫌われるぞ」
「何を言ってるんですか、本来なら翌朝には感想を聞くところを気を使って我慢したんです。デリカシーの固まりでしょうよ。
それと、これは重要な事なんですぜ坊ちゃん。お互いの体の相性がどうかなんて案外確認しないもんです。あっ!これは経験者からのアドバイスです。」
「お前の経験など聞きたくないし、話をするにしても場所を考えろよ」
「ここなら盗み聞きしようとする輩が居たら直ぐ分かりますから最適でしょう。それと、夫婦円満の秘訣は相互理解と歩み寄りですぜ!」
アハハ、、、
グレゴリオさんの自分の考えを貫き通す意思は素直に尊敬するけれど、話をする場所はもう少し考えて欲しい。
「相互理解と歩み寄りって部分は俺も賛成だな。という事でリネット、良ければまた貯水池にでも行かないか?」
こっ、これはクラウス様からのデートのお誘い?
「はい、喜んで!」
「わんっ♪」
「ん?、、、そっか、確かにそっちの方が楽しいよね。クラウス様、また皆でバーベキューをしませんか?」
「どうせ護衛でゾロゾロ付いて来るだろうしな、労いの意味も込めて暇な奴等全員で行くか!
そうと決まれば、グレゴリオにジュリア、食材の調達を任せる。
今回の予算は俺が出すからケチらず旨い肉を用意しろよな」
「坊ちゃんの仰せのままに♪」
「肉は私にお任せ下さい。牛、豚、鳥、それぞれ最高の肉を調達して参ります!」
ふふっ
なんだかんだ言って、クラウス様も楽しそうだなぁ。
「よし、カイザー!私達は庭の畑から野菜を調達するよ。食べ頃の野菜を教えてくれる?」
「わんっ!」
「頼りにしてるよ♪」
つづく。
「カイザーにジュリアさんおはよう♪」
「わんっ♪」
「リネット様おはようございまーす」
今朝もいつものように庭に行くと、カイザーと戯れているジュリアさんが居るので挨拶をする。
カイザーとジュリアさんの仲も少しずつ深まって来たのか、カイザーもジュリアさんにされるがままにワシャワシャされて気持ち良さそうにしている。
ただし、ジュリアさんにもまだお腹を触らせる気は無いらしく、お腹を触らせて欲しいとお願いするジュリアさんと
それをあっさり許否するカイザーの姿を見るのも、私の朝の日課になりつつある(笑)
「はっ、、ほっ、、はっ、、ほっ、、、おっ!リネット様おはようございます。」
「グレゴリオさん、おはようございます。」
「最近は毎日のようにリネット様の笑顔が見られて幸せですなぁ~、わっはっはっはっ♪」
屋敷の周囲をトレーニングの為に走っているグレゴリオさんとも、こうやって朝の挨拶をするのが、もはや私には欠かせない日課となっている。
「リネットおはよう」
「あっ!クラウス様、おはようございます。今朝は久しぶりに早いんですね」
「あぁ、たまにはカイザーにブラッシングしてやらんと、誰が主人か忘れられそうだからな」
「わぅ~」
「おいカイザー、主人はリネットでも良いとか言ってんじゃねぇーよ!」
「がうがうっ」
「なに?嗅覚が鋭いから汗臭い男は苦手だ?、、、まっ、まぁ、そこは申し訳ない。」
「わぅ~、わんっ!」
「ん?、、、そうか、こまめに水浴びするなら俺とリネットの2人を主人としてくれるのか。仕方あるまい」
ふふっ
私には未だにカイザーの言ってる事が、そこまで詳しく分からないんだけど、クラウス様とカイザーが凄く仲が良いのは見ていて分かる♪
「そう言えば坊ちゃんはリネット様とセックスしたんでしょう?お互いに相性はどうでした?」
「おいグレゴリオ、そういう事はリネットの前で言うんじゃねぇよ。デリカシーの無いやつは嫌われるぞ」
「何を言ってるんですか、本来なら翌朝には感想を聞くところを気を使って我慢したんです。デリカシーの固まりでしょうよ。
それと、これは重要な事なんですぜ坊ちゃん。お互いの体の相性がどうかなんて案外確認しないもんです。あっ!これは経験者からのアドバイスです。」
「お前の経験など聞きたくないし、話をするにしても場所を考えろよ」
「ここなら盗み聞きしようとする輩が居たら直ぐ分かりますから最適でしょう。それと、夫婦円満の秘訣は相互理解と歩み寄りですぜ!」
アハハ、、、
グレゴリオさんの自分の考えを貫き通す意思は素直に尊敬するけれど、話をする場所はもう少し考えて欲しい。
「相互理解と歩み寄りって部分は俺も賛成だな。という事でリネット、良ければまた貯水池にでも行かないか?」
こっ、これはクラウス様からのデートのお誘い?
「はい、喜んで!」
「わんっ♪」
「ん?、、、そっか、確かにそっちの方が楽しいよね。クラウス様、また皆でバーベキューをしませんか?」
「どうせ護衛でゾロゾロ付いて来るだろうしな、労いの意味も込めて暇な奴等全員で行くか!
そうと決まれば、グレゴリオにジュリア、食材の調達を任せる。
今回の予算は俺が出すからケチらず旨い肉を用意しろよな」
「坊ちゃんの仰せのままに♪」
「肉は私にお任せ下さい。牛、豚、鳥、それぞれ最高の肉を調達して参ります!」
ふふっ
なんだかんだ言って、クラウス様も楽しそうだなぁ。
「よし、カイザー!私達は庭の畑から野菜を調達するよ。食べ頃の野菜を教えてくれる?」
「わんっ!」
「頼りにしてるよ♪」
つづく。
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