テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】

永倉伊織

文字の大きさ
上 下
240 / 305
第8章 空へ

第217話 お見合い その6

しおりを挟む
「ねぇシンさん、ここの子供達はどうしてこんなに楽しそうに仕事をしているのかしら?

さっきのウィルって子もシンさんに忠誠を誓いそうな勢いだったし」


俺とウィルとの会話を少し離れた所から聞いていたペトラ様だけど、どうにも納得出来ないのかまた頬を膨らませている


「どうしてと言われましても、俺と子供達は対等なビジネスパートナーですから、接し方は厳しいと思うんですけどね」

「ビジネスパートナーですって?!」

「ええ、私が必要な材料を提供して子供達が作って売る、まさにお互いウィンウィンな関係の仕事仲間ですね♪

そんな事より食堂に行きましょう、シェラさんが屋台の料理を食べたくてそわそわしてますから(笑)」

「うんうん!」




今の時間だとこども園の年少組が、3時のおやつを美味しく食べる為に元気に遊んでる頃かな?


「わんわん♪」「逃げろー♪」「キャー♪」


おっ?

いつものようにフェンリルのリリーが子供達と一緒に追いかけっこで遊んでる、リリーはこども園のおやつを食べてから、我が家の夕食を食べに来るのが日課だからな


「あっ、会長だー!」

「「「「「会長こんにちは~♪」」」」」

「わふっ♪」

「はい、皆こんにちは♪」


今日も相変わらずこども達は元気だねぇ

そうだ!良い事思い付いた


「皆聞いて~、今日はここに居るペトラお姉ちゃんが皆に問題を出しま~す。正解した人には今日のおやつに、いちご大福を付けるから皆頑張って答えてね~」

「「「「「は~い」」」」」


「は?、、、えっと、シンさん?!」

「お姉ちゃん早く問題出してよー!」

「そうだよー、早くしないとおやつの時間無くなっちゃうよ~」


「ペトラ様早く問題出して下さい。皆2桁の足し算引き算は出来ますから」

「こっ、こんな小さな子達がですか?!、、、えぇーっと、では行きますわよ、2+1は分かりますか?」

「さんー♪」

「せっ、正解です。」

「こんなの簡単だよー」「次わたしー!」

「それでは、3+3は?」「ろくー!」

「正解です。」「やったぁー!」

「くっ!次ですわ、4-2は?」「に!」「8+7は?」「じゅうごー♪」「14-9は?」「ご~♪」「いっ、1+1は?」「わんわん♪」

「まっ、まさか犬まで優秀だなんて、、、」


良し!

ナイスだリリー♪



「ペトラ様、ここの子供達は皆孤児なんですけど、きちんと教えさえすれば10歳くらいまでには、かけ算とわり算も全員出来るようになりますよ」

「ちょっ、ちょっと待ちなさいよ!わり算なんて大商会とか領主付きの文官が使うような物じゃない!

それをこんな子供が出来るようになるですって?!

シンさん、あなた優秀な人材を育成して王都に送り込んで、国を乗っ取るつもりじゃないの?」

「ははは、冗談はやめて下さいよ、わり算で乗っ取れる国なんてどんだけ馬鹿の集まりなんですか(笑)」

「あの、冗談では無いのですけど、、、」


「さあさあ、遊びは終わりにしておやつの時間ですよ~。お姉ちゃんからの問題に正解した人には約束通りいちご大福があるよ、、、って全員か

皆手を洗って来てくださーい」

「「「「「「「は~い♪」」」」」」」

「わふっ♪」





うーむ

何故かペトラ様が落ち込んでるように見えるんだけど、とりあえず放置しておこう

それより、シェラさんとニィナがちゃっかり子供達に混ざってるのは、、、

まあ良いか(笑)





つづく。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

これダメなクラス召喚だわ!物を掌握するチートスキルで自由気ままな異世界旅

聖斗煉
ファンタジー
クラス全体で異世界に呼び出された高校生の主人公が魔王軍と戦うように懇願される。しかし、主人公にはしょっぱい能力しか与えられなかった。ところがである。実は能力は騙されて弱いものと思い込まされていた。ダンジョンに閉じ込められて死にかけたときに、本当は物を掌握するスキルだったことを知るーー。

俺! 神獣達のママ(♂)なんです!

青山喜太
ファンタジー
時は、勇者歴2102年。 世界を巻き込む世界大戦から生き延びた、国々の一つアトランタでとある事件が起きた。 王都アトスがたったの一夜、いや正確に言えば10分で崩壊したのである。 その犯人は5体の神獣。 そして破壊の限りを尽くした神獣達はついにはアトス屈指の魔法使いレメンスラーの転移魔法によって散り散りに飛ばされたのである。 一件落着かと思えたこの事件。 だが、そんな中、叫ぶ男が1人。 「ふざけんなぁぁぁあ!!」 王都を見渡せる丘の上でそう叫んでいた彼は、そう何を隠そう──。 神獣達のママ(男)であった……。

最弱引き出しの逆襲 ― クラス転移したのはいいけど裏切られたけど実は最強だった件

ワールド
ファンタジー
俺、晴人は普通の高校生。だけど、ある日突然、クラス全員と一緒に異世界に飛ばされた。 そこで、みんなは凄い能力を手に入れた。炎を操ったり、風を呼んだり。でも、俺だけが"引き出し"なんていう、見た目にも無様な能力を授かった。戦いになんの役にも立たない。当然、俺はクラスの笑い者になった。 だけど、この"引き出し"、実はただの引き出しではなかった。この中に物を入れると、時間が経つにつれて、その物が成長する。最初は、その可能性に気づかなかった。 でも、いつしか、この能力がどれほどの力を秘めているのかを知ることになる。 クラスメイトたちからは裏切られ、孤立無援。でも、俺の"引き出し"が、みんなが見落としていた大きな脅威に立ち向かう唯一の鍵だったんだ。知恵と工夫で困難を乗り越えて、俺は最弱から最強へと変貌する。 工夫次第で幾らでも強くなれる引き出し能力で俺は成りあがっていこう。

知識スキルで異世界らいふ

チョッキリ
ファンタジー
他の異世界の神様のやらかしで死んだ俺は、その神様の紹介で別の異世界に転生する事になった。地球の神様からもらった知識スキルを駆使して、異世界ライフ

おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした

高鉢 健太
ファンタジー
 ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。  ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。  もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。  とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!

備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ

ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。 見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は? 異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。 鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。

憧れのテイマーになれたけど、何で神獣ばっかりなの⁉

陣ノ内猫子
ファンタジー
 神様の使い魔を助けて死んでしまった主人公。  お詫びにと、ずっとなりたいと思っていたテイマーとなって、憧れの異世界へ行けることに。  チートな力と装備を神様からもらって、助けた使い魔を連れ、いざ異世界へGO! ーーーーーーーーー  これはボクっ子女子が織りなす、チートな冒険物語です。  ご都合主義、あるかもしれません。  一話一話が短いです。  週一回を目標に投稿したと思います。  面白い、続きが読みたいと思って頂けたら幸いです。  誤字脱字があれば教えてください。すぐに修正します。  感想を頂けると嬉しいです。(返事ができないこともあるかもしれません)  

【ヤベェ】異世界転移したった【助けてwww】

一樹
ファンタジー
色々あって、転移後追放されてしまった主人公。 追放後に、持ち物がチート化していることに気づく。 無事、元の世界と連絡をとる事に成功する。 そして、始まったのは、どこかで見た事のある、【あるある展開】のオンパレード! 異世界転移珍道中、掲示板実況始まり始まり。 【諸注意】 以前投稿した同名の短編の連載版になります。 連載は不定期。むしろ途中で止まる可能性、エタる可能性がとても高いです。 なんでも大丈夫な方向けです。 小説の形をしていないので、読む人を選びます。 以上の内容を踏まえた上で閲覧をお願いします。 disりに見えてしまう表現があります。 以上の点から気分を害されても責任は負えません。 閲覧は自己責任でお願いします。 小説家になろう、pixivでも投稿しています。

処理中です...