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第8.5章 雨季から夏のなんやかんや
第253話 合同慰霊祭 その2
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「「「「「姐さん、会長、お疲れ様です!」」」」」
「皆さんご苦労様です。何か問題はありませんか?」
「はっ!嫌がる女性にちょっかいを出していた酒に酔った馬鹿が数人いましたが、既に排除しており現在問題はありません!」
「今日は慰霊祭、魂が女神様の元に旅立つ大切な門出の日。今日がどのような日かも考えず問題を起こすような馬鹿には、身体に21個の風穴を開けて差し上げるのが最良ですが、汚い血で慰霊祭を穢す訳にはいきません。馬鹿共は活かさず殺さず血を流さず排除して下さい。」
「「「「「イエス・アイ・マム!」」」」」
「それでは主様、次へ参りましょう」
「そっ、そうですね(汗)」
合同慰霊祭の開催宣言をした後、オリビエさん達と一旦別れた俺とニィナは会場を見回る前に、教会横に作った仮説運営本部に顔を出している。
今日の警備を担当するのは池田屋商会見廻組の一番隊と二番隊
どちらの隊もニィナが直々に鍛えて短期間でとんでもない戦闘集団化した、とても頼もしい隊員達だ。
一番隊は会場全体の警備を、二番隊は主にメイン会場周辺の警備を担当している
運営本部に顔を出したら、ちょうど二番隊が打ち合わせをしていたのでニィナが激励を飛ばしたまでは良いんだけど、、、
二番隊の隊員は元々は他の街に住んでいた人族と獣人族の女性達で
池田屋商会が従業員を大切にして報酬も良く、女性従業員ばかりという噂を聞き付け池田屋商会に押し掛けて来た女性達だ。
リーダー格の女性との初対面は最悪だったけどな。
その後もなんやかんやあったけど、全員二番隊の隊員として元気に働いている。
そして何故か知らないけど、一番隊同様に二番隊も忠誠心が限界突破しているのが気になるけど、忠誠を誓う先が完全にニィナだから下手に触れずにそっとしておきます。
見廻組は一番隊も二番隊もニィナ直々に鍛えて、一番隊はゴリゴリの武闘派集団化したのに対して二番隊は
暗殺者みたいになってやしませんか?
ニィナのリクエストで二番隊の制服は、警察の特殊部隊が着ている黒い服と装備を採用しているのだが
全員影が薄いというか存在感が無いというか、よく見えないというか
これって全員が気配を消して標的を背後から確実に殺る為のスキル発動してるんじゃね?
どんなスキルを持っていても全然良いんだけど、今日は必要無いよね?
本当に暗殺に役立つスキルを持っているかどうかは、怖いから絶対に『鑑定』で調べたりしないけどな!
さてと、一番隊とは違うベクトルの頼もしさを持った二番隊と別れて、慰霊祭本番の日暮れまで時間があるのでいったん我が家に帰って来た。
「ただいま~」
「おにいちゃんお帰り、どうかな?」
「おおっ!素敵過ぎるよメリルさん♪」
「えへへ♪」
俺を出迎えてくれたメリルは『薔薇』が描かれた浴衣を着ていて、少し背伸びをしている感じがしなくもないけど
最高に似合ってる♪
夏といえばやっぱり浴衣だよな、今日の為にお藤さんが頑張って作ってくれた手作りの浴衣だ。
メリルは『薔薇』
カスミとスミレは色違いのお揃いで『朝顔』
ケイトは『紫陽花』
コニーとフラニーも色違いのお揃いで『椿』
お藤さんは『藤』か、まあそれ以外無いよな
みんな髪の毛も綺麗にセットして貰って大人っぽくなったなぁ
いつもは色気とは無縁のケイトでさえ、静かにしていればこっちが照れてしまうくらいには魅力的な外見になってるんだもの
「シンさん、皆が綺麗だから見惚れるの当然だけど、私の事も見て欲しいわぁ♪」
「アストレア様こんにちは、百合の花がよくお似合いです。」
「う~ん、メリルさんの時と気持ちの入り具合いが違うけれど、まぁしょうがないわね(笑)」
相変わらずアストレア様はよく分かっていらっしゃる
浴衣は我が家のみんな以外には内緒だったんだけど、何処から情報を得たのかアストレア様も浴衣を欲しがったんだよなぁ
これは浴衣も注文が殺到する未来が見えるよ(汗)
「さあさあ!ニィナちゃんとシンさんも浴衣着せてあげるからこっちに来なさい!」
「はい、お願いします♪」
「お藤さん?!ニィナを先にしてからで」「駄目駄目、時間が無いんだから!」
おぅふ
ウチのお母さんは優しいけど、強引なのがちょっとなぁ
とりあえず目を閉じてお母さんにお任せだな
「主様、目を開けて下さい」
そっと目を開けるとそこには少し恥ずかしそうな表情をしたニィナが居る
「ニィナありがとう」
「えっと、、、どういたしまして?」
「もう、シンさん!こういう時は素直に綺麗だよ、って言う所よ」
「そうですよね、なんでありがとうって言ったんだろ?改めて、綺麗だよニィナ」
「ありがとうございます♪」
ニィナの浴衣は『牡丹』か、そして俺は『桜』
どういうふうに浴衣の柄を決めたのかは知らないけれど、それぞれに合った柄って事なんだろうな
慰霊祭本番はこれからだ
いざ参る!
つづく。
「皆さんご苦労様です。何か問題はありませんか?」
「はっ!嫌がる女性にちょっかいを出していた酒に酔った馬鹿が数人いましたが、既に排除しており現在問題はありません!」
「今日は慰霊祭、魂が女神様の元に旅立つ大切な門出の日。今日がどのような日かも考えず問題を起こすような馬鹿には、身体に21個の風穴を開けて差し上げるのが最良ですが、汚い血で慰霊祭を穢す訳にはいきません。馬鹿共は活かさず殺さず血を流さず排除して下さい。」
「「「「「イエス・アイ・マム!」」」」」
「それでは主様、次へ参りましょう」
「そっ、そうですね(汗)」
合同慰霊祭の開催宣言をした後、オリビエさん達と一旦別れた俺とニィナは会場を見回る前に、教会横に作った仮説運営本部に顔を出している。
今日の警備を担当するのは池田屋商会見廻組の一番隊と二番隊
どちらの隊もニィナが直々に鍛えて短期間でとんでもない戦闘集団化した、とても頼もしい隊員達だ。
一番隊は会場全体の警備を、二番隊は主にメイン会場周辺の警備を担当している
運営本部に顔を出したら、ちょうど二番隊が打ち合わせをしていたのでニィナが激励を飛ばしたまでは良いんだけど、、、
二番隊の隊員は元々は他の街に住んでいた人族と獣人族の女性達で
池田屋商会が従業員を大切にして報酬も良く、女性従業員ばかりという噂を聞き付け池田屋商会に押し掛けて来た女性達だ。
リーダー格の女性との初対面は最悪だったけどな。
その後もなんやかんやあったけど、全員二番隊の隊員として元気に働いている。
そして何故か知らないけど、一番隊同様に二番隊も忠誠心が限界突破しているのが気になるけど、忠誠を誓う先が完全にニィナだから下手に触れずにそっとしておきます。
見廻組は一番隊も二番隊もニィナ直々に鍛えて、一番隊はゴリゴリの武闘派集団化したのに対して二番隊は
暗殺者みたいになってやしませんか?
ニィナのリクエストで二番隊の制服は、警察の特殊部隊が着ている黒い服と装備を採用しているのだが
全員影が薄いというか存在感が無いというか、よく見えないというか
これって全員が気配を消して標的を背後から確実に殺る為のスキル発動してるんじゃね?
どんなスキルを持っていても全然良いんだけど、今日は必要無いよね?
本当に暗殺に役立つスキルを持っているかどうかは、怖いから絶対に『鑑定』で調べたりしないけどな!
さてと、一番隊とは違うベクトルの頼もしさを持った二番隊と別れて、慰霊祭本番の日暮れまで時間があるのでいったん我が家に帰って来た。
「ただいま~」
「おにいちゃんお帰り、どうかな?」
「おおっ!素敵過ぎるよメリルさん♪」
「えへへ♪」
俺を出迎えてくれたメリルは『薔薇』が描かれた浴衣を着ていて、少し背伸びをしている感じがしなくもないけど
最高に似合ってる♪
夏といえばやっぱり浴衣だよな、今日の為にお藤さんが頑張って作ってくれた手作りの浴衣だ。
メリルは『薔薇』
カスミとスミレは色違いのお揃いで『朝顔』
ケイトは『紫陽花』
コニーとフラニーも色違いのお揃いで『椿』
お藤さんは『藤』か、まあそれ以外無いよな
みんな髪の毛も綺麗にセットして貰って大人っぽくなったなぁ
いつもは色気とは無縁のケイトでさえ、静かにしていればこっちが照れてしまうくらいには魅力的な外見になってるんだもの
「シンさん、皆が綺麗だから見惚れるの当然だけど、私の事も見て欲しいわぁ♪」
「アストレア様こんにちは、百合の花がよくお似合いです。」
「う~ん、メリルさんの時と気持ちの入り具合いが違うけれど、まぁしょうがないわね(笑)」
相変わらずアストレア様はよく分かっていらっしゃる
浴衣は我が家のみんな以外には内緒だったんだけど、何処から情報を得たのかアストレア様も浴衣を欲しがったんだよなぁ
これは浴衣も注文が殺到する未来が見えるよ(汗)
「さあさあ!ニィナちゃんとシンさんも浴衣着せてあげるからこっちに来なさい!」
「はい、お願いします♪」
「お藤さん?!ニィナを先にしてからで」「駄目駄目、時間が無いんだから!」
おぅふ
ウチのお母さんは優しいけど、強引なのがちょっとなぁ
とりあえず目を閉じてお母さんにお任せだな
「主様、目を開けて下さい」
そっと目を開けるとそこには少し恥ずかしそうな表情をしたニィナが居る
「ニィナありがとう」
「えっと、、、どういたしまして?」
「もう、シンさん!こういう時は素直に綺麗だよ、って言う所よ」
「そうですよね、なんでありがとうって言ったんだろ?改めて、綺麗だよニィナ」
「ありがとうございます♪」
ニィナの浴衣は『牡丹』か、そして俺は『桜』
どういうふうに浴衣の柄を決めたのかは知らないけれど、それぞれに合った柄って事なんだろうな
慰霊祭本番はこれからだ
いざ参る!
つづく。
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