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第8.5章 雨季から夏のなんやかんや
第246話 甘味屋リリー その2
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「会長がニック君とスナック君に全部任せるから、全然決まらなくて大変だったんですよー(怒)今日は決まるまで帰しませんからね!」
どーゆーことなのこれは?!
まさかの、とんでもない所からトラブルが飛んで来たんですけどー(汗)
アンさんにガッツリ腕を掴まれて逃げられない今の状況はマズい!
とにかくニックとスナックに助けを、、、
なっ?!
ニックとスナックのやつ、見て見ぬフリをして俺を見捨てるつもりか?
凄く申し訳なさそうな顔をしているが許さん!
甘味部門で飲み会でも開いて、ニックとスナックに女性従業員の皆さんと更なる親睦を深めて貰い、未だに2人が苦手な人付きあいを楽しい飲み会を通じて少しでも克服させてやろう♪
ただし、アンさんを筆頭に甘味部門の女性達は酒豪揃いだから、とても楽しい飲み会になるだろう
俺は忙しいから甘味部門の飲み会には絶対に参加出来ないけどな!
さて、ニックとスナックの罰、、、じゃなくって、甘味部門の楽しい飲み会開催も決めたし、現在起きている問題を解決しなくては
「ところでアンさん、決まるまで帰さないって何を決めるんですか?」
「ちょっと待ってて下さいね、ミーナ、スージィー!ちょっとこっち来てー!」
「アンさんにゃにか用ですか~?、、あっ?!ご主人様いらっしゃいませ!」
「ご主人様じゃん♪何か用っていうか甘味屋も今日開店だっけ?そしたら後でこっちも、、、あぁー!えぇーとアンさん何か用?」
むむっ?
アンさんに呼ばれて甘味屋の奥から猫耳のミーナと、キツネ耳のスージィーが出て来たんだけど、急にスージィーが挙動不審になったのがとても気になる
「2人とも今日こそはどっちが良いか会長に決めて貰うから」
「あたしはどっちでも良いと思うけど、尻尾の部分はもうちょっとどうにかして欲しいかなぁ」
「スージィーは尻尾が大きいものね、それは今後改善して貰うとして。
さあ会長!ミーナとスージィーどっちの制服が良いですか?」
何かと思えばミーナとスージィーが着ていたのは制服で、どちらを採用するかで揉めていたのか
それぐらいならニックとスナックで好きな方を選べば良いと思うんだが、、、
どちらも選べない理由があるのか?
ミーナは白いシャツに黒のパンツスタイルで、元世界のお洒落カフェの店員風に見える
スージィーは浴衣っぽい和服を着ていて袖をまくって肩を出してるから、縁日の屋台で焼きそばを焼いてるギャルに見える(笑)
どちらもこの国じゃ斬新なデザインだとは思うけど、選べない理由はさっぱり分からん
「とりあえず、ニックとスナックと話しあって決めるのでちょっと待って下さいね。
ニック、スナック、集合!」
「おう」「うん」
俺は2人と共に店の外に出てアンさん達に聞こえないように話しかける
「ニックにスナック、何を隠してる?」
「別に隠してる事は無いよ、アンさんが言った通り制服をどっちにするかで揉めてるだけで」
「じゃあ2人で決めれば済む話だろ」
「いや、それが済まないから問題になってるんだけど、アニキは知らないのか?」
「ん?知らないっていうか、甘味屋は2人に任せたんだから、ドーナツとたい焼きを売る以外に俺の知ってる事は無いぞ」
「「あぁ~(悲)」」
むむむ、解せぬ!
2人がこの世の終わりのような表情をしているが、あの制服にいったい何があるんだ?
「アニキはさ、あの制服見てどう思う?」
「そりゃあ素敵な制服だと思うぞ、あれってお藤さんが作ったんだろ?」
「そうなんだけど、スージィーさんの方はお藤さんが考えた制服で、ミーナさんのは副会長が考えた制服なんだよ。
だから、俺とスナックがどっちかを選ぶのはマズいっていうか、、、アニキなら分かるだろ?」
「それに、甘味屋で働いてもらう人達も好きな制服が別れててさ、ボクと兄ちゃんだけじゃどうにもならなくて」
なるほど、さっきからお藤さんとメリルが何かを期待した目で俺を見ていたのはそういう理由か
そりゃあどっちの制服も選べんわ(汗)
俺だってどっちの制服が良いかなんて恐ろしくて選べない、元世界ならパワハラ案件になりかねん
「2人がとても難しい判断を迫られていたのは理解した。だからさっさと解決して開店準備だ!」
「マジで解決出来るのかよ?!」
ニックよ、これくらいの事で驚いているとは先が思いやられるぞ。
店に戻ると、裏で仕込みでもしてた従業員なのか、それぞれ好きな制服を着た女性達で店内が賑わっていて
ここは女子高の文化祭の模擬店か!
とりあえず落ち着いてと
「皆さんお待たせしました、ニックとスナックと話し合った結果を発表します。
どちらの制服もとても素晴らしく、どちらか一方を選ぶのは勿体無い!
したがって、従業員の半数はミーナが着ている制服を、残りの半数はスージィーが着ている制服を着用して、それぞれ日替わりで制服を交換して下さい。これは会長としての最終決定です、異議は認めません。」
「「「「「おおっ!!」」」」」
パチパチパチパチパチパチ♪
皆さん、この制服問題が凄く大変だったのは充分理解したから、涙を流す勢いで拍手するのは止めて欲しい
ニックとスナックに相談されたアルも焦っただろうな
だけどこれくらいの事は俺に頼らず解決して欲しい
それと
お藤さんとメリルが、「次は負けないから」とかお互いに言ってるけれど
そういうのは実行する前に教えて頂けると、とても助かります。
いやマジで!
つづく。
どーゆーことなのこれは?!
まさかの、とんでもない所からトラブルが飛んで来たんですけどー(汗)
アンさんにガッツリ腕を掴まれて逃げられない今の状況はマズい!
とにかくニックとスナックに助けを、、、
なっ?!
ニックとスナックのやつ、見て見ぬフリをして俺を見捨てるつもりか?
凄く申し訳なさそうな顔をしているが許さん!
甘味部門で飲み会でも開いて、ニックとスナックに女性従業員の皆さんと更なる親睦を深めて貰い、未だに2人が苦手な人付きあいを楽しい飲み会を通じて少しでも克服させてやろう♪
ただし、アンさんを筆頭に甘味部門の女性達は酒豪揃いだから、とても楽しい飲み会になるだろう
俺は忙しいから甘味部門の飲み会には絶対に参加出来ないけどな!
さて、ニックとスナックの罰、、、じゃなくって、甘味部門の楽しい飲み会開催も決めたし、現在起きている問題を解決しなくては
「ところでアンさん、決まるまで帰さないって何を決めるんですか?」
「ちょっと待ってて下さいね、ミーナ、スージィー!ちょっとこっち来てー!」
「アンさんにゃにか用ですか~?、、あっ?!ご主人様いらっしゃいませ!」
「ご主人様じゃん♪何か用っていうか甘味屋も今日開店だっけ?そしたら後でこっちも、、、あぁー!えぇーとアンさん何か用?」
むむっ?
アンさんに呼ばれて甘味屋の奥から猫耳のミーナと、キツネ耳のスージィーが出て来たんだけど、急にスージィーが挙動不審になったのがとても気になる
「2人とも今日こそはどっちが良いか会長に決めて貰うから」
「あたしはどっちでも良いと思うけど、尻尾の部分はもうちょっとどうにかして欲しいかなぁ」
「スージィーは尻尾が大きいものね、それは今後改善して貰うとして。
さあ会長!ミーナとスージィーどっちの制服が良いですか?」
何かと思えばミーナとスージィーが着ていたのは制服で、どちらを採用するかで揉めていたのか
それぐらいならニックとスナックで好きな方を選べば良いと思うんだが、、、
どちらも選べない理由があるのか?
ミーナは白いシャツに黒のパンツスタイルで、元世界のお洒落カフェの店員風に見える
スージィーは浴衣っぽい和服を着ていて袖をまくって肩を出してるから、縁日の屋台で焼きそばを焼いてるギャルに見える(笑)
どちらもこの国じゃ斬新なデザインだとは思うけど、選べない理由はさっぱり分からん
「とりあえず、ニックとスナックと話しあって決めるのでちょっと待って下さいね。
ニック、スナック、集合!」
「おう」「うん」
俺は2人と共に店の外に出てアンさん達に聞こえないように話しかける
「ニックにスナック、何を隠してる?」
「別に隠してる事は無いよ、アンさんが言った通り制服をどっちにするかで揉めてるだけで」
「じゃあ2人で決めれば済む話だろ」
「いや、それが済まないから問題になってるんだけど、アニキは知らないのか?」
「ん?知らないっていうか、甘味屋は2人に任せたんだから、ドーナツとたい焼きを売る以外に俺の知ってる事は無いぞ」
「「あぁ~(悲)」」
むむむ、解せぬ!
2人がこの世の終わりのような表情をしているが、あの制服にいったい何があるんだ?
「アニキはさ、あの制服見てどう思う?」
「そりゃあ素敵な制服だと思うぞ、あれってお藤さんが作ったんだろ?」
「そうなんだけど、スージィーさんの方はお藤さんが考えた制服で、ミーナさんのは副会長が考えた制服なんだよ。
だから、俺とスナックがどっちかを選ぶのはマズいっていうか、、、アニキなら分かるだろ?」
「それに、甘味屋で働いてもらう人達も好きな制服が別れててさ、ボクと兄ちゃんだけじゃどうにもならなくて」
なるほど、さっきからお藤さんとメリルが何かを期待した目で俺を見ていたのはそういう理由か
そりゃあどっちの制服も選べんわ(汗)
俺だってどっちの制服が良いかなんて恐ろしくて選べない、元世界ならパワハラ案件になりかねん
「2人がとても難しい判断を迫られていたのは理解した。だからさっさと解決して開店準備だ!」
「マジで解決出来るのかよ?!」
ニックよ、これくらいの事で驚いているとは先が思いやられるぞ。
店に戻ると、裏で仕込みでもしてた従業員なのか、それぞれ好きな制服を着た女性達で店内が賑わっていて
ここは女子高の文化祭の模擬店か!
とりあえず落ち着いてと
「皆さんお待たせしました、ニックとスナックと話し合った結果を発表します。
どちらの制服もとても素晴らしく、どちらか一方を選ぶのは勿体無い!
したがって、従業員の半数はミーナが着ている制服を、残りの半数はスージィーが着ている制服を着用して、それぞれ日替わりで制服を交換して下さい。これは会長としての最終決定です、異議は認めません。」
「「「「「おおっ!!」」」」」
パチパチパチパチパチパチ♪
皆さん、この制服問題が凄く大変だったのは充分理解したから、涙を流す勢いで拍手するのは止めて欲しい
ニックとスナックに相談されたアルも焦っただろうな
だけどこれくらいの事は俺に頼らず解決して欲しい
それと
お藤さんとメリルが、「次は負けないから」とかお互いに言ってるけれど
そういうのは実行する前に教えて頂けると、とても助かります。
いやマジで!
つづく。
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