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第8.5章 雨季から夏のなんやかんや
第233話 雨季5日目〜6日目
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《雨季5日目》
今日はスラム街を一応仕切ってるベスという名の女性に会いに来ている、年齢は40代後半くらいだろうか?
平均寿命が短いこの国だと既に高齢者の仲間入りをしている年齢だ。
そして『一応』なのは、誰かの指図を素直に聞くよう奴はスラム街では珍しいからだ。
誰にも縛られず自由に生きて行けるってのがスラム街の良さでもあるしな
それでもベスはスラム街に来た新入りには必ず声をかけるし
相手が子供ならとりあえず殴り倒して、大人しくさせてから孤児院(現在は池田屋こども園)に受け入れて貰えないかお願いに来る
子供を殴り倒すのはどうかと思うけど、元々この街に住んでる子供ならいざ知らず
他の街からの流れ者は子供でも血の気が多いからな、それぐらいじゃなきゃ生きて行けないって事でもあるけど
そんなこんなで俺からしたらベスは聖女みたいな女性だと思うんだけど、何故か世間の評判はすこぶる悪い
ベスなら街で普通に暮らして行く事も難しくなさそうなのに、スラム街で暮らしている事と関係があるのかもしれないけど
他人の事情に興味は無いから余計な詮索もする気はない。
「やあベス、調子はどうだい?」
「チッ、雨季にご機嫌な奴が居ると思うのかい?前にも言ったけどここはあんたが来るような所じゃないんだよ、誰かに襲われる前に帰んな」
「用が済めば帰るよ、それで頼んでたアレどうかな?」
「この袋に入ってるよ、私の話を素直に聞いたのが3人だけだったからね、まだちょいと数が足りてないよ」
「どれどれ、、、へぇー、思ったより綺麗に出来てるよ♪約束は500個だったけど足りない分は今後に期待って事で、約束の干し肉5キロな」
「さすが大商会の会長は気前が良いねぇ♪でも私が独り占めするかもしれないよ」
「ん?、、、ふふっ、ベスも冗談を言うんだな、独り占めする奴はわざわざその事を言わないよ
それじゃ、またなぁ♪」
「ケッ!とっとと帰んな」
俺がベスから受け取った袋に入っているのはリバーシの駒だ。そろそろ酒と菓子以外の娯楽も必要だろう
とにかくこの国は娯楽が少ない!
腹が膨れない物に金を出す奴がどれくらい居るかは未知数だけど、アストレア様とアルに見せてから普及させるか決めようと思っている
もし駄目でも我が家で使うし、従業員の娯楽用にも良いだろう。
それでわざわざベスにリバーシの駒作りを頼んだのは、量産する事になったらまた人手が必要になるから、それならって事で試しに頼んでみた。
ちょうど雨季だし報酬目当てでもうちょっと協力的かと思ったんだけど、スラム街の住人は一筋縄ではいかないらしい
最初から俺みたいな商人がまともな仕事を持って来ると思ってないっていうのもあるんだろう
俺としては無理してスラム街の住人を使うメリットは無いから良いけど
ベスの世間の評判は悪いけど、面倒見は良さそうだから時間をかければもう少し協力者も増えるだろう。
ベスと話をしてみると口は悪いけど根は良い人っぽいから騙すとかはしないだろうし、あれで昔は悪さしてたとか言ってたらまったく信用しなかったけどな
元世界でもこっちが聞いてもいないのに
「昔はヤンキーだった」とか
「悪さばっかしてたんだよねぇ(笑)」
って言って来る奴が居たけど、何故恥ずかしげもなくそんな事が言えるのかが理解出来ん
むしろ隠せよ!
ひたすら隠して墓場まで持っていけよ!
まっ、そんなくだらない事よりも
今日の夕食はニィナの好きな八宝菜だから、万が一にも夕食の時間に遅れるとニィナが、、、
考えただけでも恐ろしいからさっさと帰ろう!
◇ ◇ ◇
《雨季6日目》
「良いですかミリーさん、タンパク質は髪の毛や爪に、炭水化物は脳に、脂質は身体を動かすエネルギーとしてそれぞれ必要な物で、三大栄養素と言われてます。厚揚げがタンパク質、米が炭水化物、脂質は油ですね」
「厚揚げが髪の毛に、、、?」
俺は今、我が家のリビングでミリーさんに『栄養』について教えている。
ミリーさんの反応からこの世界の人達は、栄養についてはほぼ知らない事が分かった。
そりゃあ毎年流行り病(熱中症)になって倒れる人が続出するはずだよ
まぁ、ミリーさんが流行り病で倒れた原因は、ほぼ芋だけの食事をしていて栄養不良になったせいだけど
だからこそミリーさんに栄養について教えているのだが、目に見えない物が体に影響するとか言われても理解出来て無いっぽいんだよなぁ
その証拠にミリーさんは頭の上に巨大なハテナマークを浮かべてしまい、脳の処理能力の限界らしく見えるはずの無い煙がプスプスと頭から出ている気がする。
「ミリーさん、栄養について理解するのは後にして今は必要な事を覚えるのに専念して下さい。次はビタミンとミネラルについて話しますから」
「えっ?!ちょっ、ちょっと待ってちょうだいシン君!栄養ってまだあるの?」
「とりあえず知っておいて欲しいのは5個ですけど、全部で40種類くらいあったかな?俺もそこまで詳しく知らないんですけど、、、ってミリーさん大丈夫ですか?」
「40、、、40の敵が私を囲んで、死の踊りを、、、」
あぁ~
ミリーさんが頭を抱えてぶつぶつ謎の独り言を言い始めてしまった(汗)
「ミリーさんいったん休憩してお菓子を食べしましょう。脳を働かせるには糖分が必要ですからね」
「とうぶん?脳には炭水化物じゃないの?」
「炭水化物には糖質と食物繊維の2つがあって、甘いお菓子には糖質が含まれていますね」
「しょくもつせんい?また新たな魔王が誕生したのね、、、ふふふっ、良いわ、やってやるわよ、たかが40程度の数、長命種族の底力を舐めるなよぉーーー!!」
あちゃ~、ミリーさんが完全に壊れてしまった。
だが奴は魔王の中で最弱だけどな!
いにしえのネタは置いといて、俺は助けを求めようと周囲を見る、、、
うん、分かってた
なんやかんやで雨季って忙しいからね、我が家のみんなは仕事中で最初からリビングには居ないんだ。
とりあえず、無駄に燃えてるミリーさんには栄養素の一覧が載ってる本を渡して
俺はお昼ご飯の準備でもしようっと♪
つづく。
今日はスラム街を一応仕切ってるベスという名の女性に会いに来ている、年齢は40代後半くらいだろうか?
平均寿命が短いこの国だと既に高齢者の仲間入りをしている年齢だ。
そして『一応』なのは、誰かの指図を素直に聞くよう奴はスラム街では珍しいからだ。
誰にも縛られず自由に生きて行けるってのがスラム街の良さでもあるしな
それでもベスはスラム街に来た新入りには必ず声をかけるし
相手が子供ならとりあえず殴り倒して、大人しくさせてから孤児院(現在は池田屋こども園)に受け入れて貰えないかお願いに来る
子供を殴り倒すのはどうかと思うけど、元々この街に住んでる子供ならいざ知らず
他の街からの流れ者は子供でも血の気が多いからな、それぐらいじゃなきゃ生きて行けないって事でもあるけど
そんなこんなで俺からしたらベスは聖女みたいな女性だと思うんだけど、何故か世間の評判はすこぶる悪い
ベスなら街で普通に暮らして行く事も難しくなさそうなのに、スラム街で暮らしている事と関係があるのかもしれないけど
他人の事情に興味は無いから余計な詮索もする気はない。
「やあベス、調子はどうだい?」
「チッ、雨季にご機嫌な奴が居ると思うのかい?前にも言ったけどここはあんたが来るような所じゃないんだよ、誰かに襲われる前に帰んな」
「用が済めば帰るよ、それで頼んでたアレどうかな?」
「この袋に入ってるよ、私の話を素直に聞いたのが3人だけだったからね、まだちょいと数が足りてないよ」
「どれどれ、、、へぇー、思ったより綺麗に出来てるよ♪約束は500個だったけど足りない分は今後に期待って事で、約束の干し肉5キロな」
「さすが大商会の会長は気前が良いねぇ♪でも私が独り占めするかもしれないよ」
「ん?、、、ふふっ、ベスも冗談を言うんだな、独り占めする奴はわざわざその事を言わないよ
それじゃ、またなぁ♪」
「ケッ!とっとと帰んな」
俺がベスから受け取った袋に入っているのはリバーシの駒だ。そろそろ酒と菓子以外の娯楽も必要だろう
とにかくこの国は娯楽が少ない!
腹が膨れない物に金を出す奴がどれくらい居るかは未知数だけど、アストレア様とアルに見せてから普及させるか決めようと思っている
もし駄目でも我が家で使うし、従業員の娯楽用にも良いだろう。
それでわざわざベスにリバーシの駒作りを頼んだのは、量産する事になったらまた人手が必要になるから、それならって事で試しに頼んでみた。
ちょうど雨季だし報酬目当てでもうちょっと協力的かと思ったんだけど、スラム街の住人は一筋縄ではいかないらしい
最初から俺みたいな商人がまともな仕事を持って来ると思ってないっていうのもあるんだろう
俺としては無理してスラム街の住人を使うメリットは無いから良いけど
ベスの世間の評判は悪いけど、面倒見は良さそうだから時間をかければもう少し協力者も増えるだろう。
ベスと話をしてみると口は悪いけど根は良い人っぽいから騙すとかはしないだろうし、あれで昔は悪さしてたとか言ってたらまったく信用しなかったけどな
元世界でもこっちが聞いてもいないのに
「昔はヤンキーだった」とか
「悪さばっかしてたんだよねぇ(笑)」
って言って来る奴が居たけど、何故恥ずかしげもなくそんな事が言えるのかが理解出来ん
むしろ隠せよ!
ひたすら隠して墓場まで持っていけよ!
まっ、そんなくだらない事よりも
今日の夕食はニィナの好きな八宝菜だから、万が一にも夕食の時間に遅れるとニィナが、、、
考えただけでも恐ろしいからさっさと帰ろう!
◇ ◇ ◇
《雨季6日目》
「良いですかミリーさん、タンパク質は髪の毛や爪に、炭水化物は脳に、脂質は身体を動かすエネルギーとしてそれぞれ必要な物で、三大栄養素と言われてます。厚揚げがタンパク質、米が炭水化物、脂質は油ですね」
「厚揚げが髪の毛に、、、?」
俺は今、我が家のリビングでミリーさんに『栄養』について教えている。
ミリーさんの反応からこの世界の人達は、栄養についてはほぼ知らない事が分かった。
そりゃあ毎年流行り病(熱中症)になって倒れる人が続出するはずだよ
まぁ、ミリーさんが流行り病で倒れた原因は、ほぼ芋だけの食事をしていて栄養不良になったせいだけど
だからこそミリーさんに栄養について教えているのだが、目に見えない物が体に影響するとか言われても理解出来て無いっぽいんだよなぁ
その証拠にミリーさんは頭の上に巨大なハテナマークを浮かべてしまい、脳の処理能力の限界らしく見えるはずの無い煙がプスプスと頭から出ている気がする。
「ミリーさん、栄養について理解するのは後にして今は必要な事を覚えるのに専念して下さい。次はビタミンとミネラルについて話しますから」
「えっ?!ちょっ、ちょっと待ってちょうだいシン君!栄養ってまだあるの?」
「とりあえず知っておいて欲しいのは5個ですけど、全部で40種類くらいあったかな?俺もそこまで詳しく知らないんですけど、、、ってミリーさん大丈夫ですか?」
「40、、、40の敵が私を囲んで、死の踊りを、、、」
あぁ~
ミリーさんが頭を抱えてぶつぶつ謎の独り言を言い始めてしまった(汗)
「ミリーさんいったん休憩してお菓子を食べしましょう。脳を働かせるには糖分が必要ですからね」
「とうぶん?脳には炭水化物じゃないの?」
「炭水化物には糖質と食物繊維の2つがあって、甘いお菓子には糖質が含まれていますね」
「しょくもつせんい?また新たな魔王が誕生したのね、、、ふふふっ、良いわ、やってやるわよ、たかが40程度の数、長命種族の底力を舐めるなよぉーーー!!」
あちゃ~、ミリーさんが完全に壊れてしまった。
だが奴は魔王の中で最弱だけどな!
いにしえのネタは置いといて、俺は助けを求めようと周囲を見る、、、
うん、分かってた
なんやかんやで雨季って忙しいからね、我が家のみんなは仕事中で最初からリビングには居ないんだ。
とりあえず、無駄に燃えてるミリーさんには栄養素の一覧が載ってる本を渡して
俺はお昼ご飯の準備でもしようっと♪
つづく。
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