11 / 37
第11話 反省
しおりを挟む
side:クラウス
ふぅー(汗)
やはり普通の女性と話をするのは難しい。
ジュリアの他にも一緒に戦った仲間達となら話が尽きる事も無いんだがな。
天幕でリネットと2人きりで話をしたが、終止緊張してしまいリネットに不快な思いをさせていないかだけが心配だ。
更に懸念としては
小説や演劇だと男女が2人きりになると艶っぽい展開になるのが定番になっているから、俺もそういう風にした方が良かっただろうか?
いや、待て
落ち着こう。
リネットは昨日屋敷に来たばかりで、新しい環境に慣れようと大変な時だ。
リネットが心身ともに余裕が出来るまでは焦る必要は無い、、、と思う。
そう言えば
初めて娼館に行った時に相手をしてくれた娼婦にも焦っては駄目だと叱られたっけ
まぁあの時は俺も若かったし初陣の直後という事もあったし、戦場の空気に当てられて精神的に少しおかしかった気もする。
相手の女性は20代後半くらいで背が低く髪の毛は赤茶色、ロウレシア帝国で赤茶色の髪の毛は珍しいなと思った記憶がある。
「わたしおばさんだから人気が無いのよ」なんて言いながら笑っていたのが印象的だったな。
自虐ネタなのかは分からなかったが、精神的におかしかった俺の笑いのツボにハマって、しばらく2人で爆笑していたっけ。
今思い出すと全く笑うような事でも無いし、むしろ笑わない方が良かったのかも?と思う。
いや、あれは精神的におかしかった俺の為に、彼女がしてくれた優しさだったのかもしれない。
初陣を無事に終えて帰って来ても、3割くらいは精神的に疲弊して2度と戦場に立てなくなる
それを考えれば、彼女のお陰で俺は精神的に落ち込む事も無かったのだから、どれだけ感謝しても足りないくらいだ。
「おーい、クラウス様ぁー!ぼーっとしてエロい事でも考えてるんですかぁー?」
おっと!
昔の思い出に浸っている場合では無かった。
今日はクソガキのような愛すべきかつての戦友達と、貯水池でバーベキューをするんだ。
きっかけはリネットにどんなデートがしたいか聞いたら『湖畔でピクニック』だった。
残念ながら近くに湖が無いから代わりに貯水池に来た訳だが、その前に
「キース!木に油をぶっかけて火を付けてんじゃねぇよ、危ねぇだろうが!罰としてお前は1週間トイレ掃除だ。」
「えぇー?!そりゃ無いっすよクラウス様ぁ~」
「俺とリネットの肝をヒヤっとさせた罪がトイレ掃除で許されるなら軽いだろうが」
「そうなんすけど、、、危険な行為だったのは確かなんでトイレ掃除、頑張らせて頂きます。」
「いやっほぉー♪」
「1週間トイレ掃除しなくて済む!」
「これってグレゴリオ隊長の監督不行き届きじゃないですか?」
「グレゴリオ隊長にもトイレ掃除を!」
全くこいつらはどんだけトイレ掃除が嫌なんだ。
「仕方無いな、監督不行き届きという事であれば俺にも責任がある。グレゴリオと護衛隊は全員俺と一緒に1ヶ月トイレ掃除だ!」
「げっ?!」「期間が延びたぁー(悲)」「最悪だ!」「グレゴリオ隊長のせいだ!」
「ゴルァ!勝手に俺のせいにしてんじゃねぇ、護衛隊は明日から庭の草むしりも追加だ!お前ら死ぬ気で草むしりやがれ!」
「「「「「えぇーーー」」」」」
「えぇー、じゃねぇ!」
ふふっ
バーベキューをするだけだってのに騒がしい奴等だ。
まっ、そんなアイツ等が俺は好きだがな♪
つづく。
ふぅー(汗)
やはり普通の女性と話をするのは難しい。
ジュリアの他にも一緒に戦った仲間達となら話が尽きる事も無いんだがな。
天幕でリネットと2人きりで話をしたが、終止緊張してしまいリネットに不快な思いをさせていないかだけが心配だ。
更に懸念としては
小説や演劇だと男女が2人きりになると艶っぽい展開になるのが定番になっているから、俺もそういう風にした方が良かっただろうか?
いや、待て
落ち着こう。
リネットは昨日屋敷に来たばかりで、新しい環境に慣れようと大変な時だ。
リネットが心身ともに余裕が出来るまでは焦る必要は無い、、、と思う。
そう言えば
初めて娼館に行った時に相手をしてくれた娼婦にも焦っては駄目だと叱られたっけ
まぁあの時は俺も若かったし初陣の直後という事もあったし、戦場の空気に当てられて精神的に少しおかしかった気もする。
相手の女性は20代後半くらいで背が低く髪の毛は赤茶色、ロウレシア帝国で赤茶色の髪の毛は珍しいなと思った記憶がある。
「わたしおばさんだから人気が無いのよ」なんて言いながら笑っていたのが印象的だったな。
自虐ネタなのかは分からなかったが、精神的におかしかった俺の笑いのツボにハマって、しばらく2人で爆笑していたっけ。
今思い出すと全く笑うような事でも無いし、むしろ笑わない方が良かったのかも?と思う。
いや、あれは精神的におかしかった俺の為に、彼女がしてくれた優しさだったのかもしれない。
初陣を無事に終えて帰って来ても、3割くらいは精神的に疲弊して2度と戦場に立てなくなる
それを考えれば、彼女のお陰で俺は精神的に落ち込む事も無かったのだから、どれだけ感謝しても足りないくらいだ。
「おーい、クラウス様ぁー!ぼーっとしてエロい事でも考えてるんですかぁー?」
おっと!
昔の思い出に浸っている場合では無かった。
今日はクソガキのような愛すべきかつての戦友達と、貯水池でバーベキューをするんだ。
きっかけはリネットにどんなデートがしたいか聞いたら『湖畔でピクニック』だった。
残念ながら近くに湖が無いから代わりに貯水池に来た訳だが、その前に
「キース!木に油をぶっかけて火を付けてんじゃねぇよ、危ねぇだろうが!罰としてお前は1週間トイレ掃除だ。」
「えぇー?!そりゃ無いっすよクラウス様ぁ~」
「俺とリネットの肝をヒヤっとさせた罪がトイレ掃除で許されるなら軽いだろうが」
「そうなんすけど、、、危険な行為だったのは確かなんでトイレ掃除、頑張らせて頂きます。」
「いやっほぉー♪」
「1週間トイレ掃除しなくて済む!」
「これってグレゴリオ隊長の監督不行き届きじゃないですか?」
「グレゴリオ隊長にもトイレ掃除を!」
全くこいつらはどんだけトイレ掃除が嫌なんだ。
「仕方無いな、監督不行き届きという事であれば俺にも責任がある。グレゴリオと護衛隊は全員俺と一緒に1ヶ月トイレ掃除だ!」
「げっ?!」「期間が延びたぁー(悲)」「最悪だ!」「グレゴリオ隊長のせいだ!」
「ゴルァ!勝手に俺のせいにしてんじゃねぇ、護衛隊は明日から庭の草むしりも追加だ!お前ら死ぬ気で草むしりやがれ!」
「「「「「えぇーーー」」」」」
「えぇー、じゃねぇ!」
ふふっ
バーベキューをするだけだってのに騒がしい奴等だ。
まっ、そんなアイツ等が俺は好きだがな♪
つづく。
4
お気に入りに追加
66
あなたにおすすめの小説
赤貧令嬢の借金返済契約
夏菜しの
恋愛
大病を患った父の治療費がかさみ膨れ上がる借金。
いよいよ返す見込みが無くなった頃。父より爵位と領地を返還すれば借金は国が肩代わりしてくれると聞かされる。
クリスタは病床の父に代わり爵位を返還する為に一人で王都へ向かった。
王宮の中で会ったのは見た目は良いけど傍若無人な大貴族シリル。
彼は令嬢の過激なアプローチに困っていると言い、クリスタに婚約者のフリをしてくれるように依頼してきた。
それを条件に父の医療費に加えて、借金を肩代わりしてくれると言われてクリスタはその契約を承諾する。
赤貧令嬢クリスタと大貴族シリルのお話です。
【完結済】姿を偽った黒髪令嬢は、女嫌いな公爵様のお世話係をしているうちに溺愛されていたみたいです
鳴宮野々花@軍神騎士団長1月15日発売
恋愛
王国の片田舎にある小さな町から、八歳の時に母方の縁戚であるエヴェリー伯爵家に引き取られたミシェル。彼女は伯爵一家に疎まれ、美しい髪を黒く染めて使用人として生活するよう強いられた。以来エヴェリー一家に虐げられて育つ。
十年後。ミシェルは同い年でエヴェリー伯爵家の一人娘であるパドマの婚約者に嵌められ、伯爵家を身一つで追い出されることに。ボロボロの格好で人気のない場所を彷徨っていたミシェルは、空腹のあまりふらつき倒れそうになる。
そこへ馬で通りがかった男性と、危うくぶつかりそうになり──────
※いつもの独自の世界のゆる設定なお話です。何もかもファンタジーです。よろしくお願いします。
※この作品はカクヨム、小説家になろう、ベリーズカフェにも投稿しています。
【完結済】私、地味モブなので。~転生したらなぜか最推し攻略対象の婚約者になってしまいました~
降魔 鬼灯
恋愛
マーガレット・モルガンは、ただの地味なモブだ。前世の最推しであるシルビア様の婚約者を選ぶパーティーに参加してシルビア様に会った事で前世の記憶を思い出す。 前世、人生の全てを捧げた最推し様は尊いけれど、現実に存在する最推しは…。 ヒロインちゃん登場まで三年。早く私を救ってください。
幼妻は、白い結婚を解消して国王陛下に溺愛される。
秋月乃衣
恋愛
旧題:幼妻の白い結婚
13歳のエリーゼは、侯爵家嫡男のアランの元へ嫁ぐが、幼いエリーゼに夫は見向きもせずに初夜すら愛人と過ごす。
歩み寄りは一切なく月日が流れ、夫婦仲は冷え切ったまま、相変わらず夫は愛人に夢中だった。
そしてエリーゼは大人へと成長していく。
※近いうちに婚約期間の様子や、結婚後の事も書く予定です。
小説家になろう様にも掲載しています。
【完結】元お飾り聖女はなぜか腹黒宰相様に溺愛されています!?
雨宮羽那
恋愛
元社畜聖女×笑顔の腹黒宰相のラブストーリー。
◇◇◇◇
名も無きお飾り聖女だった私は、過労で倒れたその日、思い出した。
自分が前世、疲れきった新卒社会人・花菱桔梗(はなびし ききょう)という日本人女性だったことに。
運良く婚約者の王子から婚約破棄を告げられたので、前世の教訓を活かし私は逃げることに決めました!
なのに、宰相閣下から求婚されて!? 何故か甘やかされているんですけど、何か裏があったりしますか!?
◇◇◇◇
お気に入り登録、エールありがとうございます♡
※ざまぁはゆっくりじわじわと進行します。
※「小説家になろう」「エブリスタ」様にも掲載しております(アルファポリス先行)。
※この作品はフィクションです。特定の政治思想を肯定または否定するものではありません(_ _*))
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
愛を知らない「頭巾被り」の令嬢は最強の騎士、「氷の辺境伯」に溺愛される
守次 奏
恋愛
「わたしは、このお方に出会えて、初めてこの世に産まれることができた」
貴族の間では忌み子の象徴である赤銅色の髪を持って生まれてきた少女、リリアーヌは常に家族から、妹であるマリアンヌからすらも蔑まれ、その髪を隠すように頭巾を被って生きてきた。
そんなリリアーヌは十五歳を迎えた折に、辺境領を収める「氷の辺境伯」「血まみれ辺境伯」の二つ名で呼ばれる、スターク・フォン・ピースレイヤーの元に嫁がされてしまう。
厄介払いのような結婚だったが、それは幸せという言葉を知らない、「頭巾被り」のリリアーヌの運命を変える、そして世界の運命をも揺るがしていく出会いの始まりに過ぎなかった。
これは、一人の少女が生まれた意味を探すために駆け抜けた日々の記録であり、とある幸せな夫婦の物語である。
※この作品は「小説家になろう」「カクヨム」様にも短編という形で掲載しています。
【完結】シェアされがちな伯爵令嬢は今日も溜息を漏らす
皐月 誘
恋愛
クリーヴス伯爵家には愛くるしい双子の姉妹が居た。
『双子の天使』と称される姉のサラサと、妹のテレサ。
2人は誰から見ても仲の良い姉妹だったのだが、姉のサラサの婚約破棄騒動を発端に周囲の状況が変わり始める…。
------------------------------------
2020/6/25 本編完結致しました。
今後は番外編を更新していきますので、お時間ありましたら、是非お読み下さい。
そして、更にお時間が許しましたら、感想など頂けると、励みと勉強になります。
どうぞ、よろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる