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第8.5章 雨季から夏のなんやかんや
第236話 事情聴取
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「ミリーさん、怒って無いので正直に話して下さい。どうしてキュウリを切ろうとして自分の手首を切ったんですか?」
「ねぇシン君、本当に怒って無い?目が怖いんだけど(汗)」
「あれだけ派手に出血してたら命に関わるんですから、怖い目になるくらいは当然です。今後の為にも原因を突き止める必要があります。」
「シンさんの言う通りよミリーちゃん、私もまさかあんなに見事に手首を切るとは思わなかったもの」
「うっ?!、、うぅぅ(泣)」
キュウリを切ろうとして何故か自分の手首を切ってしまったミリーさんに、俺とお藤マーマが原因を探るべく事情を聞いているのだが
俺とマーマの真剣な表情を見て深刻さを理解したのか、ミリーさんは耳をぺしょんとさせて落ち込んでしまった。
ミリーさんには悪いけど、今回ばかりはきちんと原因を突き止めるまではお菓子は無しで話し合いだ!
俺の回復魔法があったから無事だけど、さっきはマジで危険な状況だったからな
「それで手首を切った原因ですけど、単純に手が滑ったとかそういう事ですか?」
「エルフが魔法が得意なのは知ってるでしょ?だから普段は包丁を使わずに魔法で肉や野菜を切るの、包丁を持ったのって久しぶりだったから」
「ちなみに何時振りなんですか?」
「うーんと、、、子供の時以来かな、アハハ」
ミリーさんの渇いた笑いが辛いです。
しかしエルフの子供時代って何歳までなんだ?
以前ミリーさんに浮島の話を聞いた時に、100年くらい前は子供だったとか言ってたような気がする
ミリーさんの現在の年齢は知らんけど、10年とか20年とかそれくらい久しぶりだろうと予想する。
「ねぇミリーちゃん、コニーちゃんとフラニーちゃんは最初から包丁の扱いも上手だったわよ」
「ギクッ!そっ、それは、、、(汗)」
はい、アウトー!
ミリーさん、そんなに分かりやすく動揺したらあきませんやん、まぁ今回に関しては問題解決の為にも分かりやすい方が良いけど
「ミリーちゃん、怒らないから話なさい!」
「はっ、はい」
珍しくウチのお母さんが怒ってるよ
しかしお母さんっていう存在は怒りながら『怒らないから』って言うの何故なんだろうな(笑)
それでミリーさんの自白によると
長年魔法に頼りきった生活をしていた為、包丁を扱う筋肉が衰えていて自分でもコントロール出来ず、予想外の動きをして手首をサクッとやっちゃったらしい
そんなあほな?!
とは思うけど、100年単位でそんな生活をしていればあり得る事なのかもしれない
まぁ異世界の不思議ってやつだろう。
ちなみにコニーとフラニーが最初から普通に包丁を扱えたのは、2人がまだ若いのと食材を切るような魔法が苦手でナイフは普段から使っているかららしいです。
「ねぇ、シン君もマーマも正直に話したからもう怒って無い?」
「そもそも俺もお母さんもミリーさんが心配だっただけで、最初から怒ってませんからね」
「原因も分かった事だし、これからは少しずつ包丁の練習をしましょうね♪」
「はーい、それよりシン君、さっき回復魔法を使ってたわよね?」
「そうですね、本当は隠しておきたかったのに仕方なく使う事になってしまいました。この事が貴族に知られると面倒な事に巻き込まれるだろうなぁ~」
「ぐっ?!、、、本当にご迷惑をおかけしました。シン君が面倒な事に巻き込まれないように全力を尽くしますので、何かあった時は回復魔法を使って頂けますよう、伏してお願い申し上げます。」
はぁ~
ここまでされると反応に困るぅー!
「とりあえず今回の事はミリーさんに大きな大きな貸しにしておくという事で、疲れたんでお菓子食べましょうか」
「やったぁー♪」
ミリーさんが本当に反省してるのか怪しいけれど、素敵な笑顔が見れたから
まぁ良いか♪
つづく。
「ねぇシン君、本当に怒って無い?目が怖いんだけど(汗)」
「あれだけ派手に出血してたら命に関わるんですから、怖い目になるくらいは当然です。今後の為にも原因を突き止める必要があります。」
「シンさんの言う通りよミリーちゃん、私もまさかあんなに見事に手首を切るとは思わなかったもの」
「うっ?!、、うぅぅ(泣)」
キュウリを切ろうとして何故か自分の手首を切ってしまったミリーさんに、俺とお藤マーマが原因を探るべく事情を聞いているのだが
俺とマーマの真剣な表情を見て深刻さを理解したのか、ミリーさんは耳をぺしょんとさせて落ち込んでしまった。
ミリーさんには悪いけど、今回ばかりはきちんと原因を突き止めるまではお菓子は無しで話し合いだ!
俺の回復魔法があったから無事だけど、さっきはマジで危険な状況だったからな
「それで手首を切った原因ですけど、単純に手が滑ったとかそういう事ですか?」
「エルフが魔法が得意なのは知ってるでしょ?だから普段は包丁を使わずに魔法で肉や野菜を切るの、包丁を持ったのって久しぶりだったから」
「ちなみに何時振りなんですか?」
「うーんと、、、子供の時以来かな、アハハ」
ミリーさんの渇いた笑いが辛いです。
しかしエルフの子供時代って何歳までなんだ?
以前ミリーさんに浮島の話を聞いた時に、100年くらい前は子供だったとか言ってたような気がする
ミリーさんの現在の年齢は知らんけど、10年とか20年とかそれくらい久しぶりだろうと予想する。
「ねぇミリーちゃん、コニーちゃんとフラニーちゃんは最初から包丁の扱いも上手だったわよ」
「ギクッ!そっ、それは、、、(汗)」
はい、アウトー!
ミリーさん、そんなに分かりやすく動揺したらあきませんやん、まぁ今回に関しては問題解決の為にも分かりやすい方が良いけど
「ミリーちゃん、怒らないから話なさい!」
「はっ、はい」
珍しくウチのお母さんが怒ってるよ
しかしお母さんっていう存在は怒りながら『怒らないから』って言うの何故なんだろうな(笑)
それでミリーさんの自白によると
長年魔法に頼りきった生活をしていた為、包丁を扱う筋肉が衰えていて自分でもコントロール出来ず、予想外の動きをして手首をサクッとやっちゃったらしい
そんなあほな?!
とは思うけど、100年単位でそんな生活をしていればあり得る事なのかもしれない
まぁ異世界の不思議ってやつだろう。
ちなみにコニーとフラニーが最初から普通に包丁を扱えたのは、2人がまだ若いのと食材を切るような魔法が苦手でナイフは普段から使っているかららしいです。
「ねぇ、シン君もマーマも正直に話したからもう怒って無い?」
「そもそも俺もお母さんもミリーさんが心配だっただけで、最初から怒ってませんからね」
「原因も分かった事だし、これからは少しずつ包丁の練習をしましょうね♪」
「はーい、それよりシン君、さっき回復魔法を使ってたわよね?」
「そうですね、本当は隠しておきたかったのに仕方なく使う事になってしまいました。この事が貴族に知られると面倒な事に巻き込まれるだろうなぁ~」
「ぐっ?!、、、本当にご迷惑をおかけしました。シン君が面倒な事に巻き込まれないように全力を尽くしますので、何かあった時は回復魔法を使って頂けますよう、伏してお願い申し上げます。」
はぁ~
ここまでされると反応に困るぅー!
「とりあえず今回の事はミリーさんに大きな大きな貸しにしておくという事で、疲れたんでお菓子食べましょうか」
「やったぁー♪」
ミリーさんが本当に反省してるのか怪しいけれど、素敵な笑顔が見れたから
まぁ良いか♪
つづく。
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