テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】

永倉伊織

文字の大きさ
上 下
282 / 303
第8.5章 雨季から夏のなんやかんや

第251話 夏満喫中♪ その2

しおりを挟む
「総員構えー!」


「お待たせ~♪」

「今だ!投げろー、ふんっ!」

「やぁー♪」「えい!」「とう!」

「うわっ?!」

バシャ!バシャバシャバシャ!


「わはははは!どうだ我が軍の最新兵器、水風船の威力は♪」

「ぺっ、ぺっ、やったなぁ!えぇーと、ここを持ってと、、、」

「あっ?!、、、ちょちょ、ちょっと待てケイト!停戦を要求、、降伏するからちょっと待ってー(汗)」

「降伏は受け入れられないよ、ダ・ン・ナ♪よいしょっと」

「あー!」「きゃははは♪」「わぁー♪」「やられる~(笑)」

バッシャーーン!!





王国歴XXX年○月○日、午前△△時

ナガクラ家裏庭に設置されたテント内で水着に着替える目標に対し

ナガクラ隊4名に攻撃命令が下る。

テントから出た目標に対して、ナガクラ隊4名は最新兵器水風船を投射、目標に直撃するも沈黙させるに至らず。

この時点で、隊長シン・ナガクラは降伏を試みたと思われるが詳細不明。

ナガクラ隊4名の奮戦虚しく、2メートル級家庭用プール『ふろ』を目標によって持ち上げられひっくり返されて轟沈を確認。

裏庭が水浸しになった事で戦闘終了。


『第1次夏の裏庭プール大戦』はケイト殿の大勝利によって幕を閉じる。
                《ナガクラ家記より。著、ニィナ。》




「あははは、どうだまいったか♪」

「ああ降参だよ。またプールに水入れるから今度は普通に楽しもうぜ」


我が家の裏庭にプールを出して、スミレ、コニー、フラニーと一緒に遊んでいた所

後から来たケイトが裏庭で全裸になってプールに入ろうとした為、ちょっとした罰といたずら心から、みんなで水風船をぶつけてみたのだが

まさか俺達4人ごとプールをひっくり返すとは思わんかった

お陰でみんなドロドロだよ、楽しかったから良いけど


「みんな泥を落とすから並べ~」

「「「はぁ~い」」」

サーーーーーーーーー


「虹だぁ♪」


良いねぇ、たまにレベルが上がってるお陰なのか、指先からシャワーみたいに水を出せるようになったんだ♪

もしかしたら他の魔法も違う使い方が出来るのかもしれん


おっ?

朝食の後片付けが終わったのか、裏庭の隅でニィナが優雅にお茶を飲みながら微笑ましくこちらを見てるけど

ニィナっていつの間にか保護者ポジションに収まってしまったな(笑)


「おーい、ニィナも座ってないで一緒にプール入ろうぜ~」  

「喜んで♪」


ニィナはこういう遊びはそんなに好きじゃないと思ってたけど、思いのほか嬉しそうだけどこれは、、、


「えぇーとニィナさん、水着は俺が用意するから、下着を脱ぐ前にこっちのテントで着替えて貰えますか?」

「主様に隠すような事はなにひとつありませんが」

「あぁ、うん、勿論そうなんだろうけど、せっかくだから水着姿のニィナが見たいなぁ~」

「そういう事であれば着替えて参ります♪」


まったく

あれは天然でやってるのか、笑いの『ボケ』としてやってるのか判断が難しいなぁ


「あははは、ダンナも大変だねぇ」

「この程度は大変な内に入らないから良いよ。それよりもうプールひっくり返すなよ、これ以上裏庭を水浸しにするとお母さんに怒られる(汗)」

「え゛っ?!そっ、それは駄目だね」


「主様、お待たせ致しました。水着似合っているでしょうか?」

「よく似合ってるよ♪」


うん!水着を着たニィナはいつもとあまり変わらんな

何故ならニィナに渡したのはビキニの水着だけど、ラッシュガードも渡したから

Tシャツにショートパンツ履いてる時と見た目はほぼ同じなんだもの

だがしかし、好きな女性の笑顔が見れさえすれば、いつだってテンションが限界突破するのが、男って奴なのさ。


この限界突破したテンションはどうしようか

よし!

スキルの「店」から1度に百個作れる水風船を、ポチッとな

プールに入って寛いでいるケイトとニィナにバレないように、大量に水風船を作ってスミレ、コニー、フラニーに持たせてと


「ふはははは!ケイトよ本当の戦いはこれからだ、みんな投げろー♪ふんっ、ふんっ」

パシャ、パシャ

おぅふ(悲)

油断してると思ったのに2個とも綺麗に避けられてしまった。

あれれ?2個?

俺以外の水風船はどうした?!


「ふっふっふっ、ダンナは既に孤立無援だよ♪」

なんだと!

いつの間にかプールの後ろに隠れていたスミレ、コニー、フラニーが水風船を持って俺に狙いを定めている

あぁー?!

スミレ止めろ!

ケイトとニィナに水風船を渡すんじゃあない(汗)


万事休す、こうなれば

「プランC発動、戦略的撤退!スタコラサッサ~♪」

「ダンナが逃げた!追撃~♪」

「「「「待てぇ~♪」」」」




こうして後に『裏庭水風船の乱・夏』と呼ばれる戦いは

お昼ご飯までの約3時間続く事になるのだが

そのおはなしは

いずれどこかで





つづく。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

ポーションが不味すぎるので、美味しいポーションを作ったら

七鳳
ファンタジー
※毎日8時と18時に更新中! ※いいねやお気に入り登録して頂けると励みになります! 気付いたら異世界に転生していた主人公。 赤ん坊から15歳まで成長する中で、異世界の常識を学んでいくが、その中で気付いたことがひとつ。 「ポーションが不味すぎる」 必需品だが、みんなが嫌な顔をして買っていく姿を見て、「美味しいポーションを作ったらバカ売れするのでは?」 と考え、試行錯誤をしていく…

料理屋「○」~異世界に飛ばされたけど美味しい物を食べる事に妥協できませんでした~

斬原和菓子
ファンタジー
ここは異世界の中都市にある料理屋。日々の疲れを癒すべく店に来るお客様は様々な問題に悩まされている 酒と食事に癒される人々をさらに幸せにするべく奮闘するマスターの異世界食事情冒険譚

家の庭にレアドロップダンジョンが生えた~神話級のアイテムを使って普通のダンジョンで無双します~

芦屋貴緒
ファンタジー
売れないイラストレーターである里見司(さとみつかさ)の家にダンジョンが生えた。 駆除業者も呼ぶことができない金欠ぶりに「ダンジョンで手に入れたものを売ればいいのでは?」と考え潜り始める。 だがそのダンジョンで手に入るアイテムは全て他人に譲渡できないものだったのだ。 彼が財宝を鑑定すると驚愕の事実が判明する。 経験値も金にもならないこのダンジョン。 しかし手に入るものは全て高ランクのダンジョンでも入手困難なレアアイテムばかり。 ――じゃあ、アイテムの力で強くなって普通のダンジョンで稼げばよくない?

異世界転生漫遊記

しょう
ファンタジー
ブラック企業で働いていた主人公は 体を壊し亡くなってしまった。 それを哀れんだ神の手によって 主人公は異世界に転生することに 前世の失敗を繰り返さないように 今度は自由に楽しく生きていこうと 決める 主人公が転生した世界は 魔物が闊歩する世界! それを知った主人公は幼い頃から 努力し続け、剣と魔法を習得する! 初めての作品です! よろしくお願いします! 感想よろしくお願いします!

平民として生まれた男、努力でスキルと魔法が使える様になる。〜イージーな世界に生まれ変わった。

モンド
ファンタジー
1人の男が異世界に転生した。 日本に住んでいた頃の記憶を持ったまま、男は前世でサラリーマンとして長年働いてきた経験から。 今度生まれ変われるなら、自由に旅をしながら生きてみたいと思い描いていたのだ。 そんな彼が、15歳の成人の儀式の際に過去の記憶を思い出して旅立つことにした。 特に使命や野心のない男は、好きなように生きることにした。

散々利用されてから勇者パーティーを追い出された…が、元勇者パーティーは僕の本当の能力を知らない。

アノマロカリス
ファンタジー
僕こと…ディスト・ランゼウスは、経験値を倍増させてパーティーの成長を急成長させるスキルを持っていた。 それにあやかった剣士ディランは、僕と共にパーティーを集めて成長して行き…数々の魔王軍の配下を討伐して行き、なんと勇者の称号を得る事になった。 するとディランは、勇者の称号を得てからというもの…態度が横柄になり、更にはパーティーメンバー達も調子付いて行った。 それからと言うもの、調子付いた勇者ディランとパーティーメンバー達は、レベルの上がらないサポート役の僕を邪険にし始めていき… 遂には、役立たずは不要と言って僕を追い出したのだった。 ……とまぁ、ここまでは良くある話。 僕が抜けた勇者ディランとパーティーメンバー達は、その後も活躍し続けていき… 遂には、大魔王ドゥルガディスが収める魔大陸を攻略すると言う話になっていた。 「おやおや…もう魔大陸に上陸すると言う話になったのか、ならば…そろそろ僕の本来のスキルを発動するとしますか!」 それから数日後に、ディランとパーティーメンバー達が魔大陸に侵攻し始めたという話を聞いた。 なので、それと同時に…僕の本来のスキルを発動すると…? 2月11日にHOTランキング男性向けで1位になりました。 皆様お陰です、有り難う御座います。

異世界でスローライフを満喫する為に

美鈴
ファンタジー
ホットランキング一位本当にありがとうございます! 【※毎日18時更新中】 タイトル通り異世界に行った主人公が異世界でスローライフを満喫…。出来たらいいなというお話です! ※カクヨム様にも投稿しております ※イラストはAIアートイラストを使用

異世界は流されるままに

椎井瑛弥
ファンタジー
 貴族の三男として生まれたレイは、成人を迎えた当日に意識を失い、目が覚めてみると剣と魔法のファンタジーの世界に生まれ変わっていたことに気づきます。ベタです。  日本で堅実な人生を送っていた彼は、無理をせずに一歩ずつ着実に歩みを進むつもりでしたが、なぜか思ってもみなかった方向に進むことばかり。ベタです。  しっかりと自分を持っているにも関わらず、なぜか思うようにならないレイの冒険譚、ここに開幕。  これを書いている人は縦書き派ですので、縦書きで読むことを推奨します。

処理中です...