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第8.5章 雨季から夏のなんやかんや
閑話 ミリアリアの平和な1日
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side:ミリアリア
「っつぅ?!うぅ~(泣)」
「ミリアリアさん大丈夫ですか?」
「血は出てないから大丈夫です。カスミさんは野菜の皮剥きが上手ですね」
「毎日やってるので慣れてるだけですけど、敬語は止めて頂けると」
「それは無理です。敬語を止めると自分の情けなさに押し潰されて立ち直れそうにないです。」
「えっと、ピーラーっていう皮剥き専用の道具もありますよ」
「お気遣いありがとうござまいます。でもこれは包丁を扱う訓練なので、このまま頑張ります。」
はぁ
カスミさんに余計な気を遣わせてしまった(悲)
包丁を扱う訓練の為に、マーマから毎日野菜の皮剥きをするように言われたんだけど
ムズい!
大根は皮が厚いし、ニンジンは見た目より固いし、ジャガイモは球形でデコボコしてるし
タマネギは手で皮が剥けるけど涙が止まらないし(泣)
料理がこれほど大変な作業だったなんて、これなら空を飛んでるワイバーンを魔法で撃ち墜とす方が何倍も簡単じゃない!
はぁ~
指先が傷だらけになっちゃったけど野菜の皮剥きは終わりっと。
「ねぇねぇ」
「あら、スミレちゃんどうしたの?」
野菜の皮剥きの次は栄養素の勉強でもしようかなと考えていたら、スミレちゃんが厨房にやって来た。
スミレちゃんはいつ見ても可愛いなぁ♪
たまにシン君がスミレちゃんの頭をわしゃわしゃしている事があるけれど、その気持ちはよーく分かる!
私もスミレちゃんを抱き締めたい!叶うならばお風呂で尻尾を洗ってあげたい!
でも急にそんな事を言って嫌われたく無いので普通に会話をするだけにしている。
「ミリー姉ちゃんは甘いお菓子好き?」
「うん、好きだけど」
「これ食べて良いよ♪」
スミレちゃんが持っていた薄い金属製と思われる箱の蓋を開けると、中には個別に袋に包まれた薄い何かがびっしりと詰まっている
「えっと、これってお菓子なのかな?」
「そうだよ♪ご主人さまがね、法事の時にしか食べられなかったお菓子って言ってた」
「そっ、そうなんだ」
『ほうじ』が何かは分からないけど、おそらくシン君の故郷の習慣なんだろう。
スミレちゃんがお菓子って言うんだし、とりあえず箱の中から包みを1個取り出して、ベリッと包みを破く
こっ、これは?!
包みの中から出て来たのはチョコが塗られたクッキーだった、スンスン
しかも凄く良い匂いがするぅー♪
分かる、これは今まで食べたクッキーとは明らかにレベルが異なると
「いただきます。あーんっ、もぐもぐもぐ、、はぁ~美味しい~♪ありがとうスミレちゃん」
「えへへ♪」
それにしてもこのお菓子、鼻に抜ける香りが最高なんだけど!
「ミリー姉ちゃん、こっちも食べて良いよ」
スミレちゃんが別の箱を取り出して中を見せてくれる。こっちの箱は細長い棒状の包みがびっしりと詰まっている。
またまた1個取り出してベリッと包みを破くと、今度は筒状のクッキー?
わざわざお菓子を筒状に作るなんて技術の無駄使いとも思えるけれど、シン君のする事に油断などしない!
「いただきます。あーんっ、もぐもぐ、、旨ぁ~い♪」
さっき食べたチョコが塗られたクッキーとは香りが全然違ぅ~♪
「おーいスミレ~、暇だから一緒にこども園に遊びに、、、ってそのクッキー!スミレが料理作ったご褒美にダンナから貰ったやつだろ?あたしにはくれなかったのに、何でミリアリアさんにはあげてるんだよぉ~(泣)」
「ミリー姉ちゃんは野菜の皮剥き頑張ったから♪ケイト姉ちゃんも皮剥きしたら食べて良いよ」
「う゛っ、、、皮剥きは苦手なんだよなぁ~」
ケイトさんがやって来て凄く悔しがっているけれど、もしかして今食べてるこのお菓子ってシン君の家族でもめったに食べられないほど貴重な物なの?!
それならもう1個くらい食べたいなぁ、、、
って駄目駄目!
スミレちゃんの厚意に甘えてそれぞれ1つずつは食べたけど、これ以上は大人として駄目な気がする(汗)
でも食べたいなぁ、スミレちゃんにお願いすればもう1つくらい笑顔でくれるだろうけど
だからこそ、スミレちゃんの優しさに甘える大人って本当に駄目だという事くらいは分かる。
くっ!
こんなに美味しいお菓子をスミレちゃんに渡したシン君の
バッキャロォーーーーーー(泣)
「っつぅ?!うぅ~(泣)」
「ミリアリアさん大丈夫ですか?」
「血は出てないから大丈夫です。カスミさんは野菜の皮剥きが上手ですね」
「毎日やってるので慣れてるだけですけど、敬語は止めて頂けると」
「それは無理です。敬語を止めると自分の情けなさに押し潰されて立ち直れそうにないです。」
「えっと、ピーラーっていう皮剥き専用の道具もありますよ」
「お気遣いありがとうござまいます。でもこれは包丁を扱う訓練なので、このまま頑張ります。」
はぁ
カスミさんに余計な気を遣わせてしまった(悲)
包丁を扱う訓練の為に、マーマから毎日野菜の皮剥きをするように言われたんだけど
ムズい!
大根は皮が厚いし、ニンジンは見た目より固いし、ジャガイモは球形でデコボコしてるし
タマネギは手で皮が剥けるけど涙が止まらないし(泣)
料理がこれほど大変な作業だったなんて、これなら空を飛んでるワイバーンを魔法で撃ち墜とす方が何倍も簡単じゃない!
はぁ~
指先が傷だらけになっちゃったけど野菜の皮剥きは終わりっと。
「ねぇねぇ」
「あら、スミレちゃんどうしたの?」
野菜の皮剥きの次は栄養素の勉強でもしようかなと考えていたら、スミレちゃんが厨房にやって来た。
スミレちゃんはいつ見ても可愛いなぁ♪
たまにシン君がスミレちゃんの頭をわしゃわしゃしている事があるけれど、その気持ちはよーく分かる!
私もスミレちゃんを抱き締めたい!叶うならばお風呂で尻尾を洗ってあげたい!
でも急にそんな事を言って嫌われたく無いので普通に会話をするだけにしている。
「ミリー姉ちゃんは甘いお菓子好き?」
「うん、好きだけど」
「これ食べて良いよ♪」
スミレちゃんが持っていた薄い金属製と思われる箱の蓋を開けると、中には個別に袋に包まれた薄い何かがびっしりと詰まっている
「えっと、これってお菓子なのかな?」
「そうだよ♪ご主人さまがね、法事の時にしか食べられなかったお菓子って言ってた」
「そっ、そうなんだ」
『ほうじ』が何かは分からないけど、おそらくシン君の故郷の習慣なんだろう。
スミレちゃんがお菓子って言うんだし、とりあえず箱の中から包みを1個取り出して、ベリッと包みを破く
こっ、これは?!
包みの中から出て来たのはチョコが塗られたクッキーだった、スンスン
しかも凄く良い匂いがするぅー♪
分かる、これは今まで食べたクッキーとは明らかにレベルが異なると
「いただきます。あーんっ、もぐもぐもぐ、、はぁ~美味しい~♪ありがとうスミレちゃん」
「えへへ♪」
それにしてもこのお菓子、鼻に抜ける香りが最高なんだけど!
「ミリー姉ちゃん、こっちも食べて良いよ」
スミレちゃんが別の箱を取り出して中を見せてくれる。こっちの箱は細長い棒状の包みがびっしりと詰まっている。
またまた1個取り出してベリッと包みを破くと、今度は筒状のクッキー?
わざわざお菓子を筒状に作るなんて技術の無駄使いとも思えるけれど、シン君のする事に油断などしない!
「いただきます。あーんっ、もぐもぐ、、旨ぁ~い♪」
さっき食べたチョコが塗られたクッキーとは香りが全然違ぅ~♪
「おーいスミレ~、暇だから一緒にこども園に遊びに、、、ってそのクッキー!スミレが料理作ったご褒美にダンナから貰ったやつだろ?あたしにはくれなかったのに、何でミリアリアさんにはあげてるんだよぉ~(泣)」
「ミリー姉ちゃんは野菜の皮剥き頑張ったから♪ケイト姉ちゃんも皮剥きしたら食べて良いよ」
「う゛っ、、、皮剥きは苦手なんだよなぁ~」
ケイトさんがやって来て凄く悔しがっているけれど、もしかして今食べてるこのお菓子ってシン君の家族でもめったに食べられないほど貴重な物なの?!
それならもう1個くらい食べたいなぁ、、、
って駄目駄目!
スミレちゃんの厚意に甘えてそれぞれ1つずつは食べたけど、これ以上は大人として駄目な気がする(汗)
でも食べたいなぁ、スミレちゃんにお願いすればもう1つくらい笑顔でくれるだろうけど
だからこそ、スミレちゃんの優しさに甘える大人って本当に駄目だという事くらいは分かる。
くっ!
こんなに美味しいお菓子をスミレちゃんに渡したシン君の
バッキャロォーーーーーー(泣)
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