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第55話 フィオナの憂鬱
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side:フィオナ
コンコン
「はーい、どうぞー」
ガチャッ
「フィオナさぁ~ん、招待してくれてありがとうね~」
「ミニーさん、来てくれてありがとうございます。」
「フィオナちゃんはルー君には勿体無いくらいとっても綺麗よ♪」
「モニカさん、、、、えっと、モニカお姉ちゃんも来てくれてありがとう。」
今日はルーファウス様と私の結婚式当日。
結婚式は教会で行われる為、私は教会の隣にある孤児院の空き部屋を借りて式開始まで待機している。
『結婚式は質素にする』、というのは私もルーファウス様も同じ意見だ。
しかし、いくら質素にとは言え、名門ブルーム公爵家当主の結婚式なんだから、それなりの規模の結婚式になるだろうと覚悟をしてたんだけど、、、
招待客はお互いの両親と姉、そしてルーファウス様の後見人としてドノバンさんと、友人代表のミニーさんのみ。
私としては本当に質素な結婚式になってありがたい気持ちでいっぱいだ。
でも結婚式には新郎新婦それぞれに1人ずつ後見人が必要で、私も最初はミニーさんに頼もうと思っていたのに
何故か私の後見人は既に居るからとルーファウス様に言われ、ミニーさんは友人代表になっている。
私の後見人になって貰えるような知り合いは、家柄も考慮するならミニーさんしか居ないんだけど、いったい誰が私の後見人なの?
「モニカさん、そろそろ教会に行きましょうか?」
「もうそんな時間なの?フィオナちゃん私達は教会に行くから、頑張ってね!」
「あっ、はい、頑張ります、、、?」
いったい何を頑張れば良いのか分からないけれど、、、昨日やった式のリハーサル通りに出来るようには頑張ろうと思う。
コンコン、ガチャッ
「フィオナ様、そろそろ教会に行きましょう。」
「はーい」
控え室でする事も無く椅子に座ってぼーっとしていると、部屋の外で見張りをしていたアリスさんが呼びに来たので、一緒に教会に向かう。
「久し振りねフィオナ、少しいいかしら?」
あ゛っ、、、
控え室のある孤児院から外に出ると、私を待っていたのかルティーナお姉様が居た。
「フィオナ様、いかがされますか?」
ひぃぃぃ(汗)
アリスさん恐いから
表情がとっても恐いからぁー!!
はっきり言って、今のルティーナお姉様からは悪意しか感じられないから、護衛としては正しい反応なんだけど
賊と遭遇して対処するような雰囲気は出さないで欲しい。
「フィオナ様がお望みとあれば、我々が対応致しますよ。」
「「うんうん!」」
おぅふ
いつの間にかポーラさんもやって来て物騒な事を言い出すし
スミスさんもチュニーも全力で同意しないでぇー!
「なっ、なによメイドの分際で!私はフィオナの姉なんだからね!あなた達に邪魔をされる理由は無いわ!」
ルティーナお姉様のそういう言動が、皆を警戒させている原因だと早く気付いて欲しい(悲)
「ポーラさんも皆も私は大丈夫。ルティーナお姉様、あまり時間が無いので手短にお願い出来ますか?」
「結婚式を邪魔しに来たんじゃないんだから当然でしょ!」
今このタイミングで私に話しかけている事が既に邪魔をしているんだけどなぁ
そんな事を考えつつ、私はルティーナお姉様と一緒に護衛の皆から少し離れた場所に移動する。
ルティーナお姉様は浅慮な所があるけれど、取り返しのつかない事をするような馬鹿では無い。
だから今からルティーナお姉様がする事と言えば、私に嫌味でも言う気なんだろうなぁ
結婚式を質素にした事か、離宮での茶会の時の事か
まぁこの2つのどちらか、あるいは両方についてだろう。
はぁ~
ある程度予想していたとはいえ、とても憂鬱だ。
つづく。
コンコン
「はーい、どうぞー」
ガチャッ
「フィオナさぁ~ん、招待してくれてありがとうね~」
「ミニーさん、来てくれてありがとうございます。」
「フィオナちゃんはルー君には勿体無いくらいとっても綺麗よ♪」
「モニカさん、、、、えっと、モニカお姉ちゃんも来てくれてありがとう。」
今日はルーファウス様と私の結婚式当日。
結婚式は教会で行われる為、私は教会の隣にある孤児院の空き部屋を借りて式開始まで待機している。
『結婚式は質素にする』、というのは私もルーファウス様も同じ意見だ。
しかし、いくら質素にとは言え、名門ブルーム公爵家当主の結婚式なんだから、それなりの規模の結婚式になるだろうと覚悟をしてたんだけど、、、
招待客はお互いの両親と姉、そしてルーファウス様の後見人としてドノバンさんと、友人代表のミニーさんのみ。
私としては本当に質素な結婚式になってありがたい気持ちでいっぱいだ。
でも結婚式には新郎新婦それぞれに1人ずつ後見人が必要で、私も最初はミニーさんに頼もうと思っていたのに
何故か私の後見人は既に居るからとルーファウス様に言われ、ミニーさんは友人代表になっている。
私の後見人になって貰えるような知り合いは、家柄も考慮するならミニーさんしか居ないんだけど、いったい誰が私の後見人なの?
「モニカさん、そろそろ教会に行きましょうか?」
「もうそんな時間なの?フィオナちゃん私達は教会に行くから、頑張ってね!」
「あっ、はい、頑張ります、、、?」
いったい何を頑張れば良いのか分からないけれど、、、昨日やった式のリハーサル通りに出来るようには頑張ろうと思う。
コンコン、ガチャッ
「フィオナ様、そろそろ教会に行きましょう。」
「はーい」
控え室でする事も無く椅子に座ってぼーっとしていると、部屋の外で見張りをしていたアリスさんが呼びに来たので、一緒に教会に向かう。
「久し振りねフィオナ、少しいいかしら?」
あ゛っ、、、
控え室のある孤児院から外に出ると、私を待っていたのかルティーナお姉様が居た。
「フィオナ様、いかがされますか?」
ひぃぃぃ(汗)
アリスさん恐いから
表情がとっても恐いからぁー!!
はっきり言って、今のルティーナお姉様からは悪意しか感じられないから、護衛としては正しい反応なんだけど
賊と遭遇して対処するような雰囲気は出さないで欲しい。
「フィオナ様がお望みとあれば、我々が対応致しますよ。」
「「うんうん!」」
おぅふ
いつの間にかポーラさんもやって来て物騒な事を言い出すし
スミスさんもチュニーも全力で同意しないでぇー!
「なっ、なによメイドの分際で!私はフィオナの姉なんだからね!あなた達に邪魔をされる理由は無いわ!」
ルティーナお姉様のそういう言動が、皆を警戒させている原因だと早く気付いて欲しい(悲)
「ポーラさんも皆も私は大丈夫。ルティーナお姉様、あまり時間が無いので手短にお願い出来ますか?」
「結婚式を邪魔しに来たんじゃないんだから当然でしょ!」
今このタイミングで私に話しかけている事が既に邪魔をしているんだけどなぁ
そんな事を考えつつ、私はルティーナお姉様と一緒に護衛の皆から少し離れた場所に移動する。
ルティーナお姉様は浅慮な所があるけれど、取り返しのつかない事をするような馬鹿では無い。
だから今からルティーナお姉様がする事と言えば、私に嫌味でも言う気なんだろうなぁ
結婚式を質素にした事か、離宮での茶会の時の事か
まぁこの2つのどちらか、あるいは両方についてだろう。
はぁ~
ある程度予想していたとはいえ、とても憂鬱だ。
つづく。
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